珠洲たの通信・2000年1月号

1999年度

 1月も慌ただしく過ぎております。みなさまには風邪などおひきになっていないでしょうか?
 さて,このサークル通信は,昨年の9月号から「発行月はサークルの行われた月とする」ことにしています。つまり,昨年の12月号は(1月に発行しても12月号とし)「12月のサークルの様子」をお伝えしているわけです。それまでは,発行した月を書いていました(もっと前は,サークルの月=発行月でしたが)。気付いた人はいましたか?
 さて,最近,落語に凝っているといっているボクですが,しかし,時間が無くてじっくりと落語を聞くことはなかなかできません。落語は,平均して一つの話が30分近くあり,しかも集中して聞いていないと話の内容がつかめません。「ワープロを打ちながら」とか「本を読みながら聞く」といった芸当はできないのです。まあ,それでも「熱帯魚の水槽を洗いながら聞く」とか「運転しながら聞く」ということならできるので,そちらでどうにか体験しているという感じです。
 お風呂に入っている時間がもったいないので,どうにかして聞けないかなあと思ったりもしていますが,まだ,実現できません。だれか,お風呂でCDを聞く方法を知りませんか?知ってたら教えて下さい。

■1月の参加者(4名)
M.S(珠洲市I小)  T.M(内浦町O中)  K.H(珠洲市H中)  Y.N (珠洲市W小)  M.O(珠洲市H小) 

資料の紹介

1.『今月の本棚2000年1月号』   6ぺ  M.O
 年末年始は,たくさんの本が読めるかなあと思っていたのですが,大掃除やら家族サービスやらついでに落語を聞いていたりして,思ったほど読めませんでした。2日に1冊ぐらい読めるような休みってないでしょうかね。こりゃ無理か。
●仮説実験授業研究会編『1999夏の帯広大会記録集』(ガリ本,1999,300p,500円)
●福島昭雄著『たのしい校内研究への道』(ガリ本,1999,167p,500円)
 以上は,仮説実験授業研究会仲間で出しているガリ本です。見たい人はボクに言って下さい。
●宮地祐司著『生物と細胞』(仮説社,1999,237p,2300円)
●奥本大三郎著『博物学の巨人 アンリ・ファーブル』(集英社新書,1999,680円)
●佐々木マキ著『とりどりのとり』(クレヨンハウス,1994,24p,1165円)
●小山観翁著『落語鑑賞学入門』(弘文出版,1990,140p,1800円)
●筑紫哲也著『筑紫哲也のこの「くに」のゆくえ』(日本経済新聞社,1995,1500円)
●小宮豊隆編『寺田寅彦随筆集第1巻』(岩波文庫,1947,300p,570円)
●ルイス・フロイス著『ヨーロッパ文化と日本文化』(岩波文庫,1991,200p,400円)
●鈴木孝夫著『日本人はなぜ英語ができないか』(岩波新書,1999,216p,660円)
●原子力資料情報室編『恐怖の臨界事故』(岩波ブックレット,1999,62p,440円)
●核事故緊急取材班+岸本康著『検証ドキュメント・臨界19時間の教訓』(小学館文庫,2000,250p,495円)
 今回はどの本もお薦めです。中でも,目からウロコ本は『日本人はなぜ英語ができないか』です。英語教育に関する常識が裏返ります。また,感動したのは『臨界19時間の教訓』にでてくる東海村村長の言葉でした。

2.『古典芸能にはまりつつある』   2p  M.S
 前書きにも書いているようにボクは今古典落語をちょっと調べとようと思っているのですが,Sさんはなんと歌舞伎にはまりつつあります。何せ「歌舞伎のメーリングリスト」にも加入しているくらいですから。この年末にもサイエンスシアターのついでに歌舞伎を見てきたそうです(Mさんも一緒だよ)。で,Mさんも高校時代は「落ち研」に入っていたことがあるそうで,これまた,面白い話です。
 レポートは,歌舞伎をふくめた古典芸能というものについて,もう一度見直そうというテーマと言えばいいでしょうか? 今,古典芸能を知ることは懐古趣味では無い意義があるはずで,それをこれから突き止めてみたいと思います。これは,ボク自身の問題意識でもあります。
 石川県立能楽堂というのがあるそうで,ここでも時々能や狂言をやっているそうです。時間があったら是非ナマの狂言を見てみたいと思います(能はちょっと…)。「能楽鑑賞のお誘い」という日程表のコピーも持ってきてくれました。
 次回の定例研究発表会は,2月6日(日)午後12時半~17時。能・狂言・仕舞だそうです。

3.学級通信『CHALLENGE』№22~24   6p  K.H
 №22,23は2学期の終わりに出したもの。引用されている高村光太郎の詩についての話で盛り上がりました。これ題名は分かりましたか? 中身は2000年に向けての夢を生徒さん達に語ってもらっています。

4.抜粋『算術教科書・上巻(明治30年)より』その1    6ぺ  M.O
 昔の教科書からの引用シリーズ第1弾です。
 今回は藤澤利喜太郎編纂『算術教科書上巻』より,その1部を書き出してきました。明治30年の尋常中学校数学科用ですので,今でいうと高校生でしょうか?
 四則の計算や九九のことなど大変興味深い内容で,今の教育にも取り入れるべきことも多くあります。反対に「こんなことではわかりにくいよなあ。今のようなやり方でよかったなあ」と思うこともあります。機会があれば,この続きを紹介します。なお,この抜粋した文章は「珠洲たの」のホームページでも紹介していきたいと思っています(ただいま準備中です暫くお待ち下さい)。

5.紹介・体験『ミラクルフルーツ』  30分  T.M
 遅く来た人には申し訳ないのですが,今回のサークルはこの「ミラクルフルーツ」で盛り上がりました。
 ミラクルフルーツというのは「このフルーツを食べると,2時間ぐらいは酸っぱいものも甘く感じる」という不思議な種です。『たのしい授業』(仮説社)誌上に紹介されていたのですが,お話だけでは,なかなかぴんときませんでした。今回,Mさんが,実際にフルーツを育てている人から苗と実を手に入れて持ってきてくれました。実はサクランボより一回り小さく,なんと一粒500円します。
 ボクたちはレモンだけでなく100パーセントのレモンの果汁や酢でも試してみました。詳しくは同封のSさんとMさんのメールのコピーを読んで下さい。
 このミラクルフルーツは,今年のサイエンスシアター「分子模型で見る気体・液体・固体」で紹介する予定です。なんで関係あるのかは,それまでのお楽しみ。

 このほかに,『トーマスエジソン-録音された人類最初の声-』(紹介:O),『静電気で動く振り子を作ろう』(新聞記事紹介:O),おもちゃの紹介(N)などがありました。

珠洲たの通信・写真編

 ミラクルフルーツという植物があります。どんなものなのかは以下を読んでいただければ分かります。原産地はアフリカだとかいう話ですが・・・。ミラクルフルーツを手に入れたのはMさんです。苗も実ももってきてくれました。
 サークルでの詳しい様子は,サイエンスシアター研究会(北陸3県で作っている臨時サークル)のメーリングリストでのSさんMさんの発言を引用して紹介します。
●Sさんのメールより
今日の「珠洲たの」のサークルにMさんが「ミラクルフルーツ」を持ってきてくれました。
私は、MLで「ミラクルフルーツ」で盛り上がっているとき?『ミラクルフルーツが、何なのよ』とシアターに参加したくせに、分子と何が関係しているのか!!とはっきりしないで、別に手に入れて、育ててみたい・・・・なんて気には、全くなれませんでした。だから、まったく反応しないで、読んでいただけでした。
それで・・・今は、「ミラクルフルーツを使って料理を食べる為に、神奈川県の葉山市まで行ってもいいかなあ」とまで、思っています。この豹変ブリ!!
さて、本題に入りましょう。
まずは、レモンを食べました。そして、ミラクルフルーツを口に含み、もう一度レモンを食べる。すると、酸っぱいレモンではなく、あまい「れもん飴」み味が変身しました。
次に、コーヒーゼリー。これはあまりよく分かりませんでした。
最後は、「お酢」です。はじめは、手のひらに落として口に入れると・・・、味がないのです。というか、舌の上では何も感じないのです。喉元を通るとき、「あ、酢だ。」と体が認識するのです。ついに、私たち3人は、「これなら、酢を飲めるんじゃない?」なんて言いながら、湯飲みに酢を入れて、ごくごくと2口3口飲んでみたのです。ふつうここまでやるか?といった感じでした。喉を通過するとき、ウッとなりますが、そこまでは平気でした。
そのあと、残ったレモンをまるでミカンでも食べるようにむしゃむしゃ食べました。
いやあ、本当にミラクルですね。

●Mさんのメールより
ミラクルフルーツをどう食べたかというと,Sさんのメールにあったようにレモン,ポッカ100レモン,コーヒーゼリー,ミツカン酢で試してみました。
レモン果汁100%の液体は何とレモンジュースのような感じ,うーん不思議です。

私たち3人は、「これなら、酢を飲めるんじゃない?」なんて言いながら、湯飲みに酢を入れて、ごくごくと2口3口飲んでみたのです。ふつうここまでやるか?といった感じでした。喉を通過するとき、ウッとなりますが、そこまでは平気でした。

鼻にはツンとくる酢の刺激臭があります。それにはウッとなるのですが口の中は平気なのです。酸っぱいものを食べ過ぎたせいか,しばらく唇や舌が苦いようなしびれたような何とも不思議な感覚がすこしありました。でも,夕飯を食べる頃には味覚は普通に戻っていました。

それで・・・今は、「ミラクルフルーツを使って料理を食べる為に、神奈川県の
葉山市まで行ってもいいかなあ。」とまで、思っています。この豹変ブリいやあ、
本当にミラクルですね。


不思議,ミラクルでした。いま,うちのミラクルフルーツは,電気カーペットの上に置いて暖かさをどう取るかの実験に入っています。うまくそだつといいのだけれど・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました