朝晩,めっきり寒くなってきましたね。毎朝夜に犬と散歩をしているわたしは,この季節の変わり目を文字通り〈肌を通して〉感じています。春から夏にかけての時期には,朝日が出ると(直射日光が当たると)その日差しがとても強いなあと思いますし,今のような時期は,朝日が出ないととても寒くて1枚どころか2枚ほど多くジャンバーなどを着ないとじっくり散歩できません。しかも,たとえ朝日が出てきたとしても,太陽のエネルギーをほとんど感じることができません。明るいな~程度のものです。不思議なものですね。ただ,夜の満月前後の月の明るさは,季節にあまり関係ないような気がします。人間がこのように感じている一方で,犬たちはいつも同じような姿で過ごしているに感心します。毛は生え替わるけれども,それだけですからかね。たいしたもんだよ,哺乳類は。
■10月の例会の参加者(5名)
M.S , K.H , M.O , T.N , M.K
資料の紹介
1 「Crescent Moon」 B5 2ぺ T.N
7月~9月のサークルに来れなかったNさん。話したいことがたくさんあったはずなのに,いざ,まとめようとすると思い出せない。
メモを取っておかないとなあ。サークルに来るようになってから,今まで以上にいろいろなことに興味関心を持つようになったと感じます。
とNさん。分かります分かります。わたしもそうでしたから。というか,今でもそうですから。仲間から聞く話は,どれもこれも刺激的な話ばかり。なかなかついていけないこともあって,もったいないくらいです。
2才10ヶ月の娘さんが,「モルックス=プラスチックの原子模型ブロック」で遊んでいる間に,水分子やアルゴンなどの空気中の分子の名前や,エタノールなんかも覚えてしまったということでした。この日,娘さんも一緒にサークルに参加していたので,暇つぶしにモルックスを与えたところ,ちゃんと分子名を言っていました。ま,子どもにしてみれば,何が何だか分かんなくて,お父さんが喜んでくれるからおぼえていくのだと思うのですがね。わたしたちが,学校で地球のことを学ぶ前から,地球儀を見て遊んでいたように,原子のことを学ぶ前から原子モデルで遊んでいるってのは,とってもステキでワクワクすることです。はやくこれが常識にならないかなあって思います。入学したら,地球儀と一緒に,モルックスと分子が出ている本なんかを与えると面白いだろうなあ。
夏休みに読んだ本・漫画の紹介。
○大鐘良一・小原健右著『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』
○杉山由美子著『宇宙飛行士になった子どもたち』
○稲垣理一郎作・Boichi作画『Dr.stone』
上の2冊は,宇宙飛行士に焦点をあてた本。宇宙飛行士になった人は,子どもの頃どんな子だったのかということには,確かに興味ありますね。『宇宙飛行士になった…』をわたしも読んでみました。どの宇宙飛行士も「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」を見て育ったようです。そしてどの親にも共通して言えることは〈子どもの好奇心を潰さないようにしていた〉ということです。当たり前のことだけど,実行するとなるとなかなかできませんね。「危ないから…」「時間がないから…」などと言いたくなりますから。
このレポをキッカケに,漫画の話になりました。科学的な話題を扱った漫画がわりとあることにびっくりしました。「どうせ漫画だから」とバカにしちゃいかんね。漫画はわたしの守備範囲外なので,こうして教えてもらうことで視野が広がります。
2 「珠洲たのレポート 2019年10月号」 B5 2ぺ K.H
本の紹介をしてくれました。
○齊藤孝著『55歳からの時間管理術』(NHK出版新書,880円)
○中村文著『マイナスからプラスに』(ガリ本,1000円)
「耳順(したが)う」「ほかの人の言うことに素直に耳を傾ける」「頑迷な老人になってはならない」…うむうむ,分かりました。がんばります(^_^)
文さんのガリ本は,もちろん漫画です。今年の全国大会で提出したレポートをまとめたものですが,とても読み応えのある本ですよね。この漫画に書かれていることを,能登の若い子たちにも聴いてもらいたいなと思っているのですが,さすがに,福岡から能登は遠い。でも,来年くらいに講演をお願いしたいなあ。《あかりと文明》の2本立てってのも狙ってるんですが…。とにかく遠い!!
3 「変わらない・変えられない現場」 B5 4ぺ M.S
先月,その授業のはじまりの部分を紹介してくれた授業書《おもりのはたらき》が終わったようです。授業者本人が「とても楽しかったです」と言っているのが一番です。起き上がりこぼしを作ったりヨットを作ったりと,ものづくりを取り入れながら科学の世界へ招待するという,もう生活科にピッタリの授業書ですものね。
・ヨットの下におもりがついていたなんてしりませんでした。おもりがついていないとうけないとおもっていませんでした。
・とんぼのばらんすのやつがいっちばんたのしかったです。とんぼのなまえをとんにします。
・ぜんぶたのしかったけど,とくにたのしかったのは,やじろべいです。おきあがりこぼしでヨットがたのしかったです。
授業後の感想は,全員が「5 たいへん楽しかった」だったそうです。授業者も子どもたちも楽しめる授業。これぞ,教師冥利につきます。
学校というのは極めて保守的な組織だとつくづく思います。赴任した頃は,「あれっ,これって…」と思っていた違和感が,勤めているうちにだんだんとなくなり,そのうち,当たり前になって疑問にも思わなくなる。一方,そもそも「昨年通り」が楽なので,それをずっと続けたいという「慣性の法則」がはたらいていて,運動の向きを変えたりブレーキをかけたりするためには,大きな力が必要となります。自分一人の学校じゃないので,個人の思い通りにならないのはしかたないのですが,大多数が思っている方向へ進むこともできないのは,ホント不思議です。
でも,方法さえ考えればジワジワと変革することは可能だと思います。大切なのは根回しによる多数派の形成,そしてなによりも,相手を尊重しながらの対案の提示です。単なる廃止は,なかなかできないですから。
あのチョークの話を持って県教研に参加したSさん。分科会に行ってみると,そこには以前このサークルに来ていたメンバーが3名も参加していたそうです。なんとなく,サークルの雰囲気で話が弾んだようです。わたしも,10年ほど前に理科分科会でそんな経験がありました。自主的に研究をするメンバーがどんどん減っているってことでしょうかね。わたしたち「たのしい授業学派」は〈生きている化石〉に近づいているのかも…。
4 「絵手紙,やってみた。」 A4 3ぺ M.K
FB上で紹介してくれていた「絵手紙の書き方」とその実践結果をレポートにまとめてきてくれました。Kさんの書いた絵手紙と,指導に使ったポイントが書かれた掲示用物,さらに子どもたちの書いた絵手紙の写真も持参してくれました。
参加者全員,「これはやってみたい」「今日教えてもらったことを使うとわたしにもできそうだ」と思える内容になっています。これはありがたいです。実際,Nさんは,すぐに自分のクラスの子どもたち(4年生)に教えてみたそうです。わたしも作品を見せてもらいましたが,なかなかの仕上がりでした。「これ,どこから見つけてきたの?」という言葉が添えられたりしておもしろかったです。わたしも12月に入ったら習字の時間にやってみようと思います。
レポートにあったように「模写してごらんなさい」という教え方もいいと思います。それで満足した作品が仕上がれば…ですが。ただ,模写=ホンモノと比べてしまう,ということを考えると,小池さんの言うように「お手本を見るな。実物を見ろ」「絵手紙に先生はない」という発想も捨てきれません。これは,今後の実践を俟つしかないですね。シロウトがやってみてこそ,どちらがより子どもたちに受けるのかが分かります。ちなみにKさんが参考にした本は以下の2冊。
○小池邦夫監修『日本絵手紙協会公式教本 絵手紙をかこう』(GAKKEN)
○小池邦夫・小池恭子著『はじめての絵手紙百科』(主婦の友社)
そうそう,消しゴムハンコの作り方も教えてもらいました。これも,百均の消しゴムと2Bのエンピツと爪楊枝1本でできる簡単なものです。
5 「仮説実験授業から学んだこと」(未完) A5 4ぺ M.O
10月の末に,珠洲市理科教育部会のメンバーを相手に少し話をすることになりました。「退職する前に,何かやってから去れ」ってことです。
そこで,仮説実験授業のことを紹介したいなと思ってまとめてみようとしたものを持ってきました。実際には,8ページものになりました。時間が足りなくて,ゆっくり実験を見せながら話をすることはできませんでしたが,それでもわたしの気持ちは伝えたつもりです。
当日は,Nさんによる仮説実験授業《温度と沸騰》もありました。まるで,仮説実験授業入門講座のようでした。この点については,Nさんが話をまとめるのがいいかな。
6 「micro:bit」の紹介と実技 T.N
「micro:bit」という,命令で動く電光掲示板がついているセンサーのような小さな機械を紹介してくれました。パソコンにつないでちゃっちゃっとやるだけで,簡単に電光掲示板にローマ字が流れていきます。ちょっとしたおもちゃですが,いろんな使い道がありそうです。安価なのでいろいろやってみたくなりますね。サークル中にAmazonでポチッとしているメンバーもいました。
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