珠洲たの通信・2020年4月号

 コロナ渦の中,かろうじて4月はリアルサークルを開くことができました。会場の公民館は例会翌日から閉鎖になったので,ギリギリの開催でした。久しぶりにみなさんの顔を見れてよかったです。が,しかし,その後,コロナはおさまる様子もなく,あれよあれよというまに2ヶ月以上も学校がない状態が続いてしまいました。もうすぐ3ヶ月になろうとしています。このあと解除されても第2派も心配なのでこれまでのような生活はできないでしょう。生活を見直す,働き方を見直すチャンスかも知れません。
 4月の例会では〈今後のもしも〉に備えてZoomの練習もしました。スマホでやったので,ちょっと見にくかったのですが,なんとなくやり方は分かったのではないかと思います。この後,わたし(も含めて何人か)は,実際に仮説実験授業研究会のなかまたちとZoomを体験していますので分かってきました。
 今(2020/05/13)はまだ石川県が特定警戒都道府県の一つになっています。早くても来週からの解除だと思います。そこで例会はZoom(か,それに準じたオンラインもの)で行います。実際にどのようにするのかは,Nさんがなんとかしてくれるでしょう。詳細はメッセンジャーやLINEに書きこむのでよろしくお願いします。Zoomだとふだん参加できない人も参加できるので,是非,のぞきに来てください。
 なおレポートは前もって(例会当日の午後1時ごろまでには)Dropboxに入れておいて頂けるとありがたいです。各々で印刷しておいたり,ディスクトップ上に資料を開くスペースを確保しておいたりすると,サークルがスムーズに進むと思います。なお,まだ「珠洲たの」のDropboxを作っていない方は,是非,作って下さるようお願いします。手順は下記の通りです。
①まず,Dropboxのアプリをネットから,パソコン(やスマホ)にインストールする。
②つぎに,自分のメールアドレス(どれか一つ)で,自分のDropboxを作る。無料の奴で充分です。
③わたしに「このアドレスで登録しました」と連絡する。
④わたしがそのアドレスで参加登録すると,あれ不思議,あなたのDropboxに「珠洲たの」フォルダが出現する。
 この際,是非やってみて下さい。今年度からの毎月の「珠洲たの通信」やサークルで出されたレポートなども,随時入れていきたいと思いますし,いろんな資料の共有もしやすくなると思います。あなたの仕事もはかどりますよ。
 今月は,新しいメンバーが来てくれました。感想を載せておきます。
昨日はありがとうございました!楽しんで授業する感じを自分は忘れてたなあと思いました💦
登校日もあるので,補充的なプリントばかりでなく,子どもが楽しめるプリントも入れようと思いました😁
また参加させてください!(M)

■4月の例会の参加者
 M.K , K.H , T.N , M.S , 新:M.S  , M.O

資料の紹介

1 「珠洲たのレポート 2020年4月号」  B5 2p    K.H
 今月からわたしと同じように無職になったHさん。ちょっと寂しそう。でも,新しい一歩を踏み出すという意味では楽しいことがいっぱいできるはずです。
毎日の生活は,午前中読書,午後からウォーキングに出かけます。そして,月に一度のレポートづくりが脳の活性化に役立っているような気がします。
とHさん。学校勤務がなくなったらなくなったで,新たなリズムを作らないとね。わたしは,まだまだリズムと言えるものはありません。
 さて,今回は,5冊の本を紹介してくれました。
・小原茂巳・山路敏英著『たのきょう 4号』(ガリ本,700円)
・益川敏英著『僕はこうして科学者になった』(文藝春秋,1430円)
・萩原博子著『年金だけでも暮らせます』(PHP新書,880円)
・五木寛之著『あなたの人生を,誰かと比べなくていい』(PHP,1100円)
・五木寛之著『ただ生きていく,それだけで素晴らしい』(PHP,1100円)
 『たのきょう』は,元中学校教師で仮説実験授業研究会会員でもある明星大学の先生によるオムニバスです。もう4冊出ているんですね。山路さんは大学の方も退職されたことが『たのしい授業』にも載っていました。とってもあったかい最後の授業だったようです。退職してからも活動的な人がいっぱいいます。これからの山路さんの活躍も参考にしていきたいですね。
 五木さんの本は,いつもながらの「あなたはあなたで大丈夫」というもの。
「矛盾する心を持つのも人間らしいこと」「貴重な人生の瞬間を怒りに支配させてはいけない」「あなたの体のシグナル 身体語に耳を傾けよう」
など,心温まる名言がいっぱいはいっているようです。「読んで,ぐっと安心することができました」とHさん。

2 「Harf Moon」 B5 4P     T.N
 昨年のサークルレポート「Crescent Moon」から,今年は「Harf Moon」に進化しましたね。Macも手に入れたとかで,タイトルもMacイメージの文字でした。若者の貪欲な好奇心を感じます。いいね~。
 「休暇中の過ごし方」では,仮説実験授業研究会のメンバーによるZoom会議で,そのサポーターとして積極的に参加することになったことをまとめてきてくれました。そしてそこで身につけたものを,今回の例会で披露してくれました。研究会初のZoomサポーターとして働いたNさん曰く。
怒濤の2日間でしたが,とても楽しかったです。課題もありましたが,フェス中止決定から短期間でここまでの会を開いた岡崎さんや小林さん,講師の方々の意欲や行動力はすごいと思いました。そして,そんな中に自分が少しでも加わることができて嬉しかったです。新年度へ向かうエネルギーをもらうことができました。
 サポーターとしていろんな仕事をしたり気をつかったりしていたNさん。その分,エネルギーを使っているはずですよね。なのに,「エネルギーをもらえた…」と言っています。そうなんです。ここの〈精神的な仕組み〉を体得すると「仕事が増えた」とか不平を言わなくていいんです。自分の意思で行動することで,時間もエネルギーも使うけど,それ以上のエネルギーをもらえるんです。「組合にかかわると仕事が増える」「学級持つと仕事が増える」「複式持つと仕事が増える」「教務になると仕事が増える」とばかり言っていても始まらない。それを避けられないのなら,その中に自分のたのしさを見つけるしかないんです。
 今年度6年担任と理科専科になったことを,「予想外の嬉しさ」「たのしい理科」の章にまとめています。これもまた,3学年分の理科は大変エネルギーを使うけど,それはおそらく心地よいエネルギー消費で,帰宅したあとのお酒はこれまで以上にうまく感じることでしょう。さっそく授業プラン〈見れども見えず〉〈擬態〉を4年生とやったそうです。手応え充分。〈目的意識を持って見ることの大切さ〉がしっかり伝わったようですね。おそらく理科好きになるであろうSくんの今後が楽しみです。

3 「今だからできること」 B5 4p  M.S
 3月初旬から子どもがいないことが当たり前になっている学校。ちょっと怖いですね。さて「今だからできること」のできることって何なのでしょう。
 「ノート注文一覧表」「年間行事の説明書」などを作成。共有フォルダに入れたそうです。毎年のことですが,次の学年が決まってからじゃバタバタしますよね。あらかじめ,該当学年でどんなノートを使っていたのかが分かれば,とても便利。自分の方法がある人はそれを参考にしなければいいだけです。行事も1年間を見通すことができれば計画も立てやすいです。あとは「音読カード」なども具体例があると便利。若者が多くなってきた学校現場だからこそ,こういう一覧表や型があると安心できますね。エエ仕事してます。
 今年度も複式学級の担任。ただ,複式解消講師の担当する時間が昨年より減ってしまい,複式でやる授業が増えたようです。これは大変です。わたしも「複式解消に…」と頼まれたけど断ったので申し訳ない…とは思っていますが…。
 一方,この非日常の時間を使って学校でやらされていることと言うのが,なんともこれまでの延長のようなことらしく,全く面白くないそうです。「どっちに転んでもシメタ」は必ずあるのですから,探してみてね~。

4 「喃々レポ2020年4月号」 A5   6p  M.O
 退職を機にレポートの名前を変更しました。ずっと昔の学級通信に使った言葉と,最近のわたしの座右の銘とのコラボです。題して「喃々レポ・随時随所無不楽」。これからもよろしく。退職すると,なおさら一つのまとまったレポートを書くなんてことがなくなりそうで,日々の日記を綴るだけになるかもしれません。ただ,根っこには「仮説実験」の思想があり,「衣食足りれば他人の笑顔」があり,「どっちに転んでもシメタ」があると思っています。よろしくお願いします。
 レポートには,まず「わたしの4月の日常」を書いてきました。まだ安定した生活リズムとはいえないです。毎日やることは,専業主夫としての仕事と,犬,畑や花壇の世話。あとの時間は,基本的には自由時間。Primeが大活躍しています。NPOの活動も本格的にやりはじめています。ここらあたりのことはFBにも日記を書いていますので,ご存じでしょう。
 「珠洲たのサイトの充実」は,まだまだです。あまり早くやってしまうと,わたしのやることがなくなってしまうので,ボチボチと…。
 あとは,読書三昧・映画鑑賞三昧について,その一部を書いてきました。今回は感染症に関する本や映画を紹介しました。1か月でこれですよ。暇でしょ。
書籍
・押谷仁著『パンデミックとたたかう』(岩波新書,2009)
・NHK取材班編著『NHKスペシャルスペシャル 最強ウイルス新型インフルエンザの恐怖』(NHKスペシャル出版,2008)
・武村政春著『新しいウイルス入門』(ブルーバックス,2013)
・石弘之著『感染症の世界史』(角川ソフィア文庫,2018)
・山本太郎著『感染症と文明』(岩波新書,2011)
・岡田晴恵著『怖くて眠れなくなる感染症』(PHP研究所,2017)
映画
・『復活の日』『感染列島』『震える舌』(日本映画)
・『アルベール・カミュ』(フランス映画)
・『スノーピアサー』『FLU運命の36時間』(韓国映画)
・『PANDEMIC』(洋画)
・『フエーズ6』(洋画)
 これらについては,いつものようにわたしの「ブクログ」に入っていますので,興味のある方は,レビューをご覧下さい。ま,これからも,わたしには興味関心のまま本や映画に付き合える時間があるんだろうなと思います。このうち,みなさんに還元できるのはどんなのがあるのか探っていきたいな。

 4月は,新しい人が来てくれて例会の雰囲気も新鮮でした。閉塞した学校でも楽しくやっているわたしたちの姿を見てもらい,たのしい授業の輪を広げていきたいですね。

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