奥能登楽しい授業体験講座(感想文集)

はじめに
 先日行われた「奥能登・楽しい授業体験講座」に参加していただきありがとうございました。私は,あの心地よい2日間の余韻にどっぷりと浸かった1週間を過ごしました。そして,みなさんに書いていただいた感想文を打ちながら,何度も「思い切ってやってよかった」と思っていました。そして同時に,貴重な週末の土日を使って,どれもお金を払ってまでやったのに,なぜあんなにも楽しくて,気持ちよく過ごせたのかを考えていました。その理由は,中さんの売り場で手にした「ボクと仮説実験授業」(中 一夫/ピーチプレス)の中に見つけました。講座の中でも中さんがふれられたと大西さんの感想にあるのですが,少し長いですけど引用します。
 「板倉さんの言葉に涙した日」
 日本青年会館で行われた「東日本たのしい授業入門講座」(88夏)は,ボクがはじめて参加した全国規模の大きな会だった。仮説実験授業を始めてちょうど1年ほどたった時,「たの教サークル」に出はじめて半年ほどたったころだ。
 この会の1日目は当時たのまれていた「科学センター」主催の野外観察会のお手伝いということで,夕方まで高尾の山の中を歩き回ったりしていた。それが終わってからそれそこそかけつけた会。とにかく出たくてたまらなかった会。仮説実験授業の提唱者の「板倉聖宣さん」を初めてみた,話を聞いたのもこのときがは初めてだった。
 その会のおわりに,「閉会の言葉」として板倉さんが短い話をした。
「…いま,科学の未来について,世間では暗い話題がたくさん聞かれるけど,この研究会,私たちは底抜けに明るい存在です。
 私たちが提供する科学を子どもたちが楽しんでくれる。子どもたちの笑顔が見える。自分のやることでまわりの人たちの笑顔が見れるのに,私たちは暗くなんかな れません。私たちは明るくならざるを得ないのです。…」
 なんだか聞いていて,目からどんどん涙があふれてきた。その時の感動をいまでもはっきり思い出せる。
「ああ,ついにこういう人に出会えた!」
 ボクは心の中でそれをくりかえしていた。そして,「ボクは 仮説実験授業にいつまでもかかわり続けるだろう」と決意に似 た気持ちを抱いていた。

 そうだなあ~。楽しくて明るくならざらるをえないんですからね。あの気持ちのよい充実感をふり返り,また気持ちよく笑顔で感想文を打ちました。(この書き方では,あとから書いたとばれますね。)気をつけて打ったつもりですが,誤字脱字ご容赦下さい。



講座の評価 参加者28名(中さん,小2含む)

  楽しさ度(5:19人,4:7人,3・2・1なし)
  ためになったか度(5:23人,4:3人,3・2・1なし)
  参加回数(初めて:11人,2回目:4人,3回以上:11人)

はじめて参加した方 ( )の中の数字は評価,以下同じ

■(4・5:はじめて参加)
 今回初めて楽しい授業体験講座に参加しました。珠洲にそんなサークルがあることを知らなかったので,「へぇ~どんなんやろ」と少し興味を持ち,また理科が好きなこともあり参加することにしました。1日目の午前中は,仕事で出られず,その間に静電気の楽しい実験があったことを知り残念でした。午後からの出席でしたが,始めて目にするもの耳にするものが多く,大変楽しく興味深かったです。学力低下に関して成績と意欲の相関関係から分かること,様々な実験,犯罪についてなど,なるほどと思わされました。
 2日目は,タネと発芽に関するもので,ハトのエサにはいろんなタネが入っているんだなと思いました。また,それらが水と空気とだっし綿があれば発芽することも知りました。
 自分はまだ仮説って何だろうという感じで,よくわかっていません。今日買った,またはいただいた資料を読んで,じっくりとらえたいと思います。

■(5・5:はじめて参加)
 すわっていると,ねむくなるくせがあるのでごめんなさい。(コーヒーを飲むと,コントロールができるのですが,飲む場所がなかったので…)仮説の講座は初めてでしたが,20年くらい前には仮説実験授業の授業書を使って授業もしたり,ものづくりもしていました。刺激を今回受けたので,またやり始めようかなあと思っています。中先生,ありがとうございました。

■(5・5:はじめて参加)
 奥能登楽しい授業体験講座,ありがとうございました。
 いつも『たの授』を読んだり,いくつかの授業書やK大先生からの話などから仮説に触れていました。昨年は,三重県の大会にも参加をして,大きな感動を得ていました。
 今年はK先生とも席がはなれて,身近でそのすごさというか刺激を体感することがなく,さみしさ,物足りなさを感じていました。ですが,今回の講座に参加して,今はとても充実感を得ています。もの作りや菅原さんのミニ講演などはサイコーでした!そして珠洲でも同期の人たちががんばっていることも分かり,明日からのがんばりに,大きなパワーがもらえました。これからも子どもたちによいものを提供していくぞ!したい!と思いました。ありがとうございました。

■(5・5:はじめて参加)
 子どもと共に楽しめるというのがすばらしい!!
 昨日の帰り,子どもに明日も続きがあるけど行く?と聞いたら,すぐに「行く,行く!」との返事。子どもから大人まで楽しめるってすごいですね。
 学力についてや,少年犯罪について,マスコミにうまくあやつられているなあ…と。こういう話,みんなに聞かせてあげたいです。親としても安心します!

■(5・5:はじめて参加)
 予想を立てて,自分なりの仮説をするのが楽しいです。子どもたちが,どんな発想をするのか聞いてみたくなりました。ネタをたくさんもつ魅力的な先生に出逢えたこともよかったです。私もそうなっていきたいと思います。
 またナイターで,ベテランの先生でも同じような問題で悩んだり,落ち込んだりすることを聞いて,まだまだぺーぺーの私だもん,当たり前じゃんと開き直ることもできました。ありがとうございました。

■(4・5:はじめて参加)
 電気のところでは,楽しい授業を受けさせてもらいました。こんな楽しい授業を私もしてみたいと思いました。ものづくりでは,簡単で大人でも夢中になってしまうものを教えていただきました。身の回りにあるもので,すぐに作れそうなものもあったので,子どもとすぐにでも作ってみようと思いました。
 中先生の講演では,“学力低下”よりも考えなくてはならないこと,“勉強への意欲”っをこれからはもっともっと考えていかねばならないと強く感じました。教師の努めだと思います。
また,児童虐待などは,ニュースなどの情報をうのみにしていたのだなと思い,もう一度中先生の資料を読み返してみようと思いました。
 今回は参加してとてもよかったです。またこのような機会があれば参加したいです。ありがとうございました。

■(5・4:はじめて参加)
 私は今まで,ものづくりに大変興味があり,たの授を参考にして授業で何度か実際に作ったこともあります。そんな私は理科が大の苦手です。既に苦手を通りすぎて嫌いになっています。今までは何とか理科を受け持たずに逃げきってきました。しかし,いつかは受け持たなくてはならない日が来るので,少しでも理科の楽しい授業を味わいたいと思って参加しました。参加してみて,ものづくりももちろん楽しかったけれど,予想しながら電気の見えない世界を話の流れにのってわかりやすく学べてよかったです。また,鳩のえさにも,いろんな種類の種が混ざっていて,種の発芽の授業につながるくらいの奥深いドラマがあるんだなぁと知り新鮮な感動を覚えました。大変楽しく勉強できました。おかげで理科が少し好きになれそうな気になりました。感謝しております。

■(4・4:はじめて参加)
 難しい講義を聞く気で来たのですが,授業の体験やもの作りが中心で楽しく参加できました。仮説実験授業を初めて体験しました。私の頭がついていけなくて,実験の後半になっても,ほとんどカンでしか参加できなかったのが残念でした。本来なら少しずつ理論とかが分かってきて,予想とかがついてくるのだろうなと思うと,ますます残念でした。
 もの作りでは短時間でおもしろいグッズが作れて楽しかったです。身近な材料でサッと作れるのがよかったです。ソースの入れ物をカッターで切るとるのは難しかったですが・・・。
 楽しい会でした。ありがとうございました。

■(4・5:はじめて参加)
 先日はよい一日を過ごさせていただきました。ありがとうございます。学力低下の講演しか聴くことができず残念です。
 中先生のお話は非常に分かりやすく,説得力がありました。
 内容の感想は,まず,学力低下については危惧することはないのだと感じたことが一番にきます。マスメディアは統計のデータを利用して伝えたいような情報だけを切り取っている,事実ではあるが真実ではない報道もあるということに気づきました。これからは真実を自分で見極める目を持って物事を見なければいけないと感じました。
 日本の子どもの学力は世界のトップレベルにあり続けていること,意欲・関心が低いこと,さらに,成人してからの科学的思考の能力の低さへとながること。力積に例えた教育成果の話。これらの事が分かりやすく説明されて,「今の教育に大事なこと=こどもの意欲・関心を高める」と理解できました。仮説実験授業の有効性がよくわかりました。

■(小2 5・5:はじめて)
 ハトとかのたねとか三つの工作もすごくたのしかったです。電気はおもしろいと思いました。

2回目の参加

■(5・5:2回目)
 2日間ありがとうございました。
 仮説実験授業を体験して,「オォ!」「なるほど」と思うことがたくさんありました。1日目のサンマをつるして実験したり,ネギをつるしたり,袋に入っている大根まで見たときには,笑ってしまいました。今まで机の上と黒板と教科書でしか学んでいなかったのだなと感じ,こんな授業なら子どもも楽しい,私も楽しいなと思います。もっともっと参加したくなる講座でした。ありがとうございます。

■(5・5:2回目)
 いい刺激を受け明日からまたがんばろうと思いました。たまには能登旅行もいいです。テレビショッピングみたいで,紹介されると買いたくなるので,さいふと自分の給料といっぱい相談しないといけないようです。  
 たくさんのすごい経験と知識を持った人々と交流ができ,楽しい2日間でした。ありがとうございました。

■(5・5:2回目)
 コスモスの中にコスモスに感動!しました。見ているよう見ていない,子どもたちにも見せてあげたいです。
 久しぶりに生徒の立場に戻って,楽しく過ごさせていただきました。ステキな時間をありがとうございました。
 中さん,菅原さん共に自分の中のタイムリーな話題で,気持ちがちょっとだけ軽くなりました。
 ものづくりは,やっぱりとっても楽しかった!!です。

■(5・5:2回目)
 2日間どうもありがとうございました。
 主催者の方々のお心づかいで,とても有意義な時間を過ごさせていただきました。授業は「楽しく興味がわく」ということが第一前提だと自分は感じます。子供の頃は知識のつめこみだけが優先の授業が多く,自分自身ただ「覚えなければいけない。テストでいい得点を取ることが,この先の人生が開ける」と思っていました。高校に入ると進学校ではさらにその考えがエスカレート。この二日間の講座を受けて「なぜだろう。不思議だ!」「このことについてもう少し知りたいな!」学校教育に忘れていたものが体験でき,子どもに返った気分で,なぜか懐かしい気分になりました。自分も教師の立場としてこのような体験を子どもにさせてあげたい!と強く思いました。本当にありがとうございました。

3回以上参加しているよという方

■(5・5:3回以上)
 中先生のお話に大変心を打たれました。今回買ったり,いただいたりしたものをもう一度読んで,生かしていきたいと思います。難しい話がないところが私好みです。今度サークルにもうかがってみようと思いました。今回もありがとうございました。
 毎度のことですが,1日目は必ず夜更かしをしてしまって,二日目は頭がぼんやりしています。詳しい感想は,またお会いしたときにでも。

■(4・5:3回以上)
 今回で3回目でしたが今回も楽しかったです。
 中一夫さんの「学力低下」と「犯罪」についてのお話は今までと違った視点から聞くことができました。特に「学力低下」はこれまでも何回か新聞で見たり,話を聞いたりしてきましたが,今日ほど頭の中に入ってことはありませんでした。中さんの言葉で「成果はゼロ」は,けっこうショックでした。
 ものづくりも楽しかったです。さっそく子供たちと作ってみたいと思います。ありがとうございました。

■(5・5:3回以上)
 私が仮説を知り,細々と続けて10年以上になります。でも近頃は,とっても落ち込んでました。1年間で春は尼崎のフェスティバルに出かけたり,夏も1回は仮説の会に参加しました。でもここ数年,確かに楽しいのですが,あまりにネタ集めの意識が強すぎるというか,期待が大きすぎるというか,苦しさ,つらさという感じがして本当にここ数年ずーと落ち込んでいました。でも今回の会は,尾形先生の《ものとその電気》から,とっても楽しめて参加できました。始めて,“私ってかしこいなあ”と思えて,講座が終わったあと少し自信がついた気がしました。純粋にそう思えるのが,とてもうれしかったです。
 中先生の講演と講座もとても集中して聴けたし本当に楽しかったです。あまり好きではないものづくりも3つとも“これは使える”ということもあり,よかったです。菅原さんのミニ講演は,とてもうらやましく聴けました。とにかくこの2日間,純粋に楽しめたことが,うれしくてたまりません。今日は,くるしさを感じずスッキリと帰ります。本当にありがとうございました。

■(5・5:3回以上)
 どれもとてもよかったです。
 ものとその電気,おもしろい。でも金属の棒にくっついてこなかったのはどうしてでしたっけ。菅原さんの講演も良かったです。「人に歴史あり」ですねー。「何かに燃えた」人の話はおもしろいです。ものづくり,作ったことのないものばかりで大変良かったです。いろんなものが進化しているんやな。学び続けることが大切というか,必要というか,立ち止まったら停滞じゃなくて退歩するのかもなーっと思いました。
 ナイターもおもしろかったです。若い人がたくさんで,うれしかったです。中さんの講演,もちろんよかったです。マスコミの報道におどらされず,きちんと学ぶこと,常に最も大切なものは何かを持っていることが大切だなあと思いました。《タネと発芽》よくばりすぎるとすべてを失ってしまう。うーん,その通りやなあ。よくばらんように生きた方がいいなあと思いました。
 楽しい会を開催してくれてありがとう!

■(5・5:3回以上)
 目的がはっきりした会は集中して内容が身に入り,とてもよかったです。学力の話など本を読むより,直接,中さんの話を聞くと,よくわかって楽しかったです。
 尾形さんの《ものとその電気》もおもしろかったです。静電気を+,-で考えるのが〈びりりん〉と違うので,いろいろ見えるものがありました。《タネと発芽》は4月に学校にもどったらやってみたいと思いました。予想以上に楽しかったです。小学生の科学教室でもやってみたいと思いました。
 頭が活性化された。とても楽しい会でした。菅原さん,ありがとうございました。菅原さんの話がもう少し聞きたかったです。

■(5・5:3回以上)
 楽しい会に参加でき喜んでいます。これも運営にあたられた「珠洲たの会」のみなさんのおかげです。時々,子どもの立場になることも大事だなあと,尾形さんの講座の時に思いました。そういうことがなかなかないので,よい体験でした。
 それと「研修」というのは気楽でないとダメだとつくづく思いました。へんな?レポート持参の「ねばならない」会は,心が苦痛で後にむなしさとケダルサしか残らない。それに比べて,なんとのびのびと楽しく,しかも好奇心がみたされる会でしょうか…!満足! 中さんの話,とても良かったです。本(著書)もいいけど,やはり「生」?がいいです。
 ありがとうございました。

■(5・5:3回以上)
 尾形さんの《ものとその電気》の講座。シアターとかで電気の勉強をしているはずなのに,まだいまいちよく分かっていなかったようでした。でも,まだ意欲だけは残っていて,静電気のことを知りたいと思っていました。尾形さんが「最後にまとめてみれば1~2行の短い文になるんですが,時間をかけてじっくり考えていくんです」と。なんか「全てのものには電気の性質があるんだなあ」とスッキリした頭でした。気分よかった。
 菅原さんのミニ講演で,仮説と出会ってからのいい話がいっぱい聞けました。楽しさを求めてあちこちに元気よく飛び回る菅原さんから,元気をもらったような気がします。どんどん自分を成長させていく菅原さん,それを支えるのが教え子さんや親たちなんだなと思いました。初対面で菅原さんに楽しい授業,仮説らしきものに出会わせた私はエラい(笑)でもそこからどんどん伸びていく菅原さんはもっともっとエラいのでした。
 中さんの講演,「低学力問題」が口うるさい昨今。なんかあおられて不安感だけが強くなっていくような自分でしたが,描いていたイメージが覆りました。日本の子どもたちは,決して低学力なんかじゃなかったんだ。優秀なんだなって思いました。教師の力量問題だって,ボクたち日本の教師はすげぇ頑張っているんだなって思えました。
 なんか,明日から自信を持って頑張ろうかなと言う気気になりました。なんで,マスコミや文科省は「意欲」の問題を取り上げずに「低学力」だけを大問題のようにしているのかなと新たな疑問です。少年犯罪の話も,納得しました。「現在の犯罪を支えている(苦笑)のは中高年」「私達の未来は明るくならざるをえないんです」と言う板倉聖宣先生の言葉に感動した中さんの話もよかった。

スタッフの感想

■(5・5:はじめて参加)
 実際に授業を受けたのは初めてだったので,とても参考になった。気軽に手にしている授業書だが,作って世に出されるまでに,大変な苦労があることも分かった。
 大人も子どもも楽しめる仮説をこれからしていけたらと思う。そのために,こういう講座での体験が生かされるのではないかと思う。機会があれば,通年化(ムリか)などして,年一回のイベントにしてほしい。また参加してみたい。

■T.M(5・5:3回以上)
 中さんのお話とこの講座で新しい人たちと知り合えることを楽しみに,すごく忙しい今までもなんとか過ごしてきました。学力のお話は,大事なことを見落とさずに,これからも子どもたちと接していきたいと思いましたし,私が声がけをして来てくれた二人の若者も楽しそうだったし,参加者の皆さんも素敵で,こんな雰囲気で仕事ができたら幸せだなと思いました。
 《タネと発芽》は,今度子どもたちとやりたいです。菅原さんの“人生だんご論”を尾形さんのワゴン車で語ったこともなつかしく,ナイターで皆さんのお話にもうなづけ,最高の二日間でした。

■K.H(4・4:3回以上)
 中さんを招いての体験講座たいへん良かったと思います。奥能登の地でこのような会を開くことは久しぶりなので,とても刺激になりました。
 1日目 尾形さんによる仮説実験授業,中さんの2本の講演,菅原さんのミニ講演。どれも自分にとって「仮説実験授業とは何か」を考えるキッカケになったと思います。
 2日目 中さんの「タネと発芽」の授業は初めてで,タネの分類に苦労しましたが,よかったです。
 スタッフとして十分に働けなかったのが残念です。

■H.H(5・5:3回以上)
 タネと発芽の授業を受けて授業の構成をあらためて考えさせられた。10あるうちの6から7までけずってしまう。シンプル イズベスト。しかし,その研究の深さは,付録としてつける。付録には哲学的な部分をふくんだお話が入る。授業をするものは,どうしてもこの付録にあるような哲学的な内容を授業したくなってしまう。しかし,そこはおさえて,シンプルに楽しめる部分だけをのこす。このシンプルにするために何を残すかがとても大切だなあと思う。その条件も探ってみたい。しかし,ひとつの条件として,シンプルな部分だけを授業すると,付録の部分をどうしても知りたくなってしまうような構成が大切なのだと思うのですが…ちがうかな?
 とにかく,とても楽しく気づかされたり,自分をかえりみたりする機会が多い会でした。やはりいろいろな人の話を聞いて,触れ合わないと,自分も変われないなと思う。そういう機会を作ってくれてありがとう。

■尾形正宏(5・5:3回以上)
 まずは反省から。自分が講座を持つ(授業をやる!)と言っておきながら,十分な準備(特に時間配分)をしなかったこと。さらに30分時間をまちがえたことを深く反省します。すみませんでした。
 ただおっちょこちょいの菅原さんの行動力のおかげで,こういう会ができたことがすごくうれしいです。自分たちがやりたくて(話を聞きたくて)行動したことを,楽しんでくれる人がまわりにいてくれるってこともうれしいことです。
 今回の中さんの話は「社会を見る目」をみがくことの大切さを再認識させてくれました。菅原さんの話もよかったなあ。こうしてまとめて話を聞くと…。
 若い人がたくさん参加してくれて,よかったです。
 最後に中さん本当にありがとうございました。ちょっとおおげさだけど,またひとつ夢がかないました。

■菅原美津子(5・5:3回以上)
 心地よい疲れがあります。 一言「この講座をやってよかった」と思います。楽しかったです。初めはこんなに集まってもらえると思ってなくて,この人数にびっくりうれしかったです。
 この快感,くせになりそうです。

そして,講座終了後,中さんから感想を送っていただきました

■中一夫
 いまだに心地よい会の余韻にひたっています。とてもすばらしい会に参加できてうれしく思います。企画されたみなさんの思いと,参加されたみなさんの気持ちが一致して,みんな満足した会になったのではないでしょうか。
 28人という人数にも驚きましたが,若い人の参加が多いのにさらに驚きました。しかも,若いみなさんのほとんどが地元で活動しているみなさんの教え子や,同じ学校の同僚であるというつながりにビックリしました。それはみなさんの毎日の仕事の意義を,あらためて確認させてくれる感激的なことだと思いました。
 夕食やナイターにもあれほどの人数が残って,話をしていってくださったのもうれしい姿でした。それにしてもなんとみんな意欲に満ちていることか。「学力」の話もしましたが,まさに「意欲的に学び続ける大人」の姿を目の当たりにして,「やっぱり仮説実験授業にかかわる人たちは,日本一,いや世界一の学力集団だ」という思いを強くしました。自分が話していることの証明が目の前でなされているようで,感激もひとしおです。
 菅原さんの講演がとてもよく,思わず目頭が熱くなってしまいました。仮説実験授業に出会い,子どもたちに喜んでもらえるその幸せを強く感じさせてくれる話で,多くの人に聞いてもらいたいものだと思いました。
 尾形さんの講座も,たのしく盛り上がっていて,おかげで雰囲気がやわらかくなって,とてもはなしやすかったです。また,「ものづくり」も好評で,みんなの笑顔とおどろく声があちこちから聞こえましたね。
 みなさんの雰囲気にさそわれて,気持ちよくたくさん話している自分がいました。一つの会でこれだけ話したのも,久しぶりか,初めてのような気がします。こちらこそ感謝しています。
 若い人たちがとってもたのしみです。そしてベテランの人たちの力があわさって,珠洲のこれからをとてもたのしみにしています。きっと,そのうち全国に注目されるようになると予想し,たのしい夢を描いています。ほんとうにありがとうございました。

あとがき
 あの楽しかった会で,一つ心残りがあるとしたら,自分のミニ講演です。私なりに考えていたつもりでしたが,ああいう風に話すのが初めてだったので,少し緊張してしまい,舞い上がっていまい,いったい何を伝えたかったのかが,ぼけてしまったな~と反省しきりです。ここでお詫びしておきます。
 それにしても皆さんの感想文がとてもいいですよね。読んでも打ち直しても,あの楽しかった2日間を思い出さずにはいられませんでした。
 さてあれから,「授業書を買いたいのですが」「もの作りを明日やってみます」などとステキな連絡をもらって,またうれしくなっている私です。
 みなさんの感想を改めて読みながら,全国大会をはじめとして,地方で開かれる会にも行ってしまう悪い癖(良い癖?)がうずき始めました。来年の夏の大会までは持ちそうにありません。その前にもどこかに出かけます。自分一人では行くのは,ちょっとなあ~と思われる方,どうぞ一言声をかけて下さい。とりあえず雪がひどくなかったら,2月に兵庫(実際に小学生に仮説実験授業を行っている公開授業もあります)に行こうと思っています。(編集:菅原美津子)

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