珠洲たの通信・2008年5月号

 6月も半ばとなりました。
 秋葉原での事件に心を痛めている間に,東北では大きな地震が起こり,土曜日はテレビに釘付けでした。地震列島であることをまたもや思い知らされましたね。
 もうすぐ梅雨に入りますが,今週,来週と,まだ行事があるので,空の神様はどうかもうしばらくがまんしてくれないかなあ。

■5月の例会の参加者(5名)
 M.S(NYSB)  T.M(N町U小)   M.O(N町U小)  H.H(S市S小)  K.H(S市M中)

資料の紹介

1 『ブログ的気楽レポ5月号』B5  8ぺ     M.O
 今月の話題は,一つしかまとめられませんでした。このレポートは,たいてい土曜日の午前中に書いているのですが,その午前中に組合の行事があったからです。その分,口ではしゃべりましたがね。
 「今月の本棚」以外の話題は,キミ子方式でカットを描いてみましたよということ。初めて描かせてみたのですが,なかなかどの子もいい作品が出来て,よろこんでいました。
 カットについては,せっかくいい作品ができるのですから,スケッチブックも購入することにしました。B6版で120円くらいでした。
 本の紹介は,以下の通り。
○苅谷剛彦・増田ユリヤ著『欲ばり過ぎるニッポンの教育』(講談社現代新書,2006,254P,740円)
○小原成巳著『未来の先生たちへ』(仮説社,2007,204p,1800円)
○板倉聖宣著『変体仮名とその覚え方』(仮説社,2008,126p,1600円)
○『宮下久夫遺稿集・分かれば見つかる知ってる漢字』(太郎次郎社,2000,222p,2100円) 
○松岡正剛著『世界と日本のまちがい』(春秋社,2007,467p,1800円)
○ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会編『ハンセン病問題これまでとこれから』(日本評論社,2002,270p,1800円)
 ちょっと堅い本ばかりになりました。でも,どこれこれも現在の教育界を見渡すためのベースとなる内容ばかりです。松岡正剛さんの本は,けっこう読みやすくて,もう一度歴史を勉強しようとする私には,とてもわかりやすいです。しかし,如何せん,私に世界史の知識が少ないのが困っているのですが。

2 『徒然レポート・5月号』 B5  4ぺ    M.S
 4つの話題をまとめてきてくれました。
「その1 ハンコ社会」
 管理職からわたされたA4・1枚の書類。なんとページの4分の3くらいのスペースに,エラソウニ4つの役職指名と角印が押されています。一帯なんのための連絡用紙なのだろうか。コレガイッパンシャカイナラ,イッパンシャカインホウガオカシイ。カタカナは尾形のつぶやき。
「その2 アマゾンの送料」
 いつのまにか本やビデオの注文で一番お世話になっているのがアマゾンです。これは,うちのサークルのメンバーは皆同じようです。そのアマゾンでの注文で,分割発送されてきたときの送料について,違和感をもったという話。その違和感を先方に伝えたところ,その対応もまた…。
「その3 篤姫から明治維新を見直す」
 大河ドラマ「篤姫」を見始めてから,篤姫=天璋院関連図書を読んでいると言う報告です。今までは「討幕運動」側からしか見てこなかった明治維新を別の角度から見るきっかけになることが楽しいようです。明治維新は,どっから見てもおもしろいですね。たぶん。
「その4 これから読む本」
 そんなわけで,今読んでいる本,これから読む本を紹介してくれました。
○由良弥生著『大奥をゆるがせた七人の女』(講談社)
○安藤優一郎著『幕臣たちの明治維新』(講談社現代新書)
○『幕末維新秘録』(北陸中日新聞社)
○京須偕充著『古典落語CDの名盤』(光文社新書)
 幕末・明治維新と古典落語だって…。

3 『MY BOOK 2008年5月号』 B5  4ぺ   K.H
 以下のような本と,それに関する計算方法や立体づくりの体験を用意してくれました。
○遠山啓著『数のふしぎ』『2次元の世界』『3次元の世界』(ほるぷ出版)
『数のふしぎ』で紹介されていた話題に,最大公約数を見つける方法として,ユークリッドの互除法というのがあるというのを初めて聞きました。どんな方法かというと
小さい数で大きい数を割っていき,あまりが0になったときの割る数が2つの数の最大公約数です。
という説明でした。ま,ここでは何を言っているのかわかんないですよね。で,実際に適当な2つの数を選んでこのユークリッドの互除法とやらをやってみると,あらふしぎ,ちゃんとできるではないですか。なんかキツネにだまされたような気がしますが,本当だから仕方ない。
 証明もできるのだろうと思って,もとの本を見せてもらうと,割と簡単にわかりました。算数の教科書にも,「ある長方形に,なるべく大きい正方形のタイルを引き詰めたいが,1辺をどれくらいにすればよいか」という問題が,最大公約数を求める問題として出てきますが,その考え方を使うとわかりました。ここではうまく伝えられませんが…。
 『3次元の世界』からは,「封筒で作る正四面体」を教えてもらいました。口で言うのは難しいですが,そのやり方を見ると「確かにすべての辺が同じになっている」ということが分かります。あまりにもうれしくて,公民館主事さんにも教えてあげました。感動しておりましたよ。
 他の紹介してくれた本は,以下の通りです。
○海堂尊著『チームバチスタの栄光(上下)』(宝島社文庫)
○森枝卓士著『デジカメ時代の写真術』(NHK生活人新書)
○築山節著『脳と気持ちの整理術』(NHK生活人新書)
 『脳と気持ち…』から抜粋された20あまりの言葉には,いちいち頷くことが多かったです。「問題を見える形にする最も初歩的な技術は紙に書き出すことです」…なるほど…ですね。

4 「U小学校での1ヶ月」 A4  2ぺ   T.M
 転任してすぐに6年担任となり,しかも学校のシステムになじめないMさん。まさに1年前の私の姿です。それでも,しっかりと着実に楽しいことを積み重ねています。
 まずは「朝の連続小説」。朝読の後で「朝の会」の時間を見つけてやっているとか。参観日の道徳(全校で一斉道徳授業だった)では,「指揮者のミス」をやり,総合では仮説実験授業《世界の国旗》をやっています。
 《世界の国旗》は,シールを印刷して,5年生と共に4クラスで実施中。きれいな国旗シールに喜んでいます。授業終了後,これをどのように保存してもらうかが課題です。ん~,なにかいい方法はないかなあ。100均回っても,これはってのがなかなか見つからないんだけれども…
 6年生ともなると,いろいろなリーダーがまわってきます。クラスで希望者を聞くとけっこう気合いのある子もいて…それでお互いの正義感がぶつかってイザコザも起きているようです。でもそういう人間関係の中から,人の痛みや暖かさがわかってくるのだから「どっちに転んでもしめた」なのです。
「これからは,お互いのよさを認め合っていく雰囲気作りを授業からつくりだし,それを生活に広げ,笑顔で卒業を迎えて欲しいなと思って,6年生と学んでいきたいと思っています。」

5 「学級通信」 B4  1ぺ   M.O
 今年も,「ちょっと変わった話題」や「児童会指導法」「学級づくり」「授業づくり」などに関係がある内容の通信を時々持ってきますね。
 第3号を持ってきました。日記からです。今年は,2日に一回,テーマを決めて日記を書いてきてくれるようにお願いしています(テーマが浮かばない人は普通の日記でよい)。今回は「入学式」について書いてきてくれた文章の中から3名選んで紹介しました。
 新5年生は「オレは高学年になったんだ」と感じていますし,それによる不安も持っています。ちょうどそんな学期始めに,「入学式を見て,他の学年について考えることが出来ていることが,高学年になるってことだよ」と教えてやりたかったのです。

6 「若者文化をどうみるか?」(未完)A4  4ぺ   H.H
 金大に内留しているHさんが,今,自分の課題になっているレポートをもってきました。みんなであーでもないこーでもないと責任のない話をしていました。でも,こーやってブレーンストーミングすることが,実は大切だったりするんですよね。思いついたのをどんどん言っていく中で,もしかしたら本質にせまる意見が出るかも知れませんから。
 大学ではどんな反応だったのか,また教えてください。 

 他にも「学級通信」「売り:直径6センチのガラス玉」(O),T学級授業記録(H編集)がありました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました