いよいよ夏休みまであと10日間。その前に通知票がありますね。前もって準備してあって,少しずつつけている人もいれば,私のように,二日間くらいで一気につけてしまうタイプの人もいるでしょう。少しずつ準備をしていれば,あとあと楽だとわかっていても,どうも前日にしか仕上がらないのです。20年以上もこのパターンだから,なかなか直せませんよね。でも,今年は,16日仕上げを目指してみようかなあ。この1週間,少しずつやるってことなのですが…,ン~できそうにないなあ。
夏休みの行動は決まりましたか?
私は,休みに入ってすぐに「KITサマーサイエンススクール」,そのあと「仮説の全国大会」に行ってきます。8月後半には,根上で行われる「楽しい授業サマーセミナー」にも参加するつもり。みなさんの夏休みも教えてください。
■6月の例会の参加者(久しぶりに7名という大人数でした!!!!)
M.S(NYSB) K.Y(NYSB) K.H(S市O中) R.H(N町Y小) M.K(S市S小) A.H(S市M小) M.O(S市S小)
今月の写真
資料の紹介
1.『ブログ的気楽レポ・2006年6月号』 B5 8ぺ M.O
提出書類などで追い回される現実を受け止めつつ,自分を失わないで楽しく教師を続けていきたい,そんな気持ちを前書きに書きました。
さて,今月の話題は次の通り。
「仮説実験授業関係のビデオ2本」では,
『<教育科学>研究会 教育の未来を展望する』
『メグちゃんの仮説実験授業<もしも原子が見えたなら>』
の2本のDVDと感想を紹介しました。二つともいろんな意味で刺激を受けました。特に,『メグちゃんのもし原』で,メグちゃんがしっかり授業書を読んで授業をしているのを見て,最近の自分の授業を少し反省しました。もっともっとしっかりと授業書を読んで,関連図書や他の人の授業記録も読んで勉強しなければなあと思いました。そこで,昔の参考書を引っ張り出して読んでみました。
それが板倉聖宣著『仮説実験授業』です。これは,単なる本の紹介で書いたのではなく,私と本書との出会いを書いてみました。初任以来ずっと仮説実験授業をしてきているのですが,それも初任の時に仮説を知っている年配の先生がいたからできたことです。3学級のうち,私だけが仮説をしていましたが,まったくほかの学級から「歩調を合わせなさい」などと茶々を入れられることもなく,教科書以外のことを子ども達と楽しんでいました。この我が儘を許してくれたことで,私は自信を得て,今まで仮説実験授業を続けてこれることができたのだと思います。この本は,本当に思いで深い本なのです。
で,色々と昔を思い返していると「あと10数年」というテーマが浮かびました。もう少しで教師生活も終わり。ずいぶんと楽しい思いをしてきたなあと思います。4月に,ある教え子と飲み屋でバッタリ逢ったのですが,その時にも,授業の話がバンバン出てきて,ただただ驚くだけでした。教師冥利に尽きる。あと10数年,じっくり子ども達と関わっていきたいな,そしてできるなら少しでも私のやってきたことをほかの先生方にも伝えていきたいなと思っています。
「今月の本棚」では,以下の本を紹介しました。
○土田光子著『わたしを創ったもの』(明治図書,2001,210ペ,2260円)
○上井建治著『少年とストライカーと約束』(双葉社,2006,72ぺ,1050円)
○明橋大二郎著『子育てハッピーアドバイス』(1万年堂出版,2005,182ぺ,980円)
○菅原裕子著『コーチングの技術』(講談社現代新書,2003,203ぺ,700円)
○西林克彦著『わかったつもり』(光文社新書,2005,212ぺ,700円)
○親野智可等著『親力』(宝島社,2004,222ぺ,1400円)
○古川幸+中一夫著『カウンセラーとの対話』(ガリ本,2000,116ぺ)
○中原しげる・牧衷・板倉聖宣著『人間関係論と仮説実験授業』(ガリ本,800円)
○松岡史朗著『クウとサルが鳴くとき』(地人書館,2000,210ぺ,2200円)
●山崎正勝著『ぼくのつくった温度計』(岩波書店,1979,41ぺ,850円)
●国松俊英著『理科室から生まれたノーベル賞・田中耕一ものがたり』(岩崎書店,2004,112ぺ,1200円)
●稲沢潤子著『子どものためのバリアフリーブック全11巻』(大月書店,1998,35ペ,1800円)
最後の3冊は,市立図書館から借りてきた本です。これから,子ども向けの本などは,図書館から借りて読もうかなって思います。もう家の本棚は限界です。新しい本棚を置く場所もなくなりました。
2.国語科指導案『母さんの歌』 B5 4ペ H.H
校内研修でやった国語の授業の指導案です。この作品は,石川の4年生の夏休み帳に出ていたものです。それもそのはず,この作品を夏休み帳に掲載したのは,Hさんなのですから…。
死んでいく女学生とぼうやを見ている「くすの木」の複雑な心情を子ども達にとらえさせようという授業でしたが,そういう気持ちは子ども達からなかなか出てきませんでした。子ども達にとっては,文章を文字通り文字面どおり読むことに目がいってしまったのでしょうか。6年生にして,この状態なのだから4年生では難しすぎる作品なのかもしれません。
この授業は金大付属のTさんをお呼びした研修会で公開したものです。その授業整理会の様子は,サークルでは口頭での説明でした。実は,録音もしてあるのですが,まだ,文章に起こしていません。いつになるかなあ…。自分の授業記録のあるし…。でも夏休み中には,何とかしたいと思います。9月のサークルには出せるかなあ…約束できないけど…。
3.『5までの数・その2』 B5 2ぺ M.S
先月の報告では,5までの数字を認識し,「あわせていくつ」までやりました。そのあとの指導法の紹介。
「数のサクランボ」で「合わせていくつ」を繰り返したあと「○と○で○」から足し算へと進みます。数字を見てわからない子も,ヒントタイルを見せるとちゃんと答えてくれます。おもしろいのは,ヒントなしでわかる子の方も「ぼくにもヒント下さい」といってタイルを見せてと言うそうです。
次に,5までの足し算に進むそうです。
こういう細やかな指導をしながらも,「本当にこの子たちにとって足し算ができることが重要なのか」という思いもよぎるとか。こういう思いを時々浮かべながら指導をするというのも大切な気がします。そんな思いを時々抱いていくことは,私たちが「できること・到達度」至上主義になることを牽制してくれるのではないかと思うのです。
4.『「げんき いっぱい」その3』 B5 2ペ M.S
毎日のように何かがおこる二人の学級。性格が正反対の二人の間に入って,アザも絶えないようです。ン~,二人への対応は,大変むずかしいですね。自分の感情のコントロールのできない子をどのように指導していけばいいのか?
「コップの水といっしょ」という説明に,なるほど…と思いました。単に「切れる」というのではなく,「もう,ぼくのがまんも限界だよ~」って教えてくれているんだろうしねえ。どちらともが,少しずつ社会性(自分の思い通りにならないこともたくさんあること)を身につけていってくれないかなあと期待します。
Rちゃん用の,カードも,彼の興味をひくまでには行かず,困っています。「がまんして勉強するのは当たり前」ではないところが難しい。これこそ教育の原点ですね。
5.数学指導案『連立方程式』 A4 3ぺ K.H
指導主事訪問の時の指導案を持ってきてくれました。授業は中学2年生を対象に,連立方程式の導入の部分です。
教科書どおり,バスケのシュート(2点シュート,3点シュート)の数をそれぞれ何本入れたのかを見つけ出すと言う授業でしたが,「この進め方では子ども達が混乱するのではないか」という意見が沢山でました。実際に,何をやっているのかよくわからなかった子もいたようです。
この「連立方程式」というのは,これまでより考えなければいけない条件が多いのに,この教科書のやり方じゃ,その場面が具体的にイメージできないのです。その点,昔からの「つるかめ算」ならば,「鶴と亀が合わせて24羽います。足の数は,全部で68本です。それぞれ何びきいるの」と大変イメージがしやすいです。問題文にそれぞれの動物の足の数を書かなくても済むのです。また絵に描いたりもできます。教科書のように,すぐに表というのでは,数学の苦手な子は,ますます落ち込みそう。「ぼくらはできない子に標準を合わせた授業づくりをしていきたいね」と話し合いました。
教科書は,「今までの課題がある程度できていること」を前提として作られています。でも,実際の子ども達はそういうわけにはいきませんよね。だからこそ,できない子どもに寄りそった指導計画を立てる必要があります。
6.学級通信『つむぎMAX』 B5 10号 M.O
今月は,以下の10号分を持ってきました,たぶん…。通信はいつも21枚しか印刷しない。子どもが13名,それに私の分と学校長に1部,あと6枚しか残らない。だから,サークルでは一体どれを渡したのか,手元には残っていないからわからないのだ(^^ゞ
第25号…あしたの日記を書いてみよう
第26号…授業記録「違う意見があるからおもしろい」
第27号…ありのままの子どもを受けとめる(本の紹介も兼ねて)
第28号…「足,太いね」と言われたら(道徳の授業)
第29号…「英語」と「英語活動」(ALTの授業の紹介)
第30号…書いて書いて書きまくること(「ドラゴン桜」語録)
第35号…授業記録「ものとその重さの授業・その2」
第37号…授業記録「せんべいを粉々にすると」
第38号…サルも人も愛した写真家(道徳の授業)
第39号…家庭学習帳の取り組み
内容は,硬軟織り交ぜて,担任の好きなことを書いています。サークルには持ってきませんでしたが,6月6日には,オーメンについて書いてしまいました。ついでに,教室にDVDを置いて,貸し出ししています。
7.科学学習指導案『ものとその重さ』と記録 A4 10ペ M.O
1の「ブログ的気楽レポ」の紹介にも書きましたが,校内研修会でも,仮説実験授業をじっくりと紹介しようと思い,《ものとその重さ》の授業を公開することにしました。
公開した授業は,第2部の1問目と2問目です。
第1部の授業については,先に全職員に授業記録を渡してあります。また,校内研究通信紙上でも「教師の科学観・教育観を調べる問題」と題して,板倉さんの『仮説実験授業』に出ていた問題を先に配布して,「実験結果の解説をしないわけ」などを説明する材料として先に配布済みです。さらには「仮説実験授業とは」というプリントも「珠洲たの」のHPから取り出して配布しておきました。
このときの授業整理会の様子をA4,6ページにまとめてきました。同僚から出された疑問や質問は,これまでも仮説実験授業に対して言われてきたものと全く同じです。ただ,驚いたことに,うちの教頭先生が,中学校3年生の時に今日の部分と全く同じ問題を受けており,そのことを鮮明に覚えておられたことです。これには,私もビックリしました。今まで2年間いっしょに勤めていましたが,そんな話は全く聞いたことがありませんでしたから…。
他に「研究は社会的なもの-珠洲の珪藻土埋蔵量は」(完成版),校内研究通信『Koudou』№1・2,一家に一枚ヒトゲノムポスター(以上,O),ほじくって宝石を取り出すおもちゃ(S)がありました。
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