珠洲たの通信・2000年2月号

 2月に入ってからも,まとまった雪がなく,いったいこれはどういうことだろうと心配になってきます。
 珠洲市内の各学校では年度末にあたり「研究紀要」なるものをまとめなくてはなりません。で,ボク個人のことを言えば,この紀要用の文章を書くのに時間がとられると思ったことはありませんが(たいてい今までに書いたものを少し手直しして提出するからね),でも結構面倒なことではあります。だいたい文章を書くというのは誰かに読んでもらうのが前提なわけです,普通は。しかし,この研究紀要というのはどうもそんなに読まれていないような気がします。というのも,ボク自身,自分の学校のものさえしっかり読んだことがないからです。そこで,この紀要の<視聴率>ってのも一度調査してみる必要がありそうです。全学校で,毎年厚さ15センチにもなるくらいの量の文章が書かれているのですが,みなさんどれくらい利用しているのでしょうかね。教育長さんは,ちゃんと読んでいるらしいけれど,現場の教師が読まないと全然意味がないのですけれどもね。
 10年ほど前,「研究紀要を考える」という文章を書きました。近いうちに,ホームページに掲載しておきますので,よろしかったら読んで下さい(掲載しました)。
 2月は3名でやりました。ちょっと体が疲れていたので,喫茶店に行かなかったのですが,後で聞いたところ,喫茶店のまわりをぐるぐると探した人もいたらしかったので,申し訳なかったと思っております。

■2月の参加者(3名)
M.S(珠洲市I小)  T.M(内浦町O中)  M.O(珠洲市H小) 

資料の紹介

1.『今月の本棚2000年2月号』 6ぺ  M.O
 今月の本で,よかったのは『セブン・イレブン流心理学』です。教育の世界にも通じるものがあり,考えさせられました。
●クライン孝子著『あまやかされすぎるこどもたち』(ポプラ社,1999,173p,1200円)
●中西弘樹著『漂流物学入門』(平凡社新書,1999,211p,680円)
●板倉聖宣・清水龍朗講演集『仮説実験授業と民主主義』(ガリ本,1997,103p)
●立川志の輔監修『古典落語100席』(PHP文庫,1997,250p,500円)
●桂米朝著『落語と私』(文春文庫,1986,222p,390円)
●今泉みね子著『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』(白水社,1997,216p,1800円)
国友隆一著『セブン-イレブン流心理学』(三笠書房,1999,226p,1300円)

2.『読み書き・計算,分子模型』   4p  M.S
 3年生に《もしも原子が見えたなら》をやったところ,すごい支持を受けたそうです。授業の楽しさ度では,「大変楽しかった」が18人(20人中)という圧倒的な支持です(後の二人も「楽しかった」です)。しかも模型を作る前にしてこの支持です。模型も作って,すごく大事そうに持って帰ったそうです。
 この高い支持の理由を,S氏は「去年の暮れに参加したサイエンスシアターの影響が大きいと思います」と言っています。「サイエンスシアターに参加してきて,自分の身の回りのものを<原子・分子で見ることの楽しさ>をより一層知ってきただけに,私に勢いがあったと思うのです」とも。

3.『第6学年環境授業指導案』   6p  M.O
 校内の授業研究用に書いた指導案です。
 内容は仮説実験授業《ゴミと環境》の授業の一こまです。この授業書は,本格的な仮説実験授業というのではなく,どちらかというとイメージ検証授業に近いと思います。
 ボクにとってもはじめての授業書なのですが,子供達とはたのしく授業をしています。
 指導案には,今回の授業を「総合的な学習」の一つの形として提案したいという論調で書きました。
 で,授業そのものは,まあいつものうちのクラスの雰囲気で,余り盛り上がりも盛り下がりもなく終わりましたが,子供達の感想はよかったので,まずまずでしょうか。
 職員からの質問は「小学生から原子を教えるのはどんなものか」とかあった程度で,ボクが一方的に話をしていた感じです。

5.学級通信『続・気球』№ 33~№35   16ぺ   M.O
 《ゴミと環境》の授業記録です。第1時間目から第4時間目の記録です。
 先に述べたように,今年の公開授業をするにあたり,職員の皆様にも授業記録を配布しようと思って,久しぶりに全授業記録を書いています。これはボクにとって,はじめての授業書であることもあり,自分自身の勉強のためにも「書こう」と決心しました。
 学級通信として子供達に配ったところ,すごく喜んで読んでくれています。これを読むことで,授業の復習にもなるわけです。こうして記録を書くことは一石三鳥くらいの効果がありそうです。次回のサークルにも続きを出します(授業はおそらく終わっていると思います)ので,お楽しみに。

5.抜粋『算術教科書・上巻(明治30年)より』その2   6ぺ  M.O
 昔の教科書からの引用シリーズ第2弾です。
 今回は,同書より「第3編 諸等数」の109ぺ~134ぺの部分から紹介しました。主に,明治の単位について書かれています。
 デカメートルやヘクトメートルなどという言葉もでており,単位のまとめにはもってこいの教材です。近日中にホームページに掲載しますので,サークルに来れなかった人はそちらの方でご覧下さい。

 このほかに,北陸中日新聞記事(2000.1.25)『「日本海」ダメと韓国欠席』(紹介:O),「冬休みの日記から」『学級通信』(O)などがありました。
 3月の例会も,第3土曜日ではありません。第3土曜日には珠洲市の卒業式が入ったので,ちょっと無理だと思うからです。そこで,第1土曜日にしたいと思います。子供達との最後の授業などについて話ができればなあと思います。
 Sさんに頼んで,「分子模型すごろく」と「モルQ」を仮説社から取り寄せてもらいました。「モルQ」は,うちの6年生(昨年5年生の時)にも大人気でした。「すごろく」の方は,どうでしょうか。ボクもまだじっくり見たことがないのですが,面白そうです(とてもきれいなのだ)
 さて,もうすぐ卒業式です。ボクは今年は6年生の担任。3月に入ってどんな授業をするかはまだ考えていませんが,もう一つくらい,本格的な仮説実験授業をしてあげたいなあと思っています。
 では,また。

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