珠洲たの通信・2019年3月号

 ずいぶん久しぶりに通信を書いています。年度末は,眼の前の6年生に関することで時間を使っていた感じです。サークル通信なんて,2~3時間あれば書けるのですが,パソコンの前に座るまでがねえ~。今年は,ちゃんと書いていきますよ~。
 さて,新年度も2週間が終わりました。今年の4月は準備期間がずいぶんあったような気がしていたのですが,余裕こいて小説などを読んでいたら,もう授業が始まる寸前になってしまって慌てました。最近,わたしは浅井リョウくんの小説にはまっちゃって,春休みに3冊読んでしまいました。これも高橋優くんの影響です。バカだねえ,全く! そういえば「まく子」という映画も見てきました。主題歌は,高橋優くんの「若気の至り」です。これまで一人で映画など見たこともなかったのに,「ボヘミアン・ラプソディ」に次いで2度目の一人映画です。この映画は,大人になりたくない男の子の成長を描いていてなかなかおもしろかったですよ。SFなんだけど,SFじゃないみたいな…。
 そうそう『たのしい授業2019年4月号』にわたしの文章を載せてもらいました。緑色のページです。久しぶりに原稿を送ったのですが,いい反応をもらえてうれしかったです。人に認められるってうれしいですね。サークルで出てきたレポートもまた送ってみましょう。

■3月の例会の参加者(5名)
 M.S   K.H  T.N  M.O   M.K 

資料の紹介

1 「New Moon~新米教師のたのしい授業レポ」 B5 2ぺ   T.N
 今年度のふり返りをまとめてきてくれました。
今年度をふり返ってまず思うことは「楽しかった」ということです。それは『たのしい授業』のおかげです。
と言いきっています。もちろん,仮説実験授業にもしっかり取り組みました。さらに,『たのしい授業』ネタをどんどん取り入れた1年だったようです。
体育・道徳の授業プランやものづくり,教室ゲームなどにも取り組み,自分の引き出しが増えた1年間になったと思います。
 教科書の料理のしかたよりも,〈こうすれば必ずたのしい授業になる〉というお墨付きの「授業プラン」を子どもたちにと一緒に楽しむ…こうすることで,実は教科書のようなつまらない授業にも子どもたちはついてくるようになります。そしてそのうち,教師側の教科の教材解釈も上達していきます。だって,授業書は,その内容の「原点」「基礎基本」を扱っているのですから。そして「楽しい」と思える物には,何かホンモノが含まれているはずですから。それが分かってくると,教科書の料理法も分かってくると思います。
 教師1年目と比べても,とても有意義だったようです。「今年度が本当の〈教師一年目〉」と言い切るNさん。今後の活躍も楽しみです。
 二つ目の話題は,「モザイクアート」です。「AndreaMosaic」というフリーソフトを使って「1000枚近くの写真から1枚のモザイク写真を作る」ことができます。このソフトを使って,卒業生の顔写真を作ろうと言うわけです。
 A3版に拡大された〈思い出の写真からできている自分の顔写真〉はインパクトがありました。卒業生はとても驚いていました。そしてうれしそうでした。もう少し詳しくまとめて,だれでも追試できるようにして『たのしい授業』に送りましょう。

2 「ブログ的気楽レポ2019年4月号」 A5 4ぺ       M.O
 今月はレポートの内容は4ページだけ。でも関連する「学級通信」を何枚か持ってきたので,それを使って報告しました。
 今月の話題は卒業に絡んだものばかりです。
・SCさんと〈ビタミンF〉の授業(№185)
 SCさんが,子どもたちと1時間,心の持ち方について授業をしてくださいました。授業では,一人一人が自分で選んだ言葉を色紙に書きました。SCさんは,その色紙に似顔絵を書き入れて,卒業式当日に一人一人にプレゼントされました。想い出に残る色紙になったことでしょう。
・自分たちの「生きる」を作る(№189)
 国語の教科書の最後に出てくる谷川俊太郎「生きる」。この詩をマネて詩を書いてみました。それを学級分集めてひとつの詩にしてみました。少人数だからこそできることです。なかなかいい詩ができたと思います。
・低学年の思いを読む(№190)
 「6年生を送る会」を開いてくれた5年生たちは,どんな気持ちでこの会を作ろうと思っていたのか,他学年の「学級通信」に掲載されていた子どもたちの感想をそのまま紹介しました。これ,わたしのよくやることです。在校生への感謝の気持ちがより増してくることでしょう。
・道徳「うさぎとかめ」(№191)
 ご存じの昔話「うさぎとかめ」。この物語から何を学びますか? この時期,わたしが卒業生に贈る定番の道徳の授業です。昨年度の子どもたちは,実に,深い考えを持っていたのだなあと思いました。
・最後の学級通信(№193)
 最後に子どもたちに贈る詩を谷川俊太郎「卒業証書」にしました。「表札」もいいけれど「オリジナリティー」「うさぎとかめ」もやったし,ちょっとシツコイかな…それに,「光っている先生のはげ頭」って,今の自分にピッタリだしね。子どもたちは「この言葉,先生が入れたの?」と言っていました。いやいや初めから谷川さんが入れていたんだよ(^^;;

3 「美しい鳥と笑顔」(PTA文集に載せたもの)  M.O
 昨今の教育界の現状を,高橋優の詩の力を借りて語ってみた。自画自賛するが,これ,けっこういい文章だと思う。春休み中,学校の玄関前ですれ違った3年生の保護者が「先生,あの文章よかったですよ」とほめてくださった。ちゃんと伝わる人には伝わるんだなあ。この文集の文章は管理職の検閲を受けないので,ゆったり自分の文章が書けるのである。ま,検閲を受けてもそのとおりにはしないけど。
・「11名の卒業生(+保護者)のみなさんへ」(祝賀会欠席のあいさつ)
 卒業式のあとで保護者と子どもたちが祝賀会をする…というのが,いつの間にか普通の状態になってきた。そして「先生も祝賀会に参加してください」と招待される。がしかし,わたしは実は一度も参加したことがない。理由はいろいろある。今回も誘われたけど断った。これまでは断っただけだが,今年は,書きたくなって「挨拶文」まで書いた。卒業式前日(というか,当日の朝も)にだ。ここでもやっぱり高橋優が登場する。好きだなあ~。気合いの入った文章ってあとで読むと赤面するんだよなあ。

4 「珠洲たのレポート 2019年3月号」B5 2ぺ   K.H
 2年間支援員として関わった3年生が卒業した3月11日。卒業生一同から「感謝状」を頂いたそうです。これってすごいことですよね。Hさんは支援員ですよ支援員。支援員って,ある特定の子に関わっているだけでクラス全体に関わったわけではないと思いますが,生徒たちにすれば〈私たちに数学を優しくサポートしてくれた支援員〉に見えていたのでしょうね。支援員冥利につきるというものです。Hさんもとてもうれしそうだったのが印象的でした。
 真山知幸著『残念な偉人伝』(学研,1000円)という本も紹介してくれました。偉人と言われる人たちも,私生活では「…」と思うようなことをしでかしている…そんな話題を集めた本のようです。「偉人=天才」みたいに,成功した個人をあがめたてるよりは,自分と同じようなところもあるって分かるだけでもいいですよね。
 「どうせオレと違ってこの人は天才だから」と区別するところからは,なんの教訓も生まれませんからね。

5 「平成最後の3学期」 B5   2ぺ   M.S
 昨年から続いていた「金魚チョーク事件」は,ここに来て漸く収束したらしいです。人の行動って不思議だなあと思った「事件」でした。この後,この子がどのような変化を遂げていくのか興味があります。
 スライムづくり…自分のクラスだけではなく,隣近所も巻き込んでやったそうです。みんな嬉しかっただろうなあ。おもちかえりが便利なフイルムケースがすでにないということなので,今後,どんな風にやれば便利なのか、考えておきたいですね。
 ちびたい卒業式…ま,ここでは多くは語りません。「すずチャンネル」でも見ました。「義務教育諸学校」の欠点が出ているんだろうなと思います。在校生が悲しがる場面もないし…これって,一体なんじゃ?? まだまだ改良の余地のある学校行事の一つですね。

 「リズム漢字」で復習したところ,まとめの漢字テストがとてもよかったということでした。うちの学校でも,早速,この本の新版を買ってもらって,使ってみました。卒業生達もとても喜んでいました。わたしは,4年生から順に聞かせて練習しました。これって,これからもいろいろな使い方がありそうです。サークルでは「並んだ漢字をお経のように読むとおもしろい」と言って読んでいたのですが,本書の解説には「お経風に読むのはやめましょう」って注意書きがありました。はじめて〈漢字の読み〉を聞く子には,良くないようです。

 他にも,何種類かの「カードゲーム」「学習ゲーム」の紹介もありました。いろんなネタで楽しみました。

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