珠洲たの通信・2004年3月号

2003年度

 3月は別れの季節。
 今年は担任をしなかったので,卒業式はあまり感傷的にならずに済みましたが,まさかの異動があり,この年度末は大変送別会などで忙しく過ごしました。
 転任の挨拶には,無理を言って実験を交えてミニ授業をさせていただき,新任の挨拶には,なぞなぞを出して,式のすぐあとから子どもたちと仲良くなれました。新しい学校でもがんばります!!という決意です。
 さて,3月の例会は,Nさんからの情報を取り入れ,満天星のある柳田植物公園で行いました。お昼を食べてから,満天星のレクチャーホールをお借りしてサークルを始めました。サークルを始める前に,満天星の室石さんが「今,天気がよくてちょうど金星が見えるので,見てみますか?」とさそって下さいました。珍し物好きの一行は,「よっしゃー」と天文台へと向かったのでした。
 その日の金星は半月ぐらいに見えていました。昼に星が見えるのもビックリですが,さらにビックリしたことは,よーく青空を見ていると,な,なんと肉眼でも金星がはっきり分かるのです。昼でも星が見えるってことに感動しました。目からウロコ…

■3月の例会の参加者(7名 )
K.H(Y村Y中)  T.M(N町M小)  A.N(U町O小)  M.S(U町O小)  M.O(S市H小)  Y.N(Y村Y小)  R.I(R町R中)

今月の写真

資料の紹介

1.『仮説実験授業のよさ再認識~入門講座に参加して~』 B5 6ぺ  M.S
 2月21日~22日に滋賀県で開かれた「たのしい授業・仮説実験授業入門講座」の参加記を書いてきてくれました。1月小松での斉藤裕子さんの会に出席して元気を取り戻しSさんでしたが,1月末からの組合のゴタゴタがあり,またまた元気を取り戻したくなって参加したと言います。
 講座では,出口陽正さんの《2倍3倍の世界》に出席して大いに楽しんできたようです。「元気がないときこそ研究会だねえ」という出口さんの言葉。その通りですね。最近研究会に行っていないので,知らず知らずのうちに仮説との時間が少なくなっているような気がしています。
 この講座には同じ学校の先生も誘っていったそうです。その先生の感想も書かれていてとってもたのしいレポートに仕上がっていました。

2.『社会科かわら版「ハングルを読もう」』 B5  18ぺ  M.S
 井藤伸比古著『となりの国の文字・ハングルを読もう』をもとに小学校3年生を対象に授業を行った記録を持ってきてくれました。
 あれっ,Sさんは障害児担当じゃないの…と気づいたあなたは鋭い。
 なんと,Sさんは教科書の授業が終わった3年生の社会科の授業時間をもらって,3年生と授業をしちゃったのです。人様から授業時間をいただいてまで授業をし,さらに「社会科かわら版」という授業通信まで出してしまうんですから,調子者は手が着けられません。
 3年生との授業通信を読んでいると,ボクも「ハングル」の授業をしたくなりました。

3.ものづくり「ムニュムニュ星人」    紹介  T.M
 以前の『たの授』に出ていた「ムニュムニュ星人」を2年生の子どもたちと作ったものを持ってきてくれました。作り方はきわめて簡単。風船に小麦粉を入れるだけ。その風船にマジックで目や鼻をつければできあがり。他のメンバーは作ったことがなかったので,初めてさわってみました。そのさわり具合が,なんとも変な感じです。まさに「ムニュムニュと」いう言葉がぴったりだと思いました。命名した方に脱帽。卒業生を送る会で,紙の箱の中に「取り扱いメモ」といっしょにムニュムニュ星人を入れて6年生にプレゼントしたそうです。

4.ものづくり「紙コップクラッカー」     紹介 T.M
 紙コップで簡単なクラッカーを作れます。完成品を持ってきて下さいました。ホログラムのテープがあるそうなので,それを利用するときれいなゴミ?が飛び出すクラッカーを作ることが出来るようです。3mくらいは飛んで欲しいなあ。

5.『理科通信』 B5  4ぺ  M.O
 理科通信と言ってもたったの1号だけ。しかも子どもの感想文です。
 今年は担任を持っていなくて,4,5,6年生の理科を担当していたのですが,授業通信も出せずにいました。仮説実験授業はいつもどおりやっていたのですが,記録をとったりするのも時間が無くてできませんでした。級外というのは何かと授業に対しては欲求不満になりそうです。
 今回,6年生にボーリング(地質)の仕事をしている保護者がいて,その方に地層の勉強の発展として学校に来ていただいて話してもらいました。そこで,子どもたちの感想をまとめてみたというわけです。
 本物のボーリングの資料や,掘るときのドリルの先っぽなども持ってきて下さり,とてもいい勉強になりました。専門家にどんどん入ってきて頂くっていいなあと思います。

6.『1年選択数学(発展)感想集』 B5  1ぺ  K.H
 1年間とおしてやった選択数学の9名の感想です。たったの9人だったけど,冗談も言い合えるような雰囲気がよかったみたいです。中学校での授業ってなかなかそうならないのでしょうかねえ。1年生はパズルを時々入れてみたのですが,それがなかなか好評のようでした。「卒業生からの手紙」ももらっていい1年だったようですね。

7.「MY BOOK 3月号」 B5  2ぺ  K.H
 3冊紹介してくれました。
・山路敏英著『教師再入門』(オアシス出版,1000円)
・逢沢明著『頭がよくなる図形パズル』(PHP,1200円)
・齋藤孝著『できる人はどこがちがうのか』(ちくま文庫,780円)
 山路さんの本は,一般の書店からは注文できませんのであしからず。齋藤さんの本をよく読んでいるようですが,ボクも刺激されて1冊買ってみました。4月の例会で紹介しますね。

8.「今月の本棚・2004年3月号」 B5  4ぺ  M.O
 感想は一部しかなく,本の題名だけ紹介しました。サークル後にまとめたので,リンクをはっておきます。

9.観察「煮干しの解剖」      紹介 M.O
 『たの授』に載っていた「煮干しの解剖」をみんなでやってみました。こういうのは,一人でやってみても自信が無くて,ホントにこの部分でいいのだろうかと心配になります。そこで,こうしてみんなでやってみると,わいわい言いながらも,心臓や肝臓などを見つけることもでき,子どもたちに教えるときにも自信が持てるようになります。
 今回も,卵巣も見つけることができましたし,煮干しによっては,見えやすいものと見えにくいものがあることも分かりました。大きな煮干しなら,なんとか主な器官を見つけることができそうです。

 その他,カードに書いてあるものをジェスチャーにして当てるというゲームや,動物のカードなどの紹介もありました。一方,4時からの満天星でのお話は,ちょっと期待はずれ。演題どおり「南極と日食の魅力」に絞って話して欲しかったなあと思いました。みなさんはどうでしたか?
 3月の例会は,初めての人や,懐かしい人を迎えてのサークルで,たのしいひとときを過ごしました。4月,また新しい出会いがあると思いますので,隣近所に声かけ合ってください。

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