珠洲たの通信・2014年7月号

2014年度

2023/01/11 記

 今日はずいぶんと天気がいい予報だ。だから午後からは畑へでも行って,大根に土をかぶせてくるかな。
 昨年の大根は,全部引っこ抜いて大きなビニル袋に入れ長期間保存しておいた。これはこれで,春前までちゃんと保存できた。今年は,半分は昨年通り引っこ抜いて保存するが,あとの半分は畑においたまま白い首の部分に土をかぶせておき(凍結対策),どちらが長持ちするのか比較してみたいと思っている。
 さて,今日は,2014年7月のレポートを紹介する。きれいさっぱり忘れているかどうかは,下の文章で確かめて欲しい。例によって,参加者は分からない。

7月の例会の参加者(4名かな) K.H   M.K   M.O   M.S 

今月の写真

田原淳という科学者
月の満ち欠け確認用グッズ
骨のしくみ
懐かしい 水飲み鳥

話題になった本など

今月の資料

1 「ブログ的気楽レポ・2014年7月号」A5 8p  M.O
 オヤジが病院に行っていたんだということがわかる前書きです。「誤嚥性肺炎,完全房室ブロック,徐脈…色んな言葉を覚えました」だって。
 まず算数少人数の話題からです。わたしはこの頃,チャレンジコースを担当していました。わたしは習熟度別授業については反対の立場なのですが,当時は「理想を掲げて妥協する…」しかなかったです。そこで,チャレンジの子たちにも,単に練習問題ばかり多くやるのではなく,いろいろな負荷をかけた授業をしたい,学んでよかったと思えるような内容も示したいと思い,いくつか指導したことをもってきました。
 1つは,「半径が○㎝の円周の長さと円の面積の一覧表をプリントして配布しておく」ということ。これはじっくりコースでもできることです。ただし,チェレンジでは,計算する前に見るのではなく,式を立てて計算してから見るのです。すると,計算ミスにすぐに気付きます。それから,半端なくせに同じような数字の並びが出てくることにも気付きます。それが目的なのです。
 あとは,結合法則を大いに利用して計算を最後にやらせる。小数・分数がまざったような乗除をすべて分数でやる,比の学習では連比(3つ以上の比)も教えるということも,提案しました。
 また,BLUEBACKSの『読解力を強くする算数練習帳』についても,紹介しました。
算数の文章題を解くときの力として,著者は,次の四つをあげています。
・読解分析力,翻訳力,目標設定力,遂行力
実際の文章題を通して,この四つの力をどのように使うのかを解説してくれています。
紹介されている文章題は,鶴亀算,旅人算(出会い算,追い着き算),流水算,分配算,仕事算,置き換え算,和一定算,ニュートン算です。
これらの問題について,「文字を使わないで解く」「文字を使って解く」の2つの解答を示してくれていて,面白かったです。
文字を使わなければ,小学6年生にも挑戦できるわけです。実際,余った時間に子ども達にも挑戦してもらいました。絵をかいたり,図を書いたりして,導いていました。(尾形がブクログに書いたreview)

 次に理科専科の話題です。4年生「天気の様子と気温」「並列回路を流れる電流の強さは?」,5年生「デジタル台風」についてまとめてきました。
 「天気と気温」では,気象庁のHPにある「過去の気象データ検索」の利用をお勧めしました。教科書では,典型的な「晴れの日」「雨・曇りの日」について,気温を測る作業が出てきますが,そんな日があるかどうか…。もちろん,2日くらいは自分たちでも気温の測定をするのですが,そんなことよりも,過去の気温データを見て,その日の天気を予想する方がどれほど面白いか。データには日照時間も出ているので,「気温の変化のわけ」もすぐに分かります。
 「並列回路」の話題は,わたし自身が驚いた実験結果についてです。並列回路を流れる電流の強さを測定してみたら,予想外の結果が…。是非,皆さんもやってみてください。
 「デジタル台風」も毎年利用してきました。過去の台風の進路や大きさを見ることができるので,台風の授業は2時間で終わります。
 最後は,田原淳(すなお)という人の話。オヤジの心臓の病気を調べていて出会った科学者です。この人の名前は,まったく覚えていませんでした(^^;)。

2 「風向き」B5 4ぺ  M.S
 最初の話題が,お母様の誤嚥性肺炎です。わたしの話題もオヤジの病気でした。サークルのメンバーもそんな歳になったということですね。そして,今では2人とも鬼籍に入ってしまいました。こういうレポートはリアルタイムで報告していたときと違って,なにか感慨深いものがあります。お母様の体調を心配して,この年の全国大会(山口県)をパスすることに決めたというSさん。そのとき一番大切なことを選択するしかありませんからね。
 その全国大会をキャンセルする際に,「自分のメールが旅行会社にクレームをしたと思われたのかも」という体験をしたそうです。自分にはそんなつもりがなくても,クレーマーにピリピリしている現場では,すぐにクレームだと判断されてしまうのかも知れません。なんか,メールを受け取った担当者がデスクで「ねー,ねー,これってクレームやよね」と同僚と話している姿まで想像してしまいます。
 さて,このクレーマー(と感じられたかも知れない)事件で,Sさんは,ちゃんと学んでいます。
 私は単純に疑問を抱いたことを質問したのですが,質問された方は苦情(クレーム)だと判断しちゃうんだなと思いました。これは私たちの学校現場でもよくあります。親御さんは単純に疑問を書いてきていることでも,最近のはやり言葉で「モンスターペアレント」扱いすることもありますよね。気をつけようと思ったのです。(レポより)
 子どもとの話題は,あすかさんとの授業でのやりとりです。ひらがなの形がとれていないあすかさんのために準備したのが,「点つなぎ」や「図形模写」というプリントだそうです。今では,ネットで,無料のプリント類がたくさんあるそうです。便利な世の中ですね。ただし,これでうまくいくのかどうかは,Sさんの予想の範囲です。いろいろと試行錯誤していたんでしょうね。

3 「奥能登学教研で授業した」 A4 10ぺ   M.K
 Kさんが,奥能登地区の理科の先生方が集まる会で研究授業をしたときの報告です。3回訂正されたという「学習指導案」も持ってきてくれました。扱った単元は「6年 太陽と月の形」です。
 この授業をするにあたって,色んな勉強をしたようです。仮説実験授業の授業書《月と太陽と地球》《宇宙への道》からもいろいろと学んだとか。しかしやはり,このときの柱は「言語活動」です。この活動を授業のどこに持ってくるのか。「それが授業の一番主になる部分だった」とKさんは言います。指導主事や管理職(もちろん理科研究会員)たちは,2012年にわたしがまとめたレポートを見ているはずないものな。もっと広く配布すればよかったかな(^^;) オクスタ(奥能登スタンダード)から外れないように…という注意も,なんも変わってないです。情けない。
 それにしても,模擬授業を3回もやらされていて,しかも勤務時間が終わってから,というのはいったいどういうことなのだろう。こういうことが許されていたから,今日のつらい状況があるんだろうな。やっぱ,声を挙げないといけないですね。
 さて,授業の内容ですが,すでにいい授業書があるのに,教科書で教えたようにしなければならないというところに無理がありますよね。
 今回の授業も,「ここに月の模型を置いたらどう見えるでしょうか?」という予想を聞くのではなく,写真を見て「西にあると三日月に見えたね。南にあると半月に見えるね」「それはどうしてだろうか。モデルで確かめよう」なんて聞くのだから,授業にはスリルもなくなってしまい,面白くないですよねえ。なんかな~って思います。
 ただ,一人ひとりが観察できる場所の設定などは,授業書をやる上でも大切な工夫なので,この研究授業を引き受けてやった甲斐はあるというものです。誰も見ていなければ,授業書をやるのが一番ですから。
 ま,とにかくお疲れ様でした。
 そうそう,最後に,このときの「研究の討議の柱」は,
考えの「根拠や筋道」を明確にして,説明や論述をさせる学習活動を取り入れた授業
だそうです。そこで授業整理会では次のような様子になりました。
当日の授業で,「言語活動が…」「言語活動が…」(と)たくさん指摘された。討論の柱だし,仕方ないなと思う。「わかってないモノが言語活動してもな…」(と)今は,思う。(レポより,「と」は引用者が付加)
 指導主事からはそれなりにほめられたそうですが,わたしはそれよりも模擬授業を受けた養護教諭の言葉がよかったです。どっちに転んでもシメタですね。
「わかった。月のところ,苦手なところで,暗記でしのいでいたんです。なんか,今,分かりました。ほんとですね。ここにお月さんがある時,三日月に見えるんですね。はー,半月に見えるわ。満月は,ここにある時なんだ…(しみじみ)」

4 「MyBOOK 2014年7月号」B5 1p K.H
 今月の本は,以下の2冊です。
○松木文秀著『いつも笑顔でいたいから』(ガリ本,キリン館)
○外山滋比古著『思考の整理学』(ちくま文庫,2009)
 外山さんの本を読もうと思ったのは,「東大と京大で一番読まれた本」と帯に書かれていたからだそうです。なんか,そんな本の選び方って,時々ありますね。なんでかなあ。その本からの次の一節はなかなか含蓄のある言葉です。
コンピュータがあらわれて,これからの人間はどう変化していくのだろうか。それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。(レポより孫引き)

5 「カメラレポート 2014年7月号」B5 8p  K.H
 今月は柳田植物公園で撮った菖蒲と,平等寺(通称アジサイ寺)で撮影したアジサイの写真でした。
 どれもきれいな花の写真ばかりでした。さて,一押しはどれだったかな。

下のようなアリスの絵が,今月のファイルの中に入っていました。これは,だれかのお土産だと思います。覚えていらっしゃいますか? ほかには,水飲み鳥のオモチャの紹介もありました。

猫ちゃんは4匹いますねえ

上の左右の絵を
入れ替えると

あれ,猫ちゃんが5匹になったよ

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