わたしはこれまでも本を紹介するとき(「今月の本棚」),折に触れ「引用」もしてきました。数年前から活用しているネット本棚「ブクログ」には本文を引用して保存しておけるスペースがあります。この機能はとても便利です(一ヵ所250文字までという制限はありますが,何カ所も登録できます)。
本を読んでいて,ついつい引用したくなる=付箋を貼ってしまうのは,その文章が自分の心の琴線に触れたからに違いありません。しかし,己のどこの〈線〉に触れたのかは,自分でもすぐに分からないこともあります。そういうときには,同じ文章をもう一度読み返して考えてみます。そして
「あ~,自分が生きてきた中で,似たような経験があったんだな」
「日頃,うまく言えなかったけど,こう表現すればいいのか」
「こんな風に言ってもらうと,これまでの自分の生き方に自信が持てるな」
と思うのです。
わたしの琴線の在処
