のとたのしい授業体験講座(感想文集)

 5月16~17日,和倉温泉「のと楽」を会場に「のと たのしい授業体験講座」を行いました。何か会をしたいね~と言い始めて3ヶ月,実質作動期間1ヶ月・・・というなんとも慌ただしい取り組みになり,講師を快く引き受けて下さった小林さん,参加していただいた皆さんに助けていただいた講座となりました。その辺は,きちんと総括して,今後の会に生かしていきたいと思っています。(はじめから反省していますね^^;)また,「のと楽」さんの粋な計らい?で,ステキな会場を借りることができ,よい環境の中で,講座を終えることができました。
 17日,会場を後にしてから,小林さんと昼食を取りながら,皆さんに書いていただいた感想文を読みました。感想文を読みながら,小林さんも一緒にいた私たちも自然に笑顔になりました。いい感想をいただくと,すぐにでも皆さんに伝えたくなります。
 私ごとですが,先日,生徒指導推進会議という出張の時に,A4一枚に資料をまとめてこいと言われた資料作りを,推進会議の前日に作った私ですが,こういういい感想,パソコンに向かう時間が楽しくなる作業は,期限もなく,別に誰も欲しくないかもしれないのに?どんどんやっちゃうんです。
 学級で,仮説実験授業をやった後に子どもたちからもらった感想文や授業記録をお便りにしているのと同じ気持ちですね。(感想文の編集:菅原美津子)



講座の評価は参加者が決める(楽しさ度,ためになった度)

<楽しさ度>
 たいへん楽しかった    19名
 楽しかった        3名
 たのしくもつまらなくもない 0
 つまらなかった       0
 たいへんつまらなかった   0

<ためになった度>
 たいへんためになった  19名
 ためになった       2名
 まあまあためになった   0
 あまりためにならなかった 0
 全くためにならなかった  0

初めて参加した方

(タイトルは編集部でつけました。数字は,楽しさ度・ためになった度,)

■「目で見てわかる」 (5・5)
 理科が苦手で(できればさけたい・・・)と思っていた私にとっても,とても分かりやすく,楽しく考えることができた。模型で示したり,ボンテンを実際に動かしたり,目の前で結果を見たり,・・・やっぱり目で見て分かるということが大切だなぁと思いました。「私でもできそう」というのが良かったです。ありがとうございました。

■「細部まで作り込まれたもの」 (4・5)
 初めて授業体験講座というものに参加したのですが,驚きの連続だったように思います。まず,最初の石に関する授業についてですが,大学生の僕でも真剣になって考えさせられるものであったため,とても興味深く,細部まで作り込まれているなぁと感心しました。
 次に,バンジーチャイムについてですが,「モノ」を投げて音を鳴らし一つの曲として,成立させる楽器の存在を初めて知りました。また,こういった児童が飛びつきそうな道具を見つけてきて,それを教育の現場に利用しようという発想には感服せざるを得ませんでした。
 また機会があれば,ぜひ参加したいです。今日は未熟者の僕を学習の仲間として迎えていただき,本当にありがとうございました。

■「私ってすごい!!」 (5・5)
 理科はキライでした。何をやっているか意味が分からなかったし,化学式なんてちんぷんかんぷんで・・・でも今回参加して,時間を忘れるくらい楽しくて,化学式も,ぼんてんではっは~ん!となるほど納得。石灰石,お手本見なくても作れるし,酸化カルシウムも水も作れます。わたしってすごい!! 夜の会も楽しくって,何年かぶりにぐっすりねました。相当リラックスして,心が軽くなっています。
 バンジーチャイムもすっごい新鮮で,ほしくなってしまいました。最後まで参加できなくてすごくすごく残念です。いろいろな方達との出会いも,嬉しかったし,また参加したいなぁと。頭で考えてばかりで,やることをためらうことが多い私ですが,ちょっと思い切ってふみだそうかな・・・と思えました。楽しかったです。ありがとうございました。

■「アラ,出来てきた!」 (5・5)
 初めて特別支援学級を持って,理科にとまどっていました。何をどうしたらよいのか。今日の原子モデルボンテンは,とてもかわいいと思いました。全く化学の知識のない私ですが,操作することで化学反応の結果の化合物がアラ,出来てきた!という感じで,分かって→楽しい授業になるなと思いました。
 今日は,2つ授業書を購入しました。
 (にぼしの解剖)おもしろそう,今日の一番興味あってきましたが,何度もして自分が分からないと教えられませんね。いつも味噌汁のだしをとっているこのにぼしで内臓が見られるとは・・・驚きです。

■「かき立てられる知的好奇心」 (5・5)
 バラバラになっていた知識がつながっていくことで,「へぇ~」 と知的好奇心をかき立てられて,おもしろかったと思います。科学クラブをもったら,MUSU弁にチャレンジしたいなと思います。
 もし原のシミュレーションはすごかった!
 また参加したいと思います。

2回目の参加の方

■「未知との遭遇」 (5・5)
 この体験講座を受けて,今まで毛嫌いしていた“化学”とちょっと仲よくしてみたくなりました。講座自体も見て,聞いて,感じながら楽しく体験する事ができました。今また採用試験の勉強の最中なのですが,あまり手をつけていなかった化学の分野も,今日をきっかけに積極的にトライしていこうと思いました。
 最後に・・・未知との遭遇というか,今までなんとなく持っていた知識が具体物と共につながっていくのが,すごく気持ちのいいことだと実感しました! 2日間ありがとうございました。

■「広がる興味」 (5・5)
 石灰のサイクルの構造が分かっておもしろかった。日本は石灰がたくさんあるわけだから,石灰を利用したものがこれからどんどん発明されていけばいいなと思った。
 また昔,大気に95%も二酸化炭素があり,それが炭酸カルシウムとして吸収された話も興味深かった。鍾乳洞にもぜひ行ってみたいと思う。またメキシコに石灰石の結果でできた洞くつが最近発見されたみたいだが,そこについてもこれから調べてみたい。

何度も参加したことのある方

■「ナイスなボン天」 (5・5)
 石灰石の授業2日目だけの出席でしたが,1日目の復習もあったのでよく分かりました。ボン天を動かしながら分子構造を理解するのは,とても分かりやすくてナイスと思いました。(安い,転がらない,手軽)
 ニボシのことやカルシウムの燃焼も見たかったです。今日は午後の予定もあるので出ます。でも短い時間の参加でも有意義なものになりました。
 小林先生,ありがとうございました。お世話になった菅原さん,真智さん,尾形さんありがとうございました。来年に向けて活動しましょー。

■「『なるほど!』の瞬間」 (5・5)
 今までバラバラな知識だった「石灰」や「しっくい」などが1つにつながり「なるほど」と思う瞬間がたくさんあった石灰の授業でした。また,原子のシミュレーションもすごくダイナミックで,それにまつわる話とともにとても感動的でした。
 バンジーチャイムやにぼしのかいぼうなど,誰でも楽しくできるものばかりで,自分自身も楽しく過ごすことができました。2日間ありがとうございました。

■「なるほどと再認識」 (5・5)
 石灰石,生石灰,消石灰について,実験をしたことやボンテンや分子模型を使って,考えたり,確かめたりすることで“なるほど”と再認識することができ,とてもよかった。
 実際に色々なものを見ることができて,とても脳裏に焼き付いています,学校現場に戻ったら,少しでも一つでも実践したいです。どうもありがとうございました。

■「身近なこととの結びつき」 (5・5)
 石灰石というと,二酸化炭素を発生させる実験に使う石としてしか見ていなかったけど,今日の授業でライムライトの話であかりとして使っていることや,化学反応を利用して乾燥剤として使ったり,お湯やお酒をわかしたりすることに使っていることがわかり,いろいろな発見があり楽しかったです。やっぱり身近なことと結びつくと,驚きや喜びが増しますね。
 真智さんのバンジーチャイムは,サークルの時に聞き損なったので,今日,実演を見れて楽しかったです。特に大きな古時計の曲と,オーラーリーの曲の思う込みがすごくいい。しかも,それを正しく演奏しようとするところが楽しくて,一つになるね。なかなか楽しかったです。

■「理由が分かると楽しい」 (5・5)
 石灰石からいろいろつながって実験をたくさん見ることができておもしろかった。意外で「へえーっ。」と思うイルージョンみたいな実験ばっかりでした。
 理科が苦手な私でもそれなりに楽しむことができました。理由が分かると,楽しいと感じました。ボンテンの模型も遊び感覚で動かすのが,おもしろかったです。
 難しいところもありましたが,じわっと刺激の残る体験でした。ありがとうございました。

■「身近な物質なのに」 (4・4)
 化学が苦手な私でも興味を持って講座に臨むことができました。
 石灰というと,身近な物質なのに,生石灰,消石灰,炭酸カルシウムの関係に初めて気づくことができました。またカルシウムが金属で銀色をしていることも知り,あっと驚きでした。実験の手際もよく,見ている人をあきさせない,工夫もなるほどと思いました。自然界に目を向けると不思議なことがたくさんあるのだなと感心しました。
 今回の講座に参加して,とてもよかったです。

■「100℃にびっくり」 (5・5)
 高校の時に苦痛だった化学式の問題を思い出しました。今回はもちろん楽しくてボンテンをあっちやったりこっちやったりして,楽しく問題を解くことができました。子どもにとっても大人にとってもためになる「楽しい授業」は大好きです。今日は雨が降ったので,畑の生石灰が消石灰になっていると思います。先週「雨降らなくても時間がないし,なえ植えてしまおうか」と先生方で話していたのですが,大間違いですね。実験では,100℃近くになったのは本当にびっくりでした。これから学校で畑やライン引きをする時,この授業を思い出します。
 今日は本当にありがとうございました。

■「物知りになった気分」 (5・5)
 石といえば,石灰石,石灰岩や大理石,火成岩,チャート・・・と名前が出てくると,覚えているだけでした。石灰石,消石灰,生石灰,カルシウムの関係が分かり,ちょっと岩石について物知りになった気がしてうれしかったです。石川県で石の学習。
 にぼしは,今までにやってみてこれでいいのか?という所があったので,受けてみることができ,とてもよかったです。筋肉のところが,とてもおいしいこともよく分かりました。

■「いよいよ日の目を見る」 (5・5)
 こっそり(?)《石灰の化学》は,10年以上毎年定番の授業書としてやり続けていましたが,いよいよ日の目を見ることになり,たいへんうれしいです。
 ただ《石灰の化学》を自分の都合のよいように(高校の化学の授業らしく)やり続けてきた私には,《不思議な石,石灰石》は,とっても長~く感じます。(鍾乳洞とセメントの話は勝手におぎなってます)でも生徒の評価は,4・5合わせて90%弱とってもいいです。(可能なら,第2部くらいから入れると高校では使いやすいのですが)

■「知識がつながる」 (4・4)
 今年度も特学。ダウンの女の子が入り,目の回る忙しさになりました。
 先週,学校を3日も休み,体も気分も最悪でした。本当は今日パスしようかとも考えました。でも参加してよかったです。
 石灰石については,今すぐ使うことはないですが,とっても勉強になりました。今までの知識を再確認したり,知識がつながったり,初めて知ったこともたくさんありました。きのう参加できていれば,もっと楽しかったと思います。

■「ふーん はーんのおもしろさ」 (5・5)
 何となく知っていたことが,少しずつでてて,ふーんとかはーんとかやってて,すごくおもしろかった。むずかしくて分からないようなものも,ボンテンで作ってみると,こうかな?と思ったりできたのがうれしかった。
 バンジーチャイムも,誰でもできる(演奏)のがよい。ぜひやってみたい。一度も解剖をした事がなかったのですが,にぼしならあんまり抵抗なくできました。見つけられるとうれしかった。
 2日間どうもありがとうございました。また楽しみにしています。

■授業にかけてみたい(5・5)
 石灰という言葉や物質は非常に身近にあるものだが,それを通してこんなにもいろんなことがストンと分かることに感動した。ほんとにこれまで断片的に頭に入っていた知識が見事につながった。「石灰サイクル」「ライムライト」「しっくい」いろんな言葉を納得して理解できた。ぼん天分子模型が,このように手元にあるのは,とてもよかった。授業にぜひかけてみたい。ありがとうございました。

主催者・講師(こちらは実名)

■「究極のリサイクル」 真智 富子 (5・5)
 ライムサイクル,ライムライト,とにかく石灰石の不思議を満喫できた2日でした。
 小林さんのこの授業書にかけていらっしゃる気持ち,その準備にもさりげない気配りや,いろんな気づかいが分かりました。生石灰,消石灰など自分では使い分けているつもりが,途中でゴチャゴチャになってしまうこともありましたが,この講座でスッキリしました!
 またにぼしもとっても楽しかったです。今度,科学クラブ(4年生以上男子ばかり)でやってみます。教科書をササッとすませて,《もし原》も一学期中にして,石灰石もできたらいいなと思います。究極のリサイクルというか自然のサイクルや人間の知恵にふれることができるってすごいからです。

■「ス~ッとつながる気持ちよさ」 尾形 正宏(5・5)
 今回の講座は出だしが遅くて,ちょっと反省すべき点が多かった。参加者も自分の身近な人たちに声をかけることしかできなかった。でもその分,たっぷりと人見知りせず参加できたんじゃないかなと思う。
 内容は,もちろんいいものに違いない。バラバラだった石灰に関する知識が分子模型と簡単な実験で,ス~ッとつながる気持ちよさを感じることができた。
 対象者をどう考えるかで,会の性質も変わるので,今度はしっかり考えてやろう!でも初めての人も充分楽しめたと思います。企画してよかったなー。吉村先生も喜んでいます!ちゃんと吉村先生の遺志を受けついで発展させていきましょう!

■「二度おいしい」 菅原美津子 (5・5)
 2日間を通して一番の収穫は,ボンテンを操作しながら分子を作るところです。これはいい!自分で分子のくっつき方が予想できちゃうんですからね。石灰石,生石灰,消石灰・・・どこかでつながっているけど,別物だと思っていました。それがきれいにつながっていて,それどころか究極のリサイクル製品であることに驚きました。それらをボンテン分子を使って自分で確かめられるなんて,二度おいしいです。とにかく「不思議な石 石灰」をしていただいてよかったなぁと思いました。
 「もし原」のシミュレーションは,北海道大会で見て,一目惚れして注文したものから,さらにバージョンアップしていました。早くあれを使って,「もし原」がしたいと思いました。

■小林眞理子 (5・5)
 とってもたのしい2日間でした。
 もう少し,責任感じてハラハラドキドキ緊張感持って講座をすすめるべきだったのかなあ,と反省はしてるんですが,なんだか,ほんわかした能登のみなさんのペースにはまってしまい?あっという間のたのしい時間を過ごさせていただきました。
 《不思議な石,石灰石》―はじめての鉱物学と化学―「この授業書もやっと形になった。」
 講座の日程が終わり,みなさんの感想を見せていただきながらそう思いました。
 東京でも,埼玉でもなく,ここ石川の能登でこんな感慨を持つことになるとは,本当に予想だにしませんでした。小林を呼んでくださったみなさま,本当にありがとうございました。
 思いがけず,ベテランの方たちだけでなく,仮説実験授業関係の講座に初参加とおっしゃるみなさんからも,この授業書をたのしいと言っていただけたこと,一層うれしかったです。
 この授業書をまとめる作業にかかわってくださっている多くの方に,報告したいと思います。もちろん, 天国の吉村先生にも。カルシウム燃やす時間がなくて残念でした。尾形さん,やるときは気をつけてくださいね。 さて,あとは,授業資料ノートの作成 をがんば らなくては・・
 バンジーチャイムは,楽知んの名古屋の講座で初演?のとき見た のですが,今は,口上やフリップもち ゃんとできているのですね。
 真智さんが,ご自身もたのしみながら準備されたことがよくわかり,私,ズッコケたりしましたが,参加させてもらって最高でした。
 あのあと,もし原シミュレーションの「矢印キーで振り向かなかった人」の運転で,尾形さんになぜか「カッコイイ」と言われた沖縄ナンバーのマイカーで奥能登一周しました。(沖縄ナンバーあちこちで珍しがられました。ナンバー変えるのさぼってるだけで,埼玉在住なんですが。)
 珪藻土,珪化木,自然塩の結晶,鳴き砂,星空と,能登は科学のたのしみも満載。夏大会実現に向けて応援します!!
 本当にありがとうございました。



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