珠洲たの通信・2012年4月号

2012年度

2023/01/18 記

 2012年といえば,もう10年以上前になります。懐かしいなあ。参加者は分かりませんので,あしからず。今は金沢の方へ行ってしまったNさんが毎月のように資料を書いてきてくれたんでしたね。又遊びに来てね~。
 この日は,金環日食を前にしたサークルでした。それぞれの学校で,どのように観察するか,色々話し合ったのを覚えています。そして,感動的な金環日食が見れたのでしたね。

今月の資料

1 「珠洲たのレポート その1,その2」 A6 4ぺ  N.M
 K小に来て5年目。すっかりいろんなことを任されるようになったようです。新しい年度も,6年生担任(子どもは9人)です。この子どもたちとは,3年生以来,2年ぶりのおつきあいとなります。「鶏肉=その辺の鳥の肉」だと思っていた子たちです(^^;)
 今年も,輪島市で行われている「競歩大会」の現状について教えてくれました。土曜日に開催されており,輪島市の6年生全員が参加しているそうです。競歩には「走ってはいけない」というルールがありますが,子どもたちはついつい走ってしまうそうです。そりゃそうだろうと思います。Nさんは「走った子どもたちを責めることはできないと思います」と書いています。そうでしょうね。こんな微妙な競技で,しかも順位まで決めるとなると走ってしまいますよ。「一生懸命歩いた子が報われないことだけはやめてほしいです」とNさん。おっしゃるとおりです。
 さっそく,仮説実験授業《もしも原子が見えたなら》を始めたそうです。
授業書を配ると「あー,3年の時にもこんなのやった」と思い出してくれたようです。(レポより)
 あと,5月に起こる金環日食についても,いろいろと教えてくれました。「日食ナビ」というHPで調べた,輪島市での最大食の予想図もありました。便利な世の中ですねえ。学校で希望者を募って日食グラス作りと観察会をする予定だそうです。来月が楽しみですね。
 その2は,iPadを購入したという話題です。珠洲たののメンバーのなかでは一番パソコン関係に詳しいNさんなので,さもありなんですね。色々と教えてもらいました。ノートパソコンよりも便利そうです。

2 「活動の記録② K先生の日記帳から」 A4 6ぺ  K.M
 能登少年自然の家と熱海市立姫の沢自然の家との交流会に引率者として参加したときの日記です。とても詳しく書いていることに感心します。おそらく,職場には報告もしなくちゃならないんでしょうね。なんと3泊4日の長旅です。
 いくつか具体的な内容を挙げてみます。
○ポイント・ウォーク・ラリー…熱海市内地図をもらってポイントを探しながら町中を歩く。
○熱海市役所へ表敬訪問…副市長さんに,いろんな質問を投げかけたそうです。
○タオルでつくろう…犬の人形を作ったそうです。
○富士山登山…五合目から七合目くらいまで登ったそうです。
○レクリエーション…「手の甲にタッチ」「だれでもピカソ」いずれもたのしそうな活動です。
 参加した子どもたちにとっては,ダントツの小学校の想い出になったでしょうね。知らない町で,知らない子たちとふれあい,あるときには緊張してあいさつをしたり…こんな経験は,積極的に参加しないとできませんもの…。

3 「たより・2012年4月」 B5 6ぺ  M.S
 前書きは,突然起きた水道管破裂事故について。水道管が復旧してからも,蛇口から出てくる水道水にはしばらく泥水が混じっており,そのために給水車が来て水を配布していたとか。Sさんは近くのホームセンターでポリタンクを買い,無事夜を過ごす準備をしたのですが…ふと,家の近くに住んでいる独居老人の存在に気付きます。すぐに気付かなかったことに対し自己嫌悪に陥るSさんです。民生委員じゃあるまいし,まずは自分宅で一安心,となるのは仕方ないんじゃないかな。幸い,夜10時過ぎにはきれいな水が流れるようになったといいますから,よかったです。
話題1 《空気と水》やっちゃいました
 今年は初任以来の2年生担任。社会も理科もないけど,生活科というものがあります。というわけで,仮説実験授業《空気と水》をしたそうです。授業評価も全員5,感想も具体的で素晴らしいものでした。ここでは,直接子どもたちが書いた感想ではなく,日常に現れた「《空気と水》が楽しかった証拠」が分かる2つの出来事を紹介します。
出来事1(図工で) 最初の図工の時間に「今いちばんたのしいこと」を絵にしようとかいもらいました。…中略…一人が《空気と水》の授業の様子をかいていました。私が水槽の中に逆さまにおいたコップの空気をストローですっている絵でした。
出来事2(国語で) 国語の1年生の漢字復習テストの裏に,なぞなぞを作る問題がありました。そこに,「コップを水の中に入れてしずめると,どうなるでしょうか」という問題をかいてくれた子がいました。「なぞなぞじゃないでしょ!」ってその問題を見ながら,一人突っ込みしちゃいました。(いずれもレポ,3ぺ)
 たのしさは,子どもたちの日常にもあふれ出してしまうんですね。
話題2 尼崎へ行ってきました
 3月末に尼崎で開催された「たのしい授業フェスティバル」に参加したSさん。得るものいっぱいだったようです。
 二階堂さんの講演を初めとして,授業書《はじめての世界史》を体験して,ノーミソを振る活動させたり,中途で帰らなければならないことが分かっていても,黒田さんの「切り絵」に参加したり…と,精一杯たのしんできたようです。また,久しぶりに出会う人たちともたくさん会話してきたのはもちろんです。こうして力をもらって,夏休みまで乗り切ると,またまた全国大会という楽しい催し物があるのです。さよならの代わりの合い言葉は「松島で会いましょう」だって。
話題3 新居さんが乗り移った
 2年生との「時刻と時間」の単元でのこと。ある授業時間で,自分の授業の進め方が,新居信正先生の口ぶりや授業のしかけなど,広範囲にわたって影響されていることに気付いたそうです。ここまでくれば,もう,授業の達人ですな。クラスに入ってくれている支援員さんからも「今日の授業はすごかったですね」とひとしきり感想を言ってくださったとか。いつもすごい授業ができればいいけれども,なかなかそうはいきませんからね。新居先生,ありがとう!ですね。

 そのほか,学級通信のことや,敢えて本屋で見て手に入れた本のことも紹介してくれました。
○坂本光司著『世界に大自慢したい日本の会社』(集英社,660円)
 これは売れた書籍をマンガ化したものだそうです。確かに,こういう系統の本は,進んで買ったりしないな。
○財団法人沿岸技術研究センター編『津波は怖い!』(丸善プラネット,1000円)
 子ども向けの本です。付属DVDには,津波の実験映像や,チリ地震津波,東日本大震災の時の津波の映像などが入っているそうです。

4 『「地震のメカニズム」をめぐるふしぎ探検ナビ』 A5 8ぺ  O.M
 なぜか,明治図書の『社会科教育』編集部から,原稿執筆のお願いが来ました。私は理科の教師なので,まさか…何かの間違い?と思ったりしたのですが,以前,科教協の『理科教室』に地震の実践を書いたこともあったので,それを見た担当者が「社会科用でも,なにか書いてくれるだろう」と思ってコンタクトを取ってきたのかも知れません。こういう機会は滅多にないことなので,引き受けることにして,どんな方面から責めようかと考えてみました。今月のそのたたき台を持ってきました。
 この「たたき台」については,別に項を改めてこの「珠洲たのサイト」で紹介したいと思います。また最終的にまとめたわたしの記事は『社会科教育・2012年7月号』に掲載されていますので,興味のある方はご覧ください。ここに紹介したものよりも,洗練されたものとなっているはずです。
 最初に中国で発行されている切手の図柄(本ページのタイトル画像)からはじめるのは,このたたき台から変わっていません。

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