珠洲たの通信・2014年11月号

 慌ただしい季節に入りました。外は雪。晴れたと思ったら,また,雪。しかも,能登独特の重たーい雪。嫌な季節です。
 さて,先月のサークルでは,私の指導案に対して貴重なご意見をいただき,ありがとうございました。お陰で,なんとか,形になる授業ができました。私にとっても新しい試みなので,次回までに,ある程度今回の実践をまとめておきたいと思います。
 さて,今は投票前なので,選挙結果は分かりませんが,下馬評では「自民圧勝!」などと言っています。もしそれが本当なら,今後の4年間,日本では,今までに経験したことのない勢いで右傾化が進むものと思います。まさか,無党派層をつくり出すことが「保守の手」だったとは知りませんでした。うっかりしていました。
 いつぞや,「投票率が低いのは,それだけ世の中に満足しているからだ」みたいな話が仮説仲間から出ていたような気がしますが,それは主体的に考える有権者が育っていてのこと。どうも,昨今の雰囲気を見ていると,もう,あきらめムードというか,自分の身のまわりで精一杯というか,そんな感じです。若い子たちの政治離れが心配です。
 私は,どんな結果になっても,あきらめません。あきらめたのでは,大人の責任が果たせませんから。子どもたちに,原発事故の心配のない,戦争の心配のない日本を残すのが,私の強い愛国心です。それこそ,未来の子どもたちへの責任です。

■11月の例会の参加者(5名)

 K.H(元教員)  M.K(N町U小)  M.O(S市T小)  M.S(N町M中)  M.N(K市K小)

資料の紹介

1 「ブログ的気楽レポ11月号」A5 16p         M.O
 まずは,「金大付属小の発表会に参加して」という話題。
 ちょっと変わった立場での参加でしたが,私自身,大変貴重な体験になりました。また,勉強にもなりました。金大付属の発表会は,市立校の発表とは違い,大変自由な雰囲気がありました。これがとてもいいんです。肩肘張らない発表会でした。こんな研究発表は,個々の授業者にとっては,それなりにしんどい部分があるようですが,確実に本人の勉強になります。自分の責任で授業をつくり,発表するなんてサイコーです。押しつけられるのとは訳が違う。比べものにならない!!
 他には,算数と理科の話題。そりゃそうだ,これしか担当していないもんね。
 算数は,分数の倍分・約分の授業で,「透明パンツ(通称:透けパン)」をはかせる(かぶせる)タイルを準備するだけで,子どもたちは喜んで勉強したという話。この授業は結構前からやっていますが,とてもいいです。分かりやすいです。詳しくはレポートに書きました。
 理科の話題は,各学年でやっていることをまとめてきました。
 4年生は「小便小僧」の紹介。「<物の体積と温度>の最後に,これを使って授業することもできたね」とNさん。そうですね。来年は,是非,小便小僧のしくみについて子どもたちと一緒に考える部分を授業化してみたいものです。楽しみだなあ。
 5年生は仮説実験授業《ふりこと振動》。今の子どもたちは,討論ができません。かみあわないんです。それでも,楽しんで授業を受けてくれています。最後まで行きましたので,次回のサークルで感想をまとめてきますね。
 6年生は「大地のつくり」です。なるべく実験や観察を取り入れようと,ボーリング資料や火山灰などを準備しました。また,化石掘りも体験してもらいました。
 あと,これからやるつもりの「水溶液の性質とはたらき」についても話をしました。今回は,自分なりの指導計画を組み,その3時間目を校内研究授業としました。前書きにも書いたように,この授業用の指導案も同時に検討してもらいました。メンバーからの意見を受けて訂正したもので授業をしてみました。次回で報告します。

2 「風向き」B5 4ぺ      M.S
 「太陽・月・星のこよみ」に出ていた主な都市の「月間平均降水量」。さて,その中で,「降水量の多い都市,少ない都市はどこでしょうか」という問題を出してくれました。見事に外れました(^^;
 その他,何か書こうと思ったそうですが,あまり書くことがない…ネットで延々と「龍馬伝」を見ていたらしい…そんなことをしたくなるときもあるものです。そんなときに「これはいかん! ちゃんとやらないと」などといって自分にブレーキをかけすぎるとしんどくなります。多分,体がストレス発散を要求しているんだと思います。Sさんは「自分らしさを保つために何かをしたい」と言っていますが,「龍馬伝」を見ることで,ちゃんと相殺されているはずですよ。レポートに書くことがなければ「龍馬伝と教育」みたいなテーマで書いてみるのも,おもしろいかも。ま,エッセイ風ですがね。
 私は,逆に,ここ1か月は,ほとんど本らしい本を読みませんでした。趣味をほおって何をしていたかというと…それはそれで,楽しく教材研究をしていたからです。それとFBにものめり込んでいた…。これも,「本を読まなければ…」なんて,自分を追い込まないことが大切ですからね。
 「ものづくり」として,『たの授11月号』に載っていた「惑星ゴマ・ボトルキャップ編」を紹介してくれました。ペットボトルキャップにマジックで色を塗りながら,「はじめから黒と青のキャップを使うと便利だね」などと改善点も出てきました。最後は,みんな上手に回せることができて,一応,満足。

3 「MY BOOK 11月号」B5 6p            K.H
 今月,紹介してくれた本は,次の4冊でした。
○たのしい授業編集委員会編『学級担任ハンドブック』(仮説社)
○たのしい授業編集委員会編『教室の定番ゲーム1』(仮説社)
○『大人の男のオシャレ塾』(主婦の友社)
○『シンプルライフをめざす基本のそうじ』(婦人の友社)

 『学級担任…』の巻頭言に「人間力めば力むほど硬直した姿勢になる」という言葉が出ていて,共感したとか…。私も同感です。さらに同書に出ている小原さんの「当番を特定の子にしてもらう」という作戦。私も,理科の時間にやってみています。5年生のいつも元気な子に号令をかけてもらっているのです。「ちゃんと聞こえないからもう一度やり直し」なんてことも言わないでいいので,楽です。すぐに授業が始められますからね。
 オシャレは一番苦手な分野。今回も,落ちこぼれました。カール・ヘルムと言われても,何のことか????でしたので…。オシャレすればいいのでしょうがねえ。昔から,全く興味がないのでしかたないです。これまで「どの服がいいかなあ」なんて考えながら本のページをめくったことがありません。ステレオのアンプやギター,パソコンのカタログなら嫌ほど見てきましたが…。

4 「アートスマイルプロジェクトの取り組みについて」 A4 4ぺ  M.N
 前任校での実践をまとめた報告書です。
 このプロジェクトのことは,このレポートで初めて知りました。こんな取り組みが色んな学校で行われているなんて全く知りませんでした。
 Nさんの学校では,パキスタンの学校と交流することになったそうです。が,これがまた大変だったそうです。両校とも,国を超えての交流は初めての体験なので,当然,お互い不慣れです。さらに,どんな情報がいつ来るのか,よく分からなくて,やきもきしたこともあったようです。skypeでも交流したそうですが,あっちの学校が,決めた時刻に現れずに,再度,連絡し直したとか…まあ,とにかく,大変な交流だったようです。
 それでも,skypeという最先端の技術を使って,見知らぬ国の見知らぬ子どもたちと交流すること自体は,たのしくてワクワクすることに違いありません。1年間,持続して活動することには課題が残ったようですが,機会があれば,是非,子どもたちに体験させてやりたいものです。

5 授業プラン「パキスタンってどんな国」 A5 10ぺ      M.N
 先に紹介したアートスマイルプロジェクトへの参加をきっかけとして,子どもたちに相手国のことを少しでも知ってもらおうと作ったプランです。
 国の位置を探したり,面積や人口を日本と比べたりする問題があって楽しいです。また,国旗の話も出てきます。昨今の「イスラム教」についての誤った報道に対しての訂正も含んでいました。プランの最後には,マララ・ユスフザイさんのことが,写真入りで紹介されていました。短いビデオも見せたそうです。「去年,この授業を受けた子たちは,1年後のノーベル平和賞の話をテレビで見て,ビックリしているかも知れないね」などと,感想を述べ合いました。

5 「カメラレポート2014年11月」 B5 2ぺ         K.H
 さて,今月の写真は,白米千枚田のライトアップ,那谷寺と兼六園の紅葉です。
 兼六園にはすでに雪づりもあって,常緑の松と紅葉したもみじが対称的な景色を映し出していました。
 本人のイチオシは「ことじ灯籠」でした。う~ん,はずれた!

 今回は,他にも,T地区の「柱状図(ボーリング資料を基に作ったもの)」,「塩酸と鉄の反応に関するネットの記事」(O)などがありました。
 あと,道徳の本を持っていったのですが,だれもいらないってことで…。オークションに売る方法も知らないし…。

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