日本に古くからある短詩型(計)文学。すぐに気づくのが,俳句,短歌だけれども,わたしが好きなのは,それを庶民的にした川柳,狂歌の世界。さらには,色町で流行った都々逸なんて大好きだ。だから,ここのカテゴリーのテーマは,短詩型笑文学。せいぜい,笑ったり,頷いたり,色気づいたりしてほしい。
続:都々逸を楽しむ
別ページ「都々逸を楽しむ」で紹介した都々逸は,主に中村風迅洞著『どどいつ万葉集』(徳間書店)からの引用でした。 本ページでは,都々逸に関する本の紹介と,その本に収録された都々逸から,わたしのお気に入りの都々逸をいくつか紹介します。 都々逸関...
私好みの都々逸(推薦:新居坊信正)
20代の頃から影響を受けて育った先生がいます。わたしの大好きな先生です。もうお亡くなりになりました。 その先生が毎月発行していた私家版の「月刊誌」がありました。その本の内容は,教育エッセイ,学習指導案,昔の教科書の復刻,いろいろな論文記事,...
牧野富太郎…短歌・俳句・川柳・都々逸
NHK朝ドラ『らんまん』でモデルに取り上げられた植物学者牧野富太郎(2023年度前半)。名前くらいしか知らなかった富太郎を知りたくて『牧野富太郎自叙伝』(青空文庫)を読んでみた。そこには,植物学者らしい,あるいは研究家らしい,あるいは権威に...
段駄羅…輪島に伝わる言葉遊び
NHK「にほんごであそぼ」という番組を見ていたら,輪島に伝わる「段駄羅(だんだら)」と呼ばれる言葉遊びを紹介していました。俳句と同じ,5・7・5のリズムで作るのですが,真ん中の7文字は,上の句からの関連の意味と,下の句への関連の意味を持つよ...
反戦川柳作家・鶴彬
鶴彬(つるあきら)は,石川県高松町に生まれた。1909年1月1日のことである。この年,伊藤博文がハルピンで暗殺されている。ま,そういう時代である。 1924年(大正13),彬は15歳にして初めて『北国柳壇』に投句をする。柳名は喜多一児。この...
わたしの好きな川柳
川柳って面白いですね。俳句よりも好き。自由だし。これまでわたしが出会ってきた中からお気に入りを紹介します。川柳のあとの( )の文は(わたしの一言感想)です。 サラリーマン川柳 これまでの作品は,単行本にもなっていますが,主催者である「...
江戸狂歌の世界
江戸時代の粋な文学の一つに「川柳・狂歌」があります。「俳句・短歌」と聞くと,「ちょとオレには関係ないね」と思う人もしばしつきあってくれ珠恵(いい変換だ)。気に入った狂歌を集めてみました。男女の恋心から,季節の歌まで,なかなか味わい深いものが...
都々逸を楽しむ
好きな「どどいつ(7・7・7・5)」を集めてみました はじめに 「都々逸」ってご存じですか? 川柳や狂歌に興味のあったボクは,ついに「都々逸」の楽しさにも気付くことになりました。それは「ボクの尊敬する某研究家の封筒」からはじまりました。その...