珠洲たの通信・1998年10月号

1998年度

 朝晩が,めっきり寒くなりました。蒲団が恋しい季節ですね。
 さて,11月の14日(土)~15日(日)にかけて,金沢のサイエンス・シアターへ行って来ました。「珠洲たの」からはボクとMさん(第2部)とSさん(第4部)が参加しました。ボクにとっては,2回目のステージでのシアターでしたが,それまでのシアター研究会の積み重ねがあったお陰で,割と落ち着いてできたと思います。参加者の感想も大変良いものでした。「来年も絶対来たい」というものも結構ありました。一人2万円を払ってでも参加したくなる科学の会-サイエンス・シアターの魅力に少しでも貢献できたという満足感は,授業で仮説をやるときとはまた違った質のもので,今は心地よい疲れがあります。
 あと1ヶ月で今年も終わりです。これをきっかけに「私の今年の重大ニュース」なんてのをサークルで話し合えばおもしろいかも知れませんね。これはまあ,12月のサークルにとっておきましょうかね。よろしければレポートを書くきっかけにでもして下さい。忘年会も考えていますので開いている日を調べて置いて下さい。

10月の参加者(5名)
M.S(珠洲市I小)  M.K(珠洲市S小)  K.H(珠洲市H中)  T.M(内浦町O中)  M.O(珠洲市H小)  ブタ笛を怖がる子ども一人

資料の紹介



1.「蓄音機に魅せられてーSP盤もなかなかいいよ」   10ぺ  M.O
 学校で理科室や放送室の掃除をしていたところ,ポータブル蓄音機を発見。折しも,サイエンス・シアター<音と振動のなぞ>の第2部を担当していたボクは,蓄音機にはアンテナを張っていたのでさっそく実験。SP盤を手に入れ,ラッパ付きの蓄音機を求めて津幡の山崎さんという方の家をおじゃまし…という顛末をまとめてみました。
 実際にポータブル蓄音機を持ち込んで,その音楽も聴いてみました。電気などを全く使っていないのに,大きな音がするのがとても不思議です。「針の振動をうまく伝えるとこんなに大きくなるのかあ」と感動しました。
 サークルが終わったあと,資料室を物色していたところ,もう1台のポータブル蓄音機とSP盤15枚ほどを発見。ほとんどの盤は,溝が詰まっていましたが,ベンジンで拭いて(父親がベンジンが良いと言ったのだが?)どうにか少しは動くようになりました。ゼンマイも疲れているようだし,針もさびてしまっているので,何とか掃除できないかなあ。

 
2.「SP盤とLP盤」   3ぺ   M.O
 蓄音機を触っているうちに「何でSP盤でしか動かないのだろう?」「どうもSP盤とLP盤は回転数だけじゃない違いがありそうだぞ」と考えて,百科事典やライトスコープを使って調べたことを短くまとめてみました。
 今回は特に「ライトスコープの画像をデジカメで撮る」ということに成功したのでうれしいです。この方法は『たのしい授業』にも紹介されていました。これで30倍の世界をパソコンへ簡単に取り込めることになります。こりゃ便利です。他にも色々なことができそうです。このレポートをサイエンスシアター研究会にも持っていったところ「レコード針をライトスコープで見た写真も欲しい」との要望がありました。今度機会があれば撮ってみたいと思っています。

3.ビデオ「蓄音機博物館?での実験」  約15分   M.S
 ボクとSさんと金沢のF君(とその子ども)とで,津幡の私設資料館「昭和の音と映像資料館」へ行ってきたときの映像です。この私設資料館の存在は,Mさんが突き止めてくれました。そこでボクが連絡を取り,おじゃましたというわけです。
 この資料館を作った山崎さんは,ボクたちを快く迎えて下さり,いやな顔一つせず,ボクらの要求に応えて色々な実験をしてくれました。そこで,蓄音機を利用した大変貴重な映像が撮れました。このビデオの一部は,シアターでも使用しました。内容は
 ・資料館の展示品の映像
 ・初期のジュークボックスの仕組み
 ・蓄音機のラッパをはずすと音はどう変わるかの実験
 ・針や振動板,サウンドボックス,空き缶などで,レコードの音を取り出せるかの実験
 ・スピーカーを色々なところにつけてみる実験(よりよく音を出すためにはどうすればよいか)
などです。
 こうして行動してみると,色々楽しいことがあります。そしていろんな人と知り合うこともできて,それがまたおもしろい。

4.ビデオ「花火」     約2分     T.M,M.S
 10月の上旬にあった小木の祭の際に撮った「花火」のビデオです。これもサイエンス・シアターのために「本当に花火の音は遅れてくるのか」「ちゃんと計算式通り1秒間に340mくらいの速さなのか」を確かめるための実験です。
 夜の学校の屋上に上がり,女2人が怪しくも花火のビデオを撮っているという姿は,常識的な状況を越えています。そのお陰で,これまたシアターに利用できました。

5.ある子との葛藤   2ぺ   匿名
 悪い子としているという反省の色がない子。あえて突っ張る子。何度言ってもわかってくれない子と話すむなしさ。
 こんなとき,教師はどうすればいいのでしょうか?
 ついつい大きな声でどなってしまったり…教師も人間ですから,そんなこともあるでしょうね。でも,担任と子どもの心が離れたのでは,これから,話も聞いてもらえません。ボクは<子どもの心の中にうまく入っていける>とは全く思わないけれども(それはよけい危険なようなきもする),少なくとも<いつでも子どもの相談にのってあげられる状態のままでいたい>と思います。
 「曲がった方向に進んで欲しくない」との教師の思いは子どもに語ればいいけれども,その意見を聞き入れるかどうかは本人次第です。こんなことをいうと何となく教師が無力に感じるけれど,社会的な状況・家庭の取り組みなど様々な要素が一人ひとりの子を取り囲んでいるのだから,教師がやれる限度というものはあると思うのです。
 だからこそ,1時間1時間の授業を大切にしたいし,そこでの子どもとの接点だけは失いたくないと思います。

 10月はこのほかに「ブタ笛」の紹介(O)もしました。まだ,レポートがあったような気もするのですが,シアター騒ぎで家の中がくちゃくちゃで,まだレポートが見つかりません。そこで資料5の題も,ボクが勝手に付けました。

珠洲たの通信・写真編

今回のメインは,何と言ってもこのポータブル蓄音機です。学校の放送室に眠っていたのを起こし,SP盤を手に入れて針を降ろしたときのあの感動は,なかなかのものです。
サイエンスシアター研究会に持っていったときにもみんなから言われましたが,「どう考えても,電気を使っていないとは思えない」程の大きな音がします。この音が,針の振動と音道(音の通る管)とラッパと箱だけで出てくるとは,驚きです。まさに「音と振動の世界」そのものです。
まあしかし,オルゴールのことを思うと,箱だけでも結構大きくなりますからねえ。
兎に角,ボクにとっては,蓄音機の発見はとてもうれしくて,未だに時々聞いています。
上の本は『音のなんでも小事典』(講談社ブルーバックス)です。音の基本から最新の情報まで,音と振動に関することをコンパクトにまとめてあります。

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