珠洲たの通信・2009年7月号

2009年度

 いやはや,いろんなことがあった夏季休業中でした。
 まずは,仮説実験授業全国大会の次期開催地が,見事能登に決定。来年の大会に向けて本格的に動き出すことになりました。本当に実現するのです。実現しなくてはならないのです。忙しくなるけど,それは楽しい忙しさに違いないと思います。まずは,11月の入門講座を成功させたいと思います。9月中に能登地方の学校にチラシをばらまきたいと思っています。知らない人から反応があるのかないのか…というのもとても楽しみです。
 あと,日本でも政権交代がありました。予想されていたこととはいえ,これはすごいことです。「民主党なんて,元自民党の人達がいっぱいいるじゃない」と言ってしまえばその通りなんですが,でも,元社会党の人だっています。それに,やはり自民党と名乗っている人達が下野に下ったという事実はすごく大きいことだと思います。こんな風に2大政党制になってくると少数政党の存在意義が消えてしまいそうですが,現在の参議院のような全国区比例代表制があることで,まだ小さな政党の力も発揮できそうです。それは今回の政府が連立となることからも分かります。大きな2つの政党に,その時々の課題で少数政党が連立を組んで進めていくというのが,なんとなく健全なやり方かな~って思っています。今までの自公政権だって,公明党がいたから弱い者の見方になったり,反平和への抵抗力になっていた部分もあると思いますのでね。あれがもし自民党単独政権だったら,憲法「改正」まで行っていたかも知れません。
 ま,政治の話はこれくらいにして,次に大きな出来事は-私的なことですが-中国・杭州で皆既日食を見てきたことです。7月22日のあの日のことは,決して忘れないと思います。とても感動的でした。太陽の偉大さを感じた瞬間でもありました。これについては,ある程度まとめてすでにHP上で公開しているのでそちらの方をご覧下さい。<ちょっとくらいお金を払っても「価値がある」と思うことはやっちゃうことだな>と改めて思いました。
 さて,2学期も2週間が過ぎました。うちの学校は新型・旧型含めて季節外れのインフルエンザが流行し,2学年が学年閉鎖をする中運動会の練習を続け,予定どおり運動会を終えることができました。十分な練習ができないのに,本番はとてもいい運動会になりました。十分な練習ができなかったから…なのかもしれません。このあたりのことについては,次回のサークルで,宇出津小のメンバーから話題提供ができればいいと思っています。教師の指導と子どもたちの動き,運動会の設定と見栄え,などなど…話題は多岐にわたりそうです。

大会での写真

■7月の例会の参加者(5名)
 M.S(NYSB)  M.O(N町U小)  T.M(N町U小)  K.Y(S市H小)  M.K(NSSI)

資料の紹介

1 「オオトカゲの作り方」 A4  2ぺ    紹介 M.S
 新聞紙を使って作る「オオトカゲ」の話は,6月のサークルにも紹介しました。
 今回は,『たのしい授業・6月号』に載っていた作り方をA4・2ページにまとめて持ってきてくれました。これがあれば,いつでもオオトカゲを作ることができます。
 中学年でも喜びそうなので,今度,4年生にやってみます。
 しかし,作って遊んだ後の扱いをどうしようかなあ? まさか家まで引っ張っていくわけにはいかないし。

2 「キャンプファイヤ09 K案#1」 A4  7ぺ   M.K
 少年自然の家には,いろんなグループ(学校・学年・学級)がお泊まりに来ます。そしてさまざまな活動をしていきます。その活動には,少年自然の家で準備したメニューもあるし,学校独自で考えてきたものもあります。
 Kさんは,今年の4月に少年自然の家に勤務してから,キャンプファイヤー一つにしても,いろんなパターンを見てきたそうです。そして,当然ながら,その活動についていろんな感想を持ったようです。「これは学級のまとまりに大変効果的だ」というものもあれば,「なんでわざわざこんな時にこんなことをするのか?」と疑問に思うものもあったそうです。
 Kさんに限らず,少年自然の家の職員は,多くの学校の「本音の姿」を見ることになります。子どもたちは,いつもよりも興奮気味で生活します。それだけに,子どもたちと先生とのかかわりがどうであるのかが,一目瞭然になるのだと思います。
 さて,今回のレポートは,Kさんがやっているキャンドルサービスのプログラム(練習も含める)とタイムスケジュールをまとめたものです。
 キャンプファイヤーには,「火を迎える第1部」「火に見守ってもらいながら仲間とのかかわりを深める第2部」「自分を振り返り,火を自分に収める第3部」があることさえ,私は知りませんでした(昨年,Kさんと同じ職場にいたので,そのときに習ったんです)。この第1部~第3部までの活動を意味のある時間とするために,教師は少年自然の家での活動(や,それまでの学校での準備など)に「しかけ」を施し,子どもたちの心にすっと優しさが広がるようにしなければなりません。目的の持たない,単なる体験ありきの考え方では,キャンドルサービスの活動の成果は出てこないようです。
 ま,どんな活動でも同じですが,「あるからやる」「去年からやっているからやる」ということだけでは,子どもたちは動かないし,活動を終えてもあまり意味のあるものにはならないでしょう。大きな行事,授業をつぶしてまでもやる行事であればあるほど,「何のためにやるのか」「子どもに何を残したいのか」を十分考えて,予想を立てて実践していくべきですよね。
 また,いろいろと教えて下さい。

3 「ボートの免許?」の話          M.K
 少年自然の家の職員になると,ボートの運転免許を取らなくてはならないそうです。それで,勉強会に行ったり自分で勉強したりして,ちゃんと取ったという話。
 その中身は,海のルールだったり,綱の結び方だったりします。その勉強用の分厚い本も見せてくださいました。結構いろんな分野の知識が要求されています。
 その場で,ロープの結び方も習ったんだけど…もう忘れました。

4 「東京の旅で見つけたネタ」 B5  4ぺ    M.O
 東京へ行ってきました。組合関係の集会に参加するためです。
 で,せっかくなので,いろいろと見て回ってきました。その中から,教材に使えそうな話題をまとめてみました。
 ①国立科学博物館
 ここに行くのは多分3回目。沢山の展示があるので,毎回違うブースを見学しています。今回は「地球館B1~B3」を2時間くらいで見学してきました。
②国会議事堂
 国会議事堂にも行ってきました。参議院の方は予約なしで入れます。一般客として見学しました。見学ロビーには,「議事堂に使われている琉球石灰岩(琉球石)」や「雷で欠けた花崗岩の一部」などの展示がありました。また,議員会館へも行ってきました。会館内の地下にある売店で「歴代総理大臣の手ぬぐい」を購入。サークルのみなさんへのお土産にしました。
 そのほか,「玉川上水」「水俣病の座り込み・ビラ配りの様子」などの写真も撮ってきました。歴史や公害の授業で使えるかも…って思ったので。

5 「国立ハンセン病資料館と多摩全生園の見学」 B5  4ぺ  尾形正宏
 2年前にハンセン病に関心をもってから,一度行ってみたいと思っていた「国立ハンセン病資料館」とその資料館に隣接しているハンセン病療養所「多摩全生園」に行くことができました。
 入場無料のその資料館には,大変興味深いことがたくさんありました。
 中身については,ほとんどが既に知っていることばかりですが,やっぱり実物の力はありました。また,療養所の部屋を復元した展示も迫力がありました。しかし私の一番知りたかった「光田健輔」については,単なる人物紹介で終わっていました。
 この「光田健輔の扱い方」について,資料館からいただいてきた資料などから分かったことや私の感想をまとめてみました。
 資料館にせよ,問題意識を持って見学することは,そこへ行かなくては分からない「こと」を教えてくれます。
 今回,東京のいろんな見学場所で写真を撮りながら,自分のアンテナにひっかってくる「もの」がいっぱいあることを実感して,うれしくなりました。それだけ,私がいろんなことに興味を持っているってことですよね。常々「子どものような好奇心を失いたくない」と思っているので,それが証明できたようでうれしい東京行きでした。私のブログは「世の中まとめて好奇心」。それも上のような考えがあったからつけたタイトルです。ここんところ,更新していないけど…。

6 大会会報№2「いよいよ決戦の時!」 B5  4ぺ    M.S
 7月のサークルの日は夏の大会を10日後に控えた頃でした。そこで,こんなタイトルのレポートとなったわけです。
 内容は,全国大会での「次期開催地立候補」に向けての作戦です。
 仮説の全国大会では,次期大会開催地を全体会参加者の挙手で決定します。それが二日目の午後なのです。
 そこで,売り場の中から「次期開催は能登で!」とポスターアピールすることにしました(実際,会場に着くなり,売り場の後の壁にポスターを貼り,立候補を表明しました)。そのポスターも,能登空港の観光案内所からいただいたりして,準備はちゃくちゃくと進めていました。また,全体会で配布するチラシの検討もしました。能登のアピールとともに,「のと楽」という宿の名称と絡めてアピールしようなどという意見も出てきました。
 そして結果的には,圧倒的多数で2010年能登大会開催が決定したのです。
 くわしくは,大会専用HPに載っていますので,見てください。
 アドレスは,http://www.kasetu-noto2010.com/(今はありません)です。 

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