珠洲たの通信・2014年4月号

2014年度

 新しい出会い,どうでしたか?
 私の1か月は,今までとは全く違った1か月でした。
 前任校に,余りにも長く居すぎました。どっぷりつかりすぎました。前任校での日常は,これまでの学校とはやり方が違った部分がたくさんあって,それに慣れるのに少し時間がかかりました。しかし,今,ふり返ってみると,「こっちのやり方の方が,とても動きやすい」「子ども中心の考え方かも」「時間の使い方が上手かも」と思うことがたくさんありました。
 このあたりのことは,次のサークルにでもまとめてこようと思います。そして,今の学校でも,できることは簡略化したい,そう働きかけたい,と思います。ただ,いまのところ,あくまでも〈よそ者〉ですからね。自分の居場所が,理科室になりそうな感じですが,その理科室も,物置だったので,まだまだです(準備室は,ただでさえ狭い上に,大きなガラスケースが2つも置かれているんです)。どこにも居場所がない…。

例会の参加者(7名)

M.S(N町M中)  K.H(元教員)  M.K(N町U小)  T.M(N町R小)  K.Y(W市)  M.N(K市K小)  M.O(S市T.小)

今月の写真

資料の紹介

1 「ブログ的気楽レポ」 A6 8P            M.O
 両面印刷ミスしたまま持って来ました。次回,ちゃんとしたのを持って来ます。
 まとめてきた内容は「斉藤先生と梅野先生との出会い」「理科と算数の世界」の2本です。
 「斉藤先生…」では,両先生方と一緒に段ボールに古書をつめながら,色々話した内容の中から,特に「芦田惠之助」に関する話題を選んでまとめてみました。芦田惠之助(1873-1951)は,國語教育を勉強したいと思っている人なら,まずもってつきあってみるべき価値のある教育者のようです。両先生の雰囲気から,そう感じました。私の家には,芦田の古本が1冊あるだけで,しかもまだ読んでいませんので偉そうなことは言えませんが,なんとなくそんな気がします。今回,このレポートをまとめるにあたり,ネットで紹介されていた芦田に関する研究レポートを3本読んだのが,はじめてです。
 また,「理科と算数の世界」には,理科専科というわけのわかんない立場になったわたしの近況と,『初等科理科』という戦前の教科書を紹介しました。
 理科では,板倉先生が編集した『理科教育史資料(全8巻)』や仮説実験授業,そして,『理科教室』のバックナンバーや昔の教科書などから,教材史や教材開発史も含めて勉強し直してみたいと思います。また,算数では,新居先生が遺された大量の著作をまとめなおしてみたいと思います。ま,いつもこんな宣言はするんだけど,中途半端になってしまうんですよね。今年度も,すでに,月刊誌さえも読んでいない状況です。 

2 「すずたのレポート」A4 2p                 M.N
 昨年度は,小さな学校で,それこそ中堅教師としていろいろな仕事をこなしてきたNさんでしたが,この度,大きな異動が降りかかり,金沢まで行くことになりました。
 「どっちに転んでもシメタ」という言葉もありますので,是非,そこで経験したことを,本サークルでも交流してほしいと思います。
 4年生担任になったそうです。当然,いろいろな子がいるようです。今は,≪もしも原子が見えたなら≫をしているそうです。「学校の中は自由な感じがします」と中前さん。それが一番ですね。「授業の内容は担任や各教科担当の先生方に任されている感じ」というのも,うらやましい限りです。わたしたち市町村立学校の職場では,○○スタンダードに縛られていますからね。窮屈窮屈。
 他にも,いろんなことが,今までとは違っているようです。
 これから,どんな話が聞けるのか,楽しみです。是非,月に1度,里帰りのつもりでサークルに参加してください。

3 「風を感じたい」B5 4p                 M.S
 勤務校が統合されたため,やむなく異動。その先は,統合先ではなく,別の中学校でした。それで,今年のレポートのタイトルは「風を感じたい」。さて,またまた中学校に赴任して,どんな風を感じていくのでしょうか。
 研究主任にもなっちゃって,それはそれで,面倒です。「学力向上」なんて上っ面の話でしかなく,現場では「如何に点数を上げるか」のみに特化しています。「何より,学ぶことを好きにしよう」という発想が,ほとんど感じられなくなっているのが,とてもこわい…。せめて,その部分でも共有したいけれども,「勉強なんて嫌いに決まっている」という認識が支配しているような職場では,それもまた,なかなか難しいことです。
 特学担任になって,感じたことをまとめてきてくれました。それは「職員の中に〈中途半端な平等意識〉があるのではないか…」ということでした。
 特学が,「特別」である理由は,彼らが,他の人と比べて,単なる個性以上の,それなりのハンデーを抱えているからですが,それを実際の学校生活の場面でどう受け止めていくのかで,教師の対応がいろいろと変わってきます。
 『「みんなと一緒」というのが時によっては,彼女たちに対する差別を生むような気がしているのですが,どうでしょうか。』とSさん。その子にあった対応・指導をしてほしいですね。

4 「MyBOOK 2014年4月号」B5 2p             K.H
 この4月で退職しました。人生の大きな一区切りですね。退職してから,何ができるのか,できないのか。また,近況を伝えに来て下さい。
 今回紹介して下さった本は,以下の4冊です。
○小原茂巳著『授業を楽しむこどもたち』(仮説社)
 仮説実験授業の実践者で,現在は,明星大学で理科教育を担当している小原先生の処女作です。子どもの見方,授業の見方が,がらりと変わります。中学生も,まんざら捨てたものではないと思います。
○斉藤孝著『30分散歩術』(実業之日本社)
 最近,よくテレビに出ている斉藤さんです。こんな本を出していることは知りませんでした。わたしは,この1年,犬と散歩しています。とても,おもしろいです。これ,読んでみたいです。
○江川紹子著『勇気ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)
○江川紹子著『人を助ける仕事』(小学館文庫)

 オウム真理教問題のときから,解説者としてテレビに出て来たのを見て,江川さんのことを知ったそうです。わたしもそうです。
 新書の方は,6人の生き方を紹介する中で,「本当の勇気とは」を考えさせてくれるそうです。
 文庫の方も,やはり37人の「生きがい」を見つけた人達(いずれも20代~30代の若者らしい)が紹介されているそうです。

5 ものづくり「ふきごま」                M.S
 『たのしい授業』誌上にに小松の貝田先生が紹介していた「吹きごま」を一緒につくってみました。画用紙とハサミガあればすぐにできるので,簡単です。
 真ん中は,膨らみをつけるだけでなく,小さな穴を開けてしまった方が,しっかり軸ができるので良くまわるようです。それも程度の問題ですが。

 他には,エンボス風の模様の入る型パンチ(紹介:S)新しいタブレット型パソコン(紹介:N)の実物を使った話もありました。
 この可愛いパンチは,なにかのお祝い事にたくさんつくってまき散らしたり,まつぼっくりツリーなどのちょっとした飾り付けに便利です。
 また,タブレット型パソコンは,起動はパソコンより速く,テレビにもHDMIコード一本でつなげられるので,教材を大型テレビに映し出すのにとても便利です。タブレットよりも大きくなるので,それがめんどうですが,ワードもエクセルも一太郎だって入れられるので,もう,パソコンです。ちなみに,こにキーボードは,取り外し可能なので,大型タブレットにもなるんです。
 わたしも学校を変わって,教室のパソコン環境がとても不便なので,なんとかしたいと思っています。買いたいなあ。

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