2023/01/16 記
パソコンの中に,前書きなしの「珠洲たの通信」を発見しました。
この通信は,すでに発行したと思っていたのですが,一太郎ファイルには参加者名とレポートの紹介(3ページ)しか書かれていず,しかも10月の予定のところも9月のママになっていたので,もしかしたら発行していなかったのかも知れません。
ネット上には上がっていませんでしたので,今日挙げることにします。
以下の参加者は,当時書いたものだと思いますので,間違いないでしょう。
なお,本通信のタイトル写真は,サークル当日の早朝にあらわれた虹です。
■9月の例会の参加者(5名)
H.K S.M M.O K.M S.K
今月の写真
今月の話題本
資料の紹介
1 「理科に関わる重要な『問題』…二題」 A5 12p O.M
今月は,いつもの「ブログ的気楽レポ」ではなく,少しまとまった文章を書いてみました。
1つは,全国大会で学んで,一番ショックを受け,自分でもとっても興味を持った「タネの発芽」に関するものです。
生物分科会で発表された〈タネの発芽と光〉という授業プランは,子ども向けというよりも,大人向けのような感じです。発芽に関する3要件は「温度,酸素,水」ですが,「光」はどうなのか?ということを調べた人がいて,その人の研究結果をもとにプランが構成されています。
サークルでやったときも,みなさん,とてもビックリしたようすでした。おもしろかったです。(後ほど,市の理科部会でも行いました。やっぱりそうだったのか!という反応でした)
もう一つは,「たのしい社会の科学メーリングリスト」で話題になった内容で,全国学力調査の小学校6年生理科の「問題」を検討したものです。「問題」の問題点は,いくつかあるのですが,そのうち,砂糖の溶解について,検討したものを持ってきました。これ以外にも,「雲と星座の動きの問題」や「ふりこと金属の問題」など,「ほんとうかよ」と思うものもありますが,それは,後ほど,検討してみたいと思います。
本当はどうだろうか?と考えれば考えるほど(思考・判断すればするほど),問題には正確に答えられなさそうです。むしろ,与えられた問題を与えられたとおりに考えることで,点数が上がるのでしょう。そんな学力調査なんて,ナンセンスだよなあ。
2 「風向き・2015年9月号」 B5 4p S.M
夏休みの行動をまとめてきてくれました。
まず,組合関係で出かけた北ブロでのこと。
二度目の長岡訪問。ここでは自主的グループフィールドワークで「模擬原子爆弾投下地点」に行ってきたそうです。この「模擬原子爆弾」というものがあったこともしらなかった珠洲たのメンバーは,一気に話に引き込まれました。
長岡市のHPから,碑文を引用してみます(上の写真も当HPのもの)。
昭和二十年(一九四五)七月二十日、午前八時十三分、米軍機B29 が単機で飛来し、大型爆弾一個を投下しました。爆発による被害は、死者四名、負傷者五名、住宅全壊二戸のほかに左近地区全戸が被害を受けました。これは、原子爆弾の投下訓練として行われたもので、同年八月九日、長崎に落とされた原子爆弾とほぼ同じ型のものでした。
被災六十周年にあたり市民の芳志によりこの碑を建てるものです。
平成十七年(二〇〇五)七月二十日
左近町有志一同
模擬原子爆弾投下地点の碑建立委員会
[型式]パンプキン(10,000ポンド軽筒爆弾)
[大きさ]1.5m×3.5m
[重量]4.5t(TNT火薬 約2.5t)
他にも日本にこういう場所があったのか,何個ぐらい実験投下したのかなど,興味は尽きません。実験といっても,被害は出ているわけですから,記録は残っているでしょう。このことに関連した本もあるようなので,読んでみたいです。
もう一つは,川崎の会の話…かと思いきや,コンサートの話でした。一人で出かけたコンサートは,当然,隣の人は知らない人。それでも,いっしょに盛り上がって…といつも通りのSさんの姿が目に浮かびます。
で,ここからSさんは,仮説とConcertとの共通点を探っていきます。「こういう一人参加の仕方は,仮説の全国大会と同じじゃないか」ってわけです。知らない人と一緒に泊まるからこそ,新しい出会いがあり,そこからまた,何かが発展するのでしょう。気心知れた者同士が集まるのもいいけど,新しい人との出会いを楽しみに参加するのもいいものです。
最後は,合同学習会(お店屋さんごっこ)に持っていく牛乳パックゴマ(写真)を数種類見せてくれました。生徒さんと作るうちに,どんどん,商品として進化していくコマの姿を見て,とっても感心しました。
3 「MY BOOK 2015年9月号」 B5 2p H.K
今月紹介してくれたのは,次の4冊。
・小川洋著『空見上げて』(仮説社,1600円)
・小原茂巳著『〈原子・分子〉との素敵な出会いを!』(風の子書房,1000円)
・遠山啓著『教育への招待』(太郎次郎社,3000円)
・小林公夫著『勉強しろと言わずに子供を勉強させる方』(PHP新書,700円)
小川さんは,定年退職してから新採指導員として現場で新人教員とともに歩んできたことを文章にまとめています。『たのしい授業』に連載されていたものをまとめた本です。新人教員はもちろんのこと,何かと相談を持ちかけられるベテラン教員にも参考になる本だと思います。
給食当番,朝自習,保護者会,トラブル解決…などなど,教師が対応しなければならない仕事は,授業以外にもたくさんあります。子どもたちと,じっくりたのしい授業をするためにも,いろんな処理の仕方を知っているのは大切ですね。
小原さんの本は,理科教育スーパーバイザーを引き受け,普通の小学校で《もし原》を提案し,それを仮説の研究会以外の教師たちが実践する中で,なにがどうなったのかをまとめたものです。そこには,教師も子どもも,原子分子と仲良くなっていくようすが描かれているようです。
遠山さんの本は,著作集の教育論の第1冊目。こういう古典(とまで行かないか)は,とても読み応えがあって,好きです。
その他,「ジャスティスとイコールの話」とか,「キノミワイナリーへ行ったときの話」「オレオと万能試験紙とキシリトールの話」など,いろいろな話題も出ました。
さて,この「オレオと万能試験紙とキシリトールの話」ですが,実は,つい先日,うちの学校でも,その講演会をしてもらいました。来てもらうまで,同じ話題だとは思いませんでした。いちおう,保健主事をしている関係上,わたしも準備にあたったのですが,準備しながら,「もしや,7月に話題になっていたあの話では…」と思っていたのです。もしかしたら,同一人物の仕業かも知れません。とっても楽しい講演会でした。次回のサークルに,この時の様子を紹介した「ほけんだより」を持って来ますね。
次回のサークルは,5連休の初日です。みなさん,お出かけの用事がある場合は,日曜日からにして,是非,参加してくださいね。わたしは,この連休中,多分,食器棚やタンスの引越になるのではないかと思います。ただし,部屋や廊下ができあがれば…ですが。
また,サークルや他の講座で,夏休み中に体験した授業プランや講座のレポートのコピーなどの再配布をする場合は,一応,著者の許可を取ってください。多分,快く許可してくれると思います。そのやりとりをキッカケに,そのレポーターとのおつきあいも生まれることもあります。こういうものを財産にして,自分から学ぶ,全国の人とつながる楽しさを感じてくださいね~って,もう感じているか…。
では,また。
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