珠洲たの通信・1995年7/8月号

 ついに長かった夏休みも終わりました。
 今年の夏休みは,どうでしたか。やりたいと思っていたことが予定通りできたでしょうか。
 まずはおめでたいニュースをひとつ。Hさんに長男が誕生しました。3100g以上もある立派な赤ちゃんだそうです。名前は弘海(ひろみ)。なかなかかっこいい名前です。ボクもまだ顔を見ていませんが,Kさん(Hさんの奥さん)似のかわいい顔を想像しています。
 ボクの夏休みを振り返ってみます。ちょっとだけ付き合ってね。
◆7月29日~8月1日 仮説実験授業全国大会(福井県芦原温泉)
今年は,会場がお隣の福井県だったこともあり,ボクは実行委員の一人として行動しました。分科会・全体会には一切出れませんでした。ボクの担当は,サマー・スクール(大会出席者の子どもをあずかって授業などをする)係でした。個性派揃いの小中学生80人を相手に,貝田さんと四苦八苦でした。
◆8月2日~3日 小泊小学校職員旅行(大阪方面)
なんば花月,海遊館,船の中でのお食事,大阪城を見て来ました。
◆8月5日~6日 KITサマー・サイエンス・スクール(金沢工業大学)
《ものとその重さ》を,小学校3年生~中学校1年生までの30人に対し,約8時間かけて授業しました。子どもたちの感想は8月の例会に持って来たよね。
◆8月7日~8日 仮説実験授業全国大会の実行委員反省会及び家族親睦会
全国大会の行われたホテルで,実行委員会の家族が集まって反省会をしました。うちのかあちゃんは,最初,「あんただけで行かし」と行ってましたが,どうにか家族で参加できました。これが今夏唯一の家族サービスでした。
☆8月17日 「珠洲楽しい授業の会」の例会・懇親会
タイへ旅行するS・Mの両氏の激励会?とサークルメンバーの親睦をかねて,ちょっぴり宴会をしました。皆さん,すごくいっぱいおしゃべりしてました。遠方の人,ちょっと無理な設定でごめんなさいね。
◆8月24日~25日 珠洲市郡理科研究会夏季研修会(尾小屋鉱山,金沢大学)
初めて尾小屋鉱山跡地へ行って来ました。詳細は,9月の例会に。

 こうして見てみると,結構,盛りだくさんでした。この間には,さらに,相撲の練習と大会(13日,17日,20日),登校日(9日,18日),羽咋へ里帰り(11日~14日),それに日直が3日(7月26日,8月28日,29日)と,夏休みと言えども家にじっとしている時間がほとんどありませんでした。
 最後に,ちょっと記念碑的なことを2点。
その1 次女のMが,千里浜でやっていた催し物の「大声コンテスト」に進んで出場し,ステージの上で「キ~~~ャ~~」と叫んだこと。ついでに言うと,ジャンケン生き残り大会で,うちのかあちゃんが勝ち残り,ステージの上まで行ったこと。ちなみに,ジャンケンの相手はウルトラセブンだった。彼女はさぞかし恥ずかしかったでしょうね。
その2 蛸島小学校時代に教えた子らが成人式の日に集まって簡単な同窓会を開き,ボクもよんでくれたこと。「先生,まだ,あの変わった,プリントの授業しとるが」と言ってくれたこと(教え子の同窓会で,授業の話が出ることがボクの長年の夢だった-ちょっとおおげさか)。
 こうして,長くて短い夏休みは終わったのでした。ちゃんちゃん。

 7月は,図書室がなぜかしまっていて,ロビーでやりました。
 8月は,大谷少年相撲大会の後だったので,4時から始めました。例会には4人が参加しましたが,懇親会では7人に増え,酒?の威力を感じさせました。

例会の参加者

■7月の参加者(5名)
M.S(内浦町M小)  H.H(珠洲市H小)  R.I(七尾市A中)  K.H(珠洲市M中)  M.O(珠洲市K小)

■8月の参加者(7名)
M.S(内浦町M小)  H.H(珠洲市H小)  K.H(珠洲市M中)  M.O(珠洲市K小)  T.M(内浦町O中)  Y.K(珠洲市A小)  Y.O(珠洲市W小)

資料紹介

1.「T君との関わり」PART1,PART2   3ぺ  M.S
 今年担任したクラスの子-T君に対しての,生徒指導?の<対策と働きかけとその結果>をレポートしたものです。内容は多分にプライベートなもので,しかも現在進行形なので,仮名とは言え,ここに紹介することは差し控えたいと思います。知りたい人は,直接,例会に参加するしかないでしょう。

2.第5学年社会科学習指導案「日本の食料生産」  8ぺ  H.H
 Hさんのいる小学校は,今年度の秋に勤労生産学習の発表があたっているそうです(そういえば28日の『北陸中日新聞』に小学校の航空写真が載ってたなあ)。そこで,1学期中にも何度か研究授業をして練習?してるのかな。
 よくわかんないけど。まあ,発表までの授業をイヤイヤやってても仕方ないし,もう後戻りできないんだったら,なるべく自分のやりたいように「研究テーマ」なりなんなりを解釈して「勤労生産」したほうがいいですね。
 今回は2時間分の指導案を持って来てくれました。できれば,授業記録と子どもの感想がほしいですね。
この「日本の食糧生産」の学習を通して,自然環境を破壊するのではなく,環境を生かした農業とはどうあるべきなのかを考え,これからの農業の方向性をさぐりたい。
と指導案に書かれていますが,Hさんらしい「目標」ですね。
 今回も教育委員会にあるというカラーコピー機をふんだんに使っての,視覚に訴える授業です。モノの準備は授業を安定させますね。

3.学級通信『走れ』No.8~No.10  8ぺ   M.S
 No.8は『北國新聞』の地鳴りに載った投稿文を元に授業をした報告。先月の「目の不自由な人」の授業の続きです。<新聞記事から実際に起きた出来事を抜き出して授業する>ことの長所・短所といったことも,今度,話をしてみたいですね。
 No.9は仮説実験授業の授業書《月と太陽と地球》の第1部「月の満ち欠け」の授業を終了した後の子どもたちの感想文です。「予想するのが楽しかった」という感想がたくさんあって,<対象に対して主体的に問いかけること>を大切にする仮説実験授業の有効性を改めて感じさせてくれました。
 「ぼく,仮説好きやな。先生,次いつ仮説するが?」という子どもの言葉ににっこりするSさん。いいなあ。
 No.10は「コロンブスの卵」の実験。例の「卵を立たせる」というやつです。ボクも実際に家でやったことがありますが,自分の力だけで立てたときの感動は,なかなかのモノです。ただ,卵を立てたからって,別にどうってことありません。しかしこれは<思い込みだけで,できないとかかっていることが多い><しかし実際にやってみればなんでもないこともある>という,極めて哲学的な問題なのです。「教科書もあるし,入試もあるから,それ以外のことはできない」とまるで外から縛られているように感じている人が多いのですが,それは意外と自分で自分を縛っているだけだったりします。そこから一歩踏み出して,子どもたちから歓迎される授業をすれば,もう教科書の縛りなんてほとんど気になりません。だって,教育の主人公は言うまでもなく子ども-子どもが支持する授業をすることが,我々教師の務めですからね。

4.学級通信『ファイ10』No.11~No.13   8ぺ  M.O
「目の不自由な人」の授業(3時間分)の授業記録です。
 1時間目 目の不自由な人のための工夫,目隠し体験←Sさんの追試です
 2時間目 点字に親しもう
 3時間目 紙芝居「いつかVゴール」を予想しながら見る-本当の共生とは
 道徳で人権教育をすると「かわいそう」「これから親切にしてあげたい」という感想はすぐに出るのですが,それ以上なかなか深まりません。どうしても,自分より下に見て「だから,親切に」と思ってしまいがちです。そのあたりをどうにかできないかと思っていたところ,いい紙芝居が手に入りました。
「目が見えないといって手加減したらぎゃくに傷つくこともある。目の不自由な人は,自分を普通の人みたいにしてほしんだなあ」
 こんな感想がでてくる紙芝居です。ほるぷからセットで販売しています。なお,点字の授業プランは,ボクのところに言えばコピーしてあげます。仮説の仲間が作ったものです。

5.「サマー・サイエンス・スクールで授業して」  4ぺ   M.O
 先に紹介した8月5日・6日の金沢工業大学での授業の感想文です。結構好評だったらしくて,もしかしたら来年もあるかも知れません。ハガキは今のところ1通来ました。小学校4年生の男の子からです。
 今年の夏は,2回ほど,自分の受け持ちの生徒以外に(それも学年の枠も無い集団に対し)授業する機会がありました。準備などは大変なのですが,授業を始めてしまえばいつものペースになってきます。
 そういえば,2月にも「科学の祭典」で2日間ミニ大道芸のまね事をしたし,いろいろと外に出る年でした。(おいおいまだ今年は終わっちゃいないぞ←陰の声)

6.紹介「エレベーター・バンク」   紹介  M.O
 左には一階から6階まで部屋があり,右側にはエレベーターがあります(エレベーターは,常に6階[最上階]にある)。そのエレベーターに,ある硬貨をいれると,1円玉は何階,50円玉は何階と決まった階に降ろして行くというすごい貯金箱なのです。2000円だったかな3000円だったかな。羽咋のおもちゃ屋で買ったのですが,その後あまり見かけません。人気なかったのかなあ。仕組みがとても簡単なので(Hさんがすぐに解明した)売れないのかなあ。

7.紹介「時・空計算尺:Gulliver(ガリバー)」   紹介  M.O
 これはすごい“さし”だ。例えば,こういうことがすぐに分かるのだ。
「太陽の直径を1mとすると,地球の直径はは1cmである」
「地球をヒトくらいとすると,鯨は細菌ぐらい-つまり,ヒトの中の細菌は,地球の中の鯨と考えていい大きさ」

というわけです。こんなのが,地球の大きさや,鯨の大きさを全く知らなくてもすぐに分かるのです。これでたった2060円(税込み)。安い! 丸善で販売しています。
 目盛りは対数目盛を採用しています。対数の便利さがよく分かるでしょう。考案者は東京大学の和田昭允という人です。使用例を,次のページに紹介しておきます(省略)。よろしかったらあなたも1本いかが。

8.お話「長良川河口堰見学ツアーに参加して」  30分   H.H
 今年,社会党の大臣にも関わらず,アホな河口堰運用を決定したことでも有名になりました。ダムを作るのに適さない川だったお陰で,今も,たくさんの自然が残る長良川。巨大建築物-Hさんに言わせるとロボットが並んでいるよう-が,どれほど巨大かは,実際に自分の目で見てみないと分からないでしょう。
 <河口堰の働き>そのものの意味付けがコロコロ変わる-作ること自体が目的化している-おかしさに気づいても,やはり金なのでしょうか。原子力センターそっくりのPRセンターもあったそうです。
 そういえば,ずっと前のRCサクッセションの歌にこう言うのがあったなあ~
 ♪ おーいえいー,おーいえいー,この世は金サー(金がすべてさ),この世は金さ

 このほかに,『朝日新聞』の数年前の仮説と法則化を紹介した記事(S),尾瀬の旅の報告(H)などがありました。

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