珠洲たの通信・2015年7月号

 2学期も始まって2週間が過ぎました。みなさま,体調の方はいかがですか?
 わたしは,例年なら,夏休み最終土日くらいから祭に関する仕事があって…というリズムなのですが,今年は,オヤジが死去したために,祭に参加できず。そんなわけで,土日も自分の時間として使っています。ま,ちょっとは山車(だし)作成の仕事ぶりを遠くから覗きに行っていますがね。
 さて,この夏休みは,仮説実験授業全国大会をはじめとして,いろんなところの研究会に参加してくれた人がいたようです。その人たちの参加報告を聞くのがとても楽しみです。わたしも,目から鱗の話題を持っていきますので,お楽しみに。
 改築の方は,まだ終わらずに,なんとなく不便な毎日を過ごしています。台所がないので,2日に1回は,お総菜などを買いに買い物に出かけていますし,家の中を歩くのにも,2種類(きれいな場所と工事中の場所)のスリッパを用意して,履き替えながらの移動をしています。ま,こんな経験も,何度も在るわけではないので,貴重な体験だと思えばいいのですがね。

■5月の例会の参加者(4名)
 H.K(元教員) , M.S(N町M中) ,M.O(S市T小) , M.K(N町U小)

資料の紹介

1 「ブログ的気楽レポ7月号」A5 12p     M.O
 このレポートを書いたときには,いきおいあまって…と言う部分があって,今読み返してみると少しだけ反省します。が,事実は事実なので,こうして書き留めておくことも大切かなとも思っています。
 さて,レポートの内容は以下の通り。
 まずは「算数」での指導法についてです。
 この間(かん),少人数で算数を教えるにあたって,教科書とわたしの教え方との違いが浮き彫りになることがよくありました。以前なら,あまり目立たなかったわたしの指導方法も,「教科書を教えるべき」「スタンダードから外れるな」という風潮の下で,なんとなく目立つようになってきたのでしょう。それに対する違和感をモロにぶつけられたので,それについてのわたしの反論を書いてきました。
 今思うと,「スタンダード」を進めるのなら,我が校のやり方をしっかり決めて「本校のスタンダードとすればいい」と思います。そのためには,わたしに校内研修の時間を3時間ほど頂きたい。でも,現場にはそんな時間がない。研究発表のための模擬授業の時間はあっても…です。<たった1時間の研究発表のための授業に費やす時間>と<義務教育で算数の文章題や計算問題をどう教えていくかということを学ぶ時間>と,どちらが大切なのかは,明瞭だと思うのですがね。そうならないのが,現場です。
 だから,わたしから見ると,校内研修なんて,ほとんど身にならないんですよ。
 いつまでたっても,行き当たりばったりの研究…誰も真似できないから,研究でさえもないかも…だから,自己満足…か。
 でも,最近は,教委側もそう言われるのがいやなので,無理にでも広げようとしています(連携校とか…で)が,ますます研究は薄まるだけですね。深まるはずがない。余計に嫌々やる人が増えるだけです。こんな簡単なことがなんでわかんないのかねえ。不思議。
 最近は,指導部から「なんで,ちゃんとやっていないの~」「決めた事はやらないと迷惑でしょ」の連発です。
 でも,目の前の子どものことを大切にすればするほど,押しつけられた研究の細々したことなんて,忘れちゃうのが普通です。忘れない人は,目の前に子どもがいない人たちです。
 あーあ,また,おしかりの言葉が職員室に…。早く帰ろうっと。
 もう一つは,理科の話題でした。これについては省略。

2 「理科学習指導案」 A4 4P           M.O
 指導主事訪問でやった指導案です。分野は,5年生「植物の発芽と成長」です。
 この単元を,他人様の前で見せるのは初めてです。なぜこれまでやってこなかったかというと,この単元は植物の育ち方に合わせて授業をする必要があるので,導入時くらいしか計画できないからです。すると,指導主事訪問の頃には済んでしまっている…というわけです。
 そこで,今回は,小単元の最後に応用問題(最近は,B問題とかプラス1とかいう)としての授業を1時間入れてみました。
 授業を見に来てくれたのは,Mさん。どんな気持ちで見ていたのかなあ。
 奥能登学教研の理科部会の時に,このわたしの授業の紹介もありました。珍しい実践のような紹介の仕方でしたが,わたしの横に座っていた今年で最後の教員は「昔の教科書に出ていたよな」と言っていました。そう,だから,わたしも取り上げてみたのです。

3 「風向き・2015年7月号」B5 4p         M.S
 なかなか参加者が集まらなかったという「保護者と教職員の会」。しかし,一番得をしたのは主催者のSさんだったようです。
やっぱり何かをやると,絶対に何かを得ることができる。もちろん,自分が欲した活動ですけどね。
と言っていますからね。最後には,感想文集までまとめてくれたので,さすが,Sさんの仕事だって思いました。
 職場での違和感については,全く同感。ただ「学テに反対しているはずの組合員が,点数を気にして校長に駆け寄っている姿を見て,がっかりします」というのは,どうかな。学テには反対してても,点数を気にする人がいるのは仕方がないと思います。だって,自分のクラスや教科が悪いと気になるのが人情でしょう。学テそのものをなくする運動と,学テの問題を問題にする運動と,点数を気にして○○しろと強制されることに対する運動と,子どもへの指導法を考える対策と…それぞれレベルが違いますからね。
 このうち,わたしは,学テの問題を問題にする方に力を入れています。
「こんな問題できたからってどうねん」
「大人であるあなたたちもできないでしょ」
「問題自身ががおかしくないですか」
という部分ですね。こんなの「基礎・基本じゃないモン」ってことです。
 組合については,今は移行期ですね。このまま衰退していくのか,若い子たちがまた何かに気づいて挑戦するようになるのか。原発じゃないけど,組合の負の遺産だけは残したくない…と思っています。
 特別支援の話もありました。「今,それができたことを共に喜ぶ」という姿勢が,一番大切なのでは…と思います。

4 「MY BOOK 2015年7月号」B5 2p       K.H
 今月紹介してくれたのは,次の2冊。
○山本正次他著『国語の授業』(仮説社,700円)
○徳大寺有恒他著『間違いだらけのクルマ選び2015』(草思社,1400円)

 「晴耕雨読の毎日ですが…」ではじまる読書記録。うらやましいなあ。
 さて,山本正次さんは,大阪国語の会の実践者でもあり仮説実験授業研究会の会員でもありました。国語の授業づくりのためにわたしが学んだ分野は,山本正次さん,児言研分析批評の3つです。あとは,わたしには役立たなかった…。そんな山本さんの本がブックレットで出ました。<国語の原点に帰る>ような<読みの授業>が紹介されています。
 わたしも,ここ2年は国語の授業をしていませんが,もう一度,山本先生の本をじっくり読んでみたくなりました。
 『間違い…』は,なんと1976年から毎年発行されていたそうです。Hさんは,ずっと愛読していました。サークルでも紹介してくれましたね。どちらかというと,わたしは「乗れればいい」「車の車種や形は問わない」方なんですが,車に凝る人は凝りますからね。そんな人にとっては,楽しい本なんだと思います。所詮,趣味ってそんなもんです。

5 「カメラレポート2015年7月」 B5 2ぺ       K.H
 今月は,柳田植物公園の花菖蒲と,平等寺(通称あじさい寺)の紫陽花の写真です。それぞれ4枚ずつ紹介してくれました。サークルの最後は,いつも,これらの写真を見ながら,自分やHさんの「お気に入り」を話し合う時間となっています(^^;; これもまた,人の趣味に付き合いながら,自分の世界も少し広がる楽しい時間です。
 花菖蒲には実にいろいろな色の品種があることに驚きました。あじさいも,どんどん新しい品種ができているようです。
 アジサイと言えばこの色でしょう。これが梅雨に打たれて,咲いている状況を想像するとまさにこの季節という感じがします。
とHさんが紹介している,このアジサイの色は何色でしょう。

 その他,「ジャスティスとイコールの話」とか,「キノミワイナリーへ行ったときの話」「オレオと万能試験紙とキシリトールの話」など,いろいろな話題も出ました。
 さて,この「オレオと万能試験紙とキシリトールの話」ですが,実は,つい先日,うちの学校でも,その講演会をしてもらいました。来てもらうまで,同じ話題だとは思いませんでした。いちおう,保健主事をしている関係上,わたしも準備にあたったのですが,準備しながら,「もしや,7月に話題になっていたあの話では…」と思っていたのです。もしかしたら,同一人物の仕業かも知れません。とっても楽しい講演会でした。次回のサークルに,この時の様子を紹介した「ほけんだより」を持って来ますね。

 次回のサークルは,5連休の初日です。みなさん,お出かけの用事がある場合は,日曜日からにして,是非,参加してくださいね。わたしは,この連休中,多分,食器棚やタンスの引越になるのではないかと思います。ただし,部屋や廊下ができあがれば…ですが。
 また,サークルや他の講座で,夏休み中に体験した授業プランや講座のレポートのコピーなどの再配布をする場合は,一応,レポート作成者の許可を取ってください。多分,快く許可してくれると思います。そのやりとりをキッカケに,そのレポーターとのおつきあいも生まれることもあります。こういうものを財産にして,自分から学ぶ,全国の人とつながる楽しさを感じてくださいね~って,もう感じているか…。
 では,また。

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