珠洲たの通信・2013年1月号

2012年度

 3学期も早1か月。もうすぐ卒業式に向けての準備が始まります…というかもう始まっているかな。
 さてさて,私の近況は,どうも調子が良くない。韓国歴史ドラマの見過ぎです。これはイカンです。日々の行動パターンが狂ってしまっていて,なにやら仕事の方がおろそかになりそう。なにせ,韓国歴史ドラマは,月~金まで毎日あります。しかも,今録画しているのが3つです。こんなん見れるはずがないではありませんか。それでも,1.3倍速にして見てきたのですが,そろそろ限界です。せめて,2つにします。
 今日(2月2日),久しぶりに「珠洲たのしい授業の会」のHPを編集しました。2か月ぶりです。今日は,これまでリンク切れだったリンク集を訂正しました。「珠洲たの通信」(この通信のHP化)もボチボチ掲載していくつもりです。ブログを立ち上げてからと言うもの,私の発言もそちらの方に重点が移っています。でも,資料集(資料庫)としての「珠洲たのサイト」の意味はあると思っています。
 今後,これまで書いてきたレポートの中から,他の人たちにも役立ちそうなものを順次公開していきます。これも,韓国歴史ドラマばかり見ていたのではやれません。ま,こうして決意を書いておけば,少しは自分への圧力になるでしょう。
 HPと言えば,仮説の研究会長老のYさんが,ある古い友人Iさんの「たのしい授業ML」(仮説社が管理)の発言への返信で,次のように述べておられました。
おっ! 懐かしい人の登場だ。
昔昔(1997年) パソコンでホームページを作成したとき,Iさんの養護学校のホームページのようなものを拝見したことがあります。その頃,仮説実験授業のことをホームページ書いていたのは,確か(とはいえませんが)札幌の泉さん(?)と能登の方と和歌山の方でした。

 この「能登の方」というのが,私たちです。だから「珠洲たの」サークルは,仮説実験授業研究会の中でも,真っ先にHPを立ち上げたサークルなのです(1998年3月創設)。
 さて,外は,雪が降ったり降らなかったりの冬ですが,体調管理には充分注意しましょう。

■1月の例会の参加者(4名)
 M.S(S市T小)  M.O(N町U小)  K.H(S市M中)  M.N(W市K小)

資料の紹介

1 「風のようにおもむくままに」 B5 3P    M.S
 まずは,算数書《かけ算》の感想を持ってきてくれました。
 子どもたちの感想を少し紹介します。
・タイル図やタイルマシーンができたので,かけ算がすらすら言えるようになったと思います。
・タイル図では,はこを書いてわからないもんだいをかんたんにといてしまったから,わかりやすいと思いました。
・タイルマシーンもいろいろなかけ算につかえるから答えがかんたんにできるのがいいなーと思いました。
 いずれも,タイル図やタイルマシーンの威力が伝わってきます。
 こんなにいいグッズは,もっともっと広まって欲しいですね。
 二つ目の話題は,道徳の副読本に載っていた資料についての問題提起でした。
 「先生からのおうえんメッセージ」という資料の内容が,なんともいやらしくて,恥ずかしくてほおが赤らんでしまいます。主題名が「先生大好き」だって…。こういう「先生を尊敬しなさい」「アナタの担任(要するにこれを指導している自分)も尊敬しなさい」と言わんばかりの展開には唖然となります。こんな資料を授業する先生はいないでしょう。「教師用指導書」には「自分のために先生がしてくれたことや,そのときの気持ちを思い出して書こう。」(182p)と書かれています。ん~,やっぱりぼくにはできない。
 最後は,ユニバーサルデザインにつながる話題「算数の時間のこわざ」です。
 漢数字を算用数字に直すときに,位の抜けている問題の間違いがよくあります。それを防止するために,位の固まりごと○で囲むことを提案していました。これは便利です。たとえば,五千二十ならば,「五千」「二十」 と包むことによって,百の位が欠けていることに気づきやすくなります。
 また,数の大きさ比べで数字を一つずつ見ていくこととか,10000までの数で計数機を使って実際に数えてみるなど,算数が苦手な子も得意な子も楽しく分かる方法を教えてもらいました。

2 「すずたのレポート」 A4 2P      M.N
 Nさんは,うちのサークルでは情報関連のエキスパートです。新しいことは彼に聞けば何でも知っています。で,もし答えられなくても,すぐに情報機器を取り出して調べてくれます。
 今回も情報機器の有効な使い方をいくつか教えてくれました。
 まずは,ipadとテレビをつなげるやり方です。これには,いくつかの方法があるようです。そのための専用ケーブルも数種類あります。でも,単にコードといっても3000円~4000円近くするので,しっかり考えて選ぶことが必要だと思いました。
 何につなぐのか,デジタルテレビだけなのか,それともプロジェクターにも直接つなぎたいのか…などで違ってくるようです。
 ipadで操作したものが,大画面に出てくるのはとても気持ちのいいものです。これで,どこにいてもネットを使った授業はもちろん,撮った動画をすぐに見たり,といった使い方もできるようになります。
 もう一つは,ipadで自分の家のパソコンを遠隔操作するという,なんとも危険な方法です。使うアプリは「LogMeIn」というものらしいです。これも実際に見せてもらいました。iPadの画面には,自分のパソコンの画面が出ているんです。要するに,家のパソコンの電源さえ入れておけば,時々家のパソコンが勝手に動いているんです。気持ち悪いですねえ。でもこれができれば,どこにいても,iPadさえあれば,仕事ができるってことです。ん~,欲しいなあ。教室やいろんな場所で一太郎の編集ができれば,とても便利そうだ。まずは,iPadから買わんといけないけど。

3 「MY BOOK 2013年1月号」B5 4p   K.H
 以下の本を紹介してくれました。
○尾田栄一郎著『ワンピース1巻~68巻』(集英社)
○桜井進著『数の世界の大冒険』(日本図書センター,1575円)
○徳大寺有恒他著『2013年 間違いだらけの車選び』(草思社,1470円)
○雑誌『サライ 1月号』(小学館)

 『ワンピース』は子どもたちの日記を読んでいるとよく出てくるマンガなのですが,内容は全く知りませんでした。だから,このマンガがなんで子どもたちに人気なのかも全く知りませんでした。今回,少し話を聞いて,なんとなく分かったような気がします。子どもたちを夢中にさせるものを知っておくことは,教員としても大切なことです。ちょっとその精神がなくなってきていたか…と反省しました。春休みにでも誰かに借りて読んでみようかな。
 『数の世界の大冒険』は,とても面白い本です。6年生の算数旅行にピッタリです。さっそく手に入れて,授業プランを考えてみます。これ,ほんとにおもしろいです。算数も,時間さえあれば,いろいろと楽しい授業ができるネタはあるのに,少人数学習だとなかなかむずかしんですよねえ。単元の足並みとか…で。

4 「ブログ的気楽レポ」A5 8p    M.,O
 今月も「授業実践」みたいなものはまとめられなかったので(というか授業がなかったよね),授業に役立ちそうなプチネタを3つ紹介しました。
 一つは4年生理科の「水の三態変化」と「のと寒ぶりまつり」をからめたもの。「のと寒ぶりまつり」のブリしゃぶコーナーで使っていたのは,使い捨ての紙製のナベでした。「この紙製のナベは,紙なのになぜ燃えないの?」ということを追求するなかで,沸点という言葉が分かるのではないか…というやつ。
 もう一つは,国語。好きな場所を原稿用紙に視写して,その部分を選んだ理由を書いて終わり。教科書にある「読書呼びかけ教材」のさばき方の一つとして子どもたちもわりと喜んでやっていたようでした。
 最後は,「平城宮跡を横切る電車」。最初,これも授業ネタとして書き始めたのに,ついつい調べてしまって,「謎を解く」の中間報告のようになりました。世界遺産にもなっている平城宮跡になんで近鉄電車が走っているのか? そこに遺跡が眠っていることを知らなかったのか…そういうことが気になったのでした。
 私は今まで「歴史的なものを後世のために残す」という発想は,わりと当たり前の様な気がしていましたが,どうもそうではないようです。自分が天下を取るために貴重なお寺やお城や町を焼き払った人たちも沢山いたわけですから…。それにしても,権力を握るために手段を選ばないって恐いですね。その点,連合軍が,京都や奈良や金沢に爆弾を落とさなかったのは,なんと紳士的なんでしょう。

 この日,コピーして持ってこようと思っていたDVDがあります。それは『青い目・茶色い目』というNHKテレビ番組を録画したやつです。大昔,VHSで録ってあったのをDVD化してみました。
 この番組のことは,「いじめは本当に増えているか?」『たのしい授業・2012年12月号』に触れられていました。
 来月の例会でDVDを配布しますので,ご期待ください。

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