珠洲たの通信・2018年6月号

 2020/04/20記

 さて,今日は,なんと2018年6月のサークルの紹介です。今から2年も前だよ~。
 でも,ちゃんとメモに参加者があったので,紹介しておきます。前月には,サイエンス・ヒルズ小松の貝田さんが来てくださり,9名の参加で盛り上がったのでした。この日は,通常にもどり,じっくりと日々の鬱憤も晴らしたようです(^^;)

■6月の例会の参加者(6名)
 K.H   M.S   M.O   T.N   M.K   Y.H

資料の紹介

1 「研究会資料 №2」  A4 1p           Y.H
 新しい学校で低学年の担当になったHさん。低学年だからと,まずはビシビシしつけをしてきたそうです。そのおかげで,今は,余裕をもってたのしい授業ができているとか。わたしは,低学年を担当したことがないので,このあたりのさじ加減はよくわかんないのですが,高学年よりも躾が大事であろうことは想像できます。「3年生までに,相手意識や仲間意識を育ててあげたい」ということです。
 仲間意識を育てるための手立てとして,①ハイタッチ挨拶 ②褒め言葉のシャワー ③ペア活動などに,また,相手意識を育てるためには,①行動の意味づけをしてあげる ②教師の気持ちを伝え価値づけることなどに取り組むつもりだそうです。
 ただ,やはり教師から子どもたちへ求めることが大きくなっていきがちなので,注意していきたいとも言っていました。目標を高くすると,常に追い込まれている気分になり,教師も子どもたちのしんどくなってきますからね。そのあたりは注意して,でも,意欲のある子どもたちをどんどん伸ばしてあげるといいですね。

2 サークル資料「価値観」 B5 6P       M.S
 指導主事訪問で言われたことに対して,「しっかり次の会までにかんばります!」という姿勢を示す管理職+α名。価値観の違いを感じたようです。教育を進めていく上で大切にしたいものが,みんなと違うと,居場所がなくなりそうになります。そんなときは,職員室にいないで教室へ行くのに限ります。わたしは,理科室かな。
 ある女性教諭との電話での会話。子どもを置き去りにしただけの手立て。ただただ子どもたちを管理する対象としか見ないで,見た目をだけを徹底し,それで子どもたちを黙らせようとする。徹底的に管理しておいて,授業の中味になると「自由に話しましょう」「発想を豊かに」…などと期待されても,どだい無理な話です。この女性教諭のように,「今のままの現実に併せるしかない」という自分をほおっておくと,肝心の自分がダメになってしまいそうになっている人は,たくさんいるんだろうなと思います。遠くにいるわたしたちは,彼女の現場に行って何かしてあげられるわけではない。だから,ただただ話を聞いてあげるだけ。
 ただ,そういう学校現場にいても,自分をどのように支えていくのか,その処方箋は知って置いた方がいい。中さんの本を紹介したり,こういうサークルに来て「違う価値観」の存在に気づかせたりするだけで,だいぶん,モチベーションは変わるのではないかと思います。これはわたしたち自身の生き方を考えても確かなことなので。
 学校現場では「点数化」「数値化」が当たり前になっています。10年ほど前までは,「数値化にどんな意味があるのか」という議論から始まったと思いますが,今じゃ,数値化ありきです。なかなか数値化できないことまで,「どのように数値化するか」ということに知恵を出し合っている始末。呆れてものも言えねーですね。本来,数値化できないもの,数値化してもしかたないものは,数値化してはいけないのです。あなたのきれいさ,心のやさしさなどを頑張って数値化する方法を考える必要なんてないのです。子どもの授業の態度だって,数値化できるとは限らない。ある視点から見て,その視点のみで数値化することによって,もっと大切なものが見えなくなることだってある。教師の教材研究をほおっておいた議論が多すぎます。そもそも,子どもたちにつまらない課題を出しておいて「話し合いましょう」もクソもないだろうと思うのです。
 1,2年生の複式で授業書《足はなんぼん?》を始めたそうです。その2時間目。さっそく「やった~生活や!」「生活楽しみやってん」の声。この声に押されて,小雨の中にもかかわらず外でアリ探し。「日本アリポスター」で大盛り上がり。たんなるアリの観察なのに「科学をしている気分になる」仕掛の数々。子どもたちにとっては,「授業を始めます!」の挨拶があろうがなかろうが,早く勉強したいときにはしたいのです。
 授業が終わったあとも,ポスターに張りついてワイワイガヤガヤ。長さの勉強をしたばかりの2年生は,アリの大きさを指で作ってみたり,このアリが一番でかいとか,一番小さいアリを探そうと必死になっていました。(5ペ)
 ある複式の研修会に行ったときに,興味深い掲示物を見つけたそうです。さっそくそれをメモし,自分でも作ったのが右のもの。「ひなまつり」の歌に合わせて,ものさし・定規の使い方を指導できるそうです。

3 「アイくん日記」 B5 2p         K.H
 支援員とはいえ,6時間みっちりと子どもたちの支援にあたるのは,たいへんそうです。どの時間で記録を書いているのだろうと,疑問に思います。ほんと,働き方改革が進みませんね。
 ここで話題になっている子は,途中まで特別支援教室で学習していた子です。なので,他の子と同じ調子で進むことはできません。この子のように途中から普通学級で学ぶことになった子は,それまでとはギャップが大きいです。それだけに支援員としての出番が多いとも言えるでしょう
 ただ,いつも思うことですが,彼らのわかり具合(わからなさ具合)というのは,教科の指導者にとってはとても勉強になります。「○○のできない子はわたしの教師」という姿勢で,教材について,科学的に研究していきたいものですね。ま,これは支援員の仕事ではありませんが,これをキッカケとして勉強してみようということはできます。ただ,それを指導者に伝えるのは遠慮した方がいいです。兼ね合いが難しいですね。こっちも元教師だし。

4 「ブログ的気楽レポ2018年6月号」 A5 12p     M.O
 久しぶりに担任を持ったので,授業書《世界の国旗》をしたという報告です。楽しさ度は,「たいへん楽しかった」…9名,「楽しかった」…2名と,100%でした。《世界の国旗》の感想を紹介した学級通信(№47)で,わたしは「世界の国旗をなぜ学ぶか」という親むけの文章を書いています。
 さて,わたしが高学年を担任したときによく行ってきた授業があります。それが《世界の国旗》です。特にオリンピックやワールドカップの開催年には,必ず取りあげてきました。
 「国旗のデザイン」には,その国の歴史があります。その国民の願いがあります。国旗一つで,同じ国民同士が争ったりもしてきました。そして,国ができたり滅(ほろ)んだりして,国旗は変化します。ただし,一つ一つの国旗の意味を覚えることは大変です。実は,世界の200ほどの国ぐには,あるグループで見ると,とてもよく似た国旗を持っています。その〈デザインの共通点〉を探ることで,だんだんと世界の縮図が見えてきます。《世界の国旗》の授業は,世界の国ぐにを知る入門書でもあるのです。

 5月の連休中に出かけた場所の紹介もありました。今年は関西方面へ出かけました。行動記録を書いてきたのは,兵庫県・生野銀山,同じく明石天文台,そして徳島県・大塚国際美術館,帰りに寄った福井県・明通寺というお寺です。明石天文台以外は,初めて訪れる場所で,とても興味深く探索することができました。どちらももっと時間がほしかったなあ。時に大塚美術館へは,また行きたいです。最後はかけ足になっちゃったので。実物大のゲルニカ。もっとじっくり見たい! 明通寺の住職さんはなんとあの中島哲演さんでした。知らずにいったので,ビックリしました。珠洲原発反対運動の時にもお世話になった方です。一緒に写真を撮ってきました。
 《燃焼》《燃焼16版》との違いについてまとめてみました。この年,担任した6年生とはじめて《燃焼16版》で授業をしてみました。こちらの方が収まりもよくて,授業もしやすかった気がします。なお,配付したレポートには《96版》と書いてありますが,これは《16版》の間違いです。
 最後に「最近,高橋優を聞いているよ」という話。この頃からめっちゃはまっていたことがわかります。この年度の最後にも,さまざまな場面で,高橋優の歌詞を紹介しながら,卒業や年度末を迎えることになったのでした。

5 カードゲーム「コヨーテ」       紹介  T.N
 Nさんは,いろんなカードゲームを知っています。どれもこれも,面白いものばかりです。どこで知るのかねえ。Amazonのレビューを一つ紹介しましょう。
息子が面白いからこれ買って欲しい❗️というので購入しました。
従姉妹が来て早速コヨーテで遊んでました。みんながカードを額に当ててる光景はとっても奇妙で面白いです(^-^)
ゲームをしてる人もとても楽しいみたいです🎵買って良かったです 

というわけで,家族でも楽しめるカードゲームです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました