珠洲たの通信・2014年9月号

2014年度

 みなさん,お元気ですか?
 現場では,研究発表会の雨嵐。「私にしかできない」「何時間も時間をかけた準備」みたいな発表ばかり見せられたのでは,疲れがたまる一方ですね。「おお~,これなら自分の学級でもすぐに真似ができる」-そんな実践を見せてほしいものです。まあ,そういう私も,「研究発表で授業!」ってことになると,少しは気合いが入ってしまいますがね。それでも,参加者に対して,一つでも「こうすれば,簡単に真似ができますよ」「こんなネタはどうですか? 子どもが喜びますよ」という提案(おみやげ)だけはしたいと思って,公開授業をしてきたつもりです。
 ある人の授業形態(ペアで話し合うとか,無指名で進めるとか…など)そのものは,4月からの授業者の学級作りも関係したりしますから,なかなかうまく人マネはできません。仮説実験授業の授業書のような科学的なプランは,そうそう個人が提案できるものではありませんからね。仮説の授業書は,その教師が,そのクラスで今までどんな授業を展開してきたのかということにはあまり影響することなく,どんなクラスにもある程度の成果を保障できているのが,すごいことなんですよね。
 さて,10月は,こんな私でさえも,あちこちへと出かけることが多くて,学校でじっくり授業ができていません。
 今後(20日以降)の10月の予定だけでも,U小発表会,県理科大会(なんと!加賀市),習熟度別少人数(羽咋市),金大付属指導案検討会,などなど,色々あります。11月に入っても,それが続く感じですしね。土日もいろいろあって,空いている日は,ひたすら家の後かたづけをしています。
 さて,話はがらっと変わって…家の後かたづけついでに,教育書の処分をしています。みなさん,遠慮しているのか,ホントにいらないのか分かりませんが,もし,「持っていてもいいな」という本があったら,遠慮なくおっしゃって下さい。今のところ,手元に残しておくのは,算数と理科くらいです。仮説関係の本は,私の栄養の元なので,今のところ,手放す気はありません。
 先日,メールで紹介した体育科の本は,サークル外の若者に手渡しました。社会科関連の本は,まだ,手元にあります。

■9月の例会の参加者(5名)
 K.H(元教員)  M.K(N町U小)  M.O(S市T小)  M.N(K市F小)  K.T(N町U小)

今月の写真

資料の紹介

1 「小原講演記録」B5 6ぺ          K.H
 うちのサークルから唯一夏の全国大会に参加してきたHさんから,大会の話をいっぱい聞きました。
 今回の「小原講演記録」は,Hさんにとっても記念すべき一つ目の講演記録起こしだそうです。話し言葉を文章にするのって,とても大変なんですよね。自分の授業記録でさえも,なかなかテープ起こしができないのに,人の講演となるとなおさら難しくなります。
 小原さんの話は,<研究会関係者ではない先生たち(学校)と,いかに仮説実験授業をやれる状況ができるのか>という,とても興味深い話でした。教科書通りの教育課程以外の授業の導入について一番気にしていたのは,そこの校長でもなく,市の教育長でもない。それは,その学校の教務主任だったとか…。新しいことを取り入れるというのは,それだけ大変なことなんでしょうね。しかし,少し前までは,文科省も「学習指導要領は最低限度」って言っていたのですからねえ。それが,今じゃ,学力だけですから。でも,仮説をやると,本当の学力がつくのになあ。
 ま,こうして講演記録が読めるだけで幸せです。ありがとうございました。
 そうそう,全国大会の楽市楽座で買ったというお土産もいただきました。プランクトンの根付けです。わたしは「たいようちゅう」をいただきました。どうもありがとうございました。。

2 「ブログ的気楽レポ9月号」A5 12p            M.O
 <うれしい「ことば」><自分史を語る><サマー・サイエンス・スクール><算数や理科の話題>について,綴ってみました。
 うれしい「ことば」は,保護者や子どもからの「理科が好きだよ」という何気ない一言のこと。
 わたしは,今,担任をしていない立場なので,理科や算数の授業について,家庭でどんな話題になっているのかがとても気になります。学力テストの点数は上がらなくてもいいけど,「理科が好き」と答えてくれる子のポイントは上がってほしいですからね。
 <自分史>は,私立高校の先生の所で話したことのさわりを紹介しました。いつだったか,「人生ダンゴ論」ということを,このサークルで話し合ったことがありましたが,今回も,その思いを強くしました。10月17日の県教研の全体会会場で,偶然,私が教員に採用された頃にお世話になった加賀市の先生たちに囲まれて,とてもうれしかったです。
 <理科の話題>では,本で見つけた簡単関節模型をメンバーと一緒に作ってみました。割り箸と小包用のプラバンド(再利用)とビニルテープ・両面テープしかいらないので,とても安上がりです。写真に着いている「手」は百均で買った指さし棒のこわれたヤツです。別にこれはなくてもいいですよ。紙製で十分です。

3 「『実体験』について考える」A5 3ぺ  M.O
 支部の教組教研の理科部会に提出したレポートです。
 「予想のない栽培体験」は,子どもたちに科学的な知識を与えることはない-ということが分かりました。身近いけど,けっこうまとまった文章です。手前味噌。

4 「すずたのレポート」B5 2p             M.N
 骨折から復帰して,いつもの行動力が出てきたNさん。よかったです。
 レポートの内容は<骨折を経験して>と<宇宙博とメガスター>です。
 骨折体験から学んだことの話は,「車いすで移動せざるをえない人の目」から見た社会があぶり出されていて,ものすごく面白かったです。ちょっとした「福祉の授業プラン」ができそうな感じでした。
 子どもは車いすを押したがるのですが,声をかけられずにいきなり押されるととてもこわかったそうです。
 他にも,大型店舗の<車いすの設置場所と駐車場の関係>やら,両手がふさがっている時のコンビニやチェーン店での<職員の対応の違い>など,本人でなければ感じられない話がいっぱいでした。近くのスタバでは,松葉杖をついている人(Nさん)が入り口に見えた瞬間に,職員がドアを開けてくれたそうです。「だから,そのスタバが,行きつけの喫茶店になった」と言っていました。
「バリアフリーの基本は,その人の困り感に気づくことができるかどうかなんだと,今回の経験を通じて思いました。」(レポートより)
 夏休みに東京で開かれている「宇宙博」と千葉県立科学館に来た「メガスター」を見てきたそうです。
 「宇宙博」では,NASAやJAXAの宇宙開発の歴史が見れたそうです。「はやぶさ」が持ち帰った微粒子も展示されていたとか…昨年の12月にサークルに来てくれた小松サークルの長田さんも行っていたようです。私も,見たかったなあ。平日にも関わらす,1時間待ちのブースもあったようです。足が治ってよかったですね。
 会場で買ってきたお菓子などのお土産をいただきました。ありがとうございました。「宇宙を旅した藻が入っているクッキー(写真)」は,「そう言われてもなあ」という味でした。普通のクッキーじゃん!
 一方,「メガスター」というのは,従来とは違う方法で夜空を再現するプラネタリウムのことです。実際に見てみると,「普段見ている星がどれなのか分からなくなるくらい,たくさんの星が映し出されていた」と言っていました。
 夏休み中,私もたったの1泊だけど東京に行くことがあって,そのときに最近できた宇宙関係の施設「TeNQ(テンキュー)」に行ってきました。東京ドームシティにあります。入場料は1800円/大人です。ここもたくさんの人で賑わっていました。中前さんのいうように,今は,宇宙ブームなのかも知れませんね。これも,「はやぶさ」のおかげかな。

 次回のサークルは,第4土曜日です。第3土曜日には県教研があって,珠洲たのメンバーの何名かも,それに参加していたためです。
 サークルという場で,月に一度くらいは,ざっくばらんに本音を語り合わないと,今の教育界の流れに流されてしまいそうです。それほど,昨今の学力偏重の流量は大量だし,流速も速いですから。学力偏重の先に,子どもの笑顔は見えません。学んでいる間も笑顔が見える,満足感のある,自分の成長や友だちの良さが感じられる,そんな授業づくりをしていきたいと思います。
 次回のサークルでは,わたしの家に2冊あった本を持っていきます。仮説関係の本も多数ありますので,ご遠慮なく。ただし,ほとんどは古本です。ご了承下さい。

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