珠洲たの通信・2018年4月号

 連休があっという間に過ぎる!!! と叫んでみても,むなしい…。
 みなさん,連休はどのように過ごしましたか? わたしは,前半も後半も県外に出かけていました。こんなに徹底して家にいなかったのは初めてかも。今までは,1日くらいは家にいたような気がしますが,今回は,すべての日に県外にいました。どこでどんなことを学んだのかは,次回のサークルでまとめてきます。
 わたしのニチジョウをふり返ると,依然としてブログやFBへのアップがほとんどできない日々を送っています。新しい本(月刊誌も含めて)なども,全く読んでいません。でもこれは,時間がないのではなく,3月末に手に入れたiPadが悪いんです。家での自由時間(といっても1時間もないけど)のほとんどは,iPadと共に…です。いろいろと便利なアプリがあるらしくて,それらについてのレビューを見たり紹介動画を見たり…。さらには,授業で使いやすくするために,何かできないか考えてみたり…でも,どれもまだ形にはなっていません。夏休み頃までは,このまま行きそうな感じです。考えてみれば,これまでiPadなんかなくても授業をしてきたんだから,無理にそんなことを考えなくてもいいんですがね。ここが,わたしの子どもっぽいところなんでしょう。昔から何か新しいことをやり始めると,それが役立つかどうか分かんないのに時間と金だけ使ってきましたから。今回も,有料のアプリを,ただ体験したいがためだけに購入したりしています。は~,我ながらバカです。でも,自分の欲求のおもむくままに生きているのもいいものです。

■4月の例会の参加者(5名)
 K.H   M.S   M.O   T.N   M.K

資料の紹介

1 「アイくん日記・2018年4月号」 B5 2ぺ   K.H
 今年度は,2年生へのみ,支援に入るそうです。学校長によってなのか,年度によってなのかは分かりませんが,組織が変わると,これまでのやり方も変わってくるので,慣れるまではそのリズムに合わせるのに気をつかいます。これはどこの学校でも同じです。
 レポートにあった,ある先生の言葉に同意します。アイくんについていっているようです。
2年生になったら,少しは落ち着いた気もするけど,簡単に生徒の性格が変われるものではないから,多くを期待せず,授業をしていきたい。
 そのとおりですよね。子どもは,今までそうやって生きてきたんだから,それを教師の力で変えようというのは無理だ(というかおこがましい)し,本人が変わるのにも時間がかかります。本来の教師の仕事は,毎日の学校生活において,子どもたちに満足感を与えてあげること…これが一番です。でも,実はそれが一番難しい。ついつい説教をしてしまって,「楽しくない時間」を与えてしまうのです。反省(..)_

2 「2年目スタート」 B5 4ぺ   M.S
 複式とは言え,教師生活初の1年生の担任だそうです。
 今年度の新入生はたったの1人。だから入学式にはマスコミも来たとか。ここでも,本来なら,複式解消講師さんが入って担任は1年生の国語を持てるはずだったのですが,校長判断とやらがはたらいて,できなくなったとか。せっかく入門期の文字の授業を楽しみにしていたのにね。
 3月末にあった「尼崎の会」の報告。Nさんに刺激されたのか,久しぶりに買い物三昧してしまったそうです。たまにはいいんじゃないですか。
 参加した講座は,1日目が二階堂さんの「社会の科学の授業書紹介」,中さんのナイター。さらに2日目の午前中は授業書体験《二つの大陸文明の出会い》,午後は,帰りの電車ギリギリまで,特別支援教育の実践家でもある淀井泉さんの「たのしい国語」の講座にもでていたそうです。淀井さんのお話は,学校や研修会で聞いてきたどの話よりも分かりやすくて実践的だったようです。どんなことを学んだのか知りたいです。
 会場でもらったらしい「アクティブラーニングなんて無理だろう」という内容の小野健司(四国大学)さんのレポート『仮説実験授業から見た「アクティブ・ラーニング」』を読んでみました。おもしろかったです。10~20年ごとに,スローガン的な言葉を導入して大騒ぎする教育界には,ハッキリいって付き合っていくつもりは毛頭ありません。今度もまた,失敗したのか成功したのかをハッキリさせないまま,この「アクティブ・ラーニング(主体的,対話的で深い学び)」は消えていくと思います。歴史を見れば一目瞭然。ちゃんと教育史を勉強すれば分かるんですから。
 「1,2年生とのおつきあい」では,学級開きご10日間の話題をまとめてきてくれました。「はじめましてカード」「お話パズル」「牛乳パックゴマ」「ごん太」「下村式漢字指導」…などなど,矢継ぎ早にたのしい授業のネタをぶつけて子どもたちの心をつかんでしまったようです。今後は,生活科で授業書体験できるのが楽しみだとか…。
 まだ,入学したばかりの1年生との複式。1年生のところへは,何度も行かざるを得ないので,「わたり」ならぬ「こわたり」をしているそうです。「複式の授業」の研究の積み重ねって,日本の教育界にはどれくらいあるんですか? いつも行き当たりばったりのような気がしています。わたしが知らないだけかな。
 あと,先月口だけで紹介してくれていた「木版画」の子どもの作品を持ってきてくれました。彫刻刀を初めて使ったとは思えない出来映えでした。

3 「New Moon」 B5  2ぺ  T.N
 タイトル付きのレポートを書いてきてくれました。学級通信がたしか「Full Moon」だったと思います。副題には「新米教師のたのしい授業レポ」とあります。いいですね,この響き。
 Nさんは,Sさんと出かけた「尼崎フェス」についてまとめてきてくれました。
 「何としても1日目の午前中から参加したい」と,早朝から出かけることを提案したのは,Nさんでした。この〈学ぶ姿勢〉は,どこから来るのでしょうか? おそらく,昨年1年間に出会った仮説実験授業研究会関係のメンバーや,体験した授業プランや授業書の魅力があったからだと思います。わたしは,実際の体験よりも先に板倉先生の本と出会って「これは確かな授業理論だ」と思って学び始めたのですが,Nさんは,生き生きと授業について語っている先輩たちと出会うことで,自分もそうなりたいと思えてきたのではないかと思います。「熱心な教師なら,だれでもマネできる」ようなプランとして提示しているのがわれわれの研究会ですから,学べば学ぶほど,豊かな教師になれると思います。
 学年末だったこともあり,次年度の予想を5年生と設定して,主に高学年の講座や授業書体験に参加してきたというNさんでしたが,殘念ながら,その予想ははずれてしまいました。
 しかし,仮説の授業書やプランには「○○年生用」という発想は全くありません。その気になれば,何年生でもやれます。実際《もし原》は小学1年生から高校生までやられていますからね。中学生に《空気と水》というのもあります。
 とにかく,学んだことはすぐに実践できるのが,うちらの研究会のいいところです。担任は,ある程度時間が自由になりますので,それを大いに活用して,子どもたちといい関係を作ってくだい。そして子どもたちを勉強好きにしてくだい。
 子どもたちとの反応をしっかり記録して,自分の財産を殖やしていってくだい。その一部でもいいので,子どもたちの様子を教えてくだい。 

4 「ブログ的気楽レポ2018年4月号」 A5 8ぺ    M.O
 まずは,久しぶりの担任になって,生活リズムが変わったという話。担任を続けていたときは何学年を担当しようが生活リズムにあまり変化はないのですが,ちょっと離れていると,なかなか担任モードに戻せません…というか,以前のわたしの立場と今とはちがうので,戻すといよりも新しいリズムをつくり出す必要があるのです。例えば,以前担任したときとは年齢が10歳もちがうし,家には犬がいるし,おじいちゃんはいなくなったし…などなどです。そこで,どうしても体が疲れ気味になります。オーバーワークということだけではなく,単にリズムがつかめないだけでもストレスになりますからね。
 あとは,教科の進め方について,4月当初に立てた計画をまとめてみました。特に「先生がついて行う朝の学習」と「国語・算数の授業の最初に行う計算・漢字学習」については今まで以上に計画的に進めるようにしました。理科は仮説実験授業を中心に,書写も少しは「楽しいネタ」を入れて,毛筆で書くことを楽しんでもらいたいです。変な立場になった道徳については,教科書との兼ね合いを考えて進めていかなければなりません。これは,まだ試行錯誤中です。今年1年,歩みながら,自分の形が出来上がってくると思います。さらに,総合的な学習では,珠洲の話題を取り上げるだけではなく,世界を見る目,ニュースを見る目も養いたいと思います。
 学級掲示も頭の中に思い描いていることはあるのですが,なかなか実行に移せません。やはり,ちょっと時間に追いまくられているのかなと思います。
 今,気になっているのが,昨年までわたしが使っていた学校の掲示版です。この掲示版には,現在,何も貼られていません。どのように活用すればいいのか,だれかやってくれんかなと思っています。

5 「人狼ゲーム」など  紹介  T.N
 場所を移動して喫茶オランダでカードゲームを紹介してもらいました。以前紹介したハガキ一枚の「人狼ゲーム」は,数ある人狼ゲームの一つでしかなかったようです。このカードを使ってやるゲームも,おもしろかったです。実際にやってみて,初めてそのおもしろが分かりました。梅雨の日のために教室に常備しておくといいアイテムです。

 学校現場は,どれくらい変わりましたか? 中学校の「水曜日部活なし」のように大きく変えることはできているのでしょうか? 小学校の場合は,なかなか目に見える形で改革できないのが殘念です。わたしのもやもやの原因はここにもあるような気がします。

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