珠洲たの通信・2017年5月号

2017年度

 梅雨がもうすぐ近くに…と思っていたら,晴れた日が続いてちょっと拍子抜け。その分,とくした気分になっています。
 ワタクシハと言えば,〈何とか訪問A〉も終わり少し落ち着いた感のある現場に,居心地の良さを感じています。〈何とか訪問〉の前は,管理職がピリピリしていて,校内掲示や書類など,細かいところまで要求するので,聞いていて疲れてくるんです。だから,この数週間は嫌い。私自身が,何かをされるとか,言われるとかなら,まだいいのですが,その雰囲気に左右されている現場の先生方を見ているのが,とても辛いんです。私が,「再任用をしたい」と思わないのは,こういう現場を見るのが嫌だからでもあります。みんなが,生き生きして子どもたちと関わっている現場ならば,いつまでも働いていたいと思うのですがね。
 最近の休日は,畑仕事や庭仕事ばかりしている気がします。少なくとも,土日のうちの半日は使っていますね。これまでも,自宅の狭い庭や畑の世話をしてきましたが,今年ほど,徹底的にやってきませんでした。今年は,休みのたびに草むしりをして,畑や庭だけでなく,家の裏や横もとてもキレイになっています。
 このような休日を過ごしていると,「もう数年経てば,毎日こんなことをして過ごすのかなあ」とちょっと心配になります。そういえば,今年の仮説実験授業研究会の「会員名簿」を見ると,所属の欄に「晴耕雨読」なんて書いてある人が複数いて,笑っちゃいましたが,私ももうすぐです。ただ,あんまり天候が続くと,雨読ができなくて困りますね。そこで,わたしは,〈晴読雨読〉の生活も模索してみたいです。週末耕で十分です。それとも〈朝夕耕昼読夜酒〉かな。なんか楽しみになってきたぞ。

■5月の例会の参加者(4名)
 K.H   M.S  M.O   T.N

今月の写真

資料の紹介


1.「ミライくん日記・2017年3月号」 B5 2ぺ       K.H
 支援員として,若い担任の授業に入って感じたこと。
教師が生徒の発言を受け止める姿勢や言葉遣い,発問がやる気を引き出していたのだと強く思いました。この年になっても,まだまだ他の教師から学ぶことはたくさんあるものだと実感したのです。そう言えば,ボクは初任のころ年配教師から〈若い教師から学ぶことがある〉と言ってくれたのを思い出しました。(レポより)
 そうですよね。そのとおりです。最近,学校現場に増えてきた若者から学ぶことはたくさんあります。それは,子どもを大切にした接し方だったり,しっかりした板書やタイムマネジメントだったり…。
学校での仕事量が増え,肝心の子どもと接する時間に教師が心の余裕を失ってはいけません。どうか余裕をもって子どもたちに接することができますように毎日,そんなことを考えています。(同上)
 確かに,教師がゆったりしていれば,そういう態度が,教師がイライラしてれば,そういう態度が授業で出てきます。だからこそ,教師には,本当の余裕が必要です。教師にそんな余裕があれば,少しくらい子どもがはみ出ても,手のひらの上の悟空のように扱うことができるでしょう。これは,〈教師が子どもを適当に扱う〉という意味ではなく,悟空の力を引き出すためには,そのやんちゃさがをしっかり包みこんであげることが必要だ…という意味です。そんな余裕は,待っていても来ない。求めていく,作っていくという姿勢が大切だと思うこの頃です。

2 「なかなか厳しい」 B5  2ぺ   M.S
 新しい学校に来て1か月。中学校現場とは違った意味で,授業以外のことで,忙しそうな行事があるようです。
 でも,私は,〈それは無理もない〉と思います。
 さて,報告は「たまモノづくり」「都道府県マッキーノ」がありました。
 たまモノづくりでは,予想通り,よっちゃん(仮名)がやろうとしなかったのすが,次々と可愛いものをできあがるのを見て,最終的には「ぼくもやってみようかな」とスルスルと輪に入ってきたとか…。こういう子こそ,楽しいことには敏感なのかも知れませんね。〈ホンモノを見わけるためにいてくれる子〉なのかもしれません。
 「マッキーノ」では,普通のビンゴとは違い,いろんな上がり役が準備されているのですが,よっちゃんには,それが許せないらしい。ビンゴ同様,〈早上がりしないと価値がない〉と思いこんでいるようです。違う価値観を受け入れるだけの余裕がないんでしょうね。でも,そのうち分かると思いますよ。
 初めてのことには,身構えてしまうよっちゃん(仮称)。先が見えなくても,「この先生のやることなら付き合ってみるかな」と思えるようになるといいですね。今後が楽しみです(ごめんなさい,人ごとですね(^^;;)
 他にも,使い捨て弁当箱のプラ蓋を使った「等高線のもけい作り」も教えてくれました。これについては,先月のサークルで話題に上ったものでした。FBでも,すでに写真で見ていたのですが,実物(子どもたちと一緒に作ったもの)を見ると,そのわかりやすさは一目瞭然です。ちょっと時間はかかるけど,お薦めの作業ですよ。等高線の概念が身についていると,天気図の等圧線の話や高気圧低気圧,風向きの話など,とてもよく理解できることでしょう。

3 「ブログ的気楽レポ2017年5月号」 A5 8ぺ  M.O
 取りあげた話題は,「アケビの花」「「たのしい毛筆の授業」「俳句の取り組み」「『ルシファー・エフェクト』から学んだこと」「生徒指導担当として」の5本です。
 「アケビの花」は,実(み)しか知らなかったわたしが,愛犬との散歩の途中ではじめてアケビの花を見つけ,アケビには雄花と雌花があることを知ってビックリしたことを書きました。
 「たのしい毛筆」は,今年初めて実践してみている「毛筆」の授業についてです。
 久しぶりに書写を持った私は,進藤康太郎著『「自分の字」で書く』を読んで,刺激されて,自分自身が平気で筆を持てるようになりました。上手い字を書こうと思わないで,書きたい字を書けばいいってことが分かったんです。私自身が「自分の字」で書いているだけではなく,子どもたちにも「自分の字」で書いてもらっています。これまた,味わい深い作品が目白押しです。これからも,時々,毛筆のことをレポートしようと思います。
 と,ここで,メンバーから,たのしいお話が。
 Sさんは,担任した子どもたちに四股名を決めさせて,「番付表の字」を真似て毛筆で書かせたことがあったそうです。それを聞きつけた職員が,校内相撲大会の折りに,子どもの名前を四股名を入れて呼び出したとか…。なかなか粋なことをする学校もあったものです。
 「俳句の取り組み」では,私が提案した句会の話をまとめてみました。
 フィリップジェラルド著『ルシファー・エフェクト』から学んだことについては,思う所がたくさんあって,まだまだ整理し切れていず,燃焼不足です。この本は800ページもあり,まだ,半分しか読んでいません。それでも,私は,人間の行動を理解するための重大なポイントを,本書から手に入れた気分です。〈状況の力〉によって左右されるヒトの行動については,今年の私の担当である「生徒指導」の方法論にも大きく影響を与えるはずです。というか,実際,もう,与えています。本校では,今後,子どもたちに任せる部分を多くしていきたいと思っています。
 上記以外に,うえたに夫婦著『ビーカーくんと放課後の理科室』(仮説社,2017年,1728円)という本も紹介しました。私は,絵本の物語の筋そのものよりも,実験道具たちのカットが気に入りました。この一覧を見ているだけで,実験道具の名前にも詳しくなると思います。大きなポスターでもあればいいなあ。同じ著者の本には『この形にはワケがある!ゆかいな実験器具図鑑 ビーカーくんとそのなかまたち』(誠文堂新光社)という本も出ていて,こちらの方は,図鑑になっています。こっちも理科室に常備しておくと,いいかも。

4 ペットボトルロケット(実物)の紹介    T.N
 以前作ったというペットボトルロケットを持ってきてくれました。ちゃんと飾り付けもしてあって,立派なロケットでした。私も以前,作ったことがありますが,そのときは単なるペットボトルのママでしたし,こんな2段ロケットでもありませんでした(^^;; これくらいのを作ってあれば,飾っておいてもかっこいいですね。4年生理科の空気と水の授業で使えますね。

 先日,柳田植物公園へ行って来たら,うちの学校の若者夫婦2組が子どもを連れて遊びに来ていました。こういう姿を見るのはいいものです。ジージになって,写真を撮ってしまいました。若者たちが元気な職場から,年寄りも元気をもらえます。どうか,子どもたちと共に歩む先生でいてほしいです。そして家庭(奥さんも子どもも)も大切にしてね~。早く帰ってあげてください。 

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