珠洲たの通信・2005年10月号

 10月号のレポートがどっかにいっちゃってて,ずっとサークル通信を書けずにいたのですが,この間たまたまちゃんととってあったのを見つけたので,遅ればせながら書き残しておきたいと思います。
 参加者や,レポート以外の話題は,完全にわすれちゃったんですが,レポートの紹介だけしておきますね。とりあえず,提出されたレポートを見ると,以下の人たちが参加していたようです。

■10月の例会の参加者
M.S(S市NYSB)  M.O(S市S小)  K.H(S市O中)  Y.N(S市M中)  R.H(N町Y小)

資料の紹介

1.『開示悟入の精神で』 A4  4ぺ  M.O
 石川県教委主催の教務主任講座で金沢に講演に来た梶田叡一さんの講演記録というか感想文を書いてきました。ついでに,インターネットで梶田さんに関するページを探して,講演内容が分かるように図なども入れて少し味付けをしました。
 レポートのタイトルにもした「開示悟入」とは,「法華経」に出てくる言葉らしいのですが,これは梶田さんが「教師の指導のあり方」を例えたときに言った言葉です。習い事でよく言われる「守・破・離」は,ちょうど「示・悟・入」にあたるとも言っていました。「開」は,いわば導入,教師による導きとでもいいましょうか。
 この春に転勤された隣の先生から頂いた梶田さんの本から始まった梶田さんに対する興味は,これで一応一区切りとします。 

2.『親バカを超えた担任バカ』 B5  4ぺ  M.S
 2学期をいいスタートで切った担任とマサキ。マサキの聞き分けの良さに喜ぶも,次の日には裏切られる始末。親バカを通り越して担任バカになるほど,信じたくなる二人の関係。
 一学期は手袋をしても土に触れなかったのに,今回はわりとスムーズに芋掘りをし…さいごは,土を持って遊んだりもできました。
 旗に手形を押すときにも,なかなかやってくれない。しかし,ある時吹っ切れたように成功します。その時の担任の興奮。教師冥利につきるとはこのことでしょう。でも,「この日から,手形は大丈夫です」ーなんて思わない方がいいですよね。
 このとき話題に教えてもらったダスティン・ホフマン主演の『レイン・マン』を買って見てみました。アカデミー賞を取っただけあるなあ(それにしても,今じゃあ,こんな名作のDVDが1000円ですからねえ。ふー)。

3.「読み書き障害」 B5  4ぺ  M.S
 LD児への文字指導の研究中に引っかかったディスレクシアという言葉について調べてきてくれました。私はLDという言葉さえもよく分かっていないのに,さらにその中の言語関係の遅滞を表す言葉なんてはじめて聞きました。
 ディスクレシア(ディスキレシア)いうのは,特別な異常がないにも関わらず,書かれた文字を読んだり意味を捉えたりすることができないような症状をいうそうです。
 『レイン・マン』でダスティンホフマンと共演しているトム・クルーズもディスクレシアだったとか。今,インターネットサーフィンをしていたら,それらに関する記事を見つけましたので紹介しておきます。「ディスレクシアとトム・クルーズと小泉首相」というHPです(http://chocolove.client.jp/air/dhisurekusia.html)。以下引用。

 テレビ朝日ニュースステーションのメールマガジン『NSブーメラン』に、朝日新聞編集委員、清水建宇氏による、トムクルーズが、小泉首相に渡した、「学び方がわかる本」についての記事が載りました。
  下記に転載します。
 いささか旧聞に属しますが、自民党総裁選さなかの8月28日、ハリウッドスターのトム・クルーズが首相官邸を訪れ、小泉首相に会いました。新聞もテレビも(もちろんニュースステーションも)談笑する二人を報じました。小泉首相は「『トップガン』も『レインマン』もいい演技だね」と語りかけ、最後はプレスリーの曲を一緒に歌ったのだそうです。
 翌週の週刊誌も、この話題に飛びつきましたが、「小泉パフォーマンスのために、トム・クルーズに官房機密費を払って呼び寄せたのではないか」(週刊新潮)などと想像をたくましくする記事がほとんどでした。
 しかし、多くのメディアが無視しましたが、トム・クルーズはこの日、1冊の本を手渡すために首相官邸を訪れたのです。それは、L・ロン・ハバード著『学び方がわかる本』の日本語訳(ニュー・エラ・パブリケーションズ発行)で、学習障害を克服するためのテキストです。官邸訪問を仲介した人に直接聞いたのですが、トム・クルーズ自身、子どものころから学習障害に苦しみ、この本に出会って立ち直ることができたため、日本語訳ができたと聞いて、ぜひ日本の総理大臣に手渡したいと考えたのでした。
 学習障害は、近年、教育現場で注目されている子どもの障害で、知能は高いのにうまく覚えられなかったり、勉強でつまずく現象をいいます。
 典型的なのが「読み書き困難」で、欧米ではディスレクシア(失読症)と呼ばれています。bとdの区別がつけにくい、「い」と「こ」を混同する、九九の一部の段だけ覚えられない、など、さまざまな症状があります。
 トム・クルーズも1冊の本を集中して読むことができず、5、6冊を同時に読むような習慣から長い間抜け出せなかったといいます。
 欧米では1960年代から研究され、ディスレクシアの出現率が10%以上にのぼることがわかりました。治療や指導の方法が確立され、支援の態勢も整えられました。
 しかし、日本ではそういう障害が存在することさえ、教育現場でなかなか認識されず、「怠けている」と叱られたり、いじめられたりして、子どもが追い込まれるのが常でした。
 日本で、ディスレクシアの子を持つ親の組織がつくられ、医科大学に学習障害センターが生まれたのは、つい2年前のことです。
 だから、トム・クルーズが小泉首相手に渡した本には、学習障害に苦しむ大勢の子どもと親の願いが込められていたのです。

4.「世界一の四尺玉」 B5  8ぺ  M.S
 今月は3本もレポートを書いてきてくれました。内容も様々。このレポートは,新潟・片貝町の花火大会のお話です。
 「今まで見てきた花火は,花火と呼んでいいのかというくらいに迫力が」あったそうです。1発数万円もする尺玉がスターマインのようにあがるのもすごい迫力だったようです。そりゃそうだなあ。「尺玉60連発」の世界だなんて…。でも,こんなの見てしまうと,能登の花火の良さがなくなったりして。ま,それはそれで,ワビサビの世界かな。ちなみに,四尺玉は,直径800mの大輪を描くそうです。
 また,片貝町の花火大会にあげられる花火は,そのほとんどが個人の奉納の形をとっているそうです。「祝成人」とか「先祖供養」などと言ってあげられるとか。人々の願いがこの花火大会を支えていたとは,驚きですね。それにしても,所変われば…ですね。「絶対に雨天決行」ってのもスゴイ。

5.「授業書もどきをつかった授業をしてみました」 A4  9ぺ  Y.N
 5年生の社会科でやった公害の授業プランを持ってきてくれました。教科書の流れ,歴史の流れに沿って作ったということで,授業書というわけではありませんが,それでも教科書通りに進めるよりは,子どもたちも興味を持ってくれたようです。
 一枚の写真からいろいろ考えるのもおもしろい授業になりますね。今度,5年生を担当したときには,是非,参考にしたいと思います。

6.「MY BOOK 2005年10月号」 B5  2ぺ  K.H
 以下の4冊の本を紹介してくれました。
○小原茂巳著『僕の原点』(ガリ本)
○『犬塚さんの授業に学ぶ会・会報10号』
○上大岡とめ著『しろのあお』(飛鳥新社)
○諸富祥彦著『さみしい男』(ちくま新書)
 小原さんの本は,さすがにほかほかモノ。諸富さんが,こんな本を書いているとは驚き。マルチな仕事ぶりだなあ。

7.「今月の本棚・靖国特集」 B5  8ぺ  M.O
 夏休み中にあった根上での「サマースクール」で《靖国神社》の講座を受け持つことにした私は,授業書だけではなく「靖国神社」に関する本やCDやビデオをいろいろと取り寄せて勉強しました。その時,わたしが参考にした本を紹介しました。
 講座の参加者に「参考図書の紹介」として配布するつもりでまとめたので,あまり自分色を出していないつもりです。それでも,1冊1冊に対する評価はしてしまっていますが…。
 最近は,小泉首相が堂々と靖国に参拝するのでいろいろと騒がれており,けっこうタイムリーな講座となりました。講座は,いろんな意見が出て,こちらとしても楽しく授業をすることができました。

 そんなわけで,10月のサークルの紹介でした。そういえばこのときは,もう一つの仕事がバタバタしていて,それを処理するためにいろいろやっていたんだったっけ。

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