珠洲たの通信・2021年1月号

2020年度

 Atokで「きょう」とタイプして変換すると「2021/02/16」とか「2021年2月16日」とか「令和3年2月16日(火)」とか出てきます。試しに、マイクロソフトについているIMEで変換してみると「今日」しか出てきませんでした。もしかしたら、ちゃんと変換する方法もあるのかもしれませんが。面倒なので、長年付き合っているAtokに変えます。
 さて,現役時代,2018版で最後にしておこうと思っていた「一太郎」「Atok」の最新version「一太郎2021」を買っちゃいました。ついつい…。もう給料もあたんないので,今後は質素に生きていくつもりだったんですがね。現役時代とは比べものになりませんが,それでも,わたしのワープロ使用時間(日本語入力時間)は,けっこうなものがありますので,その環境がよりよくなると宣伝されるとついついほしくなるのです。限りないもの~,それが欲望~♪
 今回のversionの詳しい説明は,2月のサークルでレポートしてきます。その便利さを伝えたいと思います。


1月の例会の参加者(5名)
 H.K  S.M  S.M  N.T  O.M

資料の紹介

1 「珠洲たのレポート1月号」 B5   4p        H.K
 最初は,読んだ本の紹介。値段は税抜き。
①小原茂已他著『たのきょう6号』(ガリ本,1000円)
②たのしい授業編集委員会編『たのしい授業カレンダー』(仮説社,1200円)
③姜尚中著『逆境からの仕事学』(NHK新書,740円)
④辻村深月著『かがみの孤独』(ポプラ社,1800円)
⑤CD:福山雅治作『AKIRA』
 ①と②は,仮説実験授業・たのしい授業関連の本です。『たのきょう6号』には,田辺守男さんの退職前の授業見学会に参加した小原さんなどの感想が書かれているそうです。考えてみると,わたしも,人様の仮説実験授業をしている姿を見たのは,自分が授業書を体験したものも含めて,10人くらいかもしれません。もっとたくさん見ておきたかったなあ。これからも,見る機会があるかもしれませんがね。
 ②は手元に置いておいて損はない本です。みなさん,3月末には,来年度の計画を練ると思います。教科書とにらめっこしながら…あるいは,まずは,骨太を決めてから…年間のカリキュラムを考える時の参考になるでしょう。年間計画通りにはいきませんが,でも,年間計画を立てておいた方が,余裕をもって「たのしい授業」を子どもたちに紹介することができます。
 ③の本は,お借りしてわたしも読んだので,わたしの感想を書いておきます。
 退職してから読む本じゃないな…とも思ったけれども,手に取ってみた。
 「仕事術」の「仕事」,〈いま,自分がやっている仕事に限定〉して考えると,こういう本からは何も学ぶべきことはないかもしれないが,〈自分がいま何をして生きていきたいのか〉ということをもとに考えると,大いに参考になるし,実際に,なった。
 人文知の薦めの本とも言える。まあ,人文科学の文献もしっかり読んで,常に学習を続けましょうということだ。要するに,ずっと勉強してね…ということである。
 少しだけ,姜さんの生い立ちについても書かれている。在日として生きていることが特別だと思っていた自分が,ヨーロッパへ行ったときに,自分と同じ立場の人がいっぱいいることに気づいてから,考え方が変わったというのがいい。島国根性の日本は,すぐにハーフだとか言っているけれども,外国へ行くと普通だもんな。多様なものが交わることこそ,新しいイノベーションが起きるということだろう。このあたりは内田樹著『日本習合論』に詳しいので,お薦め。
 多様性とは自分の外側に違う人がいて,違うものの見方があって,それぞれが共存していくことであり,加えて自分自身が変わるということです。そういうような経験をくぐり抜けることで,自分の役割に気づき.ミッションを見いだすことができるのです。(本書,p.197)
 後半は「最近のKEYWORD〈楽しむ〉」です。Hさんが最近楽しんでいるのは,「会話」「サークル」そして「写真」だそうです。おお~,写真が帰ってきた!
話す機会が多くなると,どんどん知的好奇心が刺激され,もっと世の中の事を知ろうとします。そして,それがとても楽しいのです。(レポートより)
とHさん。読書が読書を呼び,会話が会話を呼ぶ。限りない好奇心への刺激。これがある限り,どんな場所で生きていても,毎日が楽しいですね。わたしも,そう思います。退職してからも「もっと時間があればな」と毎日思っています。
 一眼レフ復活は,なかなか楽しみです。最近,女性の方がカメラを肩から提げて観光地に出没しているような気がします。うちの末娘も持っているし。一眼レフらしい写真をとったら,紹介してください。瞬間,ボカシ…などなど。

2 「仮説実験授業冬の大会2021オンライン」B5 2p    H.K
 今年,オンラインで開かれた冬の大会に参加しての感想です。冬の大会は,1月9日(土)~10日にかけて行われました。サークルメンバーにも,何人か参加したようです。ただ,雪がひどい日だったので,「雪かきしながら」という方もいたようです。
 わたしが気になったのは,竹内三郎仮説社元社長の講演です。「仮説実験授業の組織論」「仮説実験授業の未来」について語られたそうです。この講演は,研究会事務局発行『研究会ニュース1,2月号』に掲載されていたので,あとでじっくり読むことができました。竹内さんの講演記録を読んでみて,この記録を編集した根岸さんが書かれていた次の感想に,わたしも同意します。
この講演は,仮説実験授業研究会初のオンライン大会のしめくくりに相応しいものだと思えた。かつて板倉さんが毎年の『たのしい授業1月号』に書かれていた「大風呂敷」に匹敵するほどの壮大なスケールを感じたからです。  『研究会ニュース2021年1,2月号』p.30

3 「Harf Moon」 B5   1p        N.T
 「自分を保つ」と題されたB5版1ページのみのレポート。このタイトルと文章の短さが「保とうとしなければならない」現状を物語っているなと思いました。
 自分の思うようになることもあれば,思うように進まないこともある。わかっちゃいるけど,マイナスの結果が見えたり,見えそうなときには,やはり「保つ」ことで精一杯になる。悩み多き若い教師の葛藤するいい姿だ,と,人ごとのようにつぶやくわたし。
 教科書という縛り,研究授業という名の強制,たくさんの校務分掌…どれも,自分の思い通りにいくなんてことはない。絶対ない。では,どうするのか。
 「理想を掲げて妥協する」とはいうものの,自分はどこまで妥協できるのか,自分なりの妥協のあたりを見つけていくのが大切なのかもしれません。人によってその妥協点は違いますから。
 周りの環境によっても,その妥協点を変えざるを得ないこともある。そんな話も,サークルで話題にしてもいいかも知れません。
 そんな中で,たまたま忘年会で盛り上がった《水の表面》のミニ授業書。さっそく子どもたちとやってみたそうです。結果は大成功。
その様子を見て科学的なたのしさは大人も子どもも一緒だと思いました。
とNさん。やっぱり好奇心がくすぐられるのは,年齢に関係ないんですね。

4 「華麗-加齢なる日々」 B5   4p        S.M
 加齢の方は老いといて…おっと,置いといて,だ。
 「人権週間」の際に,担当者から「友だちのいいところを手紙に書いて渡すということをしてください…」といわれたSさん。なぜか,「こんなの気持ち悪い」「これは嫌らしい」と思ったそうです。所謂,虫が好かないというやつですね。理屈は後からついてくるというやつですね。
 そこで代案として,「自己紹介クイズ!」に取り組んでみたら,子どもたちが生き生きと活動してくれたというレポートでした。低学年の子どもたちでも,ちゃんと自分自分のことについての問題が作れることにビックリしました。友だちの意外な(自分が知らなかった)ところを知るというのは,これまでの自分の友だち認識に少し変化を起こすことですから,それこそ人の多面性につながることです。「友だちのいいところを書いて渡す」というのは,その友だちへの新発見は何もない。あるとすれば,手紙をもらった子が「おれって,こんなことを書いてもらえるんだ」とうれしくなることでしょうか。
 その後,谷川俊太郎文・長新太絵『わたし』(かがくのとも傑作集)の読み聞かせをしたそうです。この絵本,お薦めですね。まさに,「わたしの多面性」に気づくことができます。
 《ふしぎな石 じしゃく》をしたそうです。これは短い授業書なので4時間で終わりました。磁石は,文字通り,ほんとに不思議な石です。この授業の様子を,お隣のクラスの若者にも見てもらったところ,「仮説実験授業を初めて見たけど,おもしろいですね」と好評だったとか。こうして,少しでもたのしい授業の輪が広がればいいですね。まずは,今の学校にもたのしい授業があるのだということに気づいてもらうことが第一ですから。

5 「喃々レポ2021年1月号」 A5  8p         O.M
 さて,今月のネタは,珠洲の積雪量の統計,読書,データー化した音源,そしてラジオ番組です。
 新年早々,大量の雪が積もってビビっちゃったんですが,そういえば,小さいころはもっと降っていたような…と思い立って気象庁のサイトを覗いてまとめてみました。質問形式にしたので,みんな,自分の大人人生をふり返りながら「積雪量の歴史(40年間)」について考えていました。本当は,もっと昔のデータもあればいいなと思います。
 また,たまたま図書館で手に取った本をキッカケに,みなさんの「読書」のやり方を交流してみました。わたしは,目次を読んで,ほかの節をとばし読みする…なんてことはできないのですが,そんなことをできる人もいてビックリしました。大枠を掴んでから本を読むと,余計に頭に入るというのもわからんではないですが,いつも几帳面にしっかり前から読んでしまいます。
 昨年4月から,ラジオしか聴けない車(CD再生機・カーナビが壊れている)に乗っているおかげで,気になるラジオ番組を見つけたので紹介してみました。そして,その番組をまとめて聞くことができる仕組みがあって,それがiPhoneの中のアプリPodcastであることも初めて知りました。活用の仕方はまだよく分かっていませんが,とにかく散歩中の時間を有意義に過ごすことができそうです。便利なアプリ,まだまだ知らないアプリがありそうですな。
 ほかにも,椎名誠に影響された文章の学級通信(O)も持ってきました。自由に文章が書ける時代だったんです。今でも,やろうと思えばできる。こっそりと…。子どもと保護者の支持さえあればいい。

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