今年は少ない少ないと言っていた台風も,10号(ライオンロック)が来そうです(11号は先にいっちゃった)。しかも,変な場所で発生し,強くなり,変な動き方をしています。最近は,台風の動きもけっこう正確に予報できるようになりましたが,それでも,台風の気まぐれに振り回されているのが現状です。2学期には,いきなり台風の勉強が始まりますが,子どもたちから,どんな意見がでるのか,楽しみです。
さて,この夏休みは,どう過ごしましたか?
みなさんのFBを見る限りでは,平日は研修の嵐だった人もいたようです。
私は,7月の後半は,全国大会にからむお出かけ。8月の前半は,親戚一同のお世話。8月の中旬は,科学教室や理科教育について考える時間がありました。そして,後半は,ずっと学校で,パソコン室の整理やら2学期の準備やらをしています。
■7月の例会の参加者(5名)
K.H M.S M.O M.K K.T
今月の写真
資料の紹介
1 「ブログ的気楽レポ2016年7月号」A5 8p M.O
またまた時事問題から書き始めました。トルコでのクーデターは未遂に終わったものの,世情が不安定なのは,変わりません。このあたりの国のことについて,あまり知らないので,もっとしっかり勉強しないといけないなあと思っています。イスラム国=悪で,ことが片付くなら簡単ですが,そんなことでは済みませんからね。勉強しておかないと,もし,日本でテロが起きたときに「軍隊で仕返しをしろ!」という世論に押されてしまいそうな気がして,とても怖いです。このレポートに書いたことと同じような事を板倉さんも話していたらしいことを『仮説実験的認識・第2号』で知りました。とっても心強いです。なぜ神風特攻隊が出てきたのか,もう一度調べてみたくなりました。その特攻隊精神が,美談としてイスラムの国ぐにで紹介されているのかも興味があります。だれか,イスラム関係の人を知りませんか? 聞いてみたいなあ。
中島みゆきの「ファイト」にからんで,珍しくわたしも思いを綴ってみました。わき出た言葉をわき出すままに綴るのも,なかなかおもしろい体験でした。
あとは,この1学期に,2年生の生活科でとりあげたことをまとめてみました。行き当たりばったりのような,計画的のような…。ま,いつもこんな感じです。
2 「ちっちゃな科学者たち・№4」B5 6p M.O
2年生との《空気と水》の授業の感想文集です。
たいへん楽しかった…8人,楽しかった…1人,ふつう…2人という結果でした。まずますですね。
子どもたちの書いてくれた文章が短くて,私のコメントの方が長い感想文集となりました。私は通知票を書く立場にはないけれども,こうして,一人一人にコメントを書いていると,私からの所見みたいなものですね。
3 「吹く風を楽しむ」B5 2p M.S
前回に引き続き,修学旅行の計画についての取り組みをまとめてきてくれました。
今回は,生徒たちが班別自主研修行動プランをつくるまでの話です。
自分だけでは行ったことのない東京での自由行動なんて,大人でも,そんな簡単に立てられません。また,立てたとしても,予定通りに実行できることはあまり期待できないでしょう。ましてや,プランを立てるのは子どもですからねえ。
Sさんは,昨年の反省を生かして(ちゃんと昨年度の担当の人に聞いているところがえらい),授業計画を立てます。そのとき,研究会仲間の斎藤さんから参考となる資料をいただいたそうです。こういうところが,うちらの研究会のいいところです。
研究会では,実にさまざまな電波が発信されています。『たのしい授業』で紹介されているものなんて,そのホンの一部でしかありません。そのたくさんの電波の中に,自分のアンテナを立てると,必要とする情報がそのアンテナにけっこう引っかかってきます。そこで,その発信元にこちらから連絡をし…さらに,その資料を使って追試をし,それを電波で発信する…そんな仕組みが研究会でできあがっています。これこそ,研究会の醍醐味です。
話はそれましたが,そのように,ちゃんとワークシートを準備して調べ学習をさせることで,プランづくりの授業は,昨年度よりも有意義な時間となったようです。
あとは,実行ですね。どんな物語が待っているのか。9月の報告が楽しみです。
4 「う~みはひろいな。お~き~な~」A4 3p K.M
なんでこんなタイトルになっているのかは,レポートを読んでも分かりませんでした(^^;;)。
さて,話題は3つ。
まずは,受け持ちのTさんのこと。数の計算が,できるようでできない。分かっているようで分かっていない。その原因と対策について話が出ました。
「3けた-3けた」の繰り下がりのミスなどは,「数字を素過程しか見えなくする」ことで解決します。間違には間違いの原因があります。たくさんの位が見えてしまうことで,混乱するのでしょうね。
また,変化の大きさをひき算で求める時も,混乱していたようです。でも,これもある意味,仕方のないことです。これまでのひき算は,
①(もとあった数)-(残った数)=(使った数)
②(もとあった数)-(使った数)=(残った数)
③(全体)ー(部分)=(もう一つの部分)
で説明されていたのに,急に,
④(今の高さ)-(以前の高さ)=(のびた高さ)
なんて,難しいんですよね。これは,いくら,「この問題はのびた高さを求めるんだよ」と言われても,①を利用して,
(もとあった高さ)-(今の高さ)=(のびた高さ)
と思って不思議ではありません。引き算できるかどうかは,数字を見て初めて気づくこと。でも,数値の大きさだけ見て式を立てていると,あとでどんでん返しが来る。障害児教育の話は,奥が深いので,本当に勉強になります。
とにかく,ひき算には,求残(①②),求補(③),求差(同種④,異種)の問題があり,それらについて,しっかりと図を書きながら,ひき算の意味を捉えさせていく…そういう地道な作業が必要なんだと思います。
優等生は,このあたりについてもなんなくクリアしていくので,そんな出来のいい子どもしか持ったことのない教師には,ひき算の勉強をする機会がなくなる…ってわけです。
「できない子こそ私の教師」という思いをいつも持っていたいものです。
5 小原茂巳講演「仮説実験授業へのご招待」6p テープ起こし K.H
今回のテープ起こしも,小原茂巳さんのものです。今回は2015年8月の「川崎たのしい授業講座」での講演の前半です。
いきなり,授業論です。赤文字は引用。
仮説実験授業の一番嫌なのは押しつけで,やりたくないのにやらせるのを極力嫌っています。先生がやりたくて,その教材にワクワクしていれば授業は成功するんですよ。
私たちは,仮説実験授業が子どもたちの科学的認識を高めるために,しかも,たのしい授業を実現するために,とってもいい方法だと言うことを十分に知っています。しかし,だからといって,同僚たちに無理矢理やらせようとは思いません。紹介はするけど,それに惚れ込むかどうかは,それこそ本人次第です。教師にも押しつけたくないし,子どもにも押しつけたくありません。
そもそも,教科書を教えること自体が,教師と子どもへの押しつけですから,この「押しつけ」について考えている時点で,一般の先生方と,うちらの研究会は立場が違うんです。宿題なんて,押しつけの最たるものです。子どもたちが喜んでやってくる宿題を開発する必要がありますが…現場では,どのように徹底的に押しつけるか…しか考えていませんからね。「宿題が,自ら学ぶことに対して負の作用をするかも知れない…」という想像力さえ,感じられない悲しい現場です。
初めて出会うと一瞬ドキッとするでしょ。大人だってあれ?と思うことでしょ。大人もドキッとするのが子どもにとってもいい問題なんですよ。子どもに合わせてレベルを下げるとつまならいですよ。
「レベルを上げるとよりたのしい授業になることもある」-こういうことを知っているだけでも,普段の授業を考える時の選択肢が増えます。
こういう授業をすると子どもたちは間違うのが楽しくなるんですよ。だって,間違うと新しいことを知れるんですからね。
間違わないように間違わないように授業を組んで置いて,そして,実際,間違う子が少数になる課題を出しておいて,間違った子が出た場合に「間違ってもいいんだよ,間違いは大切だよ」と言っても,何の効果もないんです。間違ってもよかったと思うのは,そのお陰でかしこくなったと思うときだけです。一般的に,子どもたちがだんだん間違うのが嫌になってくるのは,授業で取り扱う問題がとても簡単な問題で,できる子がほとんどの授業ばかりしているからではないでしょうか。
6「MY BOOK 2016年7月号」B5 2p K.H
今月は,次の3冊を紹介して下さいました。
○新津春子著『掃除はついでにやりなさい』(主婦と生活社)
○藤田孝典著『下流老人』(朝日新書)
○大越健介著『ニュースキャスター』(文春新書)
『ニュースキャスター』の著者は「ニュース9」のキャスターだった人です。
7 カルピスゼリー(1/2)作り 紹介 M.S
暑い日にピッタリ…と,今月号の『たのしい授業』(仮説社)で紹介されていた「カルピスゼリー1/2」を作ってみました。
確かに,手軽で,簡単にできて,しかも美味しかったです。何かのご褒美に,一緒に作ってみたいです。
デンプン液にジアスターゼを入れた時の反応実験(O),『よあけ』という絵本の紹介(K)などもありました。この「よあけ」は,読後感が中島みゆきのファイトとつながります。
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