珠洲たの通信・2020年5月号

 先月は,はじめてのZoomによるサークルで,なかなか楽しかったですね。福岡の文ちゃんも覗いてくれたので,とても近い間柄になった気がします。ホント,どうにか能登に呼べないかな。
 あれからずいぶん時間がたったような気がします。この感覚はわたしだけかな。コロナがあろうがなかろうが,わたし自身の生活はほとんど変わらないのですが,ここのところ,2日に一回は自然学校というかNPOの活動に参加しているので,それがリズムといえばリズム。
「サークル通信」を書く時間などたくさんあるだろうと思うのですが,いろいろとやっているとこんな感じで押し迫ってから書き始めています。これじゃあ,現役の時と何も変わんないな。目指すは「晴耕雨読」。ほとんど雨が降らずに外仕事ばかりしていたからだとは思っています。ただ,昔の通信を書いている暇があったら,まずは,今の通信を先に書こうと思います。そしてみなさんには1週間前にはちゃんと送りたいな。
 でも,そのお陰で,以下のサークルの通信を書きました。えらい!…自画自賛
あのサークルのとき…珠洲たの通信に「2019年1月号」を掲載(2020/05/19)
あのサークルのとき…珠洲たの通信に「2019年3月号」を掲載(2020/05/20)
あのサークルのとき…珠洲たの通信に「2019年7月号」を掲載(2020/05/20)

■5月の例会の参加者
 M.K , K.H , T.N , M.S , M.S , M.O
 ゲスト出演:文ちゃん(福岡県)

今月話題の本・グッズ

資料の紹介

 Zoomサークルでの資料は,Dropboxで共有されていますので,それを印刷して下さいね。

1 「Harf Moon~未来への扉」 B5 5P  T.N
 ZoomサークルができるようにしてくれたのはNさんです。彼がいなかったら,自粛時のサークルはできませんでした。ありがたいことです。まさに適材適所です。
 「未来への扉」と題されたこのレポートも,コロナ渦の中で,どのように子ども達とふれ合ってきたのかがまとめられています。「教室で授業ができない→宿題をたっぷり渡す」というパターンからなんとか抜け出そうという工夫が見られました。それがまた,人様にもマネできるような形になって示されているので,よかったです。
 宿題は「1日に少ない量でも続けることを目的に出した」そうです。また,そのほかに,自習時間でも取り組んだことのある「漢字の宝島」「点つなぎ」などのプリント渡したそうです。中一夫さん(東京)の言葉を聞いての取り組みです。
 特筆すべきは,小学6年生とのオンライン授業です。小学生ですよ,小学生。少人数だからフットワークが軽かったということもあると思います。管理職も,実験的に認めてくれたということもあります。が,なによりも,「子ども達の顔と反応を見ながら授業をしたい」というNさんの強い思いがあったからこそ実現できたことだと思いました。各家庭との調整も大変だったと思います。実際にはGW明けからは子ども達だけで接続し,朝の会からオンラインで行ったそうです。そのときの動画なども見せてくれました。授業プラン〈見れども見れず〉を使って,はじめてのオンライン授業。問題の選択肢を画面に出して選んでもらったりと,Zoomの機能をしっかり活用しながらの授業だったようです。
 以下,引用します。
次の週からは,時間割を組んでオンライン授業を行いました。
基本的には,9時からオンラインで健康調べと漢字・計算,今日の課題の説明。
11時までは,自習時間。
11時からはオンラインで授業
という流れにしました。
自習時間には,オンラインで自習室を開いておき,友達と一緒に課題を進めたり,質問したりできるようにしました。
子どもたちは,機器の操作にすぐに慣れて,上手に活用して いました。全員が毎朝出席して生活リズムができたと思います。不登校児童の保護者も接続してくれたので,学級の雰囲気を少しでも伝えることができました。

 この斜め文字の部分がすごいです。実はこの学年には,転校以来一度も学校に来ていない子がいるのです。だから,子ども達はお互いに顔も知りません。学級の雰囲気も伝えられなかったのです。が,このオンラインを通して,最低,画面だけは家庭とつながることができたのです。本人が顔を見せることはなかったようですが,授業の雰囲気をなにか感じていたかもしれません。これまでが閉ざされていた世界だったことを考えると,Zoomだからこその取り組みだといえるでしょう。「転んでも(コロナ渦でも)ただでは起きない」というよりも,「転んだからこそ得たものがある」といえると思います。いやーすごいな。
 「休校中でもたのしい理科!」では,4年,5年,6年での取り組みをまとめてくれました。単に「教科書穴埋めプリント」などで理科を終えたことにするのはもったいない…という気持ちから,いろいろと仕掛を考えたそうです。
 中でも,メダカの卵を一人ずつ配付して,さらに簡易顕微鏡も配付。自分で自分のメダカの成長を見るということを課したそうです。これが,家の人たちにも大受け。大人だって,ここまで深く長くメダカの卵と接したことはないでしょうからね。これについては,ある母親から後日談を聞きました。
Rの母親 あのメダカの成長,おもしろかったです。朝,歯みがきのコップにメダカの赤ちゃんが入っていたのでビックリしてRを怒ってやりました。
わたし  そりゃだめですよ。ちゃんと孵化するまで育てたんだから,ほめないと。
Rの母親 そうですね。赤ちゃんは,ほかのコップに移してあげましたけどね。
わたし  休校だったからこそ考えた観察ですからね。いい経験しました。

 仮説実験授業《燃焼》もZoonで進めているとか。これも「仮説実験授業の実験観」のなせる技だと思います。「児童実験こそ実験だ」と思っている人にとっては,「教師実験しか見せない授業なんて,子どもはつまらないだろう」って思うだけだと思います。
 Nさんの実践を聞きながら,「今回のコロナによる休校で,仮説実験授業の有効性をさらに高めてくれたな。たのしい授業のさまざまなネタは本物だな」という気持ちを持つことができました。
 最後に,オンラインでのメリット・デメリットも上げてくれているので,これも参考になります。

2 「休校中のシメタ」 B5 4p     M.S
 登校日という名の学校が始まって,さて,子ども達と何をするか。そこで考えたのが「いちご飴」づくり。おいしい食べ物づくりは,子ども達も大好きですからね。
 がしかし,そのいちご飴,一筋縄ではいかなかったそうです。『ものづくりハンドブック8』で見つけて作ったのに…です。
 試行錯誤を繰り返し,同僚にも味見をしてもらい…と,いう顛末が書かれています。で,今回の飴作りで学んだことは…。
まずは,「ものハン」をしっかり読む!失敗してから読み直したら,砂糖を溶かしたシロップは,不用意にかき回さないことと島さんが書いていました。実は,一回目家庭室で作ったときは,鍋を使ったのですが,不用意どころかぐるぐるかき混ぜていました。さすが「ものハン」さすが「島さん」です。きちんと検証されたことが記事になっていますね。あとは,とにかく自分一人じゃなくて,周りを巻き込みと楽しいということです。
 『ものづくりハンドブック』は追試可能な記事になっているはずなので,是非みなさんも作ってみて下さいね~。
 ムンクの叫びを使った課題はよかったそうです。子ども達の作品があったら見せてね~。

3 「喃々レポ2020年5月号」 A5   6p    M.O
 現場を離れて2ヶ月。授業のネタなんてないので,さて何を話題にしようか。
 まずは「感染症やウイルスのお名前」について簡単にまとめてきました。私が調べたことと同じようなことを,あのあとNHKの番組でもやっていたのでビックリでした。
 ちょっとした崖にシャガという花が咲いているのですが,その花のつくりについて見てもらいました。これは,パソコンの前で,朝とってきた実物を見せながら解説できたので,なかなか便利でした。ま,3密でも見せることはできるから,オンラインのお陰というわけではありませんが。
 他には,本の紹介。山本弘さんの本は,以前のサークルでKさんが紹介していたということを知って読んでみたのですが,これがたいへんよかったたんです。詳しいレビューは,わたしのブクログでも読んでみて下さい。
・山本弘著『アイの物語』(K川文庫,586ペ,2009年,840円+税)
・山本弘著『詩羽のいる街』(K川書店,357ペ,2008年,1800円+税)
・カミュ著『ペスト』(Kindle,356ペ,1969年,742円)
・朱戸アオ著『リウーを待ちながら・全三巻』(講談社イブニングコミックス,Kindle,2018年,660円/冊)
 先日,鹿島のアルプラザの書店で『ペスト』も『リウーを待ちながら』も積まれていました。売れているのかもしれませんね。

4 「外来種とは」 A5   6p        M.O
 サークルの時には,上のレポートの一部として紹介したのですが,サークルのあとで「外来種とはなにか?」の部分だけ抜きだして,読み物っぽくしてみました。
 「NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海」というボランティア団体に関わりだしてから,これまで漠然と捉えていた「外来種」の定義についてとても気になってきていたんです。それで,わたし自身のために,とりあえず調べたことをまとめてみました。第1弾です。今は,さらに,「その外来種をどうすればいいのだ」ということにもこだわっています。いろんな考え方があるようですが,それも少しくらいまとめられればいいなと思っています。とりあえず,市民図書館にある本を手当たり次第読んでいます。

 Zoomは家に居ながらにしてみんなと会話できるので,とても便利だということが分かりました。たとえば「漢字の宝島」という言葉が出たときに,それを知らない人にすぐに本棚から取り出して見せてあげることができます。遠くの人も気楽に参加できるし,なんか,Zoom版サークルってのも考えてもいいかもね。ま,次回はそんな話もしてみましょう。

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