珠洲たの通信・2013年2月号

2012年度

 今日はあの大津波からちょうど2年になります。
 あの日,何をしていたのか…。おそらく被災しなかった方も含め,日本人ならあの日の自分の行動を鮮明に覚えているのではないでしょうか?
 私は,午後から年休を取り,手術をするという母親を手術室まで送り届け,年老いた父と一緒に,病室で母の手術が終了するのを待っていたのでした。私は本を読んでいましたが,どんな本だったのかは覚えていません。
 なんとなく揺れたように感じて,病室から外を眺めてみましたが,別に電線が揺れていたりとかはしてなかったので,気のせいかなあと思っていたのでした。
 それでも念のために…と思ってテレビをつけると…地震の報道をやっているではありませんか。
 そして,手術が終わってお袋が病室に戻ってくるまでに,大変な映像を見ることになるのです。
 津波のあとの原子力発電所の事故により,私のブログの内容がとても過激になりました。まるで原発反対ブログでした(^^;) テレビよりも早く緊急避難を呼びかけましたが,残念ながら,それはまちがいありませんでした。

2011年3月11日のブログの記事
 今日は,雷鳥のラストランの日なので,「家に帰ったらテレビを付けて地方ニュースを見よう」っと思っていました。それから,「イ・サン」の最終回マイナス3と2を見る…そういう予定でした。
 ところが,午後2時45分に発生した巨大地震で大津波が発生し,いったい何がどうなっているのか分からないまま夜に突入してしまいました。
 わたしは原発が心配です。
 退避命令が出たということは,炉心に何かいけないことがおきている証拠です。
 テレビでは「自分で判断しないで…」といっていますが,私なら,すぐに遠くに逃げます。
 大事に至らなければいいが…と思っています。明日の朝,どうなっているのでしょうか…。

 そして「自分で判断しなかった人たち」が,初期被曝をしてしまったのです。なんということでしょうか。
 私は,3月31日のブログに右のような合成写真(ネットでは省略)を掲載し能登半島の人たちへメッセージを発信しました。福島と同じ,原発から20キロ圏内に避難指示が出されたとすると,私たち奥能登の人間は,どこにも行けなくなることが,この画像で一目瞭然です。
 この原発震災以来,我が国の世論は脱原発へと大きく方向転換をしましたが,依然,原子力村は健在であり,巨大な力を持っていることには変わりません。

例会の参加者(3名)  S.M  O.M  H.K   

 2月のサークル参加者は,たったの3名。でも,少ないときには少ないなりに,じっくり話ができていいんですよね。
 「今月のサークルが3人でした」ということをブログに書いたところ,kawaさんという方から次のようなコメントがありました。
「2人いたらサークルはできる」ので3人もいたら大丈夫ですね。
 わたしのところでも月1回の例会をしていますが,ときに2人とか3人のときがあります。
 そんなときは濃い内容の話ができていい場合もあります。まあ,もう少し多い方のときがもっとたのしいですけど。

今月の写真・話題になった本

2年生の作った紙版画。すごいでしょ。

資料の紹介

1 「風のようにおもむくままに」 B5 6P  S.M
 内容は「紙版画」「体育」「ユニバーサルデザイン」「健康手帳」,そして「板倉先生の言葉」の5つです。
 紙版画は白黒なので,紙版画用の版も白黒で作るのかと思いきや,そうじゃないそうです。
 「○○しているわたし」というテーマで下絵を描いてもらいます。そして,その下絵を,紙版画の部品に写し取るわけですが,そのとき,くちびるは赤色,顔は肌色というようにして,色画用紙を利用して写し取ったそうです。こうすると,組み立てたもの(版)がちゃんと顔らしくなるので,できあがりがイメージできます。これは酒井式の一部なのかどうなのか,私は知りません。2年生とは思えないできばえでビックリしました(本ページのタイトル写真)。
 体育の時間の工夫もまとめてきてくれました。体育専門家からは呆れられそうだけど…と言っていましたが,ま,いいじゃん,呆れられても…。
・ウォーミングアップ走で,ゴールが同時くらいになるようにスタートをずらす。これをやることで,準備運動での楽しさが増える。
・ジャンケンリレー。一本橋などでよくやるやつですね。両端から一人が出てきてぶつかったところでジャンケンするヤツ。少人数だとすぐに出番が回ってきて,負けて帰るときにも走ってしまったりします。
・的当ては,「バスケットボールの板にボールを当てるだけ」のゲームで,3分で何回当てることができるかというクラスの成績を伸ばすゲーム。フリースローラインから思いっきり投げるだけですが,ボールがよからぬ方向に飛んでいくとそれだけ損をするので,だんだん,当てるスピードなども考えるようになるそうです。
 「ユニバーサルデザイン」の話は,サークルでも最近話題になってきています。Sさんは,中尾繁樹関西国際大学教授の講演が興味深かったそうです。著書には「〈特別〉ではない特別支援教育」というシリーズがあります。
 「研究会ニュース」に出ていた板倉先生の言葉は,私も最近読んでいたものなので,同じ部分に注目しているんだなあと思いました。

2 「MY BOOK 2013年2月号」 B5 2p  H.K
 今月は,以下の2冊を紹介してくれました。
○板倉聖宣著『板倉教育学の基礎』(ガリ本図書館)
○板倉聖宣著『科学と教育』(仮説社)

 1冊目の本は,私はもっていないような気がします。板倉先生の講演記録が入ってるようです。ま,研究会はいつもこんな勝手なことをしています…が,板倉先生はいつも大目に見ています。著作権なんて,あってないようなもの?? これも研究会内部だからできることですので,お間違えのないように。
 もう1冊は,私も,人に仮説実験授業を紹介するときによく利用する本です。板倉さんが東京大学の教育学部で講演したものをまとめた本で,最初はガリ本だったのですが,後ほど仮説社から正式に販売されました。仮説実験授業を成り立たせている教育哲学というか教育科学というか,そういうものがずっしりと詰まっていて,とてもいい本です。おすすめ。

3 「ブログ的気楽レポ」 A5 8p  O.M
 今月も学級通信の話題を紹介しながらレポートをまとめてみました。内容は「星野道夫」「バレンタインデー」「調理実習」「総合学習発表会」です。
 星野道夫という人の「森へ」という作品は,光村図書6年国語に出てきます。以前から掲載されていた作品です。まあ,これまではいつもは読んで終わりという感じで扱っていたのですが,今回,何となく気になって星野さんの他の図書も手に入れて読んでみると,これがなかなかおもしろい人なんです。結局,ミニ写真集も含め5冊も本を読んじゃいました。
 「バレンタインデー」は,以前から気になっていた「バレンタインデーと日本でのチョコレート販売とのからみ」について調べた結果をまとめてきました。これについても,ネットだけでも面白いことが分かったのです。
 結局,実質上の火付け役となったメリーチョコレートカムパニーの第2代社長の著書を読んで,またまた新しい勇気をもらったのでした。詳しくは私のブクログのレビューをご覧下さい。○原邦生著『社長は親になれ!』(日本実業出版社)
 「調理実習」や「総合学習発表会」については,取り立ててここにあげるまでもないので省略します。
 ただ,私達教師は,多分,総合学習のようなものを積み重ねることで,教材を見つけ出したり,それを授業化したりしているんだろうなと思います。私が,ブログやレポートを書き続けるのも,自分が興味を持ったことを残しておこうと思うからです。それが,いつか授業に結びつくかも知れないし,結びつかないかも知れませんが…。そんなことは私にとっては二の次です。好奇心がある限り,この世の中は刺激に満ちていて,とってもおもしろいです。読みたい本もどんどん出て来て,時間が足りな~い。歴史韓ドラも気になるし…。

4 おもちゃ 3種 
 操り人形,グニャッとなるハンコ(以上,仮説社で販売),ペンギンのパクパクくん(牛乳パックで自作)を紹介してくれました。どれも興味深いでしょ。

操り人形
グニャッとなるハンコ
ペンギンのパクパク君

 その他,DVD「青い目,茶色い目」を皆さんにプレゼントしました。まだ,焼き増ししたのが数枚あるので,3月のサークルに持ってきますね。下のYouTubeの画像は,残念ながら英語です。

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