いよいよ師走に入りました。そろそろ雪の便りも聞こえてきそうです。今日(2018/12/08)の朝なんて,結構寒かったですからね。
さて,峯岸さんの講座が少しずつ迫ってきました。ものづくりの方の準備は進んでいますか? 私は,先月のサークルで「吹き玉をします」と宣言したのですが,もしかしたら「スノーマンづくり」に変更するかもしれません。こっちの方が,季節に合っていますので…。来週中に子どもたちとも作ろう計画しています。といっても,今日の朝の散歩中に突然考えたことですが…これらのことについては,サークルで話をします。峯岸さんの講座には,1日目の体育の方には15名くらいの参加者がいるようです。あとまだ,5人ほど余裕があります。昨日が〆切でしたが,別にメールなど入ってくることもなく過ぎていきました。県外からは,富山から2名の参加です。
先日,「白山ろく少年自然の家」へ打ち合わせに行ってきました。1日学校を開けるのは,今年に入って2度目です。今回は,「ちゃんとしていろよ」と黒板に一言書いておいたら,その回答がしっかり書かれていました。
今まで,こんなメッセージを書いてもらったことなど一度もなかったので,なんともうれしかったです。ただ,そのうれしさは顔には出さずにパノラマで写真だけ撮って,黒板を消しましたが…。担任っていいですねえ~。
■11月の例会の参加者(4名)
M.S M.O T.N M.K
資料の紹介
1 「仮説はたのしい」 B5 6ぺ M.S
学級担任って楽しいことばかりじゃないですよね。授業をやってたり行事をやってたり放課後遊んでいたりするときには,「この時間がほしくて教師をやっているんだ」という気持ちでいっぱいなのですが,いざ,生徒指導上の問題とかになってくると,保護者も巻き込んで重苦しい雰囲気になっちゃいます。でも,終わってみれば,その生徒指導上の問題のことさえも,いい思い出になっちゃったりしますよね。現在進行形の時にはなかなかそう簡単には思えませんが,昔のことを思い出すだけでも,今現在の出来事を客観的に捉えられるかもしれないと思います。
「支援学級の地域交流」の話は,とても考えさせられる内容でした。私たちにとっては通り過ぎて行く一人にしか過ぎませんが,その子にとってはまさに1回きりの人生ですから。どのような場所に入学するのかで,その後の人生の枠も少しは決まってしまいます。そして後戻りはできない。できるなら,同じ学校で学んでほしいなと思います。手が足りなければ,指導者の方を増やせばいい。行政がそういう発想をしてくれることを願いたい。それが保護者の願いでもあると思うのです。
「かけ算の指導」…もちろ2年生にとって(というか2年担任にとって)の全教科のメインイベントですね。「九九を覚えられないと,もう先はない」ような強制力を持っているようにも感じます。私は,「もしあやふやなところがあったら,高学年になっても,九九表なども見ながらやればいい」と思っていますが,現場はそうはいかない(私も現場に居ますが…)。「以前『算数入門 かけ算プリント集』(国土社)をテキストとして授業を行ったときには〈かけ算の意味〉がしっかり身についた」とSさん。ま,そりゃそうだ。わたしたちの研究会が沢山の教室で実験して作ったものですからね。でも,今年は複式のため途中で〈わたり〉があるので,かけ算の部分も教科書どおりに進めているそうです。すると,やはり〈かけ算の意味〉の定着は今ひとつ。ま,これからは,複式で教える場合の〈プランの指導法〉を考えるといいかも知れません。「かけ算の意味」については,以降の学年でもやる必要があるので,そちらに任せるしかないですね。実際,私は,どの学年を持っても,まずは「1あたり量とかけ算」のとらえ方から再教育をしています。そうじゃないと,単位量あたりも,小数の乗除も分数の乗除も,割合も,比例も,分かったもんじゃないです。行き当たりばったりで問題を解く子どもたちが出来上がるだけ。「先生,これなに算ですか?」という言葉を私の算数の時間に言う子は徐々にいなくなります(今年もちゃんとそうなっています)。なぜなら「すべてかけ算で立式するから」です。考えてもみて下さい。中学校で,これはわり算,これはかけ算なんてことを考えたことはありますか? 一番よく使う方程式ってかけ算ですかわり算ですか? 積分・微分ってかけ算ですかわり算ですか? 中学校の数学が小学校の算数と切れてしまっているのは,どこか,この辺りにも原因がありそうです。
「毎日《かげとひかり》やりたい!」という子どもたち。さすが仮説実験授業ですね。この授業書の問題の理解を助けるための黒板掲示用のグッズがある事は知りませんでした。今まで,私は,教卓の上に人形を置いて実験していましたが,それだと,みんな前に出てくる必要があります。しかも,上から見たいので場所が狭い。かといって,教卓側に来てしまうと,プリントと左右が逆になってしまって,そういう変化にしんどい子にはしんどくなる。その点,黒板の上で実験が出来るのはいいですね。ホンモノを見たいので,次回のサークルに持って来て下さい。
「次の学活は,プリント学習をします」と言うと,子どもたちは「やったぁー」と大はしゃぎで,私が言う前に「三日月ならび」にしていました。-中略-3時間目が終わった後に子どもたちが大きい声で言いました。「毎日《かげとひかり》やりたーい!!」
まさに,これこそが子どもたちが主体的・対話的に学ぶ姿,そして深い学びの姿でしょうね。だって,自分たちから「毎日やりたい!」っていうんですよ。だから,仮説はやめられない。
2 「学力だけなら,今すぐにでも」 A4 2ぺ M.K
私が,前回のサークルで呟いた一言「(そんなんしても)学力しか身につかんし!」という言葉に反応して,まとめてきてくれた文章です。
あるK校長は,「学力調査で測れる学力はすぐに身につく」から,「まずそれを身につけさせるのが教師の仕事である」というようなことをおっしゃったようです。この二つの言葉。言葉面だけ見れば,私とこのK校長とは違うことをいっているようですが,ちょっと考えれば同じことも含んでいます。
私の「学力しか」という言葉には,「学力をつけるのは簡単だけど,そんなことやったってテストの点数があがるだけだよ」ということを言っています。この「そんなこと」の中には,「練習問題をたくさんさせる」「帯時間を設けて子どもの自由時間をしばる」「宿題攻めにする」「過去問を何度もやらせて答え方のパターンを身につけさせる」というようなことも含むし,もちろん子どもの定着を促す指導法も含みます。だから,言っていることはK校長と一緒なんです。しかし,違うところは,その次です。K校長は「この〈学力調査で測れる学力〉の先に〈真の学力〉があって,それはずっとずっと目指していくもので,達成したということではない」とおっしゃいます。わたしとは,そこが違う。わたしは「学力調査の学力を上げようとがんばっている間に,本当に大切な学力を見失い,学習から離れていく子どもたちが増えてしまう」「学力調査の問題なんてできなくていいから,学ぶことが楽しいという経験を積むことが大切」というわけです。
峯岸さんの講座に誘ったときの旧友の反応も教えてくれました。旧友は,本質をついたなかなかいいこと言ってくれていましたね。残念ながら講座には来れないようですが,こうして,私たちの教育に対する科学的な姿勢が広まるのはうれしいことです。
それにしても,今の教育改革とその現状を大所高所で見ることができないと,現場はますます苦しく感じてストレスが溜まってきます。点数を上げる方法だけでなく(これも大切だけど),教育の哲学そのものの話ができる環境がほしいと思います。
サークルは,その大切な時間です。
3 「ブログ的気楽レポ2018年11月号」 A5 6ぺ M.O
まずはドリアン助川著『線量計と奥の細道』の紹介。いい本でした。こんなの好き。
「担任だから思うこと…」には,「いしかわっ子駅伝交流大会」での子どもたちの話題と,一緒に練習を指導してくれた若い先生方(N先生と5年担任)との話題と,「学習発表会」の練習などを通して思ったことをまとめてみました。これらは,〈担任じゃないと味わえないこと〉です。そして,久しぶりに,「やっぱりオレは担任がしたくて教師になったんだなあ」ということを強く感じたひと月でした。「選んだ道に間違いはなかった」…そう思った1ヶ月でもありました。担任は毎日忙しいけど,その忙しさは,すべてすぐに子どもたちにプラスに返っていくような気がするんです。級外や主任(校務分掌上)の忙しさは,おそらく,あまり子どもたちに返ることはない。ましてや管理職の忙しさは,逆に同僚や子どもたちをいじめることに繋がるかもしれない(何せ彼らの向いている方向が外ですから…)。昨年までは,職員室も過ごしやすくしたいと思っていたけれど,今年なんて,職員室なんてどうでもいいからね。好きにやってって感じです。そういう点は気楽なもんです。
「露頭と珪藻土見学」では,本校に赴任してから毎年やってきた珪藻土見学会の集大成のような話です。毎年,見学内容が充実しています。これまた,今年は担任だったので,総合の時間もしっかり使うことができました。この観察の後,珪藻土から珪藻を取り出して顕微鏡で見ることもできました。しかも,大人向けに書いた「能登の珪藻土」のプランをやってみることもできました。よかったよかった。
「授業書のこと」では,まず,算数で《2倍3倍の世界》が終わったことを報告しました。子どもたちの授業への評価は,5が10人で4が1人…楽しさ度100%です。すごいなあとしか言えません。また道徳・総合・学活の時間でやっている《生類憐みの令》は,授業参観の時に第1部が終わり,今は第2部も終わりました。今年中に第3部まで終わる予定です。最終的に,綱吉に対する子どもたちの評価がどう変わるのか,とても楽しみです。
外にも,来年度の「楽知んカレンダー」や「星と月のカレンダー」の紹介・販売もありました。
今月には久しぶりの講座を開きますので,みんなが楽しんで貰えるようにあと少し,準備をしていきます。この講座をキッカケに,「たのしい授業」の輪が広がればいいなと思います。
次回のサークルでは,講座で行う「ものづくり」もやってみるので,それぞれの担当の方は材料の準備をお願いします。どちらかというとこちらがメイン。レポートは,空いた時間で…。
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