珠洲たの通信・2018年5月号

2018年度

 A訪問が終わって,ゆったりと過ごしています。これが普通の日常。1週間に3日くらいは,4時30分頃まで子どもたちとしゃべっています。下校時間は4時10分らしいですが,それは,ま,関係ないね。教師がクラスにいるんだから大丈夫。
 昨日も,一人は居残り。3人娘達は,黒板にイラズラガキをして遊んでいました。これが子どものあるべき姿。居残りしている男子も,ときどき大笑いしながら参加しています。どうぜ,バスが来るまで玄関で待つしかないんだから,こんな風に時間を過ごした方が楽しいはずです。
 昔どこにでもあった,こういう日常が,どんどんなくなってきています。でも,だからこそ,いまの子どもたちには,ちょっとは羽目を外すくらいの経験,ルールを破るくらいの経験が必要だと思います。昨日の娘たちも,黒板をとてもきれいにして帰っていきました。私が会議でバタバタ別れた時なんて,次の日の朝まで6時間目の黒板のままの時があります。そんなことを考えると,黒板にいたずらして,きれいに消していくってのは,とってもいいことかも。また,子どもたちに新しいことを教わった気がします。
 さて,5月のサークルには,小松サークルの貝田さんがわざわざ珠洲まで来てくださいました。朝,裏庭で草むしりをしていたら,携帯に電話があったので,すぐにFBで流したところ,みなさん集まってくださいました。
 サークルの前半は,貝田さんによる「サイエンス・マジック・ショー」です。あとで,マジックの種明かしや再現するために必要な情報が載っている資料も頂きました。これで,やる気さえあれば(そしてちゃんと何度も事前に練習すれば),わたしたちも子どもたちの前で披露することができます。貝田さん,とても貴重な時間を共有できてありがたかったです。

■5月の例会の参加者(9名)
 K.H   M.S   M.O   T.N   M.K   H.H  U.H   R.H(初参加)  A.K

資料の紹介

1 サイエンスマジックショー      演示   貝田 明 
 とてもテンポ良く,たくさんのネタを披露してくださいました。魅せるのには,実験を見せるだけではなく,言葉も大切になります。口上というやつですね。大道芸と言ってもよいでしょうか。わざと失敗したように魅せたり…人を引きつけるコツがあちこちにちりばめられていて,ホント,さすが,わたしの師匠です。写真でも紹介します。
 定年退職しても元気に子ども達や大人たちに科学の楽しさを伝えている人たちが,私たちの周りにはいっぱいいます。そんな先輩の存在は,明るい未来を示してくれているようで,元気づけられます。

2 「アイくん日記・2018年5月号」 B5 2ぺ    K.H
 4月当初はアイくんの授業だけ出ていたのですが,ここにきて,新しく3年生のリュウくんの授業にも出るようになったそうです。そのリュウくんは,昨年までは特別支援学級にいたというのですから,本人も担当教師も支援員も戸惑うことでしょう。
 アイくんは,苦手な教科も,それなりにがんばっているようです。的確な支援ができてきたからかな。もっとも,他の先生から見ると,まだまだのようです。
 一方,リュウくんのことについては,Hさんも全くの未知数。様子を見ながら少しずつ関わり方を考えているようです。
 職員室へのあいさつに,心から感謝しているということでした。

3 「せっかくやるんだから」 A4 4ぺ   M.S
 まず,ネット配信の話題。月約1000円は高いのか,安いのか。時代は,有料で映像をいつでもどこでも見る時代になってきたというのかな。
 さて「絵の具セットの使い方」を丁寧に教えたという話。低学年を持てば当たり前かも知れないけれども,高学年しか持ったことがないと,「へ~」と思うようなことはいっぱいありそうです。「水入れ」の正式名称が「筆洗バケツ」。これももしかして商品名なのかな。水入れじゃダメか?
 たった一人の1年生だったところへ転校生が来たそうです。1年生が倍に増えたわけです。最初は,手を差し出しても握ってくれなかったそうですが,帰るころには先生の手を握り返してくれたそうです。よかったよかった。でも,順風満帆とは行かなくて,登校を渋ったりもしているようです。入学早々,新しい学校にすぐに代わるなんて,とっても変化が大きすぎて,それだけで大変だろうと思います。これまで一人だった子は,「負ける」ことをおぼえたそうです。よかったよかった。

4 「New Moon」 B5  2ぺ    T.N
 タイトルが「予想以上にたのしい日々」です。こんなに素晴らしいタイトルって、ないんじゃないですか。なぜ,そんなにたのしいのか。それは,「子どもたちと関わる時間が増えたからです」「昨年度は,初任研があるなか,自分のことに手一杯でした」とNさん。こんな言葉を聞くと,初任研半ばにして現場を去って行く人たちに,本当の教員の楽しさを味わわせてあげたかったです。せめて,自分の勤めている学校からは,そんな新採者は出したくない。「やらされるのではなく,子どもたちのためにやりたいと思ったことに打ち込める日々は,とても充実しています」とも。いいですね。
 4月からやってきたことをたくさんあげてくれました。たのしい授業のネタが満載です。教室にプリンターも置いたようです。裁断機も買ったとか。すごい勢いです。
 「学級通信」づくりにも気合いが入っているようです。新しく購入した「surface」を駆使して,すばやく、たのしく作っている姿を職員室で見かけます。「たのしいことなら、時間をかけるし,続くのだなと実感しました」
 貝田さんからは「学級通信は,表だけでもいいから毎日出してあげるといい。なによりも保護者が喜ぶ。保護者は,子どもたちが学校でどんなことをしたのかが知りたいのだから…。写真一枚でもいいから…それをキッカケに,学校のことを話したりできるだろう。」というアドバイスがありました。そう,出せるのなら,出した方がいいでしょうね。わたしは,じっくり書くタイプなので,なかなかリアルタイムに出せないのが欠点です。「速報」「本日の写真」コーナーとかを作っちゃえばいいかな。
 毎朝,読み聞かせをしているのですが,その本を紹介するだけでもすごいです。
 次回から,「学級通信」を持って来てください。みんな見たいと思いますよ。

5 「○×△×□=楽しい」  A4   2ぺ   U.H
 さて,このタイトルには何が入ると思いますか? 本当のタイトルは「初めての異動×初めての研究主任×久しぶりの低学年=楽しい」と書かれています。
 書き出しがすごいです…「昨年までは,生きるか死ぬかの瀬戸際をさまよっていました」…自分の思い通りに行かないことに悩んでいた日々。自分の教育への価値観が確立していればいるほど,今の現場で要求される「やらなけらばいけないこと」に対する違和感に苛まれます。それでも,自分の夢に向かって現状の変化を求めようとする…でも,頭を押さえつけられて…そういう中で悶々としてすごす…これが,今,正常な考え方を持っている教師の現状ではないでしょうか。
 それが,学校をかわって俄然元気が出てきたそうです。
「毎日の子どもの変化をいっぱい見つけたい。褒めたい。おうちの方にも知らせたい。そんな思いで「学級通信」を書きまくっています。教室掲示もしています。授業の準備もたぶん怠っていません(モノを準備しないと授業になりません)」
と言い切るHさん。子どもたちが扱いやすいのではありません。席は立つ,人に注意ばかりする,できないとすぐに泣く…そんな子たちなのですが,「楽しい」のです。
 現校はHさんのやる気を引き出してくれています。殘念ながら,前勤務校には,そういう懐の深さはなかったと言い切れます。管理職が一面的な見方しかできないと,優秀な教員をダメにしてしまうのです。子どもには多面的に見ろ…と言っているくせに…です。多様な子どもを育てたかったら,教員も多様でなければなりません。金太郎飴のような教員からは金太郎さえも生まれません。
 「人に注意をする」子に対する指導についても,話し合いました。
 やはり,みなさん「注意するのは先生だからね」で行くしかないという結論。今まで「人を注意して褒められた経験」ばかりだったから,そんなクセが身につく。これからは,注意しなかったら褒めればいいんです。これはうちの子もも同じです。

6 「ブログ的気楽レポ2018年5月号」 A5 8ぺ        M.O
 仮説実験授業《燃焼》について,中間発表です。今年は、今までとは違う「版」でやっています。第2部~第3部も楽しみです。運動会があったので,まだ,この授業をやっています。大丈夫なのか他の単元(^^;; あと,iPadのアプリの紹介などもしてみました。紙面が尽きた。(ネットではどれだけでも余裕があるのですが,元々はペーパーの通信なので(^^;)

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