最近,自分のレポートでさえ,「どうせ,パソコンにデーターが入っているから」と製本(というかファイル)をしていません。でも,自分の意識や行動の流れを見なおしてみるためには,紙の製本したものがあってもいいかも知れません。
■4月の例会の参加者(4名)
K.H(Y村Y中) T.M(N町M小) M.S(U町O小) M.O(S市H小)
■資料の紹介
1.『久しぶりだけに…』 B5 4ぺ M.S
2年ぶりに「普通学級」の担任になったSさん。担任発表の時,ガッツポーズをした男の子もいたというのですから,うらやましいことです。が,しかし,実際にクラスに入ってつきあっていくと,支援を求めている子の多いことに気づいたといいます。で,「そういう子たちとしっかりつきあって,早くどうにかしてあげたい」と思いすぎてしまったのか,3日目にして少々疲れたもようです。しかし,気分一新,自分らしさを取り戻すために「もし原」を始めたそうですが…その後どうなったのかは,次回に…。
4月早々,「悩み出すときりがない」とSさん。今,こうして改めてレポートを読み返してみると,その文章の中に「子どもたちを信じて」という言葉が何カ所か出てきます。10月のサークルでも話題になった言葉=「信じる」ですが,このあたりの子どもたちへの担任の構えのあり方が,(自分を見失わない上にも)大切な気がします。
2.『社会科かわら版「ハングルを読もう」』 B5 4ぺ M.S
3年生の3学期に,なんと,社会科の授業をもらい,飛び込みで「ハングルで遊ぼう」の授業をしたSさん。そのハングルの授業を受けての子どもたちの感想をまとめてきてくれました。この「かわら版」の発行日は2004年4月20日。「元3年生のみなさんへ」と題して子どもたちに配布したそうです。
子どもたちは,おおむねいい評価をしていました。日本語以外の言葉を習うって,ちょっと背伸びをした感じで,賢くなったような気になりますよね。そのためには,もちろん,いい教材がなければいけませんが…。
3.学級通信「パレット」№3,4 B5 4ぺ M.S
№3…①「うれしいなあ~」給食の時間に入ってきたある新任先生を紹介したら,クラスで拍手が起きたという話。②「身体計測も楽しく!」昨年の記録を見て今年の結果を予想して身体計測を受けてみた,その子どもたちの感想。
№4…①「1週間が過ぎて」5年生になって1週間。子どもたちに一言感想を書いてもらったそうです。長くないこういう感想も,時にはいいものですね。
なお,学級通信には毎回「詩」が載せられています。さりげなく詩に出会わすことも大切なことだなと思います。
4.「4年学級通信」創刊号 B5 2ぺ M.T
本校で2年目のMさんは今年4年生の担任。研究のまとめ役も仰せつかり,何かと忙しくなりそうです。創刊号には,自己紹介と4月に誕生日をむかえる子供の名前が書かれています。また,担任からの願い(約束)として次の3つをあげています。
・元気に学校に来てほしい
・M小学校の3つの玉を大切にしてほしい(校訓ですね)
・いいことを伝染させてほしい
また,今年は,国語の時間に作文の時間を設けるそうです。その後どうなったのか,教えてください。
5.「3年選択数学・2倍3倍の世界」 B5 9ぺ K.H
選択数学で仮説実験授業の授業書《2倍3倍の世界》をやった記録を持ってきてくれました。
中学生ともなると子どもたちはなかなか意見を言ってくれません。しかし,選択数学では,少人数でもあるので,円卓になり教師も座って授業をするとか,別に指名しなくても,ふつうの会話のように言い合うとかすれば,生徒にとってももっと気楽で楽しい授業になるのではないかと思います。
あと,コピー機の問題では,中学生であってもやはり実際にコピーをさせてあげることが必要だろうという意見が出ていました。
6.「離任式と新任式も楽しく」 B5 3ぺ M.O
思いがけない異動。そして迎えた離任式と新任式。そこで,楽しい授業学派から学んだものを取り入れてみました。
離任式には,ステージを下りて全校児童に向かって,簡単な授業をしました。
新任式には,最後に「なぞなぞ」を出して,いっぺんに子どもたちと親しくなりました。
離任式で時間をもらって簡単な実験をするのは,私は初めてですが,サークルでは何人かの人が,すでに経験済みだと言っていてビックリ。今までそういう話は出なかったよなあ。みんな何でもやってみているんだなあと改めて感心した次第です。
滅多にない異動だから,そこでも自分らしさを出していきたい。そう思いながら,いろいろとネタを話し合いました。
7.「今月の本棚・2004年3・4月号」 B5 7ぺ M.O
3月には,本の題名しか紹介しなかったので,今回,4月号と一緒に感想をまとめてきました。では,紹介します。
○新渡戸稲造著『武士道』(三笠書房,1997,223ぺ,1100円)
○久保田裕道著『目からウロコの日本の神様』(PHP,2002,236ぺ,1350円)
○三浦つとむ著『指導者とは何か』(三一書房,1957,238ぺ,170円)
○桑野幸徳著『新・太陽電池を使いこなす』(ブルーバックス,2000,259ぺ,940円)
○フランク・パブロフ物語『茶色の朝』(大月書店,2003,47ぺ,1000円)
○尾木直樹著『競争より「共創」の教育改革を』(学陽書房,2003,238ぺ,1500円)
○向山洋一編『徹底検証:百マズ掲載はできない子を救えるか』(明治図書,2004)
○中道風迅洞著『どどいつ集・風塵抄』(私家版,2002,138ぺ,3500円)
○中谷彰宏著『1日に24時間もあるじゃないか』(PHP文庫,2004,190ぺ,500円)
○齋藤孝著『会議革命』(PHP文庫,2004,207ペ,560円)
○佐藤学著『習熟度別指導の何が問題か』(岩波ブックレット№612,2004)
○辰濃和男・村瀬誠著『雨を活かす-ためることから始める』(岩波アクティブ新書)
三浦つとむは,私の先生の先生だから,たくさん読もうと思って集めています。でも内容が内容だけにどうも“積ん読”が多いです。で,今回のイチオシは『茶色の朝』という小さな本です。これを読むと,ファシズムというものがいつの間にか日常生活に蔓延っていくのかがよく分かります。また,斎藤さんの『会議革命』は,組合の委員会で実際にやってみましたが,「時間が大切なことに回せる」として,結構,好評でした。それにしても会議そのものに遅れてくる人たちのことはどうにかならないかねえ。「私くらいは遅れても…」という発想が教師にもいっぱいあって,辟易しますぜ。ったく。
8.「給食だより・2004年4月号」 B4 2ぺ M.O
今年度は「給食だより」を担当しました。なぜって,お酒の勢いです。歓迎会の時に「給食だよりは保健の先生って決まってないよねえ」「オレが書こうか。今年は自由な時間があると思うし…」と言ったのが運の尽きでした。まあ,こんなことでもないと新しいことは出来ませんがね,この年になると…
でもそのおかげで,今まで書いたのことのないものを書くことができて,おもしろくやっています。今年度のテーマが決まれば,いいのですが…。
すべてをパソコンでやりたいので,インターネットにはずいぶんとお世話になっております。探せばちゃんとあるんですねえ-給食に関するHPも。
9.「MY BOOK 4月号」 B5 1ぺ K.H
中村義作著『パズルでひらめく補助線の幾何学』(講談社ブルーバックス,2003年,860円)を紹介してくれました。「幾何学」という言葉があるだけで拒否してしまいそうですが,ブルーバックスなら手に取りそうな本です。こうして自分なら手に取らない本を紹介してもらうのは,自分の世界を広げる意味でとてもいいですね。
これからも,レポートにまとめなくてもいいので,気に入った本や気になった本をサークルで交流できればいいですね。
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