中国・杭州で見た皆既日食(2009.7.22)

空・宙・天

いよいよ日食が始まった!

以下の日食の写真は,パナソニックの携帯用デジカメ(300万画素で設定)で撮ったもの。
何も用意しなくてもどれくらい撮れるものなのか,今後の参考にいただければ幸いです。
高額な機械を持っている人は少ないでしょうからね。


8時21分頃
 いよいよ日食の開始だ。
 まだ雲が多いけど,携帯用のデジカメしか持ってきていない私にとってはかえっていい。晴れたときには日食グラスで確認し,雲が通るときにはデジカメで写真を撮る…と言うことを繰り返すことにした。
 連れ合いは「上の方から欠けてきた」と言っているけど,半信半疑の私。でも彼女の言うとおり上の方からだんだん欠けてきた。

8時31分頃

8時45分頃
 これは日食グラスを通してデジカメで撮ってみた写真。いろいろとやってみたが,この方法で,うまくいくときといかないときがある。
 上の写真と大きさが違うのは,私が適当に写真を縮小したり切り抜いたりしているから。
 以下の画像もいい加減。

8時45分頃

9時12分頃
 雲の中で三日月の形になってきた。
 若干涼しくなったような気がする。

9時12分頃

9時18分頃
 相当欠けてきた。

9時18分頃

9時19分頃
 いつの間にか道の街灯がついていた。周りにいた人達も気づかなかった。それくらい徐々に暗くなってきた感じだ。
 柳の木にいてすごい声で鳴いていたセミたちは,依然として鳴き続けている。
 どれくらい暗くなるのだろうか?

 皆既まであと15分ぐらいだ。

街灯がつきはじめた

9時32分頃
 とてもうすくなったが,これからがなかなか減らない感じ。辺りはますます暗くなってきた。
 これで皆既まで未だ2分くらいもつのか?

9時32分頃

9時34分頃
 もうすぐ皆既日食だ。
 が,最後の光を見る前に雲の固まりが来て,皆既になる瞬間を見ることができなかった。
 でも,その雲はそんなに大きくないので,皆既の間に出てくるに違いない。

皆既になる瞬間は見ることができなかった

9時36分
 まだ太陽は出てこない。
 まわりはまるで夜のようだ。
 セミの鳴き声は全く聞こえなくなった。
 遠くで,花火が何発も上がっているのが聞こえる。
 雲の流れを考えるとそろそろ太陽が顔を出してくるだろう。
 そして,月に隠された太陽も顔を出すハズだ。
 みんな息を殺して雲が行き過ぎるのを待った。

もう,あたりは真っ暗だ

9時38分頃
 ついに,雲に隠れていた皆既日食の太陽が現れた。やっと見ることができた。
 ここからはずっと太陽をみることができた。
 このとき,頭上を見ると,金星らしき星が輝いていた。他にもいくつか星が見えた。
 家に帰ってから,「ステラナビゲーター」で調べてみると,このときの杭州の天頂には金星がでていたことが分かった(ステラの画像はここ)

太陽の光がモヤモヤしている~

9時40分
 遂に月の後ろから,太陽が現れた。
 ダイヤモンドリングも見えたが,それをデジカメにとることはできなかった。というか撮ろうともしなかった。
 やや遅れて撮った写真が右のもの。
 もうすでに,何が何だかわかんない。
 それでも,念願の皆既日食とダイヤモンドリングに会うことができて感動だ!!

ダイヤモンドリングは撮らなかった

9時50分頃
 またまた雲が出てきたが,皆既になるときよりは常に太陽が出ている感じだ。
 これは私のデジカメではなく,連れ合いのsonyのデジカメで撮ったもの。
 同じように撮れている。

直接観察から間接観察へ

10時13分頃
 日食の直接観察に飽きてきたわたしは,鏡で太陽の像を映し出す実験をやり始めた。
 最初は,連れ合いと2人でやっていたのだが,そのうちみなさん集まってきて,手鏡なども出して夢中で実験を始めた。

 立ってスクリーンを持っているのがわたし。
 一緒にスクリーンを持っている女の人が,このツアーを金沢の旅行会社に呼びかけた方。

白いスクリーンに太陽の像を映し出す実験

10時17分頃
 みなさん,そろそろ帰り支度。
 世紀の大日食を最後まで見届けようというメンバーはいない模様。なんだこりゃ。
 うちの連れ合いも,
「暑くなってきたからホテルに戻る」
といって帰り支度を始めていた。(^^ゞ
 でも,「遮光フィルター付きカメラ」で撮影していた子ども連れの若いお父さんは,一番最後まで撮影をしていた。 

ビデオカメラの液晶画面

10時25分頃
 ホテルに戻ったわたしは,鏡を取りだし,外からホテルのロビーの壁に向かって太陽の光を映し出してみた。
 これで直径25センチくらいの欠けた太陽が現れた。
 くわしくは次のページへ。 

壁には巨大な欠けた太陽が出現!

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