学力低下の真相(感想文集)

- 支部青年部学習会 -

はじめに
 青年部を対象に開かれた学習会では,「学力低下の真相」と「教育改革のゆくえ」について,語っていただきました。
 一般に言われているようなデーターの見方ではなく,本当に,今,大切なことは何なのかを分かりやすく説いて下さいました。
 この講座だけ参加した人もいたので,感想を聞いてみました。
 前の「環境」の講座から引き続き参加している方もいらっしゃいました。

参加者の感想

(タイトルは編集者がつけました。数字は評価。以下同じ)

■「間違っているぞ!!」  (5)
 どうしたら教育がよくなるか。このままでは教育は荒廃する!!  教員の給与を上げず,教育予算は先進国でも最下位。教員を絞り上げ,信頼をうばいさり,絶対間違っているぞ!! と思って一揆を起こしたいとさえ思っていました。
 今日は,事実的裏付けのしっかりしたお話で説得力があり,しかも私が思い続けてきたことを力強く言って下さり,とてもうれしく思いました。本当に来てよかったです。ありがとうございました。

■「行政の役目」  (5)
 意欲と自信をはぐくむ教育が大切だということは,いつの時代も同じだと思うのですが,そうした意欲と自信がどのようにはぐくまれるのかということを具体的にデータをもとに現場におろすことが,行政の役目だと思います。でも,そうはならないんだよな~。

■「意欲・自信を高める」  (5)
 学力低下ということばだけにまどわされず,学習をする意欲・自信が高められるように日々取り組んでいきたいと思いました。どう取り組んでいくか,一人で考え込んで苦しくなっていくことがないようにしたい。

■「来て良かった」  (5)
 遅刻してきたのですが,来て良かったです。9月から,転職していきなり担任で,私も子どもも「???」な毎日です。(子どもには本当に申し訳なくて…)勉強しようと思いました。ありがとうございました。

■「成功体験を積む」  (5)
 「ほめられて伸びるタイプ」だと豪語してきましたが,つまり,それは成功体験をたくさん積ませてもらったからなんだと,妙に納得しました。失敗続きだと意欲も下がる。私がそうなんだから子どももそうなんですよね。まずは,私が楽しく生き生きと!中先生のお話をもっともっと聞きたいです(^_^)

■「データーの見方」  (4)
 実例(データー)をもとに分かりやすい話だった。当たり前と言えば当たり前のことだが,データーの見方なども大切に思った。

■「根本から学ぶこと」  (5)
 学力低下の本当の姿を知ることができました。学力低下=悪いことが大前提になってしまっていること,そこから様々な対策と称して,学校にいるものがどんどん苦しくなっていることを実感します。根本から学ぶことは一生の問題であることに気づかされました。ありがとうございました。

■「迷っています」  (3)
 私は現在教師の職につこうかと迷っています。今日のお話を聞いて,もう一度考え直す機会となりました。ありがとうございました。

■「もっと聞きたい 教えてもらい」  (5)
 結局ずっといてしまいました。いろいろと考えさせられた話ばかりで,
もっと聞きたいと思ったし,教えてもらいたいです。

■「視野が広がった」  (5)
 教育に関する自分の狭い視野が少し広がったように思います。自分はまだ講師ですが,中さんのような教師になれたらと心から思います。今の日本,そして今の日本の教員に必要なものをこれからも追い求めて,一日一日と大切にしてがんばっていけたらと思います。今日は本当にありがとうございました。

■「子どもの意欲と自信」  (5)
 落ち着いたふんい気の中で,気持ちよく話を聞いていました。イギリスを手本にしている日本をイギリスが手本にしていたという話。日本は,イギリスの教育改革の結果から学ぶことができるでしょうか。まあ,国がどうのこのと考えてみるのもいいですが,基本は,教室の子どもたちの意欲と自信ですよね。そして教室にいる自分の笑顔で元気。大事にしながらやっていきたいです。

■「県教組青年部で!」  (5)
 たいへんいいお話でした。現在のいろんな教育改革攻撃に対して自分はどう対処すればよいか,大きな示唆を与えてもらいました。とてもすっきり頭が整理されました。県教組青年部で全県でとりくんでもいいですね。

■「楽しく自信を持って」  (5)
 自分自身「生きる」活力をもらった気がします。子ども達に教えるより自分が見本となって生きていきたいです。楽しく,自信を持って…。今日はとてもよい日になりました。ありがとうございました。

■「根をはって生きたい」  (5)
 そーかー,すべて「学力低下」から来ているのだ。イギリス,安倍,中山というキーワードなのだ。水面に浮かび,潮の干満によって,あっちに流され,こっちに流されるゴミのように生きるのではなく,しっかり根をはって生きたいと,そう思わせていただきました。中さん,青年部の皆さん,ありがとうございました。

■「成功の体験と自信」  (5)
 意欲と自信が心に残りました。成功の体験と自信のつながりを意識していけたらいいなあと思いました。あとは多々ある仕事を上手に乗り越えることだ!!

■「真実とは何かを考える」  (5)
 「ふみとどまって真実とは何かを考える」仮説の講演会に出ていつも再確認します。まわりの情報にまどわされずに…とても大事ですよね!!ありがとうございました。

■「生涯学習につながる意欲と自信」  (5)
 理科数学の学力の高さと,意欲・感心の高さのが逆転している所が興味深かった。普通なら,高い学力を活用して,より理科・数学が好きになっていくという感じがするけど,なぜそういう流れにいかないんだろうと思った。生涯学習につながっていくような意欲・自信をもてる教育を,子どもたちにしていかなければならないと思った。

■「心温まるメッセージ」  (5)
 「学力低下の真相」というタイトルになんだか堅苦しい内容をイメージして来ました。けれど,その内容はほとんどが心温まるメッセージでした。なんかホッとしました。ありがとうございました。
中さんにもっと聞きたい。教えてもらいたいと思いました。

■「とにかくがんばろう!」  (5)
 とにかくがんばろう!と思いました。ありがとうございます。
  「意欲と自信を持たせる授業」  (5)
 意欲を持たせながら,自信を持たせるような授業。ん…楽しい授業に毎日がんばります。

■「新たにナルホドと感じた」  (5)
 中さん ありがとうございました。
 学力の話は今日が2回目ですが,新たにナルホドと感じるところもあり,さらに資料もいただけたりで,とてもうれしく思います。
 「若くたって大丈夫!!」もよかったです。若いときに感じていたこと,そのままを,なんと四ヶ浦さんはうまく表現しているのでしょう。そして中さんが,若い人たちへ温かい言葉をかけていることにも感動です。私も中堅といわれる年です。「はじめはみんなうまくいかないのよね~」の次の言葉を,私の場合で良ければうまくいった方法を教えてあげると言えるようにしようと思いました。(感想文編集 菅原美津子)

<編集後記>
 意欲が大切なのは分かるけど,じゃあ,私たちは一体何をすればいいの?という部分については,この講座だけでは分からなかったと思います。
 「たのしい授業」の存在をもっともっと広げないと,やはり,今のままの教育の流れに乗ってしまって,しんどい思いを持ちながら教師を続けてしまうのではないかと思うのです。
 そんな意味でも,この奥能登の地で,もっともっと「たのしい授業」の輪を広げていけたらいいなと思います。
 私たちのサークルも,そういうものの一つとして動いているつもりです。(尾形正宏)

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