本ページでは,1996年3月2日,徳島県の新居信正先生の算数の授業を受けた5年生の子どもたちの感想を紹介します。「授業の善し・悪し,成功・失敗は子どもの評価で」というのが仮説実験授業研究会のスタンスです。さて,子どもたちは,どんな評価を下したのでしょうか。
授業評価:新居先生との授業はどうでしたか?
【たのしさ度】
5 とてもたのしかった ●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●
4 たのしかった ●●●●●
3 どちらともいえない ●
2 つまらなかった
1 とてもつまらなかった
【理解度】
5 とてもよくわかった ●●●●● ●●●●● ●●●●●
4 よくわかった ●●●●● ●●●●
3 どちらともいえない
2 よくわからなかった ●●
1 ぜんぜんわからなかった
子どもたちの感想【2つの数字は(たのしさ度,理解度)です】
評価(5,5)の子どもたちの感想
今日の新居先生との勉強をとってもたのしみにまっていました。でも少しきんちょうもしました。だって,私のうしろに先生方達がたくさんいたからです。でも,うしろを向かないように,だれもいないと思って,新居先生といっしょに勉強をやっていました。
今日はプリントを見ながら,分数の勉強をしました。さいしょは,わかりませんでした。でもだんだん同じ問題で,単位がちがうだけだったのでだんだん勉強がたのしくなってきました。ぜんぶのプリントが出来なかったけど,また今度やってみたいと思っています。
今日の授業は,きんちょうしたのが,とんでいってしまって,とっても楽しい授業でした。おわり。
とても分かりやすく、おしえてもらってよく分かった。べん強がはずんだ。
算数が,とても分かりやすく教えてくれてとても楽しかった。それから,たまに笑いもつけてくれたのでもっとおもしろかったです。
一番始め,新居先生の顔を見たときから,何をするんだとドキドキしていました。
やっぱりすごい先生だなあと思いました。もう一回会って,もっと長い時間いっしょにいたいなあと思いました。
新居先生の授業はとてもおもしろかった。特に,「え~。」と言え,と言われたところがおもしろかった。
最初,問題をだされたときよくわからなかったけど4~5まいやっているうちによくわかった。最初,きんちょうしていてあまりこたえられなかったけど,何とかやっているうちにきんちょうかんがなくなって,こたえをいいました。新居先生はおもしろい先生なので,もう一度いっしょに勉強したいです。
はじめの方は,わからなかったけどあとからわかってきた。でもいみふめい。でもいい授業をしたと思います。
私は、はじめどういうことかさっぱりわかりませんでした。それに,まちがったりしてすごくはずかしかったです。けど,3回目ぐらいで,よく分かってきました!「なるほどね~!」と! すごくおもしろかったし,分かりやすかったです。新居先生はおもしろい先生だなあ~と思いました。菅原先生がいっていたとおりでした! 菅原先生は,新居先生の授業が好きで見にいっていて,菅原先生の授業もすごく楽しいし,すごく分かりやすいです。だから,授業がすごくたのしいです。
今日の授業,とてもたのしかったし,勉強になりました。どうもありがとうございました。
また,機会があったら,松波小学校へきてください!
ぼくは,変身のきそくせいはわかりました。多分,分子と分母がはんたいになることです。おわった後は、おもわずにっこりしてしまいました。それは,楽し過ぎたからです。わざわざ徳島から来てくれて,ありがとうございました。
新居先生が,最後に「この変化が分かる人っきりつ。」と言ったとき,私は,分かりませんでした。でもよく考えてみると,分母と分子が反対になっているということにきづきました。
それから私は,新居先生っておもしろい先生だなっとおもいました。
それは,始まるチャイムがなったとき,新居先生が「このチャイムいいね一。」といったとき,私は「徳島のチャイムは,ちがう音なのかな? それじゃあ,徳島はどんなチャイムなのかな?」と思いました。ところが,そのあと新居先生が「徳島もこのチャイムなんだヨ。」といったとき,「あ一,徳島もこのチャイムなんだ。だから,いつもきいているからそう思うんだ。」と私は思いました。新居先生は,徳島県からわざわざきたのに,45分間なんてもったいなあっと思いました。
にい先生の勉強は,とてもわかりやすく,すごく楽しかったです。と中に,おもしろいことを言って,みんなをもり上げてくれました。そのもり上がりで,ぼくのきんちょうもほぐれました。でも「わかる人」と言われたとき,手をあげるゆう気がなくて,くやしかったです。だから,はっきり手をあげる自信をつけたいと思います。
とても,おもしろくて楽しかった。たくさん先生たちが見にきたのは,きんちょうしたけど,きんちょうがほぐれて,とても楽しかった。またやってほしい。
とても楽しい授業でした。最初,新居先生はどの人がそうだろうとか思って目をくばっていました。でも私がそうかなと思った先生とちがいました。それで授業をいっしょにやってみて,とても授業がうけやすかったです。新居先生は始めからなんだか友達のような感じで接してくれたからです。算数の他にも,チャイムのことなどいろいろおもしろく楽しく教え
てくれました。なんだか1時間が笑っている間に過ぎちゃった気がしました。本当に新居先生は,おもしろくて,楽しくて,不思議な授業をしてくださったので「ありがとうございました。」ですね。
私は,菅原先生から新居先生の話を聞いた時,「どんな先生かな?」「どんな先生かな?」「こわい先生だったらどうしよう」と思っていました。先生方がたくさんきていて「どの人が新居先生かな」と思いながらドキドキしていました。
だけど,新居先生が前に出てきて授業をしはじめると,とってもおもしろくて,わかりやすくて楽しかったです。ぜんぜんこわくなくて「ほっ」としました。
聞いた時のない言葉でしゃべったりしておもしろいなあと思いました。また,いっしょに勉強をしたいなあと思いました。
にい先生といっしょになれてたのしかったです。またきてもらってまたやりたいです。ぼくは,算数がにがてなので,またくるときには算数がうまくなっているといいですね。さようなら。
最初は,だれかなあと思ったけれど,時間がたつにつれて,すぐにわかった。年はとっているのに,すごく元気でした。わたしはもうびっくりしました。でもすごいなあとおもったところもありました。「マキ」とかは,自分でつくったのかなあと思いました。それによくわかったので,よかったなあと思いました。本当にたのしかったです。また,新居先生とじゅぎょうがしたいです。またきてください。
評価(5,4)の子どもたちの感想
新居先生は,とてもおもしろい先生でした。だけど発音がちがうので初めは,聞き取りにくかったですが,なれてきて,きんちょうもなくなりました。楽しくて,おもしろくて,分かりやすくて,とっても楽しかったです。
今までにない,いい先生でした。
新居先生の授業はとっても楽しかったです。後の方で,何十人かの先生たちがみていたけど,全然(あまり)気にならず,きんちょうせずに授業をうけられたと思います。新居先生の授業は45分やっていないような気がしました。算数の問題とかがわからない時は,45分がすごく長いような気がするけれど,今日は楽しかったから,短くかんじました。少しわから
ない所もあったけれど,楽しかったです!
とてもおもしろくてわかりやすかったです。と中で終わってざんねんでした。またきてやってほしいです。
最後の方できまりを見つけたけれど、どうしてそうなるのかな。
今日は,新い先生と算数の勉強をしました。最初は少しきんちょうしたけど,そのうちやると,なんだかとってもわかりやすくなってきました。
その説明がすごくわかりやすかったでです。とくしま県にいる子どもは,いつも新い先生と楽しい勉強をしているのかな? それに新い先生は,楽しい人でした。またやりたいと思いました。
にがてな算数も楽しくできました。いろいろな単位がわかって勉強になりました。たくさんの人がいて,少しきんちょうしたけれど,とても楽しかったです。また,新居先生と授業をしたいです。
それ以外の評価の子どもの感想
今日は,朝から新居先生とはどんな人だろうと思って,わくわくしていました。1時間目は,6年生とのつどいで,2時間目は,新居先生との授業でした。
新居先生がきたからきんちょうしてしまいました。でも新居先生は,すがはら先生と同じくらい,楽しいことを言ってくれたので,きんちょうはしませんでした。ぼくは,発表の時あたらなかったけど,説明がとても分かりやすかったです。とても楽しかったです。
ぼくは,新居先生と勉強して楽しかったです。ぼくは図書委員で新居先生の本が2さつほどあって写真までのっていてすごいな~あと思いました。この授業もならったことをもう一度勉強してたのしかったです。プリントの続きもやりたいです。
けっこうわかった。
ぼくはこの授業の内容を,4年のときにやってわすれてしまっていたけど,この授業をやって前よりもわかったと思った。
最初は,50人ぐらいの先生がいたのでちょっときんちょうしていたけど,だんだんなれてきた。
にい先生とじゅぎょうをしてしらない所があったら,えーと言うことがおもしろかったです。またくればいいとおもいます。
編集後記
2022年,子どもたちの感想を再編集していて,新居先生との一期一会をかみしめている子どもたちの姿が愛おしく感じています。1996年に小学生だった子たちは,2022年には子どもの親となり,その子どもが松波小学校に通っているようです。聞いてみたいですね。「あのときのことを覚えていますか」「たのしい授業って,どんなものがありましたか」ってね。
編集 菅原美津子(1996年)
再編集 尾形正宏(2022年)
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