珠洲たの通信・2011年12月号

2011年度

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。
 この通信は,新しいパソコンで打っております。
 以前使っていたものは,昨年の10月頃から,なぜか自分でシャットダウンをして再起動をして…を繰り返し…あとはピーといったまま動かなかったり,かと思えば,普通どおり何事もなく動いてくれたり…ということを繰り返していました。
 それで,「新しいやつ欲しいなあ。でも金もないしなあ」と迷っていたところ,100万ボルトのチラシで,結構いい機能のパソコンが5万円以下だということを見て,この年末,すぐに購入しました(在庫限りだったから迷わなかった)。しばらくはこの新パソコンに慣れないと使いにくいのですが,ボチボチやっています。会社はよく知らないところのやつ(マウス・コンピューター)です。もしかしたらまたすぐ壊れるかも。今までのやつもよく知らない会社(e-マシーン)の製品でしたのでね(^^;)
 でも,数年前のようにテレビを見ながら仕事ができるようになりました。デジタルチューナーが入っているんです。しかも,チャンネル選びもバイオの時とは比べものにならないくらい便利です。これで5万以下とは!! ただしディスプレイはついていません。でも以前のディスプレイを捨てずに持っているので,今は,なんとデュアルディスプレイでやっています。わかります? ディスプレイを2台設置して,広く使っているんです。株式の会場みたいでおもしろいです。
 さて,3学期が始まって1週間。職員室に来る子どもたちに,なぜかいつもより優しく接している教職員(私もその一人)。みんな子どもが好きなんだなあって思います。確かに職員室には「もっと冬休みがあったら準備できるのに」という声も聞こえてきますが,やはりクラスの子どもたちがやってきたらうれしいですよね。だからこそ教員になったんだものって思います。
 わたしの近辺もだいぶん慌ただしくなってきました。年賀状にも書きましたが,なんとなく人生の区切りを感じます。それはそれで,楽しい1年になればいいのですがね。
 3学期は短いので,計画的にしっかり授業をしていこうと思います。それは,「教科書をちゃんと早く終わりたい…」ということではなく,「楽しい授業を,最後まで体験させてやりたい」という気持ちからのことです。

■12月の例会の参加者(4名)
 M.S(S市T小)  M.O(N町U小)  K.H(S市M中)  T.M(A町A小)  忘年会から参加(1名)

資料の紹介

1 「お気楽たより・2011年12月号」B5 4p     M.S
 一つ目の話題は「全校朝会」。
 学校によっては全校朝会が週に1回あって,学校長がいろんな話題を話す唯一の機会だったりします。書き初め大会の表彰をしたりとか…。でも,本校のようにまったく全校朝会がないという学校もあります。それで不便かというと,別に不便ではありません。そう考えると全校朝会だけではなく「今までやっていたから,惰性でやっているだけ」ってことが学校には多いのだと思います。
 さて,Sさんの学校では月に1度は「校長先生以外の先生がお話する」というありがたくも迷惑なきまりがあるそうです。それで,前回は菅原さんの番になったというわけです。
 そこは楽しい授業学派の一人。以前の科学の会の時に頂いて眠ったままになっていたホログラムシートを全児童74名にプレゼントして,クリスマスのLEDライトを見てもらったそうです。チカチカしながら虹色が見える世界はなかなか感動的です。本ページのタイトル写真これなら,忘れたくても忘れない全校朝会になりますね。ちょうどクリスマスの時期でもあったから思いついた出し物というわけです。
 二つめの話題は皆既月食
 東京へ行っていたのでじっくり見たそうです。能都地方は雷が鳴り,雨が降ったりやんだりのとても寒い日でしたが,東京はいい天気だったようです。
 他には,ちょっとしたこどもの話題や本の紹介がありました。紹介された本は,
○石井光太著『遺体』(新潮社,1500円)
です。東日本大震災で亡くなった方の遺体の話だそうです。著者の石井さんは,結構内容のあるルポを書く方のようです。

2 「新居信正・教育現場より愛をこめて」 A5 8p    M.O
 1986年3月発行(なんと私がまだ教師3年目のとき)のガリ本。私は,このガリ本からとても影響を受けたと思っています。このガリ本を編集した箕面の平尾さんとも今でも仲良しさせてもらっています。ほんとに持つべきものは,研究仲間ですね。
 新居信正さん(私の師匠)がいなくなってしまった今,本を読むことだけが新居さんと出会える時間です。それで,もう一度,本棚にある新居さんの本を読み直したのですが,一般に市販されているものはすべて再読してしまったので,こうしてガリ本を読んでいるんです。で,せっかくだから,その内容を少しずつパソコンに打ち込んで電子化しておこうと思います。これは自分のためでもあり,サークルに集う若者へのプレゼントになると思うからです。こういう教育書は,日本の教育界のどこにもないと思います。
 電子化は少しずつ行っています。続き物になるので,お楽しみに。
 今回は,藤森良蔵の話のうち,
・殴ってさすれば同じこと
・貸して借りれば同じこと
・カンヅメ・ビンヅメ
というようなことについての部分を起こしてきました。
 誤字脱字に気づいたらいつでも教えてくださいな。
 では,また来月をお楽しみに…。

3 「校内研究通信第19号」A4  2p     M.O
 この通信は,今まで私が教務になったときに出してきた「校内研究通信(UMISACHI通信)」の最新版です。本校でも教務3年目。
 こんな形で「校内研究通信」を出すようになったのは,H小学校に勤務していたときです。あの頃,H小が文部科学省の道徳の研究発表を指定を受け,私が,教務主任兼研究主任兼6年生の担任になりました。そのとき,自分自身の道徳の勉強不足を補う上で,通信を書いていきました。いやーおもしろかったです。だってそれまではまともに道徳教育について考えたことがなかったんですから読む本読む本,新しい刺激でいっぱいです。それまでも道徳の時間はちゃんとやっていたんですが,道徳教育がどのように生まれ,どのように嫌われ,戦前の修身とどう違うのかを篤と学習することができました。
 で,今年度に入ってからは,なんとこの通信が1号目です。笑っちゃいますね。18号を出したのが1年前ですから…。あまり必要性を感じなかった…というのがその理由です。なんでかなあ。やる気なかったんかなあ。
 学校が組織的でなければならない…というのはその通りだと思います。いろんな先生がいて,そのすべての教職員が児童とも保護者ともうまくやっていければいいのだけれどもそうでもありません。そんなとき,級外である私ができることはなんなのでしょうか。
 この歳になると級外という立場を何度か経験していますが,実はなんとも寂しい立場なのです。だからこそ,こんな通信を書いてお茶を濁しているのかもしれません。その寂しさを紛らわしているのかもしれません。

4 「仮説社クリスマスセット」         紹介  M.O
 仮説社のクリスマスセットを購入したので持ってきました。サークルの場で開いたのですが,いろんなおもちゃがあって,たのしかったです。紹介しきれないものもありましたが,ま,いいでしょう。
 このセットのうち,壁人間など数種類のおもちゃを,正月に来た娘が持って行きました。こうして家にはあまり残らないのです。これだって,担任を持っていたときなら,「朝の会で,いつ,どうやって見せようか」っていつも考えるんです。そんで,喜ぶ顔に満足して楽しい1時間目が始まる。楽しいおもちゃによる良循環ですね。

授業書ミニ体験〈オリンピックと平和〉     提供 M.O

 今月のサークルのメインと言えば,この授業書体験でしょう。
 いやー盛り上がりました。この授業書も「クリスマスセット」に入っていたものです。できたてホヤホヤの授業書です。オリンピックについて,予想を立てて話し合っているうちに,<平和とはなにか>ということについても意識が向いていくように作られています。
 忘年会会場のお寿司やさんの座敷で,お寿司をつまみながら授業書体験をしました。やはり一人で読むよりは,みんなでわいわいやった方が数倍楽しいです。
 今年はロンドンオリンピックが開かれる年です。担任されている方は,是非やってあげてください。小学生には世界史的な予備知識が全くなくて,大人とは違った反応があると思います。どんな感じになるのか楽しみです。

 その他,世界を救う未来の食べもの「ミドリムシクッキー」(提供;S)を食べたりしました。
 忘年会は少ない人数ながらも大いに盛り上がりました。授業や教材の話をしながら忘年会ができるなんて,なかなかそこら辺に転がっているものではありません。
 先日,名古屋のTさんから自宅に電話があり,冬の大会の様子を教えて下さいました。板倉先生はますます元気で「授業書開発運動」のようなものを提唱されたそうです。
 Tさんは今年定年退職を迎えます。が,電話の向こうの声は,とても生き生きしていていました。これからもやりたいことがいっぱいあるようです。私も退職しても元気に科学を教えていきたいなあ。で,今やれることってなんだろう…。 

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