梅雨に入っての雨上がりの日は,本当にほっとしますね。
ボクの学校の畑の土は全く肥えていなくて,カボチャのつるなんてほとんどのびないままです。そういうカボチャも含めて,なぜか小学校には作物教材が多い? 昔は家でやっていた畑仕事を,今じゃあ,せっせと学校でやっていますからねえ。「この時間がもったいない」と思うのはボクだけかなあ。確かに子どもたちは外へ出るのが好きなのですけれども,だからといって自分たちの植えたカボチャや芋やトウモロコシに愛着があるかというとそうでもありません。授業中に見に行かない限りは,わざわざ見に行くということもないようですし。そのくせ,教室の中のインゲン豆の発芽の実験のなんかは結構気にしている様子。結局「この後,どうなるのか」という楽しみのないところでは,途中経過は気にならないということなのでしょうか。
さて,先月のサークルは2時間ほどボク一人,という状態でした。女性部の定期大会があったからです。一人のときはこれ幸いとパソコンの本をじっくり読めました。途中で,2名が参加。3名でこじんまりとやりました。
今年も仮説の全国大会へ行ってくる予定です。今年は家族とは行きません。今のところ小松のKさんと2人で行く予定です。一緒に行きたい人は連絡して下さい。
■5月の例会の参加者(3名)
M.S(珠洲市I小) K.H(珠洲市H中) M.O(珠洲市H小)
資料の紹介
1.学級通信「すまいる!」No.11 4ぺ M.S
遠足の作文は,遠足の前日に書かせた(嘘の作文)ので,帰ってきてからは,別な形で遠足のことを書いてもらいました。それが「一行詩」です。「遠足の中で楽しかったことや心に残ったことなどを30文字以内に表現すること。モノの名前で終わること(いわゆる体言止め)」という制約を設けてやったところ,好評だったようです。いつもは漢字を使わない子も,30文字以内に納めるためにせっせと漢字を使ったとか。なかなかいい作品がありました。5つほど紹介しておきます。
・ちがう魚がどいていって王様みたいなサメ
・はでなやつ,じみなやつ,大きいやつがいっぱいいた魚
・かわいくてジャンプができてパンダみたいな色わけイルカ
・ちっちゃくて動きがにぶかったタツノオトシゴ
・ガイドさんが楽しいゲームをしてくれてみんなもり上がったバス
あっ,わすれてました。一行詩を書いてもらう前に,2年生に習った「スイミー」の表現(ホニャララのようなチョメチョメ)を思い出してもらったそうです。これ,意外と大事なようなきがします。
2.「レポート整理をしてみたぞ」 2ぺ M.S
みなさんはサークルで出た資料や研究会でもらった資料など,どのように保管していますか。仮説の会などに行くとあっという間に厚さ20センチほどのバラバラな資料が手に入ります。これらには,一応目を通しますが,大変なのは数年経って「あっ,これに関する資料,どっかにあったなあ」と思ったときです。数年分の雑多な資料の中からほしい資料を探し出すのは大変です。時間だけが過ぎていくなんてこともありました。
そこでSさんも,資料の整理を思い立ったようです。で,「キレイに整理する上で困ることがある」そうです。それは,資料の形が統一されていないこと。
特に最近は,学校現場にもA4が出てきましたので,綴じて製本するにはあまりよくないのです。それにB4の2つ折りの資料も綴じにくいです。せめて「珠洲たの」に出す資料はB5両面印刷に統一したいなあという提案なのですが,どうでしょうか。
3.「いろいろ始めました やってます」 2ぺ M.S
昨年,一昨年に担任した子どもたちの兄弟や親から,「先生,また,あの勉強やるんですか」と催促されて,理科を持っていないのに,ついに《もしも原子が見えたなら》を始めたそうです。模型づくりはやっぱり「図工」だとか。「図工」で《もし原》っていうのもなかなかですねえ。
あと,キミコ方式では「もやし」を書く予定。先月紹介した「人間を言います」もしっかり追試。学級懇談会でも好評だったとか。
金沢の骨董屋で手に入れたという「じりん」。托鉢のおっちゃんが持ち歩く単なる鐘のようにみえますが,なんのなんのこれが<音と振動のなぞ>に大いに関係があるのです。どんなモノなのか「珠洲たの」のホームページのサークル写真編5月号(本ページの下)で見られます。追加注文も出きるそうなので,ほしい人はSさんまでどうぞ。6000円/個です。
4.「アルテア・デザイン」 B4 8枚 紹介 M.S
大阪の仮説サークルの人のレポートを紹介してくれました。幾何学模様を色鉛筆で色づけしていくだけのものですが,結構集中して色塗りをするそうです。これも子どもたちが描いた実物をホームページに載せてありますので,サークルに来れなかった人はそちらをご覧下さい。「色塗り用の原紙」7種類は,Sさんに言うと手に入ると思います。
5.学級通信「気球」No.13 2ぺ M.O
道徳で『勇敢な少年』をやってみての子どもたちの感想です。いい文章は,子どもたちをぐんぐん引きつけます。あまりじっくりやりすぎると小学校では1時間でできないので,スピーディーにやることがこつかな。この教材は,ボクの道徳の定番になりました。《生類憐れみの令》もいいけど,こういう1時間~2・3時間モノのネタも増やしていきたいです。
そのほかには,ドブリーデンNo.14,No.15(紹介:O)などがありました。
少し場所が余ったったので,連絡。
今年度も「KITサマーサイエンススクール」が8月7,8日に開かれる予定です。ここでは,2日間にわたって,仮説の授業書をじっくりとやります。ボクの学校では,8月7日に珠洲市の観光祭のパレードがあり,スクールには出席できそうにありません。もしやってみようという方がいたら,早めにボクの方まで連絡してください。
初めて会った子たちと授業をするのは,スリルもあっておもしろいですよ。
珠洲たの通信・写真編
●アルテア・デザイン
「デザインの授業にいかが」ということで<アルテア・デザイン>というものが紹介されました。実際に子どもたちがぬった作品も持ってきてくれたので,どんな作品ができるのかイメージしやすかったです。大阪の仮説サークルの方の紹介だそうです。「結構,根気のいる教材だなあ」とは思いますが,面倒くさがり屋タイプでも集中するそうです。
●ベルジー(じりん)
もう一つの写真は,上のものです。これの正式名称はベルジーというそうです。日本語では「じりん」と呼ぶとか。なんか托鉢用の「ちりんちりん」にしか見えませんが,これが実はすごくいい音を出すのです。ただし,振っただけではもちろんチリンチリンです。しかし,熟練した人が,すりこぎみたいなものを使ってベルの縁に沿ってゆっくりこすると,プワ~ンという大きな音がします。上手にやるとすっごくおおきな音になるのです。これにはびっくり。グラスアーモニカのベル版といったところでしょうか。これを見つけたのが「金沢骨董祭り」だったといいますから,感心します。
<なぞの女性>
すっかり上達して,すぐに音を出すベテランのアーモニカンレディー。
おじさんがやってもなかなかいい音が出ませんでした。
彼女は「骨董店」で,このようなものを物色する怪しい女なのであった。
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