珠洲たの通信・1999年12月号

 新年,あけましておめでとうございます。今年もお互いに交流を深めていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 新年ともなると,いろいろな決意などをするものですが,みなさんはどんなことを決意されましたか? きっかけの論理で考えてみればいかがでしょうか?
 ボクの今年の目標は「今まで通り,幾つかの仕事をうまくやっていくこと」くらいで,特にこれといったものはありませんが,それでも身の回りが忙しくなりすぎないようにしたいと思います。特に,「本を読む時間が無い」と欲求不満になるので,それぐらいは確保できるように仕事をこなしていきたいです。
 さて,1月1日。ボクは厄払いということで近くのお宮さんへ同級生と一緒に行って来ました。本当は「厄払い」なんてする気もなかったのですが,まあ,ついでに同窓会もあるということで参加しました(これも日本の文化と言えば文化なのですが…)。
 で,3次会のホールで,宝立中に勤めていたころの生徒さん達に会いました。彼,彼女らは簡単な同窓会をしていたようです(電話をかけてどんどん人数が増えていた)。その子らとは,ほんの5分ほどしか話をしませんでしたが,ある男の子が「せんせー,あの仮説実験授業しとる。おれまだ,あのファイルとってあるよ」といっていました。ボクは嬉しくなって「うん,まだやっているよ」と言いましたが,今年度はあの時ほどは夢中に通信を書いている訳ではありません。もう,25才にもなろうという子たちが覚えていてくれる授業。やはり仮説実験授業はすごいです。
 12月の例会はちょっと遅めにはじめました。その後,忘年会。忘年会から参加した人も含めて5人でした。忘年会をしながらもレポートがでる会って,やっぱりいいですね。こんなん,珠洲じゃ,うちらだけだろうなあ。

■12月の参加者(5名)
M.S(珠洲市I小)   M.O(珠洲市H小)  T.M(内浦町O中)  K.H(珠洲市H中)  M.K(珠洲市S小)

資料の紹介

1.『今月の本棚シリーズ・12月号』   4p  M.O
 このシリーズもなんと1年を数えることができました。もう1年続けるようかなあ。「シリーズを続ける」と自分で決めると,少なくとも一つはサークルに持っていく資料になるのでね。
●石須秀知著『蜃気楼のはなし』(魚津埋没林博物館,1995,74p,100円)
●麻柄一志著『埋没林のはなし』(魚津埋没林博物館,1992,80p,100円)
●檀上慎二著『ふしぎ体験,科学実験』(講談社ブルーバックス,1999,206p,820円)
●永六輔著『結界(けっかい)』(マガジンハウス,1998,238p,1300円)
●高木仁三郎著『市民科学者として生きる』(岩波新書,1999,260p,700円)
●高橋健一監修著作『完全図解からだのしくみ全集』(東陽出版,1991,224p,1845円)

 今月のお薦めは,最後の2つです。

2.学級通信『とれいん20プラス1』№10,11   12ぺ  M.S
 №10,11とも,理科の「音」の勉強の報告です。
 内容は,98年度の北陸サイエンスシアターの「音と振動」からとったものです。手回しオルゴールからストロー笛。ステンレスパイプとスプーンやフォーク,最後はワイングラスで,音の楽しさを味わっています。教科書から離れての内容です。授業参観もこの授業をしたそうですが,子供達以上に大人が夢中になってしまったそうです。まあ,そりゃそうですね。内容は,ん万円払って体験するシアターのネタなのですから,そこら辺の参考書とは比べものにはならないでしょう。
 親の感想を一つ紹介しましょう。
・どれも楽しい実験,楽しい授業でした。スプーンを使った実験では,私もはじめてで驚きました。グラスに水を入れて音を出すのは,よくやって遊んだものです。今夜は,台所中グラスがならびそうな気がします。

3.『お年寄りには低い声』   2ぺ  M.S
 98年度のサイエンスシアターで「人によって聞き分けられる音の周波数は違っている」「年をとると高い(周波数の大きい)音は聞こえにくくなる」ということを実験してみました。
 で,このレポートは,実際にお年寄りに対して「大きな声で呼びかける」よりも「ちょっと低い声で呼びかける」方が聞こえているらしいという体験レポートです。ただし,一人の人に対する実験結果なので,まだ本当のところは分かりません。
 これを読んだ皆さんも近くに「耳が遠くなった」と言ってらっしゃるお年寄りの方がおられたら,是非試してみて下さい。そして,その報告も聞きたいと思います。

4.『クラスメイトの名前を漢字で書けますか』   5p  M.O
 学活の時間に「クラスの友達の名前を漢字で書く」というゲームをやってみました。その報告です。
 出典は『たのしい授業』『仮説実験授業研究』誌上で紹介されたものが元です。1時間しかなかったので,少し変更してやってみました。子供達にはとても受けて「思ったよりちゃんと書くことができた」という人もいれば,「友達の名前をこんなに書けない何て情けない」と落ち込む人もいたりしておもしろかったです。
 ボクは小学校6年生を対象にしましたが,少し工夫すると小1から高校生まで可能なゲームですよ。

 このほか,文部省著作『尋常小学読本七』「なまけもの」,新聞記事の切り抜き「車ナンバープレートの意味は」「排卵誘発鏡」「メダカ海水魚に変身」(紹介O),本の紹介(紹介H)がありました。特に文部省著作『尋常小学読本七』「なまけもの」は,すっげー教材です。これだけわかりやすくて,徳目(というか「先生の言いたいこと」)がはっきりしている教材も珍しい。さすが文部省です。ちなみにこの教科書の発行は明治37年です。ボクが手に入れた本はボロボロです(もう背が外れてしまっている)。古本も面白いです。
 ところで電子メールの便利さは,もうみなさんすごく感じていることだと思います。サークルの例会以外にも,実は日常的にメールを通していろいろな情報をやりとりしています。メールを持っていない人には申し訳ありませんが,それが現状です。今やパソコンは10万円の時代です。このメールの便利さを低入れる手に入れるだけでもパソコンを買う価値は十分あります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました