いよいよ学期末となりました。
修了式まであと1週間あまりしかありませんが,まだ「教科書」の内容を進めている人もいるのでしょうね(自分のことです(^^ゞ)。
1年間の締めくくり。子どもたちとどんな別れをしますか? その演出法も含めて情報交換をしましょう。
さて,2月のサークルは3名でした。
で,たったの3名で,ヒマだったのかというと,そうではないのです。
ちゃんとたくさん話題があって,いろんな体験も出来て,とても有意義な時間を過ごすことができました。それが事実だということは,以下を読んでもらうと分かると思いますよ。
さて,3月13日(土)には,金沢のF小学校で「第2回能登大会実行委員会」を開きました。
今回は,福井・石川県内から8名の方が参加してくださいました。だいぶん詳細も決まり,大会要項も作れそうです。夏に向けて楽しく準備をしていきたいと思っています。
■2月の例会の参加者(3名)
T.M(N町U小) M.O(N町U小) M.K(NSSI)
今月の写真





資料の紹介
1 「スキー教習」A4 5ぺ M.K
大学の保健体育研究室のスキー実習でスキーを覚えたときのことを思い出して,スキー初心者にも分かるような資料をまとめてきてくれました。
スキーの心構えとして,
自転車なんかと同じで板の上にどれだけいたかです。滑ったら滑っただけ反応系の神経ができあがり滑れるようになるのです。なので教習できるのであれば,りくつ,しのごのゆわんととにかく滑りましょう。
とKさんは書いています。その通りだなと思います。
「なぜすべるのか」「ターンのしくみ」「スキーは前ですべれ!」など,初心者に指導するときにコツとなることがまとめられているので,自分自身がスキー初心者でも子どもと一緒に学ぶことが出来ると思います。
私も小さいときは屋根の雪がたくさん落ちて雪がたまったところとか裏山でスキーをしたことがあります。
私は子どもの時にはまず,自分の足で雪を固めたり坂を上がったりする経験が大切だと思っています。すぐにリフトに乗せてスキーの技術のみを追求するというのは「違うのでは…」と思っているのです。リフトには金がかかりますしね。
少年自然の家でのスキー実習は,自分の足で雪を踏み固めるところから始めます。当然,滑り降りたら自力でまた上まで登らなければいけません。これこそ「スキーになれる」ことだと思います。近くに大きなスキー場がないのなら,別に子どものうちに滑らなくていい。地元で出来る遊びを取り入れてこそ,地元の教育だと思うのですが,どう思われますか?
こういうレポートは今までの「珠洲たの」にはありませんでした。なかなか新鮮です。HPでも見られるようにしたいと思います。
2 「そばうち」 A4 4ぺ M.K
昨年白山青年の家の小林さんに来ていただいて行ったそば打ち体験の時に書いたメモに,今年鹿島少年自然の家で行った「そば打ち」から学んだことを加えて作成した「そば打ち」の資料です。
そば打ちは私もやったことがありますが,うどんよりもコツが必要です。十割そばは,ぱさぱさして難しいらしいですが,二八そばくらいなら作れます。
今回の資料はその「二八そば」の作り方です。
この資料も,得意のカットを使って書かれていて,一般のレシピよりも相当見やすいです。カットをスラスラと書ける人はいいなあ。
3 「討論で負けて,実験で勝つ」 B5 7ぺ M.O
5年生とやっている仮説実験授業《溶解》の第2部「問題1」での討論の様子と子どもたちの感想をまとめてみました。
「角砂糖が溶けたら,その重さはどうなるのか」という問題ですが,子どもたちはここまでに「とける」というイメージをいくらか持ってきているので,それを使ってなかなか楽しい討論になりました。
今年の5年生は2クラスあるのですが,クラスによって,討論の柱が違っていたのが興味深かったです。
1組では,水に入れたときに「角砂糖から出て行く泡(空気)」に注目が集まり,それに対する討論となりました。
2組では,「小さな粒になったら重さはなくなる」「小さな粒は重さがあるけど分子やイオンになったら重さはない」「重さがなくなるとイオンという目に見えない粒になる」などという意見が出てきて,「目に見えない粒になることを了解することと重さが保存されることとは別の次元の認識なのだ」ということを感じることができ,私自身,たいへん勉強になりました。
この通信を配ったところ,ある母親からとてもすてきな反応がありました。
それについては次回で。
4 「《ふりこと振動》《溶解》における実験・教材の紹介」B5 4ぺ M.O
これまた5年生との授業のことの紹介です。
今年の5年生と《タネと発芽》《ふりこと振動》《溶解》の3本の仮説実験授業の授業書を行ってきました。
その中で,ちょっと工夫してみた実験道具などを持ってきました。
《ふりこと振動》については以下のものです。
・教室の天井から「大ふりこ」をつるすための工夫
・ハイジのオープニングビデオと『空想科学読本』(あのブランコは何メートル?)
・3階からつるした10mの巨大ふりこの実験
・お話「フーコーのふりこ」のための実験道具(レコードのターンテーブル)(上の写真)
・中身の見えるふりこ時計
・ラジオのチューニング
・タコマナローズ橋の落下の瞬間映像
です。ついでに,3連ふりこも持ってきました(上の写真)。心に念じて動かすとそのふりこだけが振れ始めます。
また《溶解》用には次のものです。
・海水の中に溶けている塩分(「珠洲の塩」の袋)
・大きな天秤(水の入ったビーカーを直接乗せられるもの)
・1mのアクリルパイプ(砂糖の溶けて消えていく様子が分かる)(上の写真)
いずれも子どもたちのイメージを助けるために役に立ったなと思っています。
今回,こんなレポートをまとめてみて,「そういえば仮説実験授業で使っている実験道具なんてあんまりサークルに持ってきたことないなあ」と思いました。これからはいろいろと持ってきますね。
体験コーナー
1 「びーずる」という不思議な粘土 紹介 T.M
こんな粘土ははじめてみました。
直径1mmほどの発泡スチロールの粉?にねばねばしたものがついていて,指先でねちょねちょやって形を作ります。そんで,乾くと落としても割れない作品となります。色もついていて,混ぜるとまざった色にもなります。もとが発泡スチロールなので,紙粘土よりも軽くて可愛いです。手も汚れません。
3人で,ミスドのドーナツやお寿司,見附島を作ってみました。なかなか可愛い作品に仕上がりました。
この「びーずる」はまだ普通のお店には売っていないようです。M
さんは「仮説の全国大会の売り場で手に入れた」と言っていました。来年度の大会まで待つか…。
ネットサーフィンでいい店を見つけたら教えてくださいな。


2 対数グラフを書く 紹介 M.O
『たのしい授業・2010年2月号』で紹介されていた「対数グラフ」を実際に書いてもらいました(上の写真)。使ったデーターも『たの授』のものです。
私は,以前このグラフに凝ったことがあり,家にもグラフ用紙が買って置いてあったのです。
他の二人は,はじめて書いたらしく,この対数グラフが「成長率」や「増加率」を的確に表すことができることに納得していたようです。
私も「初めて書く人」に説明するため,いろいろと頭を使いました。
まだ書いたことのない人は,ぜひ,一度自分で書いてみることをお薦めします。
人様の書いたグラフで間違ったイメージを持つことがよくあります。自分で書いてみる経験が一度でもあると,新聞のグラフも多面的に見ることができるようになります。ホントですよ。
サークルのあと「対数グラフはエクセルでも作れる」とMさんが教えてくれました。
3月の例会は,ちょうど通知表の前後になります。早めに仕上げて気分良く参加してくださいね。お待ちしています。
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