珠洲たの通信・2013年5月号

2013年度

 ずいぶんとご無沙汰しております。
 3月,4月と,サークル通信が間に合わなくて申し訳ございませんでした。久しぶりに担任をして,ここ4年間とリズムが違うので,ついつい先延ばしにしてしまって,通信を書けずじまいになってしまいました。
 6月に入ってからとてもいい天気が続いて,私の家の太陽光発電はこの半月で200kWh以上の発電をしています。たいしたもんです。といっても,これがどれくらいなのかわかんないでしょうが…。ちなみに,昨日来た「電力使用量明細」をみると,5月15日~6月13日の私の家の使用電力量は440kWh(6811円)で,北電の買取電力量は187kWh(8976円)でした。私の家は,エルフナイト10に入っているので,夜間電力料金は安いのです。
 さて,5月の例会は,わたしの学校の運動会の都合により,第4土曜日に行いました。新人が来ていた4月とはうってかわって,常連によるサークルとなりました。

■5月の例会の参加者(5名)
 M.S(S市T小)   M.O(N町U小)  K.H(S市M中)  M.N(W市K小)  M.K(N町U小)

今月の写真

今月の本棚

資料の紹介

1 「風はどこに吹くのか?」 B5 6P         M.S
 昨年度のサークルレポートのタイトルが「風のおもむくままに…」だったのですが,今年は表題に変更したようです。なぜか…それは,なれない,まったくなれない中学校へと異動になってしまったからです。それで「わたしは,いったい,どちら向きの風に流されていくの…」という思いをタイトルにしたようです。風に流されるのか,風をつくるのか…いや,このどちらでもない「生き方」が,その学校にもあるはずです。
 さて,彼女のクラスには,3人の生徒がいます。もちろん,性格も学習能力も様々。いつもながら,個の特徴を素早く見極め,それぞれの生徒に対して,的確に対応していくSさんには頭が下がります。
 個に合わせた授業や指導と共に,仮説実験授業も始めました。まずは,シャープに実験結果が出る《空気と水》です。いつもは,「○○しました」しか書かない乙女(仮名)は,「コップにかみをつめてから,おちないようにするためには,コップの中に空気がはいっているのではないかと思うからです。」なんて,しっかりと自分の考えも交えた感想を書いています。思わず書きたくなる,考えたくなるのが仮説実験授業ですね。
 そんで,次に始めたのが《ふしぎな石,じしゃく》だそうです。この授業でも乙女は「外国のお金はすばらしいと思いました。」と,しっかり感想を書いています。
 特学担任としての思いも書いてきてくれました。
 交流学級では見せない姿を特学では見せる。特学にいるときには素の自分を出せる。交流学級では出せない…それでいいのだろうか。
あるとき,レオ(仮名)がふざけている時に聞いてみました。「今やっていること,2年教室でできる?」彼は即答しました。「うううん」と。彼らはちゃんと考えて行動しています。それは痛いほどわかるので辛いです。(以上引用)
 これって,普通の教室にもあるかも知れません。あるメンバーだけになった時にやる「おちゃらけ」な態度。でも,学級に入るとそんな自分を出せないのです。こういう子ってたくさんいるような気がします。みんなが自分を出せる学級っていいですね。でも,そんなことは夢なのでしょうか。
 ある部の顧問としても活躍?しているSさん。やったことのないスポーツで,何も指導できない自分,指導しない自分,自分なりの指導をする自分。そんな自分と向き合う時間が部活動の時間。まさに悟りを開く時間です。その場で,どう自分の幸せを見つけられるのか,まだ始まったばかりです。

2 「MY BOOK 2013年5月号」B5 2p             K.H
 今月は,以下の6冊を紹介してくれました。
○山本俊樹他著『特別支援教育はたのしい授業で』(仮説社)
○板倉聖宣編『社会の発明発見物語』(仮説社)
○板倉聖宣編『自然界の発明発見物語』(仮説社)
○板倉聖宣著『身近な発明の話』(仮説社)
○板倉聖宣・藤沢千之著『ドライアイスであそぼう』(仮説社)
○小笠原毅著『教えてみよう算数』(日本評論社)

 今回は,板倉先生の著書を中心に紹介してくれました。これらの本は,仮説実験授業そのものに関する著書ではなく,「知っていれば幸せになれる知識」の詰まった本たちです。
 思えば,板倉聖宣氏の著書を読んでいるだけで,自然科学だけではなく,社会の科学にも興味がわいてくる自分がいます。それくらい,板倉先生の研究範囲は広く深いんです。だから仮説実験授業研究会の話題も多岐にわたっていて,この研究会で勉強するだけで,わたしも少しは豊かな知識と考え方を持った人間になってきたんだよなあって思います。
 小笠原さんの著書は,水道方式に則った指導法の入門書。算数の初歩をしっかり学びたい人にオススメです。

3 「すずたのレポート」A4   2p              M.N
 3年連続の6年生担任。しかも,研究主任やら道徳教育推進教師やら,体力づくりの担当にまでなっているんです。まさに,「心・技・体」「知・徳・体」を1人で背負っているようです。中間層がいない教育界では,今後,ますます1人にたくさんの仕事が集まるのかも知れませんね。体壊さないでね~。さらに,実習生も受けているっていってました…たいへんだなあ。
 さて,4月は《もしも原子が見えたなら》で始めたそうです。フルーツポンチに赤・白・黄色の白玉が入っていて,「水分子!」「赤パンツ!」「酸素!」と盛り上がっているそうです。いいなあ。
 あと,「Scan snap ix500」というスキャナを購入して,いろんなものをデジタル化しているという話をしてくれました。「登録キーワードでのフォルダ分け」なんか,便利な機能ですね。モバイル機器への転送なんかもかんたんにできるようです。もっとも,わたしは,そのモバイル機器さえも,まだ持っていないんですがね。
 あと,薄くて安い「内蔵エプロン」にはビックリしました。色をつけることもできるし,書き込むこともできます。授業で使ったあとは,しばらく勉強部屋にでも貼っておいてもらうといいかもしれません。とにかく,150円/枚は安いです。みんなに配れます。ネットで注文できます。

4 「キョン×2の「学園天国」ダンス案」A5 2p       M.K
 現場に復帰して3年生の担任になったKさん。でも運動会では,いろんな学年からある役目を期待されているようです。「体をはった演技は,あなたに任せます」ってな感じかな(^^;)
 さて,レポートは,今回も「手書きボー丸人間」をふんだんに使ったものです。内容は,運動会用に準備した「低学年向けダンスの振り付け案」です。もともとは『教育技術2013年5月号』のものを基にしたそうです。
 Kさんによると,ダンスを教えるときには,まず,自分がしっかり鏡役となれるように練習します。そして,前奏など言葉のない部分には,「口三味線」(オノマトペのようなもの)をつけて,伴奏といっしょに歌うようにして演技をします。このように口三味線を使って演技の練習をすることで,どんなスピードにも対応できる練習が出来るそうです。なるほど…です。
 運動会のビデオをぜひみたい。という要望も出ましたので,次回のサークルではよろしくお願いしますよ。

5 「ブログ的気楽レポ・5月号」A5 8p           M.O
 教務主任講座の感想,授業参観の授業,学級懇談会での話,運動会に関して,そして,エンカウンターについて,まとめてきました。
 授業参観では,まどみちおさんの「ふんすい」という詩を授業をしました。もともと,このプランは,故山本正次さんが考えたものです。『たのしい授業プラン国語(1)』(仮説社,1990)にプランが載っています。今回,3年生と授業をするにあたり,詩を書き込む用紙を用意しました。いちおうユニバーサルデザインのつもりです。授業にかけてみたい方はここにデータがありますのでお使いください。
 教務主任講座では,校内研修のあり方についての講演でした。ま,言っていることはわかるんです。でも,なんか,小手先の技術だけに,へいへいほーしていて,どうも,もっとダイナミックな理論がないんです。本当は,魅力的な学習内容を準備してやることが一番大切なんだと思うのですが…。

6 「カメラレポート」B5   2p            K.H
 先月から,カメラをもっていろんな所をめぐっているらしいHさん。今回はその写真の中から6枚持ってきてくれました。「柳田植物公園の入口」から「兼六園のカキツバタ」まで。倶利伽羅峠にも行ってきたそうです。決して「うまい写真だなあ」って思わないのですが,なんか,このレポートは面白いのです。なぜなのでしょうか…?

 その他,「押し花栞(大町市の山岳博物館で購入)」,「姫路城の漆喰(姫路城でいただいたパンフレット)」(いずれもO)をお土産に持ってきました。
 そうそう,連休中に行ってきた姫路城は現在,平成の大修理中です。
 そのため,外からの城の全容を見ることは出来ませんが,逆に,城を覆っている建物の内部に入ることが出来ます。そして,地上8階から天守閣の様子を見ることができるんです。これは今だからこそできることです。是非とも出かけてみてください。「天空の白鷺」という建物です。

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