珠洲たの通信・1996年3月号

 新学期が始まって2週間ほどたちましたが,新しい子どもたちとの出会いはどうでしたでしょうか。「最初の授業」っていうのを重要視している人も結構いるようですので(ボクもそうですが),今度,サークルで「最初の授業のネタ」なんてのを話に出してみてもいいかも知れませんね。よかったら,次回のサークルのときにでもレポートしてください。
 ボクは,持ち上がりの6年生担任となりました。でも,持ち上がりと言っても,なにかいつもと違う気分になるのがこの4月です。まだまだおちついていなくて,いきあたりばったりの授業になっていますが,早くマイペースに持ち込みたいものです。
 今年の学級開きは,席替え(班作り)のあと班対抗「クイズ100人に聞きました」,理科は仮説実験授業《生物と種》,歴史は「略年表と歴史唱歌の紹介」,算数は「掛け算,割り算の意味と単位」(新居さんのを参考に),国語は「漢和辞典の使い方」(今までにやっていなかったことを,今年になって初めて気づいたのだ),図工は「つくしの絵」(三原色と0号の筆)等です。これらは,最初の授業のメニューという程のものではありませんが,まあ「100人に聞きました」は,中学校でもすごく受けるゲームです。また,「仮説実験授業の授業書から始める」「キミ子方式から始める」「一あたり量から始める」というのは,毎年一貫していることです。
 あすの授業にも四苦八苦しているこのごろですが,息抜きにサークル通信でもたたいみ見ることにしますの,どうぞ,お付き合いください。
では,3月の例会のレポートの紹介です。

■3月の例会の参加者(7名)
M.S(内浦町M小)  M.S,M.T(内浦町O中)  H.H(珠洲市H小)  K.Y(珠洲市A小)  K.H(珠洲市M中)  MO(珠洲市K小)

資料紹介

1.学級通信『走れ!』No.20,22  10ぺ   M.S
 No.20が「わらぐつの中の神様」の授業。No.22が《ふりこと振動》の授業の記録です。
 「わらぐつの中の神様」の方は,「マサエのお母さんは,あばあちゃんの話を前から知っていたか」という課題を子どもたちと考えたところ,大変盛り上がったという話。
 子どもの意見を紹介すると…。
・ダッシュ(-)の所で昔,マサエのように聞かされたことを思い出して「おじいちゃんおそいわねえ」のところで何かヒントを教えていると思う。
・ぼくは,ぜったいにしらなかったと思います。「どれどれ,わたしもきかせてもらおうかねえ」と言って聞いたから。知っていたとしたら,わざわざもう一度聞くはずがないから。
 討論の後,どちらかに決定するとまではいきませんが,盛り上がる課題であることは確かです(ボクも2年前と今年と授業にかけた)。

2.「新居先生との授業はどうでしたか?」  5ぺ   M.S
 3月2日に新居先生の授業を受けたS学級の子どもたちの感想文集です。
 楽しさ度は,5が20人,4が5人,3が1人。
 理解度も,5の「たいへんよく分かった」が15人,4が9人,2が2人。さすがというか…なんというか。
・新居先生の授業はとっても楽しかったです。後ろのほうで何十人かの先生たちが見ていたけど,全然(あまり)気にならず,きんちょうせずに授業を受けられたと思います。新居先生の授業は45分やっていないような気がしました。算数の問題とかが分からないときは,45分がすごく長いような気がするけど,今日は楽しかったから,短く感じました。少し分からない所もあったけど,楽しかったです。
 こんな感想がたくさん詰まっている感想文集。Sさん,また宝物がひとつ増えましたね。
 ボクは,このときの授業案を今度6年生にかけてみるつもりです。どんな反応になるか楽しみです。

3.「新居信正独演会IN奥能登・感想文」  6ぺ   M.S
 3月2日~3日の「独演会」参加者の感想文集です。感想文を書いてくれた15名のうち,5が12名,4が2名,2が1名でした。2をつけた一人は,「新居さんに,もっと教材の教え方をたくさん教えてほしかった」ということらしいです。まあ,新居節は,ある人にとっては無駄話に聞こえるかもなあ。
 2日のナイターのときにSさんが提出したレポート「仮説実験授業があるから」は,とてもエネルギッシュでいいレポートでした。10年前,新居先生にクラスで授業してもらった金沢の干場さんの感想にも,
ナイターで「初めて取り組んだモノには,荒けずりでも迫力がある」といわれ,なるほどと思った。今のボクには,10年前の迫力(ある種の)は,確かにない。「新居先生の迫力」は,きっとどんどん次の仕事にチャレンジすることから来ているのかな,とも思う。そういうことを学べた(感じた)点でも,今回参加できた意義は大きい
とSさんのレポートについて触れていました。ボクは,Kさんと酒を飲んでて,あのときはよく話を聞いていなかったのですが…。
 ボクも,もう一度,がむしゃらにやっていたころのエネルギーが欲しいなあ。最近,夜になると眠くなるのだあ~。授業通信が書きたいのに…。

4.学級通信『新芽』+「がんの池物語」  7ぺ    K.Y
 6年生を送る会で自作劇「がんの池物語」を演じたことの報告です。先月号までに何度か紹介したように,地域の「がんの池」を教材化して授業にかけてきたその集大成が,この「がんの池物語」の劇です。
 台本の大枠はK先生が考えたそうですが,細かな部分の言葉や動作などは,子どもたちが自分の役柄にあわせて考え出していったようです。「4年生でよくここまでやるなあ」と言うのがボクの第1の感想です。授業に来ていただいた泉さんも招待しての劇です。ん~徹底してますね。

5.「加減乗除と量の考え方」  4ぺ   M.O
 校内研究授業で「割り算の商を分数で表す」授業を組んだら,クラスの子どもたちが「量分数」を全く分かっていないことに気づき,指導案を無視して「量分数」の授業をした,という報告です。
 これだけ,すっかり指導案を無視するのも気持ちのいいもんですね。まあ計画性がないと言えばそれまでだけど…。

6.網野善彦「童形・鹿杖・門前」  4ぺ  紹介 M.O
 ほるぷの有田さん(珠洲担当の人)から, 澁澤敬三・神奈川大学日本常民文化研究所編『新版 絵巻物による日本常民生活絵引(全5巻+総索引)』(平凡社刊) という本を買い求めました。暇なときに,ぼ~と見ているだけで,歴史の世界に引きずり込まれるそうになる,とても楽しい絵本です。絵本と言っても,昔の人が描いた「絵巻物の複写」ですが…。
 その本の付録に,網野さんの文を見つけたので,コピーしてきました。新居さん以来,網野さんの記事に目が行くボクです。次回のサークルにも,いくつか持ってきますので乞うご期待!

7.野崎末吉「七ッ島のウサギと自然の復元」  2ぺ   紹介 M.O
 七ッ島の大島で,オオミズナギドリ生存競争をして,その勢力範囲をじわじわと広げているカイウサギの駆除がなかなかうまく行かないという話が,職員室の回覧で回ってきた『のと海洋ふれあいセンターだよりNo.4』に掲載されていたので,コピーしてきました。
 このカイウサギとオオミズナギドリの話は,数年前,新聞や『いしかわ人は自然人』にも掲載されましたので,知っている方もおいでるかも知れません。
 このカイウサギとオオミズナギドリの事実は,ボクたちに,
・「生存競争」という概念の大切さ
・かわった種が生き残るための条件
・科学に裏打ちされない<善意>のこわさ

など,いろいろと教えてくれます。

8.珠洲郡理科部会用資料  5ぺ   M.T
理科はイメージである。いかに自分のまわりに起きているいろいろな現象を自分の中に取り込んでいけるかである。目には見えないものも,見えるものそれぞれを生徒が理解できるような工夫が必要である
と《はじめに》に書くMさんです。サイエンスシアターで学んで来た<熱>に関するイメージを生徒達に分け与えようと,赤い手袋を当ててほのおになりきる姿に感動しました。
 また,電気パンは,一度家で失敗して以来,ボクはやったことがないので(要するに自分でやって成功した経験がないのだ!),こんどサークルでやってみようじゃありませんか。お願いしますね。

 サークルの後,新居さんの会の反省会?と称して,「幸ずし」で夕飯を食べました。参加者は4人でしたが,いろんな話が出て,楽しかったです。
 また,北陸サイエンスシアター実行委員会の方も着々と準備が進んでいます。珠洲でも1ブロック受け持つことになりそうです。実行委員になってもいいなあと言う方,名乗り出てください。よろしく。

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