珠洲たの通信・1995年9月号

 なぬっ,コ,コードが外れたではないか。な,なんということだ。朝起きてからずっとサークル通信(つまり“これ”)をワープロ打ちしてきたというのに,いきなり「プツッ」はないだろうが・・・。なんともさみしいことではないか。いまどき,<電源が切れるとすべての記憶がなくなる>という代物を使っているこのオレが悪いのか…。
 てなわけで,旧書院でせっせとサークル通信を打っていたために,「一時記憶」することができず,見事にすべてパーになってしまったのです。ボクは,どんなレポートを書くときも全く下書きをしないので,一度消えてしまうと2度と同じ文章を書くことはできません。
ワープロは,いいのを使いましょうね。
 さて,10月5日の珠洲の教育研究集会には,ボクの念願がかない,この珠洲で「板倉講演」を聞くことができました。 4日の晩の7時少し前,国民宿舎能登路荘の玄関に入って来られた板倉先生に会い,「あ~,本当に実現したんだなあ」とじわじわと沸きあがる喜びに浸っておりました(ちょっと大袈裟か)。水の分子のネクタイをして,「らしい」格好だったので,思わず笑ってしまいました。
 5日の日の講演は,期待どおりの内容で「模倣の時代から創造の時代へ」「きびしい授業からたのしい授業へ」という時代の流れを,実験を交えながら,語っていただきました。
・<程度が高くて,子どもたちが学ぶに値するもの>を教師が選んで与える。
・先生の言うことを聞いていないから間違えるのではない。主体性があるから間違えるのだ。自分の頭で考える人は間違えて当然。

 うちの母親もこの講演を聞きに来ていました。「息子が尊敬している先生とはどんな人なのか。一度見てみたい」ということで来たわけです。「もう一度教壇に立って,授業をしたくなった」と感想を言ってました。
 当日,会場で販売していた本も,じわじわと売れて,ついに23万円近くの売上となりました。「珠洲の教育研究集会」でこれだけの本が売れたのは,おそらく初めてだと思います。「みんな,いいものを求めているのだな」と思いました。

■9月の例会参加者
M.S(内浦町M小)  R.I(七尾市A中)  K.H(珠洲市M中)  M.O(珠洲市K小)  H.H(珠洲市H小)  T.M (内浦町O中)

資料紹介

1.合本:情宣“すず”の「まえがき」  2ぺ    M.O
 1993年度珠洲教組の情宣を合本したものにボクが書いたまえがきです。この合本は,「ボク自身が残しておきたい」と思って製本したもので,組合から何か頼まれたとか,そんなものではありません。
 板倉さんの本には「なぜ,こんな本を書いたか」「なぜ,こんな本を今頃作ったのか」というような問題意識がはっきりと書かれています。別にまねをしようと意識したわけではないけど…ちゃんと,それなりのしっかりした文章になっています(自分で言うのもなんだけど)。
 あと3冊残っていますので,ほしい方がいたら,連絡ください。

2.M&Sのバンコク旅行記  2ぺ   M.S
 8月21日,晴れ。関西国際空港からバンコクに向けて出発。24日真夜中,バンコク国際空港をあとにするまでの4日間の「旅行記」を語っていただきました。今回のサークルは,ほとんど,この話を聞くために開いたようなものだった…。
 ちゃんとビデオも見せてもらって,「女のあやしい二人旅」の一部始終を見ることができたのは,幸か不幸か…。
・マニラ経由の飛行機。マニラで1時間の休憩。もう土産を買う。
・タイ国際空港着。警察が防塵マスクをして交通整理。防塵マスクが役に立つのは,オウムの捜査のときだけではなかった。
・カヌーにエンジンがついたような舟が1そう。まさかあの舟では…といういやあ~な予感。
・メナムと言う単語は「川」を意味しているので,日本人が「メナム川」というと現地人にとっては「川川」ということになる。
・いかにもOL風の素敵なスーツのお嬢さんも横乗りでバイクタクシーに乗っている。
そして…
・その夜は,2人でバンコクの町に飛び出し,ちょっと冒険。ただし,その結末は文章に表すのがこわいので,ここではさけよう。

 こういう触りだけを紹介すると,話を聞きたくなるでしょ。詳しくはご本人からどうぞお聞きください。
 とにかくしっかりと学習してきているのはさすが。独身貴族最後の夏休みであった…とは,ならないんですか? お二人さん!

授業書体験『ころりん』     紹介 M.O

 この夏手に入れた『お茶の間仮説実験-ころりん』を,みんなでやってみました。ちょうどHさんの家に移ってからだったので,卵などもゆでてもらってりして楽しくワイワイと進めることができました。
 最後に「納得できなーい」とこだわった「中身が空の場合」ですが,ちゃんとこの本に書いてありました。
 <中身が空のもの>は,一番重い部分が一番外側にあって,それを回転させるのがたいへんです。そのため一番ビリとなります。これだけの説明では納得できないと思いますが,慣性モーメントという概念と関係してきますので,これ以上はここでは説明しません。
 結局,何も解決しないのですが,やっぱり<中身が詰まっている>場合と<中身が空>の場合とは世界が違うのです。<一面の真理を無制限に広げると,誤謬に陥る>のですね。「慣性モーメント」というのが何なのかは,よく分かりません。なんとなく高校のとき聞いたような気もするのですが,まだ調べていませんのであしからず。

 この日は,お土産もいただきました。おいしいチョコレートとキーホルダー,それに「タイ語で書かれたドラえもんのマンガ」です。普通のお土産じゃ満足しないであろうサークルのメンバーのために苦労したようです。珍しいお土産,ありがとう。
 タイに関しておもしろい記事が出ていたので紹介します。この日の日食は,日本でも午後1時~3時頃に見ることができます。もちろん部分日食ですがね。『北陸中日新聞』(1995年10月18日号)より(省略)

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