ご無沙汰しております。3月号が抜けてしまいました。どっかでまとめますので,お許しください。
さて,GWも終わり,いよいよじっくりと授業に励む頃となってきました。新しい子どもたちとも慣れてきて,だらだらした雰囲気が漂っています。子どもたちも本音の様子を見せるようになり,なんとなく人間関係も見えてきた感じです。今年の学年は,「プリントを読んでくれる人」と言っても手を挙げる子がほとんどいなくて,こからいったいどうなるのでしょうかねえ。
ここのところ,3月に紹介してもらった「マインド・マップ」に凝っています。色んなソフトの体験版も使ってみました。4月のサークルにもそのいくつかを持ってきました。これを授業にどう生かすのか? あるいは生きるのか?は,今後の課題です。いい本や実践があったら紹介してくださいね。
■4月の例会の参加者(5名)
M.S(NYSB) T.M(N町U小) M.O(N町U小) H.H(S市S小) K.H(S市M中)
資料の紹介
1 「ブログ的気楽レポ4月号」 B5 8ぺ M.O
今年度もしっかり続けていこうと思います。
ひとつ目の話題は習熟度別少人数学習についての疑問と提案を考えてみました。
2年間の「活用力」の研究指定も受けた現在の私の心境は
「学力とは何か,授業とは何か。再度,基本文献にあたって,その日暮らしのつじつま合わせから抜け出さないと,大変なことになりそうです」。
二つ目は「授業書とともに」。
今年も仮説実験授業をしっかり配置して,科学的な物の見方を身につけると共に,たのしい授業を提供していきたいと思います。《タネと発芽》は既に終わりました。今,数年ぶりに《花と実》に入っています。《世界の国旗》も総合でやります。絶対喜んでくれると確信しています。
3つ目は「天気予報の授業」で工夫してみたことをまとめてきました。
情報はパソコンを利用して得ます。今までの学習よりもまとまったものができました。時間があればHP上にでも紹介するかもしれませんが,今の授業が忙しいので…。
あとは「今月の本棚」。紹介した本は次の5冊。
○宮坂道夫著『ハンセン病 重監房の記録』(集英社新書,2006,190p,660円)
○ビデオ・豊田四郎監督『小島の春』(東宝,88分,古本屋で4800円)
○梅棹忠夫著『わたしの生きがい論』(講談社,1981,329p,1100円)
○フジモトマサル著『今日はなぞなぞの日』(平凡社,2004,159p,1200円)
○トニー・ブザン著『ザ・マインドマップ』(ダイヤモンド社,310p,2005,2200円)
ハンセン病関係と,マインドマップですね。このほか,Hさんからお借りした「マインド・マップ」関連図書も数冊読みました。どれもおもしろかったです。ハンセン病については,次のレポートにちょっと力を入れましたので,ご検討を。
2 『光田健輔 ハンセン病撲滅への「善意」』 B5 11ぺ M.O
ハンセン病問題は,差別・偏見の問題です。
そして,その差別・偏見を助長したのは「ハンセン病者のために一生を捧げた人」たちの<善意>なのだとしたら…。
「救らいの父」と称された光田健輔氏(1876~1964)の著書『愛生園日記』(1958年発行)を読み解いてみました。それは,日本のハンセン病対策の歴史に添いながら,隔離政策が「差別政策」になっていった原因を探ることでもありました。
本書は,前掲書『重監房』の著者宮坂氏がいう「パターナリズム」という概念をキーワードとして読んでいくと,本当によく理解できると思います。まさに,光田氏はハンセン病患者たちの「父」であろうとしたために,その道を誤ったのでした。しかも彼は「父」であったゆえに,「父」をやめることはできずに死んでいったのです。
そのうち,ハンセン病について,どこかに項目を設けようかとも思っています。
3 「徒然レポート」 B5 3ぺ M.S
5つの話題をまとめてきてくれました。
その1 初「級外」…教師になって初めての級外になったSさんの日常と感想が述べられました。
その2 BGMのあり方…小さな学級なので作業の時にはよくBGMをかけていたそうです。しかし,級外になっていろいろな学級を見ると…「あれっ,もしかして作業時にBGMをかけるって普通じゃないの?」ってことに気づいたとか。
あとは,今年の担当教科の話や新しい管理職との出会い,そして組合の役員になったことなどを徒然ってきてくれました。今後,これらの話がどう発展していくのか行かないのか,楽しみにしていますね~。
4 「学級通信」 A4 4ぺ T.M
3月21日号と24日号(最終号)を持ってきてくれました。
21日号は「最高の卒業式」の話。
親たちの涙の意味をしっかり考えている4年生の作文が紹介されています。在校生と卒業生が一つになった卒業式。
「Uさん,こんなにしっかり人の心を受け止められて素敵だね。私は,この作文を読んで,卒業式のことを思い出して,また涙が出ました」
と,素直に子どもに語りかけることの出来るMさんの感性も素敵ですなあ。私は,ついつい「泣かないでおこう」としてしまうのです。
24日号は,クラスでグループホームを訪問したときのことの話題。
お年寄りに喜んでもらおうと考えたプログラムに「皿回し,手品,南京玉すだれ」があるのはMさんらしい。老人達もとても喜んでくださったようです。「今までにない交流会で本当に楽しかったです」と職員の方も感謝していたそうです。
では,そのときのプログラムを紹介しておきます。
1 あいさつ
2 自己紹介
3 じゃんけんゲーム
4 かくし芸
5 風船回し
6 歌(水戸黄門,夕焼け小焼け)
7 あいさつ
5 「学級通信」 B4 1ぺ M.O
今年も,「ちょっと変わった話題」や「児童会指導法」「学級づくり」「授業づくり」などに関係がある内容の通信を時々持ってきますね。
第3号を持ってきました。日記からです。今年は,2日に一回,テーマを決めて日記を書いてきてくれるようにお願いしています(テーマが浮かばない人は普通の日記でよい)。今回は「入学式」について書いてきてくれた文章の中から3名選んで紹介しました。
新5年生は「オレは高学年になったんだ」と感じていますし,それによる不安も持っています。ちょうどそんな学期始めに,「入学式を見て,他の学年について考えることが出来ていることが,高学年になるってことだよ」と教えてやりたかったのです。
6 「MY BOOK 2008年4月号」 B5 2ぺ K.H
三冊の本を紹介してくれました。
・養老孟司・宮崎駿著『虫眼とアニ眼』(新潮文庫)
・宮本延春著『オール1の落ちこぼれ 教師になる』(角川書店)
・徳大寺有恒著『中高年のためのらくらく安心運転術』(草思社)
養老さんと宮崎さんの本は,以前,私も紹介しました。今,HPを見てみると04年1月号で紹介してます(もちろんこのときは単行本です)。そのときには,次のような部分を引用して紹介しています。
子育てについて,養老さんが「結局は子どもがどうなるなんてわかるわけないんです。それを忘れちゃって,さも一定の手続きを踏めば,こういう子どもになるみたいなことばかり言われすぎている」と言うと,宮崎さんも「本当にその通りですね。先はどうなるかわからない。それこそが生きているってことですね」「これまでだって,先なんか見えた試しがない」と応じます。インタビューアーが「なんだが希望が湧いてくるような,捨て鉢なような,面白い結論になってきましたね」というと,養老さんが最後に,こう締めくくります。
「どうしてどうして,「お先真っ暗」でいいじゃないですか。だからこの世は面白いんですよ。」
同じ本を読んでも,読む人や読む時期によって,アンテナに引っかかる部分が変わってくるんだなあと思います。だから,本は捨てられないのだ!!
7 『算数読みもの「黄金比(1:約1.618)とは』 A4 3ぺ M.O
1月に6年生向きに作った「読みもの」です。
計算が苦手な子も,こういうお話にはちゃんとついてきてくれます。
パルテノン神殿,ピラミッド,そしてオウムガイなどの黄金比はよく知られていますが,今回,ネットで調べる中で,iPodやデジカメなどにも黄金比が使われていると知ってちょっと驚きました。というか,「現代もこれを利用しているよ」というのがあったので子どもたちに紹介する気にもなったんですけれどもね。
こういうお話は,教科書にもだいぶん入ってくるようになりました。例えば,5年生の「小数を作ったステビンのこと」なんてのもあるしね。
他にも「いろいろなマインド・マップ」(O)がありました。
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