珠洲で見られる在来植物

里山里海

ナナカマド(七竈) バラ科  花期:5月~7月

樹木の花です。
5~10mmくらいの白い小さな花がたくさん集まって咲いています。雄しべや雌しべもずいぶん目立ちますね。
ナナカマド(七竈)という名前は,「七回カマドに入れても燃え残るから」とか「7日ほど焼くと極上の堅い炭が取れるから」という説があるそうです。
葉は互生していて,奇数羽状複葉です(難しい言葉ですね。AIに聞いてみて下さい)。
秋になると真っ赤に紅葉するので,山の紅葉の景色を作ってくれます。5~6mmくらいの実も真っ赤です。(三崎町,2025/05/13)

コマユミ(小真弓) ニシキギ科  花期:5月~6月

樹木の花です。樹髙は1m~3mくらい。
山地などの林縁に自生しているので,やや日当たりのいい場所で咲いています。花というにはとても控えめな緑色なので,注意しないと気づきません。花びらは4枚。葉は対生し,長楕円形,縁には細かい鋸歯(ノコギリのようなギザギザのこと)があります。
名前はマユミと比べて小さいことから由来します(マユミは弓の材料に用いられています)。
秋には真っ赤な実を実らせるので,とても目立ちます。(三崎町,2025/05/13)

コナスビ(小茄子) サクラソウ科  花期:5月~7月

低地から山地の草原や道端に自生する多年草。名前の由来は,実が小さな茄子に似ているからだそうですが,ネットで実のようすを確認したところ,小さい頃は青いトマトのようにも見えます。
茎は地を這って広がって広がっていくのでよく目立ちます。
1㎝くらいの黄色い花――花びらが5枚に見えますが,5裂している――を咲かせます。雄しべは5本ありますが,ちゃんと見えるかな。
(三崎町,2025/05/13)

オオジシバリ(大地縛り) キク科  花期:4月~6月

日当たりの良い湿った場所にたくさん生えています。
茎は地を這いながら,しかも根を下ろして広がっていくので強い!「地縛り」という名前は,この姿が地面を縛りつけているように見えるから。茎が途中でちぎれても,それぞれが新しい株として育っていきます。強い! 葉はヘラ状の楕円形。葉が円形に近いものはジシバリです。直径3㎝くらいの黄色い花を咲かせます。
この頃には,キク科の植物たちがよく似た花を咲かせるので,ちゃんと葉なども見て確認してください。(三崎町,2025/05/13)

シャリンバイ(車輪梅) バラ科  花期:4月~6月

海岸近くに自生する常緑低木。
名前の由来は,葉が車輪のように輪生状につくこと(車輪)と,花が梅の花に似ていること(梅)からきている。
葉は光沢があり,弱い鋸歯か全縁に近い。集まって咲く花(花弁5枚)が印象的な植物だ。
樹皮からは大島紬の染料を採取するらしい。
(宝立町,2025/05/24)

チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科  花期:4月~6月

この淡い青紫色の花って,なかなか見ないですよね。一度見たらずっと心に残る花です。わたしは10年ほど前に教えてもらってから,その場所へ行くと必ず探すようになりました。
名前の由来は,横から見る花の形が「丁」の字に見えるからだそうです。正面から見ると,まるで大文字草ですがね(^_^)。
この素敵な在来種。花言葉は「威厳」。ただし,北アメリカ原産のよく似た花もあるそうです。(三崎町,2022/05/27)

ノアザミ(野薊) キク科  花期:5月~8月

 背丈が50㎝~120㎝くらいになる,草原に生える多年草。アザミの名前の由来は「花が美しいので近寄ると鋭いトゲにおどろく(=アサム)に因み,アサムが転訛してアザミになったとされる」(花しらべ)。
 アザミ属の多くは秋に開花しますが,ノアザミは春から夏にかけて花を咲かせるので,すぐに分かります。また,総苞(花の下)を触るとちょっとべたつくので,ノハラアザミと区別できるようです。ちょっと触ってみてね~。ねちょねちょするよ。(三崎町,2023/06/14)

ノイバラ(野茨) バラ科  花期:5月~6月

 野薔薇とも呼ばれる。日本・朝鮮半島原産の野生のバラ。日当たりのいい山野などに見られる。2㎝ほどの香りのある白い花を咲かせる。
 園芸品種の薔薇の台木にも利用されるそうだ。
 秋には,赤い実を熟す。
 写真の葉っぱが照っているように見えるのは雨の後だから。(三崎町,2023/06/14)

ツルアリドウシ(蔓蟻通し) アカネ科  花期:6月~7月

 地面を這う常緑つる性の多年草。薄暗い木陰に生えるので,この種がある場所は日当たりが悪いめったに上に延びず,地上をはっている。
 特徴的なのは花の咲き方。枝の先端に必ず2つ並んで咲いている姿が可愛い。この花,実は子房の部分が一つなのである。だから,実もなかなか面白い形をしている。もし実を見つけたら,写真をアップするかも。(三崎町,2023/06/14)

ウツボグサ(靫草) シソ科  花期:6月~8月

 日当たりの良い山地や草地などに自生する多年草。名前の由来の「ウツボ」というのは,弓矢を入れる入れ物=うつぼに似ているからだそうだ。しかし,その「うつぼ」を知らないと,かえって分からなくなりそうだけど(^^;)
 茎が四角いのが特徴。花はご覧のように固まって咲く唇形花。若芽は食用になるらしい。(三崎町,2023/06/14)

ササユリ(笹百合)ユリ科  花期:5月~8月

 これは,見るからにユリの花。葉が笹(ササ)に似ているので,この名がある。山野に自生する在来種で,英名は「Japanese lily」と言われている。
 ほかのユリに比べて早く咲くことからサユリ(早百合)と呼ばれることもあるそうだ。
 芽は出て葉っぱまでは見てきたのだが,なかなか花が咲くまで育たなかった。今年,やっと咲いているササユリを見れた。(三崎町,2025/06/19)

カキラン(柿蘭) ラン科  花期:6月~8月

 初めて見たときはなんかうれしくなった。この柿色を含んだグラデーションの花びらの色が,なんとも大人っぽくてすてきな蘭だ。
 山野の日当たりがよく,でも少し湿っぽいところに自生している多年草。葉は互生し,葉身は長卵形,先は尖っている。
 一目で好きになった蘭だ!(三崎町,2023/06/25)

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