珠洲たの通信・2009年2月号

2008年度

 昨年公開された映画のDVDが,もう発売されるようなご時世となりました。
 予約してあった「レッドクリフ」のDVDが11日に届いたので,土曜日の午前中はじっくりと映画鑑賞をしました。映画館で購入した「レッドクリフ」のパンフによると,中国の歴史書「三国志」には「三国志」と「三国志演義」とがあり,前者は,曹操が「良き人」として描かれているそうですが,後者は劉備たちが漢の正当な流れとして扱われていて曹操は悪役となっているそうです。私は「三国志」のマンガも小説も読んだことはないので,よく知りませんが,中国でも日本でも「いい人だったのに負けてしまった劉備や諸葛孔明」という感じで扱われているとか…くわしい人がいたら教えてください。
 さて,2月のサークルにも新しいメンバーが来てくれました。こうして「たのしい授業の輪」が広がるのはうれしいものですね。

■2月の例会の参加者(6名)
 H.H(S市S小)  M.S(NYSB)  K.H(S市M中)   M.O(N町U小)  
  初:K.Y(S市H小)  初:M.K(N町U小) 

今月の写真

資料の紹介

1 『夏の体育実技報告』 A4 20ぺ     M.K
 今回初参加のKさん。私と同じ学校に勤めております。
 学校では,主に体育と図工と理科の先生として子ども達を関わっています。特に図工と体育は,お話の中にいろいろと参考になるものが多く,この2年間,お世話になっています。しかし,これまで学校ではじっくりとまとまった話を聞くことがなかったので,今回,彼が担当した「体育実技講習会」の陸上編の話をお聞きすることができて,うれしかったです。
 Kさんのレポートには(学校で配布されるものも含めて)いつも簡単な図が入っています。それが手作り感もありなかなかいいのです。私は早くからパソコンの世界に入ってしまったので,手書き図入りのレポートや提案文書を見ると逆に心がポカポカしてきます。今回のレポートも,図がふんだんに使われていて,どんな風に体を動かせばいいのか,どんな風に体系を整えて指導すればいいのかが,手に取るように分かります。
 「体つくり運動」の報告で紹介された中島先生の体育教室というサイトは「http://www31.ocn.ne.jp/~taiiku/」です。HPに「全国の学校で120万アクセス突破!アニメーションで運動をイメージ。体育の学習がもっと楽しくなる」と書かれているとおりアニメーション満載のサイトで,ここだけで器械運動や陸上運動のほとんどのコツが網羅されていると言ってもいいくらいです(まだじっくり見たわけではありませんが,今後,活用していきます)。
 「ボール運動」の報告では「サポートができるかどうかがボール運動を楽しめるかどうかのポイント」だと教えてくれました。
 「陸上運動」の報告は,実際にKさんが実技講習会で伝達したことをそれこそ「実技」を交えて教えてくださいました。手作りミニハードルの紹介もありました。
 また「手動パワーポイント」には笑ってしまいました。上の写真は,リレーのコツを教えるために「手動パワーポイント」で説明しているKさんです。

2 『研究発表用プレゼン』 約30分     H.H
 1年間,金大で内留し,研究していたHさんが,研究報告会用のプレゼンを作ったので見てくれ!ということで,持ってきて見せてくれました。
 まず,はじめてPPでプレゼンを作ったというHさんですが,その情報量の膨大さに,一同,思わず「Hさんらしい」と意見が一致。これだけのことをちゃんと説明するためには(しかも話の内容を初めての人にもわかってもらうためには)1時間でも足りないだろうという結論に。
 発表時間は20分ぐらいと限られているので,もっともっと的を絞った発表にならざるを得ないだろうと思います。私たちは時々,研究の経過を聞いているので,話の内容は理解できましたが,初めての人にとってはなかなか難しいだろうということです。

 さて,本番は既に終わっているはずです。どんな風な発表になったのでしょうか。また聞かせてくださいな。
 Hさんは,この発表のために(というかこれを機会に),プロジェクターとスクリーンを購入したそうです(写真のもの)。これがあると,自宅でもどんな風に見えるのか練習ができるからだとか…。これもまた彼らしい判断です。私もプロジェクターがほしくなったなあ。教室で見るくらいのものを手に入れたいなあ。

3 『徒然レポート2月号』 B5 4ぺ     M.S
<その1>
 ひらがなやカタカナを何とかクリアしてきたハルキくん。今度は簡単な漢字に挑戦しているようです。しかし,Sさんの予想どおり「漢字のはらい」の部分がうまくいかなくて自己満足できないようです。Sさんの「予想どおりだった」というところが,Sさんの子どもを見る眼のなんと確かなことか…と感心した次第です。
「できないことを自分で受け入れられると楽になると思うのですが,難しい!~」
とSさん。できることまで「ぼくできない~」と,やる前からあきらめてしまう教室の子ども達を思ったときに,なんとも複雑な感情が沸いてきました。なかなかうまくいかないものですなあ。
<その2>
 OCR(Optical Character Recognition の略で光学文字認識のこと)の体験をしてみたそうです。たいていメーカー製のパソコンを買うとOCRソフトの体験版がバンドルされてきます。
 Sさんは「一発OCR Pro6」の体験版をやってみたそうです。読み取りのdpi(精密さ)を変えると,予想どおり高い数値でやった方の読み取りミスが少ないようです。ただ,高い数字でやると紙の折り目や汚れなども文字に変換したりします。OCRソフトそのものに「辞書」が入っていることで誤変換は少なくなるようですが,それでも100%は不可能です。原稿にもよりますしね。
 OCRは,カンペキに文字を認識させるというよりも,現在ある大量の紙資料を電子化してパソコン内に保存するときに便利かも知れません。いわゆるファイリングの機能を使えば,ほしい資料を検索するときに力を発揮するでしょう。でも,電子化のための作業時間を考えると,私達くらいの資料保持者くらいなら,紙のまま保存していてもいいんじゃないかなあと思います。
 ちなみに,サークルで出された資料が知りたい人は,「珠洲たの」のサイトで,「キーワード検索」してもらえば,何年何月の例会だったかが分かるので,そのときの資料を本棚から探すことができて便利ですよ。この検索にはグーグルの「サイト検索機能」を使っています。ただし正確には「www2.nsknet.or.jp」のサイトへの情報検索になります。だからちょっと余計なHPもひっかかってきます。
<その3>
 「染まりやすい自分」についての反省?も話してくれました。「お気軽に生きられる理由」がここにあるようです。

4 『久しぶりの関西』B5 3ぺ(未完)     M.O
 ひょんなことから関西へ研究会参加(学校視察)に行くことになりました。その旅行記というか感想というか,ま,そういうのをまとめてみました。でも,時間がなくて,途中で終わっています。
 今回の出張は前泊が必要でした。しかも研究会が終わったあとは週末の休みです。そんなことで,研究会参加の前後にも予定を入れ,とっても有意義な4日間を過ごすことができました。
 何よりも貴重な体験だったのが,弘中氏との面会です。
 弘中氏は,一昨年紹介した『宇宙船に乗らなかったビーグル犬』の著者です。氏は姫路市にお住まいなので,今回,お会いする約束をしたと言うわけです。
 今も現役でバリバリ働いていらっしゃ弘中氏からは,炭素や製鉄所に関する専門用語がバンバン出てきます。私は技術畑ではないので,分からない言葉がたくさん。そのたびに質問して簡単に解説してもらいました。
 例会には石炭を持ってきましたが,たまたま手に入れたものです。石炭にもちょっと興味があったのですが,今,さらにグラファイトとのちがいなど興味がわいています。石炭,石灰,そして非結晶のことなど,日本の地面の下にはおもしろい題材がころがっていそうです。
 なお,旅行時の写真などは,私のブログ「世の中まとめて好奇心」に掲載しておきましたので,お暇なときにご覧下さい。ちゃんと学んできましたよ~。
 心残りは,勝海舟が塾長で坂本龍馬が塾頭であった「神戸海軍操練所」跡碑の「錨のモニュメント」を見てこなかったこと。すぐそばまで行っていたのに…。

5 『芦屋市山手小学校 授業研究発表会 参加記』B5 12ペ M.O
 これがメインの報告書です。
 このために行ったんだから。ただし,内容はあるようなないような…。
 学ぶべきものはあったのですが,うちの学校にどう取り入れるかとなると疑問です。職員にも配布した資料です。
 理科と国語,そして高学年部会と全体会に参加してきました。理科ではあまり得るものはありませんでしたが,国語科の「書評を書く」という授業はなかなかおもしろかったです。1時間の授業そのものよりも,それまでの過程が勉強になりました。これについては,あとでしっかりと自分なりにまとめておきたいと思います。今まだ参考文献も読んでいないので…。サークルではちょっとだけ話しましたけどね。

6 『うれしい感想「得した土曜日の午後」』 B5 5ぺ  M.S
 このレポートは,昨年12月の「奥能登楽しい教師入門講座」の総括文です。仮説実験授業研究会の「研究会ニュース」に載せてもらうためにまとめたものです。何度か書き換えて,とても分かりやすくなったと思います。

7 『気候のちがいは,どうくらしを変えているの(沖縄の授業)』  B5 9ぺ 尾形正宏
 沖縄の授業について,少しくわしく取り組んでみました(先月報告しました)。その後の授業も含めて,導入からまとめまでの7時間分を授業記録をまとめてみました。人様のためというよりも自分のためにまとめておきたかったのです。
 でも,誰かのためになるかも知れないので,珠洲たののサイトにもアップしておきました。時間があるときにご覧下さい。
 今回は,サイト上にある先行実践を参考にし,さらに,沖縄県をはじめとする公共団体にも協力してもらってデーターを集めました。授業のために自分でこれだけグラフを作ったのは初めてだったので,おもしろかったです。

8 『学級通信』  B5  たくさん  M.O
 今回持ってきた学級通信は次の通り。
・No142 漢字1文字入れてみよう(国語)…漢和辞典を使って「漢字パズル」を作ってみました
・No.145 一行詩を書いてみました(国語)…教科書に出ていた「詩」のマネ
・No.147 300文字小説を読んでみませんか(国語)…新聞に掲載されていたおもしろい小説のすすめ
・No.148 ことわるときにもルールがある(学級活動)…アサーションを受けた子どもたちの感想
・No.152 ココスで,こんな疑問が(算数)…5ozという単位について調べました
・No.153 沖縄からのメールで学んだこと…沖縄の授業をするにあたって業者さんとやり取りしたメールの話
・No.154 「ちょっと待ってケータイ」(学級活動)…教育情報ネットワークに掲載されているビデオを見ての感想
・No.157 「フラッグス」というトランプの(総合)…「フラッグス」の注文が2クラス(46名中)で15名でした
・No.158 成らんしどう習てい 優り者成ゆる(社会)…№153の続編
・No.160 日本で見れる! 皆既日食(理科)…今年の7月22日に,九州で皆既日食が見れるよ

9.「2倍3倍の世界を終えて」 B5  2ぺ  K.H
 中学1年の選択数学でやった仮説実験授業《2倍3倍の世界》の生徒さんたちの感想を持ってきてくれました。
 感想を読むと,どの子も楽しんでくれたのがよくわかります。
・とっても楽しかったし,2倍3倍と体積のことがよくわかった。(評価5)
・いろいろものを使っての説明が分かりやすくて面白かった。自分たちでいろいろ作業したのが楽しかった。(評価4)
・2倍3倍のいろんなことが分かってよかった。実際にものを使ってやってくれて分かりやすかった。自分たちで予想をして取り組むのが楽しかったです。数学は難しいと思っていたけど,楽しかったです(評価3)

10 「2010能登大会会報№1 会場決まる!」 B5 4ぺ  M.S
 いよいよ本格始動です。最初,いろいろと渋っていた「のと楽」さんですが,なんと,支配人さん自らが登場。一気に会場実現に向けて動き出しました。
 今後,いろいろと大会に向けた情報を共有するために,こういう「会報」を出していってほしいと思います。珠洲たのサークルの中だけではなく,能登大会実行委員会MLのメンバーへも送って下さいね。
 第3回目の交渉でどうにか会場が決まりました。あとは事前の講座を開こうと言うことになっています。これもはやく具体的に動き出さないと時間がすぎていきます。近いうちに進めましょう。

 このほかに「さとうきび畑(季刊『沖縄』掲載記事」(紹介:O),石炭のお土産(提供:O)もありました。

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