珠洲たの通信・2009年1月号

2008年度

 2月の半ばを過ぎ,あと1月で今年度を終わろうとしています。まだ2単元ずつ残っている私は,大丈夫なのだろうか…。
 今月の上旬は出張続きで学校を離れることが多く,子ども達には自習ばっかりでした。そんなわけでテストやプリント類のマルツケがたまってしまっています。困ったものです。それでも,サークルの通信を優先して仕事をしているわたしはえらいなあ。
 さて,今年も月に1度のサークルを地道に続けていきたいと思います。サークルの平均年齢はずいぶんと上がってきたので,たまには新しい風がほしいなとも思います。
 1月には初めてのぞいてくれた人が2人もいて,新鮮な風を感じました。

■1月の例会の参加者(6名)
 H.H(S市S小)  M.S(NYSB)  K.H(S市M中)   M.O(N町U小)  
 初:K.Y(S市H小)  初:T.M(NYSB)

今月の写真

資料の紹介

1 『はじめての指導案検討会』 B5  1ぺ  T.M
 若者の文章って素直でいいなと思いながら聞いていました。今回,はじめてサークルに来てくれたMさん。自分が体験した「授業検討会」の感想をまとめてきてくれました。
 Mさんは養護学校ですので「自分で単元を組んで授業内容を考え,子どもの実態から手だてを考え,評価規準を作」ったそうです。そうして子どもから出発したはずの授業づくりだったのですが,検討会では「展開が具体的ではない」と指摘され,ちょっと落ち込んだとか。そのとき,鬼のSさんの「ここまで書いたんだからよくやったよ」という言葉に心を癒されたようです。
 みなさんは初めての指導案検討会のことを覚えていますか?
と呼びかけられたので,みんなで思い出してみましたが,残念ながら全く思い出せない私でした。

2 『「奥能登たのしい教師入門講座」を終えて』B5 5ぺ  M.S
 12月の会の総括について書いてきてくれました。これは仮説実験授業研究会の『研究会ニュース』のための原稿の下書きです。
 前段で組合員に講演をしていただき,翌日,サークル主催の有料の会を行いました。その成果と課題をまとめてくれました。
 先日,市の研究会である女の先生と出会いました。
 そのとき,向こうから,
「この前の会,おもしろかったわ。私,動員で行ったんだけど,とってもよかった。あの温暖化の話」
って言ってくれました。
「いい機会を作ってくれて,ありがとう」ってね。
 ほんとやってよかったですね。
 レポートが完成したら,また持ってきてください。

3 『徒然レポート1月号』 B5 4ぺ   M.S
 私がまとめているこの「サークル通信」。必ず間違いがあるので,一応,Sさんにお願いしてミスを見つけてもらってから印刷しています。しかし,私が全幅の信頼を置いているSさんも長い間気づかなかった間違いがあったという話が一つ目。
 サークルの開催時間が,なんと「午前2時から」となっていたというのです。実は,私の学校の先生からも「先生,サークルは午前2時からですか」と言われてしまいました。この間違いは,いつから続いていたのかというと,なんと2006年3月かららしいです。これには一同ビックリ。今までだれも気づかなかったのです。新しくサークルに来ようかと思った人だからこそ,しっかりと開催時間を見たというわけです。なんともはや思いこみというのは怖いものです。
 二つ目の話は,ハルキくん(自閉症)の子の話。双六で,手のひらからサイコロを落とすことがむずかしいとか,双六のコマを進めるときに,自分のいる場所から「1」と数えるので進むコマ数が少なくなってしまうとの話があり,そのための指導法などを聞きました。
 三つ目の話は,成人式をむかえた子ども達との同窓会での話題。クラス33名中の内なんと8名の子ども(新成人)が教師を目指しているとのこと。ひさしぶりに帰郷したとき自宅で見つけた分子トランプ(モルQ)を大学の友だちにも教えてあげた,という話も出たそうです。
 おそるべき仮説実験授業の効果です。小学校の授業の思い出を語れる新成人って,そんな,どこにでもいるわけではないでしょう。

4 『負けとられん!~沖縄で平和を考えて~』B5 6ぺ   M.S
 12月の末,同じくサークル仲間で同級生のMさんと沖縄へ行ってきたそうです。12月の例会のときには全く言ってくれなかったので,お土産を要求することができませんでした(^^ゞ
 この夏にお会いした宮城喜久子さんに再会するのが大きな目的。そして「基地の島・沖縄」からもう一度しっかり「平和」について考えてみたいと思ったそうです。
 宮城喜久子さんには『ひめゆりの少女』という著書があります。彼女はいわゆるひめゆり部隊の「生き残り」なのです。
 さて,沖縄では,80歳になられたという宮城さんの車で案内してもらったといいますから,なんとも申し訳ない訪問となったようです。しかも丸1日。「沖縄は私の方がくわしいからいいのよ」との言葉に甘えることになりました。
 「沖縄平和祈念資料館」「ひめゆり平和祈念資料館」「伊原第1外科壕跡」「南風原病院壕跡」などを案内してもらいながら,宮城さんのお話を聞いたようです。ふつうの観光コースにはない「本物の戦争」がそこにはあったことでしょう。
「公的資金の援助は受けない。あの時の教育の下,戦争にかり出された私たちのことを思うと,国からのお金はもらえません」といって民間からの寄付などで活動を続けている宮城さんの言葉。「国」と距離を置く<自立した宮城さんの姿>を知り,私の背筋もピンと伸びました。
 先に「生き残り」と書きましたが,宮城さんはこういう言葉はあまり好きではないようです。「語り部」というのもさげすまされたイメージを感じるとか…。「ひめゆり学徒隊だった…」と紹介されるのが一番ピッタリかな…だそうです。
 宮城喜久子さん及び『ひめゆりの少女』については,http://www.koubunken.co.jp/0175/0160.html/にくわしいです。

5 『沖縄授業のための教材研究』B5 8ペ   M.O
 本校の公開授業で社会科の授業をすることになりました。小単元は「暖かい地方のくらし」。それで沖縄を取り上げることにして,まずはいろんな場所から資料をあさりました。今回は,そのうちの「沖縄時事出版」から手に入れた図書と「沖縄さとうきび畑」というお店の社長さんとの交流メールをまとめてきました。
 こうやっていろいろとメールなどで交流をはじめると,なかなかおもしろいです。
 「沖縄さとうきび畑」からは,珍しい地元の新聞記事も送っていただきました。それもサークルで分けました。なかなか貴重なものです。公開授業でも使いました。

6 『気象データをグラフ化する』
  『沖縄のデータをグラフ化する』B5 6ぺ      M.O

 データを集めて授業用にグラフ化する作業のやり方や実際に作ったグラフをまとめてみました。気象データは「降水量と気温」という2軸グラフです。教科書や資料集にも載っているのですが,自分が扱いたい土地のものはありません。そこで自作したというわけです。
 また,沖縄のデータも利用していろんなグラフを作ってみました。授業で使わなかったものもたくさんあります。正月はグラフを作って楽しんでいた気がします。
 この2本のレポートは,あわせて1本にし,さらにデータが足りなくて不十分だったグラフや1月にはできていなかったグラフを付け加えて新たにレポートをまとめなおしました。そのレポートは「珠洲たのHP」上で見られるようにしておきますので,興味のある方はそちらのほうをご覧下さい。
 なお,私が作ったグラフとかデータがほしい人は,メールを下さい。

7 『《ものとその重さ》授業感想特集』B5 8ぺ   M.O
 《ものとその重さ》の授業を終えての感想をまとめました。今回は「授業活躍ベスト7」を10数年ぶりにやってみました。ベスト10をやってみたくなるほど,何人もの子ども達が活躍してくれたのです。授業評価も,23名中17名が「大変楽しかった,楽しかった」と書いてくれました。
 3学期は,時間に追われていますが,もう一つだけでいいから授業書を体験させてあげたいです。

8 ものづくり「恐竜の卵」      指導   M.S
 『たのしい授業1月号』で紹介されていた「恐竜の卵」を作ってみました。こんなに簡単なものづくりもめずらしい。何せアルミホイルとビー玉さえあればOKなのですから。
 ブルブルとふるえながら動く様子は,今にも恐竜の赤ちゃんが生まれそうです。アルミホイルがつぶれたら,ケースに入れて10回ほどふれば,あら不思議もとの丸い形に戻ります。

 このほかに,『社会科学習指導案』(O),『地震大国だからこそ小学生から教えたい・理科教室の記事』(O),角さんのレポート(紹介:O),『国際学力調査の結果と中さんの記事』(峯岸,紹介:S)がありました。

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