珠洲たの通信・2005年7月号

2005年度

 長かった夏休みも,もう終わり。この間,アレをやりたいこれをやりたいと思っていたけど,結局,ほんの僅かしかできませんでした。残念! これって,なんで計画通り行かないのかねえ。
 今年の夏は,最初はずいぶんと暑くて,困りましたが,中盤になったら,夕立のようなにわか雨がよく続きました。おかげで学校の花壇は元気ですといいたいところですが,なぜか,オレンジのマリーゴールドが枯れてきています。なんでだろう?

■7月の例会の参加者
M.S(NYSB5年)  T.M(N町M小・3,4年)  H.H(S市S小6年)  M.O(S市S小級外)

今月の写真

資料の紹介

1.『1学期が終わります』 B5 4ぺ       M.S
 夏休み前に書かれたまとめだけあって,怒濤のように過ぎ去った1学期をふり返っています。どんなときにも,前向きな態度で,何か得るものはないかと学び続ける姿に感心します。いつの間にか,学校の主のようになっているのではないかといらぬ心配もしているのですが…。
 絵を描いてくれた「マサキ」に感激したSさんは,性懲りもなく,次のような教師根性を出してしまいます。
 そのあとも,もう一回書いてくれないかなあ~と,教師根性で同じようなことを何度かやりましたが,何にも書いてくれません。でも,「かける」というか,かこうという気持ちになれば,描いていけるんだと分かったことが,一番です。
 教師って,ついつい次々と求めてしまいますよね。できたときに感激したハズことが当たり前となり,さらにその上を期待する。その教師や親の期待に答えられなくなったとき,子供ははじけてしまいます。これは本当に気をつけたいことだと,いつも思っています。

2.『1学期をふり返って』 A4  2ぺ   T.M
 初めて複式を担当して4ヶ月。Sさんと同じように今の思いをまとめてきてくれました。複式の参考図書って本当にありませんよね。ボクも1度だけ,3,4年生の複式を担当しましたが,そのとき,複式の参考文献を探したけれど,1冊もありませんでした。そうそう,飯田のトミタ書店さんにずっと前から置いてあったという複式の本を1冊いただいたっけ。
 総合で《ハングルを読もう》をした話…真脇縄文館には,日本語と英語に混じって,なんとハングルでも展示の説明がしてあるそうです。これは,水産高校と姉妹校だった韓国の高校生が来館することを考えてのことだったらしい。
 先生への通知票の話…3が二人で,あとは,4と5。「おこるときはこわいけど,勉強は楽しいです」なんて,いいですねえ。10人中6人もの子が,「勉強が楽しい」と書いてくれていて,いいなあと思います。それ以外にも「いつも明るく元気にすごしているから」なんて,一番大切なことですよね。

3.「第6学年飛び入り道徳指導案」 A4  5ペ   M.O
 級外であるOが,なぜか道徳の授業をすることになりました。
 前任校で,ゲストを取り入れた道徳の授業を研究していたのですが,そのパターンを本校で紹介するつもりで行いました。
 授業そのものは,意味のあるものでした。というのも,どれだけ拙い授業をしても,最後のゲストの言葉は,十中八九子供達の心に響いてくれます。これが,ゲストを呼ぶいいところです。今回は,教育実習に来ていた本校出身の大学生をゲストに迎えて「愛校心」というテーマで授業を組んでみました。
 パターン化した授業というのは,下手をすると魅力に欠けます。それで,こんな典型的な道徳の授業はお薦めしませんが,ま,たまにはいいだろう。

4.「道徳の指導案と子供達の感想」 A4  4ぺ H.H
 上の授業は,6年生を借りて行ったのですが,資料を読んで進めていくというパターンは,一部の男子には無理がありました。
 担任のHさんの道徳は,体験そのままを教材としていて,しかも,自分たちのやっていることが無駄ではないのかということを討論させることで授業を活性化しています。この授業のゲストは学校長だったのですが,子供達の感想を読むと,ゲストの効果がしっかり現れています。自分たちの行為自身を問われる課題は,皆真剣にならざるを得ません。やはり,「本物から学ぶ」ことが大切なんだなあと改めて思いました。それにしてもHさんの仕掛けはおもしろかった。

5 「今月の本棚2005年7月号」B5  ?ぺ  M.O
 今月の本棚は,以下の5種類。
○板倉聖宣監修『発明・発見の大常識』(ポプラ社,2005,143ぺ,880円)
○山田浩之著『マンガが語る教師像』(昭和堂,2004,280ぺ,2400円)
○村上令一撮影『靖国の日』(朱鳥社,2001,40ぺ,1000円)
○星田直彦著『単位171新知識』(ブルーバックス,2005,270ぺ,940円)
○ガリレオ工房編『びっくり,ふしぎ写真で科学・全6巻』(大月書店,2003~2004,35ぺ,1800円/冊)
 強力なお薦め本は特になし。が,もし,単位についての参考書を持っていないのなら,星田さんの本をお薦めします。

6 「KOUDOU通信・第6号」 A4  2ぺ  M.O
 私が学校で編集発行している校内研究通信の第6号です。発行責任者は私ですが,記事は広く職員から募集しています。5号までは,すべて私の文章でしたが,第6号,第7号は,他の教員から寄せ書きをいただいて「教師の意図・座席の工夫」特集としました。
 夏季休業中も,様々な研修会の報告が集まっています。
 学級通信の代わりにこんな通信を出すのも,なかなか面白いものです。他の職員の負担にならないよう,自分自身も楽しめるような紙面づくりを考えていきたいものです。

7 『無尽蔵といわれる珪藻土掘削場の見学(未完)』 A4  3ぺ  M.O
 7月7日,珠洲市の理科部会のメンバーで,珠洲市内の珪藻土掘削場の見学をしてきました。その時の写真をもとに,見学記を書いてみました。
 掘削場所のトンネルに入るのは初めてなので,もうその日は朝からウキウキです。暑い日でしたが,坑道の中はヒンヤリとしています。上も下も横もみんな珪藻土なので,長靴を履いているのに,足を取られて転びそうになります。
 珠洲は,珪藻土の埋蔵量・日本一だそうですが,珠洲にいながらも珪藻土のことに疎い人が結構多いと思います。
 このあと,このレポートには,見学記以外の情報も付け加えて,珪藻土のことをまとめたいと思っています。いつになるやら…。

8 ものづくり「CD浮遊体」      紹介 M.O
 フイルムケースとCDと風船でホバークラフトを作りました。『たのしい授業』にも載っていましたが,今回のプリントは「ごんごんの科学の部屋」のHP(http://www5e.biglobe.ne.jp/~gongons/)から印刷してきました。このHPは他にもいくつかのものづくりや食べ物づくりのレシピが手に入ります。
 千枚通しと両面テープさえあれば,完成です。ホントにかんたんにできて,しかもスムーズに動く姿は感動もの。こんなにかんたんにできることを発見した方に脱帽です。
 「珠洲たの」のHPには,CD浮遊体が動く映像(5秒)を載せておきますので,興味のある方はHP上でその動き方を見てください(新サイトでは削除)。

 その他に,『1を聞いて10を知った気になることの怖さ(完成版)』(O),太陽電池で動く飾り(→写真,S),「靖国神社のSPAの記事」(O)などがありました。
 さて,次回のサークルには,大変興味深いものづくりを多数紹介致します。
 というのも,この夏(8月11日),以前紹介した「珠洲大好きメール」を下さった東京のメンバーが珠洲にいらしたときに,滞在地の鉢ヶ崎オートキャンプ場でお会いしました。Sさんと二人でいろいろと交流をしてきたのですが,その時に,東京のサークルでつくられたいろいろなものを持ってきて下さったり,たくさんの話題をいただいたのです。
 そこで,その話題を,次回のサークルで一挙に紹介します。
 また,12月3日~4日に,東京の中さんをお迎えして,能登で「楽しい授業入門講座」を開催することになりました。この話題についても,今後,皆さんと相談しながら進めていきたいと思います。
 とにかく,2学期は,熱く出発します。

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