珠洲たの通信・2019年12月号

2019年度

 12月はじめ,中学校の同窓会で京都まで出かけてきました。還暦と言うことで,プチ旅行も兼ねて行って来ました。京都で合流した人を含め33名で宴会をしました。宴会では幹事から「自己紹介をしよう」とマイクが回されたのですが,誰も聞いていないので,わたしのところに来たときに,やめました。この判断,正しかったです。観光は,滋賀県の石山寺,京都の平安神宮・嵐山へ行って来ました。
 1月初め,帰省した末っ子(と連れてきたうさぎ)を乗せて京都へ送ってきした。別に何かをするためってことでもないので,ゆったりと出発。車内からいつもの居酒屋に電話して夕食を予約。正月疲れでなかなか食べれなかった感じ。翌日は,丸1日,バスの一日券で行動してみることにしました。回った場所などについては,1月のレポートで紹介します。
 そして職員旅行。1月11日~12日に,またまた京都に行ってきました。参加者は14名。なんと,市の職員以外,全員が参加でした。こんな参加率のいい職員旅行は,はじめてです。ここでのできごとも1月のレポートで紹介します。
 そういえば,わたしの大学は京都。ここに5年間住みました。そして末娘の大学が京都。娘はそのまま京都で就職したので,今年で丸10年間になるようです。リピーターどころじゃないですね。京都三昧の年末年始でした。

■12月の例会の参加者(4名+2名:忘年会より)
 K.H  , M.O , T.N , M.S

資料の紹介


1 『学級通信T-Rex B5  6ぺ    T.N
 このサークル通信にNさんの「学級通信」の紹介をするのははじめてかも知れません。あれ,2回目か?
 毎月のように見せてもらっているのですが,こうして配付されたのはめずらしいかも。タイトルの「T-Rex」もおもしろいし,第○号にあう原子記号を紹介しているのもおもしろいです。学級通信を出している教師はタンといるだろうけれども,毎号原子記号を紹介している人は,世界で一人しかいないかも。とてもオリジナリティーを感じます。
 今回は,「学習発表会の感想」(№85,86)と「4年生,今年の漢字」(№100)についてまとめたものを持ってきてくれました。
 学習発表会の感想を読むと,自分たちの劇の出来に満足し,ほかの学年のいいところにもしっかり反応していることが分かります。大人になってから,小学校のことをどれくらい覚えているのかはわかりませんが,少なくとも,この劇と授業をやったことはノーミソに深く刻み込まれていることでしょう。Nさんが編集した「もし原の脚本」は,「少人数で短時間用」の「新・もし原脚本」として,しっかり残していきましょう。
 「今年の漢字」は,ほかの学校でも取り組んでいるんじゃないかな。全国的な「今年の漢字」が発表されることにちなんで,学級でも,子どもたちに自分の1年をふり返って〈漢字1文字〉を選んでもらう。その子なりの漢字が出てきて,楽しそうです。時間があれば,毛筆で書いてもらって教室掲示にしてもいいしね。子どもたちから出てきた漢字は「笑」「使」「挑」「元」「楽」「新」。今回は,「笑」と「挑」が複数いたようです。
 ぼくの今年の漢字は「笑」です。理由はいつもより笑うことが多かったからです。先生のマジックや楽しい授業のおかげでもあり,たくさん笑うことができました。ありがとうございます。4年生も残り後少しですが,もっと楽しいことをしたいです。よろしくお願いします。
なんてラブレターももらえたりします。
 これまでも,よく学年末に「今年度の漢字」を書いてもらう実践もあったりしますが,この12月はじめに書いてみるというのも「今年度の自分の中間発表」みたいな感じになって,なかなかいいですね。

2 書き留めておこうということ」 B5  4ぺ    M.S
 授業はなんのためにしている? 誰かにほめられたいから? あなたは,どんな授業を望んでいる?
 「指導主事にほめられたい」「指導教員にほめられたい」「わたしはほめられて伸びるタイプ」という若者たち。
 それに対して「子どもたちに歓迎される授業をしたい」とこたえるSさん。
 どっちがどうなんじゃい!!(叫ぶ詩人の会風の捨てゼリフ)
 今回はFBで写真が掲載されていた「折り染め気球」の実践を持ってきてくれました。ものづくりについては,作り方は本に載っているのですが,自分にとっての制作ポイント(準備するときの注意や説明の順序,飾る場所などなど)みたいなものはやっぱりあるわけで,それをちゃんと書き留めておく必要性も教えてくれるレポートでした。珠洲の場合,「材料をどこで手に入れるか」ということさえ,追試する人にとっては大切なことになりますからね。
 職員旅行の幹事を買ってでたSさん。今年もプロデュースをしたそうです。どうずればみんなが楽しめる旅行になるかを考えるのは楽しいです。たのしい授業を考えることにもつながるような気がします。2台のレンタカーでの旅だったそうですが,サービスエリアで運転手を交替したり,座席を交替したりしたそうです。それが,旅の楽しさに変化を与えたとか。なるほど…と思います。私の学校ではバス旅行でしたが,座席を固定するのではなく,動かせばよかったかも。
 毎日がハッピーなのはいいな。子どもたちといい関係にあれば,毎日がハッピー。
 その他のいろいろなバカらしいことには,適当につきあうしかない。「今度の要請は誰が授業しますか」なんて話題が出ると,「〈要請〉という言葉をもう一度辞典でくってみろ!」といいたくなりますね。なんで,最初から〈要請すること〉が決まっているの? 日本語のまちがえさえ正せない奥能登教育界は,一般社会から見るとすでに終わっています。まさに「バカにつける薬はない」「バカは死ななきゃなおらない」のですから,そんなバカを相手に真剣に向き合ってもムダ。言いたいことは言っておいて,あとはつきあわないのが一番健康にいいと思います。自分だけは大切に,やさしく扱ってあげてね~。
 最後の話題は,わたしの退職の会のこと。こういうのを主宰してくれるのはありがたいです。しかも県内外から20人近くの人たちが来てくれるなんて,なんと幸せなことか。これからがんばって話の内容をまとめないとバチが当たります。ただ,わたしの話ばかりというのはやっぱりあきるので,なにかできないか考えましょう。

3 ブログ的気楽レポ2019年12月号」 A5  8ぺ  M.O
 今月は,〈文章の引用〉について書いてきました。
 本を読んでいると,気になった部分に下線を引いたり,付せんを貼ったりするのがわたしの流儀。ですが,それを後で読み返したりするのかというと,そんなことは大変稀です。せいぜいが,読書レビューを書くときに数カ所引用したりするだけ。それで,今月は,キッカケの論理で,以前読んだ本の下線を引いてある部分を引用して,わたしの感想をつけ加えてみました。同じ本を読んでも,「今なら別の部分に下線を引くよな」と思うこともよくあります。これだから本は捨てられません。
 今年の《溶解》の授業では,これまでの子どもたちとは違い,子どもたちの溶けた物の想像図が「分子の世界」でした。これは,2年前から仮説実験授業を受けてきたからではないかというのがわたしの仮説です。あまりにもリアルに書いていたので,呆れてしまいました。もうこの子たちには,水の分子の中に小さくなった砂糖の分子が散らばっているようすがノーミソの目で見えるんだろうなあ。
 あとは,近現代史の授業でいくつかのPPを作ったという紹介。指定訪問時の授業で配付した歴史資料(地元の写真から)などを持ってきました。
 最後は久しぶりの「今月の本棚」。先月のサークルの話題に刺激され,図書館から借りて読んだ高畑勲の「一枚の絵から」シリーズ。2冊読みましたが,いずれもとっても面白かったです。もう一冊,「西洋編」もあるようなので,借りて読んでみようと思います。珠洲の図書館にはありません。購入の希望はしてあります。
 そうそう若冲が気になったので,今年も錦市場へ行って来ました。やっぱりシャッターには若冲の絵が描かれていました。

4 「理科における授業づくり(わたしの実験観)」  A4 1ぺ   M.O
 教務から「若手研用に,なにか実験について話してほしい」と言われて,しかたなく書いた「わたしの実験観」です。実験についての注意って,どんなことを教えればいいか分かんない。だいたい若手研の重要性を分かっていないので,この文章だって配付して終わり。それでも,普通の本には書いていないことを書いたつもりです。
 「何のために実験するのか」と聞かれて「教科書に出ているから」と応えるような先生になっちゃいけませんよ。でも,最近は,教科書に出ているから教えているだけの人がとても多いような気がして,少し心配です。

5 いろいろなおもちゃ,ゲーム  紹介   T.N/M.S
 いろんなおもちゃやゲームを紹介してくれました。いろんな工夫ができて楽しかったです。
 特に「カードゲーム」は,うち職員旅行のバスの中でもやってみました。専用のアプリがあるので,どこでもすぐにできます。これ,とっても盛り上がりました。だからこそ,バスの座席を交替すればよかったと思ったんです。

 忘年会からは久しぶりの2名も参加し,午後10時が過ぎるころまで,今年最後の楽しい時間を過ごしました。午後2時から8時間,ずっと授業や学校の事を話していたことになります。どんだけ教育を語るのが好きなんだ~(^^;)

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